ライトノベル - 講談社X文庫ホワイトハート作品一覧
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5.0天に選ばれたのは、放浪の王。元王族の飛牙は、今やすっかり落ちぶれて詐欺師まがいの放浪者になっていた。ところが故国の政変に巻き込まれ……。疾風怒濤の中華風ファンタジー全4冊合本版! ※収録作品 『天空の翼 地上の星(講談社X文庫版)』 『砂の城 風の姫(講談社X文庫版)』 『月の都 海の果て(講談社X文庫版)』 『雪の王 光の剣(講談社X文庫版)』
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5.0婚礼を終え、甘い蜜月の日々を送っていた春華と雪。だが巡幸の最中、何者かに襲撃され、春華は槐国の王宮へと連れ去られてしまう。そこで春華を待ち受けていたのは、雪と離縁し王位を継ぐように迫る重臣たちと求婚者たちだった。引き離された二人の運命は? 父母の出会いに母親の死の真相、本編では語られなかった切ない秘話も明かされる。国境を越えた壮大な愛の結末がここに。中華風宮廷ラブロマン珠玉の外伝!
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5.0オールスター総出演!「こんなエピソードが隠されていたの?」という驚きが詰まった短編集。春陽家での豪奢だが退屈な日々に、オレリーが思いついた暇つぶしとは?(『アリアのお料理教室』)騎士団の仲間にとんでもないことを頼まれ、ライルは頭を抱える。(『王立騎士のひそかな楽しみ』)陶工ゲイドが春陽家の大貴族に連れていかれたのは王都いちばんの『聖女の館』だった。(『この手の中の儚きもの』)他6編収録。
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5.0「あれ? もしかして――琴平(ことひら)さん?」人気テーマパークに小一郎(こいちろう)たちと遊びにきていた敏生(としき)は、人込みのなかで誰かに呼ばれ、振りかえって、目を丸くした。かつての事件で会った懐かしい顔――当時は女子高生だった2人の女性の姿が、そこにあったからだ。その2人から持ちかけられた、ある相談事。「あるひとから預かってくれって頼まれたものがあるんです。でも、それが……」
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5.0謎の美青年へのせつない恋心を隠したまま、アイラは契約獣キルと敵国カガルへ向かった。一方のキルもアイラには言えない重大な秘密を抱え懊悩していた。 そんな二人の前に、不気味な力を持つカガル王の軍が現れ、アイラは囚われの身に! 「縛呪」を使うカガル王の正体とは? そして、獣と少女と美青年の奇妙な三角関係の運命は――? 伝説の最強獣と男装の少女の冒険ラブロマンス第2弾!
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5.0秘めた霊力の持ち主、竜胆館高校2年生の真田光は、瀕死の縛魔師・狼牙から、事故のようにして縛魔師の力を継承してしまった。光が偶然に出会った千晶は、妖力絶大な人妖で北斗聖宗の縛魔師。はじめは反発しあった二人だが、ダークサイドの組織、南斗商会を相手に、共に闘わねばならない運命にあったのだ。大都会――東京の闇に、二人の美少年が、異形のものと闘う火花が散る!
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5.0名前カンダタ。年齢58歳。無職。離婚歴、前科ともにあり。薄汚れた中年オヤジである彼は、大国アースガルドでこそ泥稼業を営む身だ。でも、最近はめっきりやりにくい。捕まれば即、闘技場送り。美少年剣士イヴァンに、ばっさり斬られてしまうのだ。ある日、カンダタは意を決して、豪邸に忍び込む。そこで目にしたのは、あの闘技場の覇者イヴァンの、予想外の姿だった……。ホワイトハート新人賞受賞作!
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5.0少年ワツレンは、海の上で生涯を送るという海人の一族に育った。左半身にほどこされた銀色の美しい刺青が、その証。だが、大嵐に襲われ両親と仲間たちを失ったワツレンは、海軍将校のルーザ=ルーザに命を助けられ、王都の迷宮管理庁で暮らすことになる。王国の至宝を守るために造られた迷宮の謎は、誰にも解けないはずだったが、ワツレンは……!? 迷宮ファンタジーに新たな傑作登場!
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5.0花冠は、可憐な容姿とは裏腹に、恋には見向きもせず士官学校での厳しい訓練を乗り越え、トップの座に。ところが、御前大会で公子を打ち負かしたことから運命は一転、下位の部隊に配属される。希望を見失いながらも、将軍巴青炎に追従し、敵と戦ううちに、人を守り愛することを知っていく花冠。そして、「あなただけの王を見つけなさい」という母の言葉を思い出すとき、動き始めた心の行方は!?
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4.6霊や妖など、この世ならざる者たちが見えてしまう柊は中納言の姫君。卯月の終わり、父に呼び出された柊は、宮中の重要人物である藤原隆家と対面することに。もしかしたら縁談を持ちかけられるのでは、と緊張しつつ御簾越しにその姿を確かめようとすると、隆家の隣には謹慎中であるはずの忠晃の姿が。『いじわる陰陽師と鬼憑き姫』『鬼憑き姫あやかし奇譚~なまいき陰陽師と紅桜の怪~』に続くシリーズ第三作。
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4.6魔法に支配されている世界〈夢の平原〉に暮らすカタリアは、自分を現実世界に連れ出してくれる花婿を待っていた。カタリア以外の乙女たちはみな、外の世界から迷い込んできた青年と結婚して出ていった。カタリアは最後のひとりになってしまったのだ。甘い結婚を夢見るカタリア。しかし、現れたのは、予想外の男……。「自分の幸せは自分で手に入れる!」と決意したカタリアの、体当たりの恋は叶うのか!?
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4.5【電子書籍には特典としてカバーイラストを収録】ときは平安、華やかなりし一条帝の御世。頻発する不穏な事件から後宮の女たちを守るため、武芸に秀でた少女が集められ、女ばかりの武官隊が結成されることになった。その名も――「凜花の官」。筑後出身の少女・八重は、剣の腕を見込まれ「凜花の官」に任命される。だが同僚となった個性豊かな少女たちも、また宮中随一の権力者・藤原道長の甥だという上司の花房も、何やらワケアリのようで……!?
