西村京太郎作品一覧

  • 読楽2023年12月号
    続巻入荷
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    (2023年12月) 【新連載】 村山早紀 「風の港2」 空港のベンチで物思いにふける男。そろそろ帰ろうかと腰を上げると―― 【最終回】 あさのあつこ 「おもみいたします二」 燈子はどのように始末をつける気なのか。お梅は息を呑んだ 【標野凪特別インタビュー&読み切り】 インタビュー「女性の生きづらさを掬い上げたい」 読み切り「冬眠族の棲む穴」 この穴に落ちてくる者たちには、ある条件があった 【連載小説 歴史&時代】 坂井希久子 「同業の女」 木下昌輝 「秘色の契り」 門田泰明 「汝 戟とせば 拵屋銀次郎半畳記」 【連載小説 風味絶佳】 小路幸也 「A DAY IN YOUR LIFE」 吉田篤弘 「月とコーヒー」 【連載小説 ミステリー】 花村萬月 「探偵ノヴァリス・夜の華」 中山七里 「届かない警告」 矢月秀作 「警視庁特務部逮捕特科 アレストマン】赤川次郎 「盗まれた時を求めて」 【連載小説 妖異幻怪】 夢枕 獏 「闇狩り師摩多羅神」 【マンガ】 サメマチオ 「追読人間臨終図巻」
  • しまなみ海道追跡ルート 〈新装版〉
    NEW
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    十津川&亀井、瀬戸内に飛ぶ! 壮大な追跡劇と予想外の結末! 観光会社瀬戸内ビューの社長・長谷川要の末娘かえでが誘拐された。身代金は五億円。それを、ライバル社岡山観光社長の佐倉真一郎の口座に振り込めというのだ。岡山県牛窓のK銀行で五億円を受け取った犯人は、モーターボートで逃走を図るが、大型クルーザーと衝突し、沈没。今度は、六億円を岡山観光の東京支店寮に置けとの連絡が入った。警視庁の十津川と亀井らが監視するなか、突然、建物が爆発、炎上する。そして、広島県尾道警察に、「しまなみ海道が炎に包まれるぞ」という脅迫が…。会心の長篇推理。 序章 第1章 爆発 第2章 しまなみ海道へ 第3章 火矢走る 第4章 生口島 第5章 真実への道 終章
  • 文藝春秋2024年5月号
    NEW
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    ■■■緊急特集 都知事の「ウラの顔」■■■ ◎小池百合子都知事 元側近の爆弾告発 小島敏郎(元都民ファーストの会事務総長・弁護士) 「私は学歴詐称工作に加担してしまった」 ◎カイロで共に暮らした友への手紙 北原百代 百合子さん、あなたが落第して大学を去ったことを私は知っている── ◎コロナワクチン後遺症 読者の疑問に答える 福島雅典(京都大学名誉教授) ◎大座談会 昭和海軍に見る日本型エリート 保阪正康/河野克俊/戸高一成/新浪剛史/楠木建 ◎特捜部はなぜ五人衆を逮捕できないか 五十嵐紀男(元東京地検特捜部長) ◎プーチン新政権の「影の軍団」小泉悠×長谷川雄之 ◎トランプ前大統領は気配りもできる 杉山晋輔(元駐米大使) ◎短期集中連載4  駐中国大使、かく戦えり 原発処理水「情報戦」の真相 垂秀夫 ◎訂正できない日本共産党 東浩紀×松竹伸幸 ◎五大商社を鍛えた失敗の歴史 秋場大輔 ◎伝説のサラリーマン投資家が明かす個人資産800億円の投資術 清原達郎 ◎東大教授の「尊厳死」提言 あなたはどう死にたいですか 佐倉統 ◎カラダの不調スッキリ 室伏流4つのメソッド 室伏広治(スポーツ庁長官) ◎令和Z世代はなぜ働かないのか 麻布競馬場 佐藤優 ◎皇居の新博物館で宝物を探そう 磯田道史 島谷弘幸 ◎アカデミー賞なんて夢みたい 本田雄 ◎松本幸四郎インタビュー 叔父吉右衛門の煙草入れ 【連載】 ◎新連載 地図を持たない旅人 大栗博司 ◎お笑い社長繁盛記4 太田光代 ◎ムーンサルトは寝て待て10 内館牧子 ◎記者は天国に行けない28 清武英利 ◎有働由美子対談64 万城目学(作家) ◎小説 病葉草紙 京極夏彦

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  • 土佐くろしお鉄道殺人事件(新潮文庫)
