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罪と眠る ヤメ検弁護士・一坊寺陽子
福岡で弁護士事務所を開業する一坊寺陽子のもとに同期の弁護士・桐生晴仁から2つの依頼がくる。ひとつは少女による実父殺しの弁護で、もうひとつは桐生自身にかけられた懲戒請求の請求人捜しだった。独身の陽子は桐生に淡い思いを抱きながらも、ふたつの事件を調べていくと、思わぬ真実が見えてくる。過去と現在、「ふたつの親殺し」があぶり出した衝撃の結末とは!? 現役弁護士作家によるリーガルサスペンスの傑作、待望の文庫化! ※本作品は2022年2月に刊行された単行本『正義の段階 ヤメ検弁護士・一坊寺陽子』を文庫化に際し改題し、加筆修正をしたものです。 -
人情刑事・道原伝吉
松本-横浜-新潟-仙台……無言の脅迫におびえる男の大いなる逃亡劇! 人情刑事の必死の捜査が始まった。 長野県警松本署に奇妙な電話があった。 知らない男が敷地にいたので声をかけたが一言も喋らないという。 道原らが駆け付け、男の身元を調べたところ、七年前、市内の老人ホームで起きた現金窃盗事件の容疑者で元職員の滝谷文高であることが判明する。 なぜ彼はそこにいたのか。 謎が残ったまま滝谷を解放することになったが―。その数日後、道原は驚愕の連絡を受ける。 横浜で起きた殺人事件の容疑者として滝谷が浮上、さらには行方不明だというのだ! 横浜、新潟、仙台…逃亡者・滝谷を追う必死の捜査が始まった! -
川崎警察
不審死の背後に広がる予想外に深い闇沼 ぬかるみに足を踏み入れた刑事たちの苦闘 魂を震わせる長篇警察小説! 1970年代の川崎。 京浜工業地帯として発展する裏で、ヘドロで漁ができなくなった漁師たちが、漁業権や船舶の買い上げと、補償金をエサに立ち退きを迫られ、漁民の間に分断と対立が生じていた。 また新興工業地帯には朝鮮や沖縄からの流入者も多く住み、住民感情は複雑化していた。 そんな土地で、多摩川河口に溺死体があがった。 遺体は元漁師の矢代太一と判明。 彼は漁業権問題で漁民をまとめる折衝役だった。 だが遺体には複数の打撲痕が認められ、漁師の溺死という不自然さと併せて事件性をうかがわせた。 そして遺品にはなぜかキーホルダーがふたつあり、自宅以外にもうひとつ家の鍵を所持しているようだった。 川崎警察署刑事課のデカ長、車谷一人は、ベテラン捜査員たちや新米刑事の沖修平らを叱咤しながら捜査に乗り出す。 矢代は漁師をやめて得た補償金で、夫婦で食堂を始めたが、妻の死によって店をたたみ、いまは次男と暮らしていた。 居酒屋やクラブで酒を飲むだけが楽しみだったという。 漁業権放棄問題では対立する漁師グループから恨みも買っていたことがわかった。 被害者の足取りを追ううちに、矢代は居酒屋で飲んでいるところに若い女性から電話がかかり、慌てたようにして店を出て行ったことがわかった。 事件が報道されると、矢代に離れの部屋を貸していたという夫婦から川崎署に電話が入った。 しかも義理の娘とふたりで借りていたという。 矢代には息子が二人いたが、ともに独身で、義理の娘などはいなかった。 手がかりを得た車谷たちは、不審死事件の背後に横たわる予想外に深い泥沼に足を踏み入れることになるが…… -
十津川警部 西武新宿線の死角 新装版
高田馬場、所沢、そして金沢へ―― 女性刺殺事件と特急脱線事故の交点は!? 高田馬場、所沢から金沢へ―― 北陸の特急転覆事故との交点は!? 朝の通勤ラッシュアワー、西武新宿線高田馬場駅のホームで、若い女性が刺殺された。 周囲の状況からストーカーが犯人と目され、警視庁捜査一課の西本刑事の友人・小川裕介が逮捕される。 被害者は交通事故調査会の職員で、前年の北陸本線の特急サンダーバード脱線転覆事故を調べていた。 十津川警部の捜査と並行して西本は独自調査を始めるが……!? 2025年あ西武新宿線のルーツ・川越鉄道開業130周年! -