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4.5寛仁2年(1018年)。<神の子>としての使命を終えたと自覚した宮は、望んで義明と結ばれ、神としての能力(ちから)を失った。これからは穏やかで、平凡だけど満ち足りた生活ができる、そう思っていた矢先、義明は宮の式神が火華鬼に使役されていることを知る。単身、火華鬼に挑んだ義明は生命(いのち)を……。宮を護ると言ったあの約束は!? 感動の最終章(講談社X文庫ホワイトハート)。
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4.5女性でありながら《薔薇騎士》で、誰もが求める聖杯の鍵を握る運命の少女・莉杏は、宿敵《不死者》の王レオナルドの呪いを解くため、仲間と共に英国へ向かうが!?
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4.5安渓村の水華は、今年もまた父兄につれられて紡ぎ場に向かう。一個の繭から、太すぎず、細すぎず、より均一で長い糸を生み出すのは、なかなか難しい。水華は丁寧だが仕事が遅く、監視官からいつも注意をうけていたのだ。ある日、紡ぎ女たちが一斉に工場長に呼び出される。そこに現れたのは、白国の若き皇帝だった――。
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4.5伝説の最強獣と男装の少女の甘く一途な冒険ラブロマンスを描く人気シリーズ全3冊が、お得な合本に! 「なにがあっても、俺様がおまえを守ってやる」 男装の少女アイラが目覚めると、戦火の中、巨大な獣に助けられていた。家族も記憶もなくしてしまった彼女は、誰もが恐れる火焔獣キルと旅に出る。キルとの絆を深めながらも、アイラの行く手にはさまざまな謎と困難が立ちはだかる! そして訪れた運命的な禁断の愛とは?
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4.5お転婆で甘やかされて育ったアンは男爵家の令嬢。親の決めた結婚話が嫌で、双子の弟を身代わりに城を飛び出してしまう。弟の服で男装したまま城下で出会ったのは、銀髪にエメラルドの瞳の貴公子。名も知らないその人に反発しながらも恋心を抱いたアンは、変わり者の店主がいるチョコレートハウス「ショコラトル」に迷いこみ、貴公子との再会を果たすが!? ショコラトルを舞台に繰り広げられる甘い恋と「不思議」の物語。 ◆◇◆作家先生より特別コメント頂きました!◆◇◆ こんにちは。岡野麻里安(おかのまりあ)です。架空の国アンバーランドの西の都市セブンオークにある「ショコラトル」というチョコレートハウスを舞台に、男爵家のお転婆姫アンと銀髪の貴公子トリスタンのちょっと不思議なラブストーリーを書いてみました。がんばりましたので、どうか楽しんでいただけますように。
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4.5〈神の子〉宮の復活は――!? 「斎姫」第2部スタート。寛弘8年(1011)秋。〈神の子〉宮は眠ったまま……、突然、繭のような光に包まれてしまう。一方、都では眠っているあいだに受領の娘たちが亡くなってしまうという事件が、頻繁に起こっていた。宮を狙って……? それともヒトならぬモノ、香久夜が事件に関わっているのか……? が、どうすることもできない義明。やがて光が消え目覚めた宮には、異変が!?
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4.5寛弘3年(1006)晩秋、平安京。処女の産む"神の子"が世を救うという邪教が、末法思想に揺れる世間に広まっていた。義明と出家した親友の重家が、邪教のからくりを暴く。だが、"神の子"と崇められた魔物は、赤子の姿で女たちの腹を喰い破る! 怪我をおして闘おうとする宮の前に、魔物を庇って立ちはだかったのは、承香殿の女御――かつて帝に入内した、重家の妹――だった。しかも、魔物の背後には……!?
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4.5寛弘4年(1007)、春。道長の金峰山参詣のための精進を一緒にと、高雅邸に招かれた義明。だが、結界の弱いその屋敷で、人々は惨い悪夢に襲われる。疑心暗鬼の道長の策略で、宮は義明の想いを誤解したまま斎院(いつきのいん)に閉じ込められてしまう。ヒトの欲望を歪んだ悪夢へと変えて苦しめる夢魔(むま)を、操っているのは誰? 黄泉と現世(うつつ)の狭間で、ひとり絶望的な闘いに挑む義明は……!?
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4.5少年の時に見た美しい姫――、それが初恋。光少将こと藤原重家が、その姫と再会したのは、東宮の後宮だった。忘れられない初恋の愛しい女――綏子(すいし)は、今は東宮妃になっていた。お互い惹かれあうが、御簾越しに相手を感じるだけの許されぬ恋に苦しむ、綏子と重家。だが、やがて、綏子のお腹には……。重家の出家に隠された哀しい恋物語。愛してはいけない女ゆえ身を焦がす!! 大好評シリーズ「斎姫異聞」外伝。
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4.4この世ならざる者が視える柊は、中納言の姫君。内裏の紅桜の怪にかかりきりの陰陽師生・忠晃への恋心を自覚した矢先、母の失踪が知らされた。山桜の大木に囚われた母を見つけた柊は、内裏の怪の原因を突き止める。一方宮中では、柊が怪異封じの人柱にと名指しされていた。「見捨てるなんて冗談じゃない」決死の忠晃を、宮中の追手が、山の怪異が追い詰めて!?
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4.3強国に挟まれ悩むブロア領主アスラン、政略結婚から逃げ出すその妹レイチェル、領主に恋するがゆえに別の男に体を許してしまう侍女ジェシカ、騎士になれない体に苦悩する若きフランス王フィリップ、身分を捨て自由に生きる吟遊詩人ブラン。 強い者が正義であった時代、若者たちは、運命に逆らい、本当の愛を模索していた。 12世紀のフランス、豊かなブロアの大地に、熱い青春の伝説が語り継がれる。
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4.3ノエルは画家見習いの少女。王家お抱えの画家だったという父を捜すため、自分も宮廷画家になることが夢だ。でも、宮廷画家は男しかなれない花形職業……。性別詐称は厳罰と知りつつも、ノエルは男の姿で画家を目指すが、仕事先で出会ったひきこもり公爵リュシアンに、女であることがバレてしまう! そこで秘密を守るのと引き替えに提示されたのは、リュシアンの花嫁になり仮面夫婦生活を送るという条件で……!?
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4.3「本気で、おまえを味わってみたい」――数年ぶりに急にイーファの恋人が帰ってきた。アーサーは、イーファの望むどおり愛を囁き、キスしてきて……夢のように甘い再会。だからこそ、イーファは彼が『偽物』だと気づいてしまう。アーサーを想って泣くイーファに、偽物の彼はエリオットと名乗り、誘ってくる。「俺とゲームをしないか?」本物のアーサーに会いたくて、イーファは純潔と快楽を賭けたゲームを受けて立つのだが!?