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    JR土讃線・土佐くろしお鉄道を、高知から宿毛(すくも)まで走る特急「あしずり九号」。その車内でコロナ担当大臣が毒殺された。この殺人を発端に、各地で事件が続発する。しかし、被害者に世直しを求める手紙を送る容疑者には常に確実なアリバイがあった。手紙と姿を見せない犯人との関連性は? 捜査を進めるほどに深まっていく謎に、十津川警部はどう立ち向かうのか。「地方鉄道」シリーズ、最後の事件。
  • 十津川警部 あの日、東海道で(十津川警部シリーズ)
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    日下刑事は大学時代に「青春18きっぷ」を使い、東海道本線を西へ向かう旅に出た。その出発当日に2件の鉄道人身事故が起こり足止めされた。それから5年後、日下がかつて旅の途中に寄った静岡県吉原駅の喫茶店店主が轢き逃げで死亡し、東京で音楽事務所社長が刺殺される。事件を結ぶ糸を感じた日下は、十津川警部に相談。あることを伝えるが……。東海道本線、岳南鉄道、大井川鐡道の三路線を舞台にした奇跡のアリバイトリックに、十津川警部の名推理が冴えわたる長編旅情ミステリー!
  • 特急「志国土佐(しこくとさ) 時代(トキ)の夜明けのものがたり」での殺人
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    高知を走る観光特急車内の殺人事件で容疑者となった三杉克郎。彼は特攻機に乗って沖縄の海に散った祖父が受けた卑劣な命令について調べていた。十津川警部は、過去と現代の不都合な真実を隠蔽しようとする歴史検閲組織・日本桜会に挑む!
  • 石北本線 殺人の記憶 十津川警部シリーズ
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    20年の眠りから覚めた男。 彼が直面する現実と、驚愕の真実とは――。 コロナ禍の北海道で、20年におよぶ人工睡眠から目覚めた松崎公平。 若き銀行頭取としてバブル期に活躍するが、その崩壊で責を問われ、 収監された過去があった。絶望の末に松崎は「コールドスリープ」の 被験体になるが、目覚めると、頼りにしていた元秘書が失踪。 かつての財界仲間も殺されていく。 衝撃の結末を迎えるミステリー。 ※この電子書籍は2021年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 寝台特急カシオペアを追え 〈新装版〉
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    女子大生・小野ミユキが誘拐された。身代金は二億円。犯人の指示で、父親の敬介一人が身代金を携えて上野から寝台特急カシオペアに乗り込んだ。十津川警部と亀井刑事は東北新幹線で先回りし、郡山から乗車するが、敬介も金も消えていたのだ! さらに、ラウンジカーでは中年男女の射殺体が発見される。誘拐事件と関連はあるのか? 十津川を嘲笑するかのように次々と引き起こされる事件……。会心の長篇トラベル・ミステリー!
  • つばさ111号の殺人
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    ある殺人事件で証言をしたふたりの男女が、相次いで突然の死に至った。 判決時に「証人全員を殺してやる」と叫んだ殺人の罪を問われたの被告の松本は、 すでに獄中で病死していたのだが……。残る三人の証人に接触する 十津川警部だったが、また一人が行方不明となってしまう! 何者かによる復讐なのか!? 捜査線上に浮上した謎の霊感師は、 十津川に、さらに不吉な予言を口にするのだった―ー。
  • 愛の伊予灘ものがたり 紫電改が飛んだ日
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    あの日、何があったのか―― 消えた戦闘機の謎に迫る! 取材で「伊予灘ものがたり」に乗った雑誌編集者の新見は、車窓から海に向かって数珠を掲げる老女・金子ハルに興味を持つ。 ハルは終戦の翌日に恋人が乗る戦闘機を伊予灘上空で見たというが彼女以外の目撃情報も記録もない。 そこで新見は謎を解明しようと取材を進めるも自宅で遺体で発見される。 殺人事件とみて十津川警部は四国松山へと向かうが――。 幻の戦闘機の謎を追った男はなぜ殺されたのか? 平和を願う次世代へのメッセージが刻まれた作品、初文庫化!