マジックパッシュ 鉄道模型好きな貧乏氷河期おっさんが美少女剣道刑事と不本意ながら事件を解決しちゃう話
鬱にハマって窮地の氷河期真っ只中おっさん・鷺沢を救ってしまった女刑事佐々木。しかしそのおっさんは子ども食堂を経営する凄腕女性ハッカー・四十八願(よいなら)など鉄道模型好きのクセ強の腕利きを束ねる模型サークルリーダーだった。その佐々木にもちこまれる巨大組織関連の不可解事件の数々。佐々木は先輩刑事石田とおっさんと共に巨大組織とタブーとテクノロジーの事件に立ち向かう。 1目撃者はイージス艦? 2狙撃者は陸上自衛隊? 3殺人者は鉄道会社? 4証言者は自衛隊統合指揮システム? 5被害者は日本国民? 6誘拐犯は航空自衛隊次期戦闘機? 7暴行犯は高度警備ロボット? 8模倣犯は情報収集衛星? -
マジックパッシュ2 鉄道模型好きな貧乏氷河期おっさんが美少女剣道刑事と不本意ながら事件を解決しちゃう話
鬱にハマって窮地の氷河期真っ只中おっさん・鷺沢を救ってしまった女刑事佐々木。しかしそのおっさんは子ども食堂を経営する凄腕女性ハッカー・四十八願(よいなら)など鉄道模型好きのクセ強の腕利きを束ねる模型サークルリーダーだった。その佐々木にもちこまれる巨大組織関連の不可解事件の数々。佐々木は先輩刑事石田とおっさんと共に巨大組織とタブーとテクノロジーの事件に立ち向かう。 9容疑者は防空識別圏? 10警察官は鉄道マニア? 11逮捕者は国家元首? 11.1『マジックパッシュ』最終章直前スペシャル! 12殺人者は希死念慮? 13真犯人は政府クラウド? -
ザ・ブレット・イン・マイ・ライフ The Bullet In My Life
ビートルズを愛する嘗てのエリートは日雇い土工になっていた。何が彼をうらぶらせたのか? 執拗にヤクザから追われる訳は何か? 冒頭で穴掘りに対する男の忌避感が意味ありげに語られ、現在のシーンと回想のシーンが交差し、謎が謎を呼ぶ展開に。 そんな中、言葉を話す不思議な猫が登場! このようなキャラクターは童話やファンタジーでは見かけることもあるが、ハードボイルドでは類を見ない設定だ。猫は何のために現れたのか? ヤクザから逃げてきた女との逃避行の果てに彼が辿り着いたのは? 物語はオールディーズの名曲と共に進み、衝撃のラストシーンで、全ての謎が解き明かされる。ビートルズ現役時代を知る最後の世代、瞬那浩人、渾身のピカレスクロマン! 『この小説はビートルズへのオマージュと言えます。 ビートルズを知らない方々も、本文に出てくる曲名を見て、どんな曲だろうかとビートルズに興味を持ってもらえるきっかけになります。 主人公が生活の中でビートルズの曲を思い出したり、ビートルズの曲に例えたりしているように、ビートルズの曲は、人々の人生のある瞬間を切り取った曲が多く、人の心に強く訴えかける力を持ってます。 猫の登場と、共に過ごす生活の描写で、猫好きの心も一気に掴み、どんどん読み進んでいけます。表紙を見ただけで猫好きはキュンとするでしょう。丸尾由美子「ビートルズ友の会」推薦』 -
週刊文春ミステリーベスト10 2024【文春eーBooks】
これがなくちゃ年が越せない! 人気の週刊文春「ミステリーベスト10」2024年版の電子版をお届けします。 今年で48回目を迎えた 「ミステリーベスト10」 。 国内部門では、今年のミステリー各賞を総なめにした話題作が2位にダブルスコアで戴冠。海外部門では……あの作家が帰ってきた! 全国のミステリー通、書店員が選んだ珠玉の20冊。 年末年始に読みたいミステリー小説がきっと見つかる。 【主な内容】 国内部門/海外部門 各ベストテンの発表 1位作家への著者インタビュー トップ10作品のあらすじ&熱烈推薦コメントほか -
預言者の詩 ―哀しみの場所から―