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4.3内気で自分に自信のない女子高生の牧之内莉杏の前に、ふたりの転校生が現れた。その日から、莉杏の運命は激変することに!? ネオヒロイックファンタジー登場! 「莉杏、君は薔薇騎士なんだ」 薔薇の証を持つ少女に、ふたりの美青年は出生の秘密を告げる。世界を賭けた宿命の闘いがはじまる。運命の扉が今、開かれる!!
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4.3老伯爵の末娘として生まれたマティルダ。トスカーナの大地に抱かれた幸福な子供時代は、父の死を機に大きく変わり始める。運命の激流に笑顔を失いそうになったとき、彼女を救ってくれるのはいつも司祭イルデブランドだった。身分こそ高くはなかったが、その聡明さでローマ教会で力をつけていくイルデブランド。彼に恋する女伯爵の愛を描く傑作! ◆◇◆作家先生より特別コメント頂きました!◆◇◆ 榛名(はるな)しおりです。いつも応援してくださりありがとうございます。新作歴史ロマンを無事書き上げ、池上紗京(いけがみさきょう)先生のイラストでお届けできることを、心からうれしく思います。舞台は――そう、今回は題名見ただけでおわかりですね(笑)。読者のみなさんに、11世紀トスカーナに吹く風を感じていただけたら幸いです。
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4.3古代、神と人とがまだ近しく生きていた時代。太陽を司る昼女神が失踪し、太陽の光の届かない里で、巫女・雪荷は病身の半人前。それでも役に立ちたいと躍起になる彼女の前に目映いほどに美しい若き男神が現れる。神は雪荷の歌声を気に入り、ひとときも離したくないと言う。無邪気な男神に戸惑いながらも、彼に仕える決意をした矢先、運命を変えるもうひとりの男神が! 賢明に生きる一人の少女が神々を突き動かして――!?
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4.3王国の危機を救うため、王子・アーデルは神に捧げる生贄の乙女として、踊り子のライラをかりそめの花嫁に迎える。魅惑的な彼に触れるたび心は震えるが・・・。
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4.3私立高校昴学園に通う17歳の筒井卓也は、ある日突然、両親から修行命令を下される。鬼退治や退魔を行う〈鬼使い〉の一族ながら、いつまでも半人前の卓也に与えられた任務は、半陽鬼にして超一流の退魔師である篠宮薫とコンビを組んでのボディーガードだった。冷徹で無感動な薫と、優しく実直な卓也。2人の意気は、はたして投合するのか…!? 霊能力コンビが繰り広げる、妖しの世界のオカルト・ファンタジー開幕!!
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4.3貧しいながらも町医者として、やりがいを感じて生活していた娘――珠華は、謀略によって、一夜にして王宮で暮らす公主になっていた。誰一人味方のいない王宮、わからない作法にとまどい混乱する珠華だったが、持ち前の明るさで、公主にしかできないことをしてやろうと気持ちを切り替える。一方、王としての自覚のない、若いへたれな春慧は、珠華のペースに巻き込まれ、やがて二人は……!?
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4.217世紀半ば、現在のドイツ地方は、300の国家が割拠した。その1つハルバーシュタット公国は、若き選定侯率いるブランデンブルクに、まさに落ちようとしている。令嬢の身代わりとして城に残った、宰相の娘マリアは、その夜、父を処刑した選定侯に14歳の体を奪われる。戦乱のヨーロッパを舞台に、愛と生きる道を必死に探る少女。息もつかせぬロマンス。第3回ホワイトハート大賞・佳作受賞。
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4.2ある日、骨董屋を営む彼女の元に、向青という美貌の官吏が訪ねてくる。お金に釣られ王宮へ向かった鳳琳だったが、そこで頼まれたのは、契約女王となり美形だらけの後宮で暮らすという過酷すぎる仕事だった。その裏には、男好きな水神と指環にまつわる国の重大な秘密があって――!? 女子禁制。着替えも入浴も男が手伝うってどういうこと!? これぞ本当の逆ハーレムラブコメ、開幕! 電子書籍特典で明咲トウル先生の美麗カバーイラストを、テキストを載せていない純粋版で収録!
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4.2新帝即位で湧く帝都。サフィエは皇宮からの呼び出しを受け、いきなり重職に命ぜられる。幼なじみジハンギルとの再会に密かに胸膨らませていたサフィエは予想外の要請に面食らうが、持ち前の負けん気と祖父譲りの才で職務をこなしていく。一方のジハンギルは即位してから孤独感を強めていた。互いに素直になれず、すれ違う二人。だがサフィエが何者かに狙われ――忠誠を誓うあの男の背信が明らかに!? 待望のシリーズ第5弾!
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4.2「美貌の双子」として社交界でも名高い、姉のマリエッタと弟のミシェルは、多額の借金を抱える貧乏子爵家の子息。ある日、給金が二倍支払われるという近衛隊から声がかかり、おてんばなマリエッタは、体の弱いミシェルの代わりに、男装して入隊することに。そんな彼女に、隊長でもある名門伯爵のアレンが、結婚を申し込んできて!? 昼は軍人、夜は婚約者――マリエッタの過酷な二重生活が始まった!
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4.1天に選ばれたのは、放浪の王。元王族の飛牙は、今やすっかり落ちぶれて詐欺師まがいの放浪者になっていた。ところが故国の政変に巻き込まれ……。疾風怒濤の中華風ファンタジー開幕!【本書は講談社X文庫版です】
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4.1マンションに帰宅した智宏が居間へのドアを開くと、そこに全裸の男が立っていた。そいつは煙草を斜に咥えたまま、智宏を見てきょとんと言った。「お前、誰?」 智宏は、絶叫した。「お前が、誰だ―――っ!!」新宿署の刑事・トモは、突然の辞令に従い、警視庁の超常現象対策部署・遊撃捜査班に異動することに! だがそこで待っていたのは、あまりにも個性的なメンバーで…!?