  • 十津川警部、廃線に立つ
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    いまは廃線となった鉄道を舞台に十津川警部が挑んだ難事件。在りし日の鉄道路線へのノスタルジーをかきたてる短篇傑作選。 十津川の大学時代からの友人・岡部は妻と九州一周旅行に出かけたが、現地の警察署から妻を殺害した容疑で岡部を逮捕したと連絡が入る。別の旧友二人が高千穂に飛んで事情を探るが、十津川が東京で捜査中だった殺人事件との関連が浮上して……(「神話の国の殺人」高千穂線)。他に「EF63形機関車の証言」(信越本線横川・軽井沢間)、「青函連絡船から消えた」(青函連絡船)、「北の廃駅で死んだ女」(天北線)の計4篇を収録。
  • 十津川警部 長野新幹線の奇妙な犯罪
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    会社経営者の妻子を狙った誘拐事件が、東京、横浜、松江で立て続けに発生。人質は解放されたが、犯人は高額の身代金を手中に収めて姿を消す。迷宮入りも囁かれる中、三つの事件に奇妙な共通点を見出した十津川は、長野新幹線「安中榛名」へ。名推理に唸る傑作長編!
  • 夜行列車の女 〈新装版〉
    値引きあり
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    雑誌「旅と人間」のカメラマン・木下孝は、新型寝台特急“サンライズエクスプレス”を取材するため、高松まで乗車することになった。女好きの木下は、隣りの個室に乗り合わせた若い美女と知りあい、永井みゆきと名のるその女の目的地・道後温泉まで同行することを企む。が、乗りかえ駅の坂出で彼女が起きてこないのに不審を抱き、その室をあけると、別の女の死体が出てきたのだ。しかも、永井みゆきと名のる女は、去年東京で死んだ筈だという…。謎が謎を呼ぶ事件に十津川と亀井が挑む、長篇トラベル・ミステリー。
  • 魔界京都放浪記
    -
    平安時代の公卿で歌人の小野篁は、六道珍皇寺と薬師寺の井戸を通じて現世と冥府を自由に往来していた――。そんな伝説を調べに京都へと向かった雑誌編集者が、井戸に入ったまま忽然と姿を消した! 事件を追う十津川警部は、幾多の戦火を経て古都が培ってきた不可思議な秘密を知るのだが……。京都人の本質、そして日本への原爆投下の真相に迫る長編ミステリー!
  • 母の国から来た殺人者(十津川警部シリーズ)
    -
    製薬会社社長がカラオケクラブで毒殺された。捜査班の十津川警部は、胸に白いカーネーションを挿した“みどり”と名乗る女が現場から消えたことを知る。女はカラオケの歌詞「母恋」を読み間違えたと聞き、室蘭本線の母恋駅へ。だが現地で、犯人と思われる女と同じ名前の女性は既に死んでいると判明。そして函館で次なる殺人が……。連続殺人事件の被害者たちに接点はあるのか? 十津川警部が愛と殺意の連鎖に挑む! 東京と北海道を舞台に描く鉄道&旅情ミステリー。
  • 一千万人誘拐計画
    3.0
    「私は東京都民一千万人を誘拐する計画をたてた。身代金として十億円を要求する。」都知事の秘書室長日高にかかってきた電話は不思議なものだった。最初はいたずらだと思っていた日高も、都民が予告通り殺害されるにつれ本気だと認めざるを得なくなった。秘書室から連絡を受けて捜査にのりだした十津川警部補は、息の詰まるような緊迫感の中、犯人と巧みな頭脳戦を繰り広げる……。著者の真骨頂を示すミステリ五編を収録。
  • ゼロ計画を阻止せよ 左文字進探偵事務所
    -
    収賄事件である島の診療所に左遷された元国立病院内科部長の神崎は「ゼロ計画(プラン)」と名付けた犯罪を企んでいた。成功すれば外国での豪勢な生活が待っていた。神崎の仲間のひとりが刺されて、私立探偵左文字の妻・史子に向けて「阻止してくれ、ゼロプランを」のダイイング・メッセージを残し死んでしまう。「ゼロ計画」の真相を探るべく、左文字は調査を開始すると深い闇が・・・。
  • 南紀白浜殺人事件 〈新装版〉
    値引きあり
    -
