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寛仁2年(1018年)。<神の子>としての使命を終えたと自覚した宮は、望んで義明と結ばれ、神としての能力(ちから)を失った。これからは穏やかで、平凡だけど満ち足りた生活ができる、そう思っていた矢先、義明は宮の式神が火華鬼に使役されていることを知る。単身、火華鬼に挑んだ義明は生命(いのち)を……。宮を護ると言ったあの約束は!? 感動の最終章(講談社X文庫ホワイトハート)。
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Posted by ブクログ 2009年10月11日
できれば…こんな結末で終わってほしくなかったかもなあ…(-.-;) まだ残りページたっぷりな中盤くらいで、蜻蛉(カゲ?)の行方も分からない状態のまま晴れて宮様と義明に春が訪れちゃったとこからして、きっとそのあとになーんかあるんだろうなと、ヤ~な予感はしてたんですが。…やっぱ案の定だったし。…つか、そ...続きを読むの展開、表紙カバーの紹介文そのまま! それによって“もしやこんな展開になるのでは?”って中身を読む前に予想してたとおりに物語は進んでくれちゃいました。説明文、ほぼネタバレでしたねー(^-^;) とはいえ、やはり最後の結末は意外でした。…いや、デキてたことは予想の範囲内だったんですが。義明の魂がどこに宿っていたか、って点においてね。ここはまんまと予想を裏切られたな。ともあれ、展開が展開でしたが、最後の最後にあったかい雰囲気で終わって、ほんわかした気持ちにはなれましたし、ちょっと駆け足で終わってしまったかな? って感もなくもないですが、これはこれで納得いく結末、ではありました。それでも……ここまで長きにわたってハラハラさせられてきたので、できれば二人いっしょにナマ身で幸せになって欲しかったなー、って感も、やっぱありますね。ちょっとさびしいかな。 しかし、『斎姫』のシリーズも、これでようやくラスト。いやはや長かった。完結後の纏め読みだとそうでもないんですが、リアルタイムで追っかけてたら、きっと途中で挫折してたかも。読んでいるうちに、結構展開がワンパターンなカンジもあり、マンネリ感もありましたが、シリーズ全体を通してみれば、それでもやっぱり面白い作品でした。さすが、文庫30冊にも及ぶシリーズです。こんなにも長く続くということは、やはり面白い作品だから、その証明でもあるんでしょう。この作者の作品は、この『斎姫』シリーズで初めて読みましたが、ファンタジーを書いているにしては時代考証もしっかりされているようだし、どことなく作者の骨太さを感じられました。機会があれば、別の作品も読んでみたいです。
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