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4.1双都オパリオンの貴族の娘プルーデンスは、ちょっぴりおませな13歳。亡くなった祖母を弔うため、家族とともにアラニビカ島に向かうが、遺品から護符が見つかって――。島の迷宮の謎をめぐり、プルーデンスは大人たちの陰謀に巻き込まれていくことに。味方となるのは、蒼い衣をまとった名無しの吟遊詩人。容易く女たちを魅了する彼の正体は――。壮大な迷宮ファンタジー、堂々のデビュー!!
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4.1エルトゥールル帝国の田舎町に暮らす少女ハディージェは医師見習い。訳あって帝都の名門カラハリル家を訪ね、そこでプライドの高い若き法官アスラーンに出会うことに。互いに第一印象は最悪。だが、亡くなった父同士がふたりの婚約を約束していたことが発覚する。婚約解消を条件にアスラーンの協力をとりつけ、ハディージェはアスラーンとともに故郷に向かうが、思わぬ事態に捲き込まれることに!
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4.1珠枝は綏国公主。先王の寵子でありながら、父王亡きいま、愛らしく美しい異母妹、仙華の陰で心細い日々を送る。そんななか、大陸では巴飛鷹率いる閃国が勢力を広げ、綏との間で緊張を高めていた。そして、和睦のため、珠枝が閃の王妃として差し出されることに! 3年経ったら、必ず迎えに行く――幼い日から慕い続ける異母兄の言葉を信じ、見知らぬ国へ嫁ぐ珠枝を待ち受ける運命は、いかに!?
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4.0英国の全寮制パブリックスクールで、唯一無二の親友だったユウリとシモン。が、二ヵ月前のある事件でユウリが行方不明になりシモンは失意の底にいた。そんな兄の姿を見て、予知能力を持つ弟のアンリは自分の見た夢の話をするかどうか迷っていた。一方、パリに住む画家志望のミリアムは奇妙な夢のお告げで、一心不乱に梯子の絵を描いていた。アンリの夢とミリアムの夢、その先には……!?
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4.0その日、藤原家に縁ある邸に生まれたのは珠のような姫君。名を花房といい、都の陰陽師たちが「傾国の女性」と予言し、抹殺しようとした存在だった。両親は花房を守るために性別を偽り、男として育てることを決心する。一方、誕生したのが甥だと信じて疑わない藤原道長は、見目麗しく賢く成長した花房を溺愛し、我が子のように連れまわすが……。栄華と陰謀が入り乱れる、百花繚乱の平安絵巻全4冊合本版。
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4.0長和5年(1016年)初秋。内に火龍が棲みついてしまった義明。その火龍がいつ義明を支配してしまうか不安な宮。一方、夜な夜な啼く怪鳥を怖がる幼帝は体調を崩す。心配する祖父の道長は、宮の企みかと疑い、香久夜にそそのかされ宮を暗殺しようとする。宮の危険を感じた義明は怒りのまま火龍となり……。荒れ狂う火龍の中に義明を見た宮の決断は(講談社X文庫ホワイトハート)。
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4.0寛仁2年(1018年)。<神の子>としての能力(ちから)を持ち続けるため、夫、義明とは契りを結ばずに暮らしている宮だが、最近はなぜか寂しさを感じ始めていた。そんな折、神木に取り込まれた重家が発見される。愛しい長屋王の生まれ変わりが重家と知った<月の姫>香久夜(かくや)は、毎晩「神木=重家の魂」に寄り添っていた。その姿を見た宮の心も震えだす(講談社X文庫ホワイトハート)。
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4.0長和5年(1016年)晩秋。怒りで感情が高ぶると体躯(からだ)の内の火龍が表に現れてしまう義明は、重家の誘いで修行のため山に籠る。一方、宮は義明の留守中に朱雀丸が持ってきた伝説の『仏の鉢』を見せてもらう。その後、日に日に元気がなくなり痩せていく宮。山から戻った義明はそんな宮の姿に愕然とする。呪詛? いったい誰が宮を呪っているのか(講談社X文庫ホワイトハート)。
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4.0寛仁元年(1017年)師走。いつものように屋敷に帰った義明は、宮がまるで別人であることに驚く。自分は威子と名乗る宮(?)。藤原道長の繁栄を恨む火華鬼の企みで、帝に入内する予定の道長の娘、威子と魂を入れ替えられた宮は、威子の部屋で式神も使えず逃げ出せずにいたのだ。このままでは宮は後宮入りし、帝と同衾する? 義明は思い余り、邸に押し入り宮をさらうが(講談社X文庫ホワイトハート)。
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4.0長和6年(1017年)秋。生命の欠片を奪われ、前にも増して儚げで消えてしまいそうな宮を心配する義明。体躯(からだ)に火龍を宿し、いつそれが暴れ出すかわからない義明が不安な宮。だが、長屋王の魂だけでも取り戻し夜の世界に持って帰ろうと画策する香久夜によって、義明の体躯は再び火龍に支配されてしまう。火龍になってもなお宮を護ろうとする義明だが(講談社X文庫ホワイトハート)。
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4.0長和4年(1015年)暮れ。義明の魂を封印している龍の宝珠が動いた! 帝位を呼び寄せるといわれる龍を復活させ、敦康親王を新東宮にという香久夜(かくや)の企みであれば、阻止しなければと思う反面、宝珠の封印が解ければ義明の記憶も戻るのではと期待してしまう宮だったが……。火龍は復活、親王を襲う!親王をかばった義明は火龍と一体化。宮は義明ごと倒す覚悟を決めるのだが(講談社X文庫ホワイトハート)。
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4.0長和4年(1015年)初夏。相変わらず、記憶を封じられたままの義明(よしあきら)だったが、宮への愛しい想いはつのるばかりだった。一方、宮は香久夜(かくや)を悪しきモノと捉えていない義明に苛立ち、素直になれないでいた。そんな折、大納言頼通(よりみち)の子をなした召人(めしうど)が急死し、頼通も悪霊に取り憑かれた。子どもができない正妻の呪詛なのか(講談社X文庫ホワイトハート)。
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4.0長和3年(1014年)初夏。目覚めたものの記憶を摩尼宝珠に封じられたままの義明(よしあきら)。夫婦とは名ばかりの宮(みや)との不自然な関係にとまどいながらも、あらためて好意を寄せてゆく。一方、宮は自分とのことすべてを忘れ、義明が香久夜の想い人、長屋王になったのではないかと考え、焦燥感に苛立つ。その頃、新斎宮がらみの事件が頻発。怨霊のせいとわかり、宮は独り浄化に向かう(講談社X文庫ホワイトハート)。
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4.0シリーズ3作品を収録した合本版。殯の夜伽衆と呼ばれる職能集団の中に、夢見の能力を持つものがいる。夢を通じて死者の最期の想いを受けとるのだ。見習いのキアルは金髪碧眼の十六歳。黒い髪と瞳が特徴の殯衆のなかで、その容姿はまるで「よそ人」。だが夢見の能力は確かで、師の父とともに夢見を行っていた。いつものように死者の夢見をしていると、巨大な魔物に襲われ、父が――! キアルは故郷の里を出て探求の旅に出る。
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4.0シリーズ3作品を収録した合本版! 「久良っちは普通の探偵じゃないんだ。なんと、実は、まさかの幽霊探偵なんだよ……!」 女子高校生の夏芽は家庭の事情で、東京の下町谷中の永弦寺に居候することになった。そんな夏芽の前に現れたのは、幽霊の最後の願いを叶える探偵・久良知に、元ホストの美形僧侶・弓弦、ゴスロリ美少女のミワたち個性あふれる人々。普通の女子高生のはずが、夏芽は幽霊探偵の助手をすることになって!?