古書店経営者3代目・本郷瞬は、訪れた顧客の相談事を一緒に解決をめざす。 「預言者の詩 ―哀しみの場所から―」 本郷の知己で女性占い師の村上里絵は占い師の出店ブースを訪れた老紳士に迷宮入りした行方不明事件について相談された。本郷に連絡する理由ができたのがうれしくて、恐怖が待つことも知らずに里絵は調査を引き受けてしまう。 「夜更けの蜀」 本郷は台湾の雑貨店で三国時代の言行録を見つけた。そこには呉侵攻派と和平派で揺れる成都で蜀の官吏が遭遇した鶏舌香に関わる怪死事件が記されていた。 「Purple season」 本郷は「不思議の国のアリス(キャロルによる挿絵版)」オークションに出席するウオッツ石油の久喜会長に同行予定で札幌市を訪れた。だが出発日、邸のエレベーター事故で会長は負傷して取りやめになった。秘書の早川純と背後調査を依頼された本郷は人間の裏面に直面していく事になる。 -
傭兵代理店・改【合冊版/全10巻】
孤高の戦士・藤堂浩志率いる傭兵部隊“リベンジャーズ”に参加した明石柊真は、イラクでの活動中、何者かに狙撃され仲間を目の前で殺されてしまう。復讐を誓った柊真は、手掛かりを握るテロリストを追う。 やがて柊真と浩志の前に浮かび上がったのは謎の組織“クロノス”の存在だった・・・・・・。 激変する世界情勢、新たな謀略に立ち向かうリベンジャーズが世界を駆け巡る! 「傭兵代理店」シリーズ第3章「傭兵代理店・改」全10作を収録した合冊版! 【収録作品】 傭兵の召還 傭兵代理店・改 血路の報復 傭兵代理店・改 死者の復活 傭兵代理店・改 怒濤の砂漠 傭兵代理店・改 紺碧の死闘 傭兵代理店・改 荒原の巨塔 傭兵代理店・改 邦人救出 傭兵代理店・改 凶撃の露軍 傭兵代理店・改 修羅の標的 傭兵代理店・改 戦いの掟 傭兵代理店・改 -
十津川警部 呉・広島ダブル殺人事件
戦後混乱期の複雑な人間関係が事件の発端に。 警視庁捜査一課の若手刑事・市橋大樹は、妻を早くに亡くした94歳の祖父・勝之介と同居している。その祖父の頼みで呉・広島の写真を撮るため、市橋は二日間の旅行に出ることになった。予科練卒業後に青春時代を過ごした土地の写真を見て楽しみたい、という入院中の祖父の願いを叶えるためだった。初日の夜、泊まった呉の旅館で身元不明の中年男性が殺された。その所持品の中に祖父・勝之介とのつながりを思わせるものが見つかる。東京に戻った市橋が祖父の元を訪れたその翌日、祖父が病室から姿を消してしまう。そして祖父は、広島で何者かに襲われて怪我を負い、その数日後殺害されてしまった。祖父はなぜ広島に行き、殺されることになってしまったのか。呉の事件との関連性は……。 市川が十津川警部と共に二つの事件を追ううちに、ある女性の存在が浮上する。そして捜査は思わぬ展開を見せはじめ……。戦争で生き残ってしまった者の思い、原爆による戦友の死、戦後混乱期を生きた人々の遠い記憶から、十津川警部が二つの殺人事件の真実を炙り出す!! -
「蓮丈那智フィールドファイル」シリーズ【全5冊合本版】
本格ミステリ×民俗学の原点「蓮丈那智のフィールドファイル」シリーズ5冊が、まとめて読める1冊になって登場!才能と美貌を兼ね備えた民俗学者・蓮丈那智と、気弱で忠実な助手・内藤三國が、フィールドワークで遭遇する奇妙な事件の数々に挑む! 過去と現代を結ぶ殺人事件に民俗学的考察が冴えわたるーー。歴史の深淵に潜む真実が浮かび上がるとき、事件の真相が解き明かされる。 ※本書は2024年4月刊行の『凶笑面 蓮丈那智フィールドファイルI』、『触身仏 蓮丈那智フィールドファイルII』(角川文庫)、2024年5月刊行の『写楽・考 蓮丈那智フィールドファイルIII』(角川文庫)、2024年8月刊行の『邪馬台 蓮丈那智フィールドファイルIV』(角川文庫)、2024年10月刊行の『天鬼越 蓮丈那智フィールドファイルV』(角川文庫)の5冊を収録した合本形式での配信となります。 -
まほり【上下合本版】