    「貴女の死期が近づいていることを、お知らせするのは、残念ですが、事実です…」“死の予告状”を受け取ったR建設のOL・広田ユカが突然消息を絶った。同僚の木島多恵が、ユカの悩みを十津川警部の妻・直子に相談し、助力を求めていた矢先だった。しかもユカは、母親の葬儀のため故郷の南紀白浜に帰省したはずだったのだ!一方、東京練馬で起った殺人事件の被害者・近藤真一は「ゆすりの代筆業」という奇妙な副業を持っていた。“死の予告状”が近藤の筆跡と一致したことから、事件は思わぬ方向に…。
  • 十津川警部 仙石線殺人事件
    -
    2億円のプラチナを巡る黒い陰謀を暴け! あの日、豪華客船で何が行われようとしたのか――復興が進む宮城を舞台に、トラベルミステリの巨星が描く傑作推理小説。東日本大震災から5年が経ったころ、金華山沖の海底から豪華客船「グズマン二世号」が発見された。海に浮かぶホテルとして女川町の海岸に係留され観光客を集めていたが、震災の大津波で沈没し行方が分からなくなっていた。引き揚げられた船の客室からは、ホテル〈グズマン二世〉運営会社の課長・柏原恵美の遺体と2億円相当の大量のプラチナが見つかった。持ち主不明のまま、プラチナを乗せた快速列車が仙石線の石巻から仙台に向かう最中、途中の陸前赤井駅で爆破事件が起こる。一方、東京・青梅の精神科病院には5年前から千石典子という若い女性が入院していた。典子と交流があった男性・小西が度々訪れるが、彼女は自身に関する記憶を一切取り戻せないでいた。そんな中、典子が何者かに切りつけられる。十津川警部らが容疑者のひとりとして調べていた小西の行方を追う中で、東京と宮城の事件の関係性が浮上し、捜査の行先は思わぬ方向へ……プラチナの発見に端を発した数々の事件を通して、十津川が闇にうごめく驚愕の真実を暴く。
  • 十津川警部 小浜線に椿咲く頃、貴女は死んだ
    -
    十津川の妻が殺人事件の被害者!?   連続殺人事件の現場に残された椿の花の意味とは!?     十津川警部の妻・直子は京都K女子大学の同窓会に十年ぶりに参加することに。同窓生仲良し五人組の一人、金井富美が椿の花の絵で、日本画の有名な賞をもらったというのだ。ところが、同窓会の二日前、五人組の一人の三原敏子が殺害される。死体の第一発見者は、直子だった。京都府警から連絡を受けた十津川は……。椿をめぐる長編トラベルミステリー。
  • 殺しの双曲線 愛蔵版
    4.6
    1巻2,420円 (税込)
    五十年の時を越えてミステリー界で多くの支持を集める、 西村京太郎初期作品中傑出の名作! あなたにはこのトリックが見破れますか? 都内で起きる連続強盗事件。東北の雪に閉ざされたホテルに無料で招待された6人の若い男女。強盗事件は双子の犯行とわかっていながら、兄弟どちらが実行犯か、警察は立証できない。一方、陸の孤島と化したホテルでは密室殺人事件が起きる。そして再び……。あざなえる縄のごとくに並行する二つの物語は、どこでどう結びつくのか!? 解説 有栖川有栖 ***************************************************************************************** 『殺しの双曲線』は1971年11月、 実業之日本社ホリデー・フィクションの一冊として書き下ろされ、 初版刊行された作品です。 本作は実業之日本社における西村京太郎氏初の著作であり、 氏にとって十二冊目の著作でした。 *****************************************************************************************
  • 長野電鉄殺人事件
    値引きあり
    -
    長野電鉄湯田中駅のトイレで佐藤誠の刺殺体が発見された。相談したいことがあるといわれ、待ち合わせをしていた木本啓一郎は、かつて佐藤とともに松代大本営跡の調査をしたことがあった。やがて木本は佐藤が大本営跡近くで二体の白骨を発見したことを突き止める。一方、十津川警部と大学で同窓だった中央新聞社会部記者の田島は学生時代に木本の講義を受けていたことから事件に関心を抱き取材を始めたものの、突然失踪したのだ!? 事件の背後に蠢く戦時中の暗い裏面…。十津川&亀井、太平洋戦争の闇に挑む!