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4.0闘いのため大切な仲間を失い、《守護者》の昴と気持ちが すれ違い落ち込む莉杏は、父ブルーノに誘われマルタへ行く。幼い頃過ごした屋敷で暮らすうちに失っていた記憶が蘇ってくる。ある夜、突然現れた謎の存在のピエロに聖杯のかけらはドイツにあると言われ!? 強い絆で結ばれ、無条件で惹かれ合う《薔薇騎士》と《守護者》。けれど、唯一の《薔薇騎士》を選んだとき、《守護者》は証を失うかもしれず。
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4.0時は昭和初期。京都で住み込み書生をしている高校一年生の庄野隼人は、主の命令により華族で流行作家かつ美男子で毒舌な小須賀光の助手をすることになるのだが!?
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4.0黒髪の海賊との出会いがエステリアーナの運命を変える! 人気シリーズ3作品『海賊と花嫁 恋は後宮ではじまる』『海賊と花嫁 空中宮殿で恋をしよう!』『海賊と花嫁 愛は星空を駆ける』が合本に! さらに電子書籍特典としてカバーイラストを収録!!
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4.0男爵の娘ながら、王立騎士団で騎士としての腕を買われ第三王子のルイスを警護してきたオリアーナの身に、生命の危機が! 気が付くと記憶を失くしていたオリアーナは、ルイス王子に、婚約者だったのだと聞かされても戸惑うばかり。記憶を呼びさまそうと、王子はオリアーナに口づけて、さらにその先へ……!?
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4.0神に仕える歌巫女・フェリシアは、幼い日に自分を見初めてくれたクレス王子をまだ忘れられずにいた。王子が海難事故で死してから10年、フェリシアに国王との結婚話が持ち上がる。王家への叛乱軍にさらわれ大けがを負った彼女を治療したのは王宮の侍医・アザン。彼の治療に、はしたなくも身も心も溶かされたフェリシアに、叛乱軍の首領も求愛してきて……!? 巫女姫・禁忌の王宮ラブロマン! ◆◇◆作家先生より特別コメント頂きました!◆◇◆ こんにちは&はじめまして、矢城米花(やしろよねか)です。これは、一見逆ハーレム、実はそうではなくて……をやってみたくて作った話です。見所は、ドSな医師が、うぶな巫女姫に対し、相手が無知なのをいいことに、やらしい診察と治療をする場面でしょうか。生きたジェルを使っての、にゅるにゅるちゅぷちゅぷした治療のシーンは、書いていてとても楽しかったです。潤宮(うるみや)るか先生の美しいイラストとともに、どうぞお楽しみください。
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4.0皇帝の甥である銀の貴公子・フェルディナンに見初められ、優しくエスコートされる子爵家令嬢ソニアは、甘い恋心とともに後ろめたさで胸がいっぱいだった。失われた家宝の行方を探っていた夜、巷を騒がす怪盗グリスと遭遇し、いきなり唇を盗まれ純潔の身体を淫らになぞられたのだ。それでもなぜ危険な彼に魅かれてしまうの? 野性的なグリスと高貴なフェルディナンの間で、ソニアの心は揺れて……。
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4.0「それから……、滑り台の近くに、これが」。そう言って敏生(としき)の差しだした物を見た瞬間、胃の捻れるような感覚が天本を襲った。それは河合の丸眼鏡だった。無惨にひびの走った薄いレンズ。まるで河合自身の身に同じことが起きたとでもいうかのように。事実、河合に同行していた早川は、重傷で倒れているところを発見されていた。だが、これは発端にすぎなかった。さらに怖ろしい出来事が天本を待ちうけていた……。
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4.0ほんの1泊の小旅行だった。絵の師匠と、ちょっと出雲(いずも)に出かけただけだったのだ。今夜はもう天本(あまもと)に会える。1晩離れていただけで恋しくてたまらない天本に、今夜は会える。そう信じて疑わなかった。ところが、敏生が戻ってみると、我が家は無人だった。その異様な雰囲気に敏生は戦慄した。式神の気配すら感じられない。天本は、いったいどこに消えてしまったのか。愛しい人を捜して、敏生の戦いが始まる!
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4.0クリスマスイブ! 特製ローストチキンの食卓をなごやかに囲んでいた天本と敏生に、新たな「依頼」が舞い込んできた。あるテーマパークで幽霊騒ぎが頻発しているので、浄化を行ってもらえないかという。そこは以前、天本が術者として半人前だったころ、関わったことがある場所だった。今、再び、敏生とともにその地を訪れることになった天本。だが、悪夢の迷宮は、まさにその扉を開こうとしていた……。
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4.0「……いた。あそこです」その声に、敏生も天本も龍村も目をあげ、そして息をのんだ。星も凍るような寒夜。静まりかえった裏庭に、じっと立ちつくして。やがて、つぶやいたのは、誰だったろうか。「……あれが……」彼らの目に等しく映っていたもの――それは、首のない大きな白い犬の姿だった……。ネオ・オカルト・ノヴェル!