大学院で社会学研究科を目指して研究を続けている大学四年生の勝山裕。卒研グループの飲み会に誘われた彼は、その際に出た都市伝説に興味をひかれる。上州の村では、二重丸が書かれた紙がいたるところに貼られているというのだ。この蛇の目紋は何を意味するのか? ちょうどその村と出身地が近かった裕は、夏休みの帰郷のついでに調査を始めた。偶然、図書館で司書のバイトをしていた昔なじみの飯山香織と出会い、ともにフィールドワークを始めるが、調査の過程で出会った少年から不穏な噂を聞く。その村では少女が監禁されているというのだ! その解明の鍵を探すため、膨大な古文書のデータの中から上州に伝わる子間引きの風習や毛利神社や琴平神社の社名に注目し、資料と格闘する。裕がそこまでするには理由があった。父が決して語らなかった母親の系譜に関する手がかりを見つけるためでもあったのだ。大した成果が得られぬまま、やがて夏も終わりに近づくころ、巣守郷を独自調査していた少年・淳が警察に補導されてしまう。郷に監禁された少女を救おうとする淳と、裕の母親の出自を探す道が交差する時――。宮部みゆき、東えりか、杉江松絶賛の、前代未聞の伝奇ホラーミステリーにして青春ラブストーリー! 感動のラストまで目が離せない、超弩級エンターテインメント。 ※本作品は『まほり』シリーズ全2巻を収録しています。 ※本商品は1冊に全巻を収録した合本形式での配信となります。あらかじめご了承ください。 -
「つれづれ、北野坂探偵舎」シリーズ【合本版】
異人館が立ち並ぶ神戸北野坂に佇む小さなカフェ「徒然珈琲」には、ちょっと変わった二人の探偵がいる。元編集者でお菓子作りが趣味の佐々波(さざなみ)と、天才的な作家だけどいつも眠たげな雨坂(あまさか)。現実の状況を「設定」として、まるで物語を創るように議論しながら事件を推理する彼らのもとには、今日も依頼が舞い込み――。 ※本電子書籍は『つれづれ、北野坂探偵舎 心理描写が足りてない』『つれづれ、北野坂探偵舎 著者には書けない物語』『つれづれ、北野坂探偵舎 ゴーストフィクション』『つれづれ、北野坂探偵舎 感情を売る非情な職業』『つれづれ、北野坂探偵舎 トロンプルイユの指先』『つれづれ、北野坂探偵舎 物語に祝福された怪物』を1冊にまとめた合本版です。 -
奈良いにしえ殺人事件
節分の夜、奈良の春日大社、万灯籠で目撃されたのを最後に、OL久美子が行方不明になった。後日、失踪直前まで一緒にいた友人・蔦沢智乃に電話が入り、吉野川上流の大迫ダムで遺体が発見されたが、それが久美子だという。久美子の意志による家出や失踪ではなかったのだ。 その後、なぜか、久美子が所有する代官山の超高級マンションが売却され、銀行の貸金庫からは国宝級の宝物が紛失してしまう。捜査にあたった奈良県警では事件解決の糸口すら見つけられず、宮之原警部が乗り出すことになった。 宮之原警部がいかにして事件の核心に迫っていくか――。久美子の友人・智乃を助手にした宮之原警部の推理と洞察力が冴え渡る! -
〈邪馬台国はどこですか?〉シリーズ
和歌山に、ある宗教団体の御神体の取材へ向かう早乙女静香と、量子力学研究機関の代表へインタビューをしに行く宮田六郎。宿泊するホテルへの道すがら、まるで大きな八咫烏のような姿が目の前に出現した……。宮田がインタビュー予定だった男性がビルから落下したのだと判明、警察は自殺だと決めつけるが、前日にもオンラインで打合せを済ませ、インタビューを楽しみにしていたはずなのになぜ? 一方で、静香も取材先で御神体が消失するという事件の現場に居合わせることになる。熊野を舞台に、二つの事件の真相と八咫烏神話の謎に迫る、『邪馬台国はどこですか?』に連なる最新長編。創立70周年記念、文庫書き下ろし。 -
〈邪馬台国はどこですか?〉シリーズ