  • 近鉄特急殺人事件(新潮文庫)
    4.0
    京都発賢島行近鉄特急ビスタEX(エックス)の車内で大学准教授が殺された。彼はテレビ番組の過激な司会者として知られ、番組で伊勢神宮を貶める自説を主張する予定だった。一方、東京では歴史雑誌編集者が殺され、同棲していた同僚の女が姿を消した。二つの殺人に関連を感じ伊勢神宮に向かった十津川警部が内宮門前町〈おかげ横丁〉で発見したのは、容疑者の意外な姿だった。長編トラベルミステリー。
  • 伊豆急「リゾート21」の証人(十津川警部シリーズ)
    -
    東京の資産家の女性が、自宅に押し入った強盗に刺殺された。十津川警部は、半年前に結婚したばかりの年下の夫・中西遼を疑う。彼には、過去にも年上の前妻の不審な交通事故死により、10億円の遺産を受け取った過去があった。中西は犯行を否認したまま、状況証拠のみで逮捕される。だが、犯行当日の伊豆急「リゾート21」車内を精緻に描いた絵に中西らしき人物がいて……。十津川警部が鉄道乗車の鉄壁アリバイ崩しに挑む長編旅情ミステリー。
  • イレブン殺人事件 新装版
    -
    十津川警部も登場! 西村京太郎、初期傑作ミステリ―集!! 赤坂のホテルで映画俳優の宿泊する部屋に侵入したホテル荒し。しかし、彼が見つけたのは金ではなく女の死体だった…(「ホテルの鍵は死への鍵」)。変装で人生観が変わった中年男(「仮面の欲望」)、受験当日に寝坊をした受験生(「受験地獄」)、新幹線で女性との出会いを求めた男(「危険な道づれ」)、愛人の遺産を狙う女を追い詰める十津川警部(「死体の値段」)など、思いがけない出来事に驚愕の罠が……トラベルミステリ―だけではない、西村京太郎の魅力満載の初期傑作ミステリ―&サスペンス集! 死を招く11(イレブン)の罠! あなたは抜け出せるか。 結末の鮮やかさで、ミステリー短編の醍醐味を堪能できるに違いない。 ――山前譲(推理小説研究家) 多彩な小説(ミステリ―)世界(ワールド)、再発見! ●収録作品 「ホテルの鍵は死への鍵」 「歌を忘れたカナリヤは」 「ピンクカード」 「仮面の欲望」 「優しい悪魔たち」 「受験地獄」 「危険なサイドビジネス」 「水の上の殺人」 「危険な道づれ」 「モーツァルトの罠」 「死体の値段」
  • 東京オリンピックの幻想 十津川警部シリーズ
    -
    東京オリンピック失敗の背景には、ある「黒幕」の存在が 「1940年東京オリンピック」はなぜ幻になったのか? 石原莞爾、昭和天皇、アメリカ大統領…それぞれの思惑に十津川警部が迫る! ※この電子書籍は2020年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 十津川警部 怒りと悲しみのしなの鉄道
    4.0
    軽井沢、上田、小諸、別所温泉、浅間山…… 一週間で真犯人を捜せ! 十津川警部、刑事の誇りを賭けた緊急捜査! 傑作トラベル・ミステリー初文庫化! 警視総監が狙われた 列車爆破事件の真相は!? 後藤警視総監が誘拐された。犯人の山中悦夫は、二年前に起きた列車爆破事件の真犯人を、一週間以内に捜し出せと要求する。当時の警視総監をはじめ二十二人が死亡したこの事件では、山中の父親が逮捕され、容疑を否認したにもかかわらず死刑判決を受け、獄中で病死していた。再捜査を指示された十津川警部は再びしなの鉄道に乗りこむが……!?