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4.0監察医・龍村泰彦の誘いで、丹後半島の海辺に住む彼の祖母の家を共に訪れた天本と敏生は、そこで奇妙な事実を知る。龍村が6歳の少年だった頃、神隠しに遭った経験があるというのだ。だが、現在の龍村は、当時の記憶をほとんどなくしていた。やがて、奇怪な出来事が彼らを襲い、龍村の記憶が蘇りはじめる。記憶が完全に再生されたとき、果たして何が起こるのか。天本と敏生は、龍村を護ることができるのか!?
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4.0「え……えええええええええっ!」「ば、馬鹿な――」弥生3日の雛祭り――男所帯ながら、ちらし寿司などを愉しく食していた天本と敏生(としき)は、その夜、テレビのニュースに目をむいた。京都で、平安装束の謎の男が、刀で通行人を傷つけ、行方を晦(くら)ましたというのである。が、その男の顔はまぎれもなく、「たっ、龍村さん……!」――それが思いがけぬ事件の発端であった。
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4.0「できるだけ早く、帰ってきますね」――ひとりは、さびしいから。そう言って、微笑(わら)って父のもとに出かけていった敏生の、なつかしい、可憐な姿。――冷たい父だった、という。優しい言葉ひとつ、かけてもらえなかったという。けれど、死期が迫ったとき、彼は突然、息子に言ってきたのだ。会いたい――と。(……何か、胸騒ぎがする……)天本の予感は、まさに的中しようとしていた!
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4.0天本と龍村の運命的な出会いのシーンが明かされる「石の蛤」。学園祭の舞台で龍村が大活躍する、感動的な「人形の恋」。修学旅行先の遊園地で不思議な幽霊との交流体験の「約束の地」。3つのエピソードで、天本と龍村の高校時代が語られる。“奇談シリーズ”初の短編集をお楽しみください。
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4.0「こっくりさん」遊びで2人が死んだ! 「蛇が来る。怖い!」押屋女子学園高等部の生徒が2人、謎の言葉を残して死んだ。2人に共通しているのは、こっくりさん遊びに熱中していたこと。調査に赴いた天本は、水田桐枝という生徒を見て驚いた。昔の恋人で悲惨な死をとげた霞波(かなみ)と生き写しなのだ。桐枝は事件と関係があるのか? そして敏生は天本の悲しい過去を知ることに──。
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4.0悪夢退治。「添い寝屋」河合師匠大活躍! 美代子の恋人・小沢がロンドンで見つけた古い日本の箱枕を持って天本家へやって来た。枕には獏の絵が……。添い寝屋河合が霊障解決に自ら乗り出すことになった。
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4.0「僕、たぶん、まだやれることがあるから」。天本(あまもと)はぎょっとして、敏生(としき)の顔を見やった。敏生は、微笑していた。そら恐ろしいほどの水音の響く中、血と土とに汚れたその顔は、地底の闇の底で、優しく、柔らかな微光を放っているかのように見えた。「だから……生きて。天本さん」。少年の身体は怒濤の渦に消えた。追儺師(ついなし)・天本と半精霊・敏生。かつてない恐怖、そして最大の敵が2人を襲う!
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4.0――細い三日月の下、その男は橋のたもとに佇んでいた。夜風にふくらんだ長い袖。白皙(はくせき)の頬にこぼれかかる、つややかな髪――。天本の姿だ。しかし、敏生(としき)の喜びは束の間だった。男は敏生に手をさしのべることもせずに消えてしまった。あたかも雲隠れしてしまった月のごとくに――。追儺師(ついなし)・天本と半精霊・敏生。夢のなかの妖しを追って、たどりついた先とは……!?
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4.0神隠しにあった孫娘を捜す天本と敏生は!? 12月中旬のある日。森と敏生は、早川から駅前の喫茶店に呼び出される。そこには、早川と見知らぬ老婦人が待っていて、神隠しにあった孫娘を捜してと言われて……
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4.0天本・敏生、萩・湯田温泉で怪異に出会う! 天本・敏生そして河合師匠の一行は萩・湯田温泉へ。掛軸に魅入られた女性が変死。そして掛軸の絵の人物も消えていた。怪異現象に天本らはまきこまれていった!
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4.0長和元年(1012年)春。さらに美しさを増してゆく宮に、どう接していいかとまどう義明。一方、女人となった宮は自分でも驚くほど不安でいっぱいだった。そんな折、立后目前の女御妍子が失踪。内裏を捜索した宮は、珍しい白い花の描かれた屏風と花の香りが気になるのだった。現世(うつしよ)の花ではない、夜の花――。その香りで、ヒトの本音に気づかせる……。宮と義明の本心とは……!?
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4.0平安歴史ファンタジー 第2部第3弾! 長和元年(1012年)冬。関院では禁を破って現世に降りた都姫(香久夜)を夜の世界に連れ戻すための追っ手、火鼠が繁殖して、不審火が頻発していた。逆に火鼠を利用して、中宮妍子を襲おうと企む都姫。巨大になった、火鼠を前に成す術がない宮は、己の力不足を思い知らされる。<神の子>であり続ける意味を見失い傷心の宮がとった行動は……!?
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4.0寛弘4年(1007)初冬。帥宮敦道親王が病死した。5年前に、兄の為尊親王も同様に亡くなっていることから、両者の恋人であった和泉式部が妖狐に憑かれているのだとの噂が流れる。彼女が狐憑きならば、次に狙われるのは帝か、東宮か……。宮に頼まれて和泉式部に接近する貴子にも、妖しい魔の手が伸びる! 調伏に乗り出す宮と義明だが、はたして、帥宮兄弟を祟り殺したモノの正体は……!?
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4.0宮への策謀を続ける内覧道長(ないらんみちなが)は、異国の術を遣う妖しげな若者・太圭智(たけち)を紹介される。その後、義明の屋敷が突然の暴風や不審火にみまわれた。それは、宮が使役する九曜の式神たちの反乱。宮が〈神の子〉としての能力(ちから)を失いつつあるのか…?不安を抱いて闘う宮を、亡者の群れが襲う。太圭智の真の狙いは、何?自らを犠牲にする宮を、義明は引きとめられない……!!
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4.0寛弘6年(1009)正月。第二皇子の母となった中宮彰子に、短剣を握った女房が襲いかかる。女房は、道長の政敵・伊周の遠縁の者で、怨霊のかけらに操られていたのだった。すぐさま宮に祓われた女房だが、その後も行動には不審な点が……? 一方、現世への復活を望む邪神・夜刀神は<神の子>宮を手に入れんと画策する。仏の加護を受けた義明の能力を拒絶して闘おうとする宮は、思わぬ窮地に……!?