崇徳院は保元の乱に敗れ、配流の地で憤死して怨霊になったという。星城大学の研究者早乙女静香は、ひょんなことから宮田六郎と京都へ旅することになり、かねて興味を抱いていた崇徳院について調べようとする。その矢先、宮田の知人である京都在住のジャーナリストが失踪、静香を敵視していた歴史学者が遺体となって崇徳院ゆかりの白峯神宮で見つかるなど、二人と接点を持った人物が奇禍に遭う。そして知り合ったばかりの社長令嬢も……。警察に疑惑の目を向けられながら事件を解明すべく奔走する宮田と静香。歴史上の謎に通じるその真相とは?/解説=新保博久/*本電子書籍は初版時タイトル『崇徳院を追いかけて』を改題した新装新版(創元推理文庫 2024年8月30日初版発行)を底本としています。 -
ポケットは犯罪のために 武蔵野クライムストーリー
そのとき俺の頭にちょっとしたことがかすめた。待てよ、その手があるかってな。だから今、こうしてここでベンチに座ってるんだ。ほら、これだよ。この原稿。俺がかっぱらったやつの小説さ。お前、読みたいって、いってたろ。そんなに長い物じゃないから、お前も今、目を通して見ろよ。そしたら、俺がどうしてこんな恰好してるか、分かるからさ。(「やがて駅前のベンチで」より) 雑誌『メフィスト』に掲載された6本の短篇小説をつなぎ合わせ、ひとつの物語として構成した連作ミステリ。 *ポケットは犯罪のために *J・サーバーを読んでいた男 *フライヤーを追え *薔薇一輪 *函に入ったサルトル *五つのR ●浅暮三文(あさぐれ・みつふみ) 小説家。第8回日本ファンタジーノベル大賞最終候補を経て、1998年第8回メフィスト賞『ダブ(エ)ストン街道』でデビュウ。2003年第56回日本推理作家協会賞を『石の中の蜘蛛』で受賞。他作品に『実験小説ぬ』『ぽんこつ喜劇』、エッセイ『おつまミステリー』など多数。著作はイタリア、韓国で翻訳され、中学校教科書に採用された。日本文芸家協会、日本推理作家協会会員。 -
殺しも鯖もMで始まる
土を掘り返すと中から現れた謎の空間。そこに男の死体があり、地面にはダイイングメッセージと思われる謎の言葉が残されていた。「サバ」……あまりに異常な事態に地元警察は混乱するが、やがて男の身許は割れた。浅草の寄席芸人、魚屋黒妖斎という奇術師だ。はたしてこの事件は、殺人か事故か。管轄のD署の加藤刑事がその弟子筋に聞き込み捜査をしていると、葬儀社を名乗る若い男が現れる。樫村ダニエル小助。不思議な日本語を操る風変わりなこの青年が、まさかこの難事件を解決するとは誰も予想していなかった……。長篇ミステリ。 ●浅暮三文(あさぐれ・みつふみ) 小説家。第8回日本ファンタジーノベル大賞最終候補を経て、1998年第8回メフィスト賞『ダブ(エ)ストン街道』でデビュウ。2003年第56回日本推理作家協会賞を『石の中の蜘蛛』で受賞。他作品に『実験小説ぬ』『ぽんこつ喜劇』、エッセイ『おつまミステリー』など多数。著作はイタリア、韓国で翻訳され、中学校教科書に採用された。日本文芸家協会、日本推理作家協会会員。 -
明日香・幻想の殺人〈新装版〉
高松塚古墳の傍で資産家が殺され、口座からは30億円が消えていた! やがで秘書兼愛人も失踪し…。十津川、古代史の闇に挑む! 憧れの明日香で死にたいと思うことがある―東京でイタリア料理店を経営する資産家・小池恵之介が失踪した。 古希を記念して出版した彼の自伝には、明日香への思いが書かれていた。 一週間後、小池は奈良県明日香村の高松塚古墳の傍で、古代貴人の衣裳を身に着け、絞殺死体となって発見された。しかも個人資産のうち、三十億円が引き出されていたことが判明。 警視庁捜査一課の十津川警部と亀井刑事は、秘書兼愛人の早川亜矢子に会うが、彼女は小池の失踪について関与を否定する。 だが数日後、彼女も行方不明となり…。 第1章 幻想の明日香 第2章 明日香の歌 第3章 明日香の旅 第4章 新生明日香の会 第5章 王家の谷 第6章 挑発 第7章 幻想の終わり -