  • 寝台特急「はやぶさ」の女
    -
    鉄道カメラマンの古賀は、深夜に九州へ向かう寝台特急「はやぶさ」の車中で声をかけた後に、突然苦しみだした小田あかりを助けた。意識を取り戻したあかりは、古賀に毒が入ったビールを飲まされたと嘘の証言をし、古賀は容疑者として逮捕されてしまう。その後、あかりがかつて部長秘書として勤めていた大手鉄鋼会社の課長や運転手が、次々と殺されていく……。不可思議な連続殺人に、十津川警部と亀井刑事の名コンビが挑む!
  • SLやまぐち号殺人事件
    5.0
    十津川警部、最後の事件! SLやまぐち号の5号車と乗客32人が消えた。 事件発生前、JR山口線を旅していた亀井刑事は、寺の住職から、 ある現代女性が高杉晋作に綴った恋文を託されていた。 一方、十津川は、消えた乗客名簿の中にアメリカ出身の会社経営者を発見する。 この会社から身代金らしき2億円が何者かに渡されたことが判明。 事件解決かと思われたが、乗客一人の遺体が発見される。 十津川は、事件解決のヒントが、謎の恋文にあることを突き止めるが……。 捜査で浮かび上がったのは「奇兵隊」をめぐる悲運の物語だった。 2022年3月に永眠したベストセラー作家、西村京太郎の絶筆。
  • 在原業平殺人事件  新装版
    3.0
    早川明子は通称「在原業平の寺」十輪寺で大学助教授の細川和也と知り合い、彼の所属する文学部の新年会に誘われた。そこで出席者の一人が服毒死する。さらに長岡京跡でも遺体が……。派閥抗争か、学説の対立か、それとも教授の令嬢をめぐる愛憎劇か。山村美紗の遺作を西村京太郎が書き継いだ、ミステリー界二大巨頭伝説の合作。〈解説〉山前譲
  • びわ湖環状線に死す
    3.0
    東京の荒川区にある、「希望の館」という帰る家のない重病の患者を収容する施設で、 末期ガンだった森本久司が死亡した。職員の柴田は遺品の中に、近江商人に関するものを手がかりに、 遺族を捜すため滋賀県に向かう。ところが調査初日の真夜中に謎の脅迫電話が、柴田の携帯電話に かかってきた。すぐに帰らなければ、びわ湖環状線の真ん中で死ぬことになるという内容だった。 やがて起こる殺人の連鎖……。森本の過去に何があったのか? 琵琶湖周辺に渦巻く闇に、十津川警部が迫る!
  • 十津川警部 仙山線〈秘境駅〉の少女
    -
    韓国と京都を結ぶ未解決殺人事件を追え! 余命いくばくもない無期懲役囚の堀友一郎が、突然十津川警部に会いたいと言ってきた。網走刑務所で対面した彼から、十津川は意外な依頼を受ける。それは、15年前に仙山線の八ツ森駅で知り合った愛(めぐみ)という女性に自分の写真を渡してほしいというものだった。しかし、秘境駅で人の利用もほぼ無い八ツ森駅はすでに廃止が決まっており、愛の消息も全く掴めない。そんな中、現地で出会った鉄道マニアの小林雄作から、秘境駅マニアの山中愛という女性の存在を知らされる。果たして彼女は捜していた愛なのか。一方、堀から預かった写真立てからは、京都で起きた16年前の未解決の韓国大使殺人事件に関連すると思われる言葉が書かれていた。さらに、山中愛からは事件の真相に迫る、ある重大な事を知らされる。しかしそれは、事件解決へのほんの入口に過ぎなかった……。仙台から京都へ。事件の裏に渦巻く歴史の闇に十津川が果敢に挑む、鉄道ミステリーの巨星渾身の大作! ※この作品は過去に単行本として配信されていた『十津川警部 仙山線〈秘境駅〉の少女』 の文庫版となります。
  • 私を愛して下さい(十津川警部シリーズ)
    3.0
    旅行作家の菊地文彦が、東京の自宅で刺殺された。直前に岩手県の宮古へ取材に行ったことが判明。捜索にあたる十津川警部は、相棒の亀井刑事と宮古へ向かう。菊地が訪れた姫川村の寺で、砕かれた石碑に“列”という刻字を見つける。東日本大震災で破損しただけでなく、故意に粉砕したと感じた十津川は、石碑の由来を調べ始める。第二次大戦の特攻作戦に繋がると睨んで鹿児島へ飛ぶが……。特攻隊員の妻の命の叫びが、現代の殺人を呼んだ!? 岩手と鹿児島を舞台に、特攻作戦の真実に迫る。陸軍幼年学校の最後の生徒だった著者による渾身の戦争&旅情ミステリー。
  • 京都感情案内(上) 新装版
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    アパレル企業社長の父親から一億円を渡され、京都へ人間修業に来た平松青年。会社を継ぐには京文化や女心を学ぶ必要がある、というのだ。祇園甲部の芸妓・小万や弁護士、骨董の目利き、影の実力者らが平松の周りに集まってくる。そんなある日、都をどりを見に来た女性が小万の点てたお茶を口にすると急死した。さらに彼の周囲に事件が相次ぐが!?