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4.0寛弘5年(1008)仲秋。都は中宮彰子の懐妊に沸き立っていた。皇子誕生ともなれば、道長の権勢は盤石となる。だが、それは同時に、第1皇子敦康親王の立場を危うくすることでもあった。親王の後ろ盾である伊周はもちろん、帝や宮さえも心から皇子誕生を望むことはできずにいた。迷いは、中宮を苦しめる怨霊との闘いにも影を落とす。宮を案じる義明。そんなふたりを亜空から嘲笑う神々しい声の主は──!?
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4.0寛弘8年(1011)春。今上帝は、譲位のことで悩み体調を崩す。帝にもしものことがあれば、結界に守られた内裏から出ることになる脩子内親王が、現世に復活を企む邪神夜刀神に狙われる。ところが、亡き安倍清明の弟子蜻蛉は、帝が亡くなるときこそ邪神封じの好機という。宮を封印の器にしたくない義明は!? 火華鬼の正体を知った宮の決断とは!? 第1部、衝撃のクライマックス!!
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4.0寛弘3年(1006)、平安京。焼失した内裏再建が始まったが、内覧・藤原道長は困惑していた。夜の都大路では、資材や人足が消え、銀鬼が空を飛ぶという。<神の子>宮と、聖結界を持つ夫・義明は、花山院に取り憑いた魔物相手に闘っていた。この異国の魔物には、宮の力も通じない! 苦闘する2人の前に、宮と瓜二つの銀髪の少年が現れた。なぜか、動揺する宮……。<カゲ>と呼ばれた、この少年の正体とは!?
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4.0寛弘5年(1008)初夏。「殿、私を離別してくれ──」。〈神の子〉宮からの突然の申し出に、身分違いの夫・源義明(みなもとのよしあきら)の憂鬱は続いていた。若き貴公子・頼通は宮への想いを募らせ、脩子内親王(しゅうしないしんのう)は無心に宮を慕っている。都では、女たちを誘う怪しげな呪術の噂が立つ。確かめようと誘いに乗った宮を待ち受けていたのは、思いがけない罠だった? 消息を絶った宮に、義明は……!
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4.0第5回ホワイトハート大賞受賞作! 藤原道長が権勢を誇る平安京。希代の陰陽師(おんみょうじ)として知られた安倍晴明は老いて衰え、夜の都は魔物どもに蹂躙されつつあった。そんな折、中流貴族・源義明の許に、突然、帝の妹宮が降嫁することに決まった。だが、美しい姫宮は義明に打ち解けようとはしない。人々を怯えさせる<貌を喰らう魔物>。夜ごと屋敷を抜け出す姫宮の不審な行動。姫宮を追った義明が、そこで見たものは!?
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4.0宮の躰(からだ)を手に入れ現世に復活しようと企む夜刀神(やつのかみ)だが、二条の屋敷の聖結界の内にいる宮に手出しできず、一時的な器として脩子内(しゅうしない)親王に目をつける。義明は世話をしているあやめの病が悪化、右京の屋敷に通いつめていた。心穏やかでいられない宮だったが、あやめの命を助けようと魂を取り出し肉体の浄化を試みる。その処置の最中に里内裏炎上の知らせが!?
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4.0寛弘7年(1010)正月。宮が肉体の浄化を試みたが、甲斐なく亡くなったあやめが生き返り、里内裏の皇女(ひめみこ)付きの女房として働いていた。現世(うつしよ)に復活をと望む、邪神夜刀神(やつのかみ)があやめの屍を使って、脩子内親王(しゅうしないしんのおう)を狙う企みなのか!? 伊周の最期の瞬間(とき)に邪神を封じようとする宮。だが、逆に躰に入り込まれてしまい、自らが封印の器となることを決意する……。
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4.0寛弘4年(1007)初秋。内覧藤原道長は、念願の御嶽詣に吉野へと出発した。宮に付け文をよこした頼通も一緒とあって、随行する義明の気は重い。都では、花山院の御所が謎の獣に襲われ、宮を"姉"と慕う第一皇子敦康親王に取り憑いた怨霊が、平将門と名乗る。親王を救わんと、ひとり闘いを挑む宮。急遽、都へ舞い戻った義明だか……宮を危機から救うことができるのか!?
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4.0異国情緒あふれる、明治中期の横浜居留地。その地で、歌舞伎役者のような風貌の深川芭介は、西洋骨董店「時韻堂」を営んでいた。ある日、飲み友達で横浜税関に勤める高澤が、蝋漬けの干からびた手首を預かってほしいと訪ねてくる。高澤は悪戯心の行動だったが、税関から消えた手首を巡り、ついに殺人事件も発生。絡み合った事件の謎を芭介が解きほぐす!
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4.0『肩の力を抜いて、音を楽しまないとね』 二年前、自信なくバイオリンを弾くアルに、笑顔で励ましてくれた先輩のフランシス。生徒会長で人気者の彼に、アルはあこがれ以上の思いを抱いていた。そんな先輩と共演できる演劇祭に、アルもオーケストラの一員として選ばれ、熱心に練習していた矢先、『メンバーを辞退しろ……』と脅迫状が届く。それが、仲間をも巻き込む事件に発展して……!!
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4.0「ごめんね。ちゃんとした恋ができなくて」誰にも知られちゃいけない秘め事を抱えて暮らす少女・井上沙耶。憧れの先輩で、人を惑わせる雰囲気と端整な容姿を持つ、水谷歩。彼もまた秘密を抱える少年だった。知られたくない秘密だけど、誰かに気づいてほしい! 寂しさと愛しさと憎しみの間で、ふたりの恋は生まれる! 佐原ミズの瑞々しい少女のイラストで贈る新感覚ストーリー。
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4.0フランスの全寮制芸術学院の舞台芸術学部の花形ダニエルは、寮でも一人部屋を与えられていたが、ある日、自室で一人の生徒を預かることになった。その生徒は数日前、中庭で雨に濡れ倒れているのを発見した、バイオレットの瞳を持つオスカーだった。だが、相部屋生活の難しさを感じはじめた矢先、嵐の夜にオスカーにキスをされ、ダニエルはその豹変ぶりに驚く。オスカーがひた隠しにする秘密とは!?