京都鞍馬街道殺人事件
中央構造線には神社が多いといわれているが、地質学を研究するの杉尾元教授が、その中央構造線上の地質調査に出向いた南アルプスで消息を絶った。しばらくして、なぜか、京都の鞍馬で車が発見され、間もなく、元教授は大阪の海岸で遺体となって発見された。 元教授が殺害されたのは、なぜか。南アルプスの地質調査が、その引き鉄となったのか。元教授の孫・紗希子の真相究明の願いを汲んだ宮之原警部は、原発マフィアと噂される人物から当たることにした。 これほどまでに、多くの不審な人物の意志と意図が複雑に絡み合った事件はあったか。宮之原警部の図抜けた洞察力、理解力が輝きを放つ! -
御堂筋殺人事件【決定版】
大観衆が見守る中で〈女神〉が死んだ! 浅見光彦、不可解な連続殺人に挑む! 解説 山前譲氏。 各企業が車を飾りたてて大阪・御堂筋をパレード―その最中に事件は起った。 繊維メーカー・コスモレーヨンが開発した新素材をまとったミス・コスモの梅本観華子が、大観衆注視の中、急死したのだ。 胃から青酸化合物が発見され、コスモレーヨンを取材中の浅見光彦が事件にかかわることに。 コスモの宣伝部長・奥田とともに観華子の交友関係を調べ出した矢先、第二の殺人が! 傑作長篇ミステリー。 2017年8月刊の新装版に、自作解説、『浅見光彦ミステリー紀行』(光文社文庫刊)に収録されたエッセイ「甘くほろ苦い思い出の地」、山前譲氏の解説を収録した決定版。 プロローグ 第1章 パレードの惨劇 第2章 アリスの幽霊 第3章 幸運な死者 第4章 発明者 第5章 アリスは知っていた 第6章 浅見光彦の敗北 第7章 花のごとく儚く エピローグ -
石の中の蜘蛛
事故の後遺症によって人並みはずれた聴覚を獲得してしまった男・立花誠一。彼は自分を轢き殺そうとした相手をつきとめようと決意する。どうやら賃貸マンションの前の住人である、正体不明の女と何か関係しているらしい。部屋には住人の癖が音として刻まれている。彼女の残した「音の記憶」を頼りに、立花はその痕跡を執念深く追跡していく……。「聴覚」をテーマにした異色の長篇ミステリ。日本推理作家協会賞受賞作品。 ●浅暮三文(あさぐれ・みつふみ) 小説家。第8回日本ファンタジーノベル大賞最終候補を経て、1998年第8回メフィスト賞『ダブ(エ)ストン街道』でデビュウ。2003年第56回日本推理作家協会賞を『石の中の蜘蛛』で受賞。他作品に『実験小説ぬ』『ぽんこつ喜劇』、エッセイ『おつまミステリー』など多数。著作はイタリア、韓国で翻訳され、中学校教科書に採用された。日本文芸家協会、日本推理作家協会会員。 -
五感集
ナオミの匂いは痙攣を繰り返す度に、スミレの花のように、ゆっくりと透明になり、消えていく。そして次の波に呼応するように再び現れる。まだ最期ではない。もっと自分を鎮めてくれ。そう囁くようにナオミの匂いが、客の脳裏で薄まり、消え、現れる。(本文より) 太平洋戦争末期、神戸の山奥にある娼館で、ナオミという幽閉されていた女が忽然と姿を消した。果たして彼女は本当に殺されたのか、それとも……。あらゆる感覚を刺激する異色の長篇ミステリ。 ●浅暮三文(あさぐれ・みつふみ) 小説家。第8回日本ファンタジーノベル大賞最終候補を経て、1998年第8回メフィスト賞『ダブ(エ)ストン街道』でデビュウ。2003年第56回日本推理作家協会賞を『石の中の蜘蛛』で受賞。他作品に『実験小説ぬ』『ぽんこつ喜劇』、エッセイ『おつまミステリー』など多数。著作はイタリア、韓国で翻訳され、中学校教科書に採用された。日本文芸家協会、日本推理作家協会会員。 -
死者からの童唄
東京で暮らす真名瀬美紀は、大学時代の友人の沢野由布子に請われ、西国三十三ヵ所巡りの旅をすることになった。 友人の由布子は、近江八幡の造り酒屋の一人娘だが、不治の病に冒されていて、25歳までの寿命と宣告され、今年その25歳になったのだった。 谷汲山華厳寺で満願成就を果たした夜、由布子は腹を刺された母を発見することになる。なぜ、この悲劇が起きたのか。そんなことを考えるうちに、次なる悲劇が起きてしまう。どこまで連続殺人はつづくのか――。 事件を担当している刑事から依頼を受けた宮之原警部は、200年の歴史を刻む造り酒屋の暗部を抉っていく! -
あとは司直の判断に委ねます 私設秘書 真野正司
与党議員の政治的スキャンダルを立て続けに暴き、「国会のトマホーク」の異名を持つ衆議院議員・荒岩光輝に憧れた真野正司は、荒岩の私設秘書となる。ある日、地元選挙区に向かう新幹線の喫煙室で、荒岩が若い男とともに死亡。荒岩はロシア諜報機関に協力して情報を集めていたが、ウクライナ侵攻を批判する発言が元で暗殺されたのではないかという噂が広がり、疑問を抱いた真野が調査を進める。すると、新興宗教教団からの怪しい寄付金や総務省が絡む政治資金の不正還付など、さまざまな疑惑が持ち上がる。真野は、学生アルバイトの樽見、ロシア人貿易商イワンと協力して真相に近づいていく。新幹線内での殺人に隠された意外なトリックとは? -
錆びたブルー
一年前、人を殺した“私”は、ホームレスから名前を買い、車で生活を続けている。神の声に従い、夢の中で再び人を殺した“私”。気づくとそばには見知らぬ女が。女は“私”の元恋人で、“私”の名は三沢文也だと言う。“私”は一体誰なのか? でも大丈夫。 第六感覚を持つ“私”には、神の万能の眼を通して何でも見えるのだから。頭の中で子供の声が「殺せ」と言う。新たな殺人。目の前には赤い残像と、錆びたブルー……。幻惑と驚愕に包まれた異色の長篇ミステリ。 ●浅暮三文(あさぐれ・みつふみ) 小説家。第8回日本ファンタジーノベル大賞最終候補を経て、1998年第8回メフィスト賞『ダブ(エ)ストン街道』でデビュウ。2003年第56回日本推理作家協会賞を『石の中の蜘蛛』で受賞。他作品に『実験小説ぬ』『ぽんこつ喜劇』、エッセイ『おつまミステリー』など多数。著作はイタリア、韓国で翻訳され、中学校教科書に採用された。日本文芸家協会、日本推理作家協会会員。 -
左眼を忘れた男
気が付くと病院のベッドの上だった。植物人間となり指一つ動かせない身だが、看護婦たちの会話から、昨夜暴漢に襲われ、後頭部を強打されて気を失っていたとわかる。だが、瞼は閉じているのに外の風景が見える。なぜだか、眼窩から飛び出した左眼と、視覚だけがつながっているらしい。偶然か運命か、荷物に紛れ込み、野良猫に運ばれ、あちこち移動するうちに左眼が行き着いた摩訶不思議な真相とは……。「視覚」をテーマにした異色の長篇ミステリ。 ●浅暮三文(あさぐれ・みつふみ) 小説家。第8回日本ファンタジーノベル大賞最終候補を経て、1998年第8回メフィスト賞『ダブ(エ)ストン街道』でデビュウ。2003年第56回日本推理作家協会賞を『石の中の蜘蛛』で受賞。他作品に『実験小説ぬ』『ぽんこつ喜劇』、エッセイ『おつまミステリー』など多数。著作はイタリア、韓国で翻訳され、中学校教科書に採用された。日本文芸家協会、日本推理作家協会会員。 -
JR周遊殺人事件
JR北海道・JR東日本・JR東海・JR西日本・JR四国・JR九州の各地を舞台に十津川警部の活躍を描いた傑作6篇! 根室発釧路行きの快速ノサップ号が、厚岸を過ぎたところで脱線転覆した。 前方に強烈な閃光が走り、眼のくらんだ運転士が急ブレーキをかけたことが原因だった。 事故か、犯罪か? そして一カ月後、全く同じ脱線事故が再び起こる。今回は東京のルポライター杉浦重夫が死亡。 JR北海道に脅迫状が届き、十津川警部が捜査に乗り出した。 が、容疑者として浮上した男には完璧なアリバイが…!? JR北海道、東日本、東海、西日本、四国、九州を舞台とした傑作6篇! 第1話 北の果ての殺意 第2話 北への列車は殺意を乗せて 第3話 イベント列車を狙え 第4話 日曜日には走らない 第5話 恋と復讐の徳島線 第6話 神話の国の殺人 -