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4.0特殊な声ゆえに、いじめられていた冬馬。そんな彼を「あなたは、ソプラニスタなの、奇跡の声なのよ」と言って、励ましてくれたのは茉莉奈だった。その彼女がフランス、ロワール地方の古城を校舎にした全寮制芸術学院に留学して、一年もしないうちに自殺した。常に前向きだった彼女にいったい何が!? 彼女の死が受け入れられない冬馬は、自分の嫌いな声を武器に、彼女が通った芸術学院に入学する!!
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4.0数ヵ月ぶりに会った「組織」のエージェント・早川から、河合師匠の謎の行動について聞かされた天本森と琴平敏生。何の情報もないなか、ふたりは河合のあとを追ってイギリスへ向かうことになる。そしてたどり着いたのは、廃墟となった貴族の屋敷だった。惨殺事件があって以来、地元住民も近づかないというその場所で、ふたりが目撃したのは……。トマス・アマモトの知られざる過去が、ついに明らかに!
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4.0“時の宝珠”を正し、世界を滅亡から救う、翼を持つ乙女ファラ・ハン。しかし聖地に具現した伝説の乙女は、邪悪な黒魔道によって、記憶を消し去られていた……。聖地に赴く蛮族ディーノ、竜使いシルヴィン、見習い魔道士レイム。果たして伝説は、真実となり得るのか!?
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4.0西洋の雰囲気を醸し出す、明治中期の横浜居留地。歌舞伎役者のような風貌の深川芭介は、そこで西洋骨董店「時韻堂」を営んでいた。ある夜、西洋の骨董品「プランシェット」を使っての交霊会で呼び出してしまったモノは……!? 桃に込められた娘の執念。真葛焼きの香炉に塗り込められた母の怨念。芭介が絡まった謎を解きほぐす!
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4.0探偵業を営む鷺浦悠人は、ある青年の死を調査中に「Foolish Children」というウェブサイトを発見する。それは命をかけるゲーム。一方、女子高生の都薙緋真は、友人の川崎真夜が突然姿を消したことで途方に暮れていた。やがてふたりは出会い、ネット上のゲームが引き起こす恐怖の渦に巻き込まれていく――。若い感性が、現代に生きる人間の浮遊感を絶妙に描き出す。ホワイトハート新人賞受賞作!
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4.0「嫁になるとして、誰の嫁になるんだ?」世界に名だたる花園グループの御曹司、花園伊毬はお坊ちゃま学校に通う17歳の男子高校生だ。とんでもなくおバカだけど、美少女よりも可愛いと評判だ。そんな伊毬のとなりには、幼なじみであり花園家に代々つかえる的場家の息子、的場大地の姿があった。花園家の秘密を抱えた伊毬を守るため、日々奮闘する大地だが、伊毬にプロポーズする男が現れて!?
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4.0親をなくし、明国の小さな村でひとり暮らす潤霞は、ある日、森で傷を負った男を助ける。彼はこの国の王 雪峰だった。この時から潤霞の人生は一変。見初められ後宮へ誘われた娘は、瞬く間に寵妃へと昇りつめる。しかし、そんななか、王が自分を慈しむ理由を知ることとなり苦悩する潤霞――私は、最愛の人の身代わりなのか――と。絆をなくした二人、その愛の行方は? 森崎朝香の真骨頂。純愛物語がここに幕を開ける!!
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4.0和睦の証として、隣国の閃王・巴翔鳳のもとへ嫁ぐ瓔国公主・香月。だがそれは、母の命を奪った王への復讐を果たすためだった。しかし、その日のために研鑽を重ねた暗殺はあえなく失敗。捕らえられた香月に王は言う、「君は殺さない」と。――その目的は、いったい何なのか? そして、愛と憎しみの狭間で揺れながらも、次第に王への想いを深めてゆく香月の、新たなる決意とは!?
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4.0上皇が実権を握る院政が行われていた平安末期。関白家の次男、藤原頼長は本当は女だったが、母の嘘で男として育てられ、性別を偽ったまま元服した。ある日、ふとした悪戯心で女装し、綾と言う名で佐藤義清に会う。綾に一目ぼれした義清に恋を知らない頼長も次第に心惹かれ、はじめて女でありたいと思うようになる。が、すべてを捨てる覚悟はできず……。そして、綾を頼長の愛人と誤解した義清は!?
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3.9子爵家の令嬢だったフルールは、十歳のときに両親を失い、修道院で暮らしていた。修道院長から「あなたを預かるのは十八の誕生日までの約束でした」と聞かされる。両親亡きあとの数年、親代わりをしてくれた「おじさま」が迎えに来るというのだ。そして誕生日、後見人のアベル・ブランドン侯爵に再会したフルールは、十九歳年上の彼への想いを確信する。一方アベルは、フルールに立派な結婚相手を見つけようと社交界を奔走し――。 ◆◇◆作家先生より特別コメント頂きました!◆◇◆ 皆さま、こんにちは! 里崎 雅(さとざきみやび)です。両親を亡くした後の数年間、親代わりとして一緒に暮らしてくれたアベルに恋心を抱くフルール。そしてそんなフルールの気持ちを知ってか知らずか、彼女を結婚させようと奔走するアベル。お互いの気持ちは一緒のはずなのに、二人の前には「十九歳」という年の差が立ちはだかり……。今作はそんな「年の差恋愛」がテーマです。年の差なんて関係ないと一途にアベルを慕うフルールと、十九も上の自分ではフルールを幸せにできないと思うアベル。そんなもどかしくも甘い二人の恋路を、楽しんでいただけたら嬉しいです。ケータイ小説がデビューのきっかけだったこともあり、個人的にも電子書籍をよく利用しています。携帯やスマホ、タブレットの中に入れて、この作品をいつもあなたの身近に置いていただけますように……!
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3.9「夢を……買うと申すか」深淵のような瞳の底で、妖しい微笑が揺らめいた。世にも美しい娘の姿は、黄金の光に包まれて、天女のそれに紛(まご)うかと思われた。だが、次の瞬間、天本と敏生の眼前で繰り広げられた光景。――それは信じがたいまでに恐ろしく、そして哀しいものだった……。精霊の血を継ぐ少年と、美貌の追儺師(ついなし)が術を駆使して、百鬼妖魔を討ち破る! 話題のネオ・オカルト・ノヴェル開幕!
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