越後・親不知 翡翠の殺人
京都、金沢、新潟・親不知… 行方不明の男は被害者か、犯人か? 七色の殺意を呼ぶ死の断崖! 追悼・梓林太郎さん 山小屋の男の失踪の裏に十八年前の殺人事件が!? 長野松本署からの調査依頼が小仏探偵事務所に持ち込まれた。 上高地の山小屋の管理人・徳久が、宿泊予定の登山者・上野を探しに出たまま戻ってこないという。 二人の間に事件が起きた可能性も。小仏が徳久の足跡をたどり、京都、東京、金沢へと足を運ぶなかで、 徳久の出身地である新潟県糸魚川市親不知で起きた未解決事件が調査線上に浮かび……。 〈目次〉 第一章 親不知子不知 第二章 京都へ 第三章 夜の山荘 第四章 明日のない月光 第五章 金沢夜曲 第六章 黒い流星 第七章 海峡 解説 山前 譲 -
十津川警部 四国土讃線を旅する女と男
土讃線で起きた列車爆発事故の真相を暴け! 秘境祖谷渓で起きた謎の転落事件。そして四国土讃線を走る人気観光列車「四国まんなか千年ものがたり」の車内で起きた謎の爆発事件。2つの謎の裏で蠢く国際AI技術開発の闇を十津川警部が追う! 最先端のロボット技術で世界に知られた緒方精密電機。その課長補佐である神崎には緒方社長から受けた密命があった。それは社長が国際会議でホノルルへ行っている間、結婚間近な秘書・高見沢愛香の四国へのプライベートな旅行に同行することだった。緒方は神崎に慎重で綿密なスケジュールを組ませ、愛香の身の安全を求めた。二人が徳島の祖谷渓を訪ねた日、名所かずら橋から女性が転落死する。女性の背格好や服装が愛香に似ていると知った神崎は、愛香と間違えて殺されたのではと疑う。そして「四国まんなか千年ものがたり」の車内で突然の爆発事故が起きる。血まみれの車内で愛香の運命は!?これは緒方精密電機のAI技術を狙ったテロなのかそれとも……。国際的な先端技術開発と絡み合った人間関係に迫る十津川警部が探り出した驚愕の真実とは! 著者晩年の渾身作、ついに文庫化! ※この作品は過去に単行本として配信されていた『十津川警部 四国土讃線を旅する女と男』 の文庫版となります。 -
カニスの血を嗣ぐ
男の名前は阿川。彼の嗅覚は盗聴器のように働く。彼にとって匂いとは、印象ではなく風景。犬たちの行動だけでなく、一般社会に隠されたさまざまな真実さえ、あからさまに伝えてくれる。ある日、阿川は死んだ犬に付いていた匂いをバーで出会った女に嗅いだ。だがその女も急死。いきずりの関係で終わった女だが、なにか不可解なものを感じた阿川は、匂いを頼りに、死の真相を追い始めた……。「嗅覚」をテーマにした異色の長篇ミステリ。 ●浅暮三文(あさぐれ・みつふみ) 小説家。第8回日本ファンタジーノベル大賞最終候補を経て、1998年第8回メフィスト賞『ダブ(エ)ストン街道』でデビュウ。2003年第56回日本推理作家協会賞を『石の中の蜘蛛』で受賞。他作品に『実験小説ぬ』『ぽんこつ喜劇』、エッセイ『おつまミステリー』など多数。著作はイタリア、韓国で翻訳され、中学校教科書に採用された。日本文芸家協会、日本推理作家協会会員。 -
狂気に馨しき薔薇
今度の七回忌には生け贄が捧げられる――。 投函された脅迫状の差出人を暴いてほしいと依頼された探偵・三条綾乃助と助手・柏木世蘭は、薔薇の花に囲まれた櫻田邸を訪れる。六年前、この屋敷で亡くなった『櫻田由梨絵』の七回忌が催されるなか、集まったのはかつて『櫻田由梨絵』が亡くなった日に立ち会った者たちでーー。不穏な空気のなか、何事もなく法要を終えたかのように思えた矢先、櫻田家の次女が遺体となって発見される。そして、その様子はかつての『櫻田由梨絵』と酷似していてーー!?闇に葬られた過去の殺人と、新たな殺人。本当に狂っていたのは誰なのかーー!ミステリーの原点を今ここに!第一回小説下剋上コンテスト佳作!