  • 東京‐金沢 69年目の殺人
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    8月15日。東京・江東区のマンションの一室で死体が発見された。駆けつけた十津川警部は、仏壇に飾ってあった1枚の写真に目をとめる。写真には、海軍のゼロ戦を背に航空隊の中尉と思しき若い男たちが写っていた。写真を手に、十津川はその写真が掲載された昭和20年5月11日の新聞記事に辿り着く。被害者の小暮義男は元海軍中尉だった。十津川は戦後生き続けた小暮の足跡を追い、金沢へ赴くが――晩年の著者による渾身作!
  • 京都感情案内(上下合本) 新装版
    -
    アパレル企業社長の父親から一億円を渡され、京都へ人間修業に来た平松青年。会社を継ぐには京文化や女心を学ぶ必要がある、というのだ。祇園甲部の芸妓・小万や弁護士、骨董の目利き、影の実力者らが平松の周りに集まってくる。そんなある日、都をどりを見に来た女性が小万の点てたお茶を口にすると急死した。さらに彼の周囲に事件が相次ぐが!? 殺人、ストーカー、誘拐――事件の渦中にある平松に、京都府警の木下が東京から来た男を紹介した。自分も京都遊びを覚えたいと、西陣の旦那衆と日夜豪遊を繰り広げる十津川警部であった。彼は身分を隠し、ある男の行方を捜していた。やがて平松の周辺で起きる事件と十津川が追う事件とを結ぶ糸が!? 真相に迫る十津川を京文化の闇が翻弄する!!
  • 十津川警部 呉・広島ダブル殺人事件
    -
    警視庁捜査一課の市橋大樹は、入院中の祖父・勝之介から、青春時代を過ごした呉と広島の写真を撮ってきてくれと頼まれ現地を訪れる。だが、宿泊した旅館で勝之介の名刺を持った男が殺害される。その後、勝之介も急な死を遂げる。大樹は十津川警部と亀井刑事とともに呉と広島に向かう。そこで、勝之介の新たな一面が浮かび上がる。
  • 飯田線・愛と殺人と
    3.0
    十津川警部の部下・北条早苗刑事の友人で旅行会社に勤める野田花世が殺害された。彼女は、飯田線ツアーの企画を作る際に知り合ったアイヌの青年・金子太郎と愛を育んでいたらしい。一方、飯田線をめぐる歴史と神話を勉強していた花世に、偏執的につきまとう人物がいたことが浮上して……。十津川は、復讐心を燃やす金子をとめ、異常な犯人を逮捕できるのか!?
  • 十津川警部捜査行 わが愛 知床に消えた女
    -
    警視庁捜査一課で十津川警部の部下だった私立探偵の橋本豊に、失踪人捜索の仕事が舞い込んだ。行方不明になった女性は三浦亜紀。橋本は調査を開始するが、亜紀は「ひとりで生活してみたい」という手紙を残していた。亜紀に男の影はなく、手がかりが摑めない。しかし、失踪直前に一千万円の貯金をおろしていた。やがて、携帯電話の通話記録から、知床にいることが判明。現地へ向かった橋本は、亜紀が事故死したという証言を得るがその死に不審を抱き、十津川に協力を要請した。
  • 十津川警部捜査行 東海特急殺しのダイヤ
    -
    犯行時刻、容疑者は飯田線に乗っていた!? 十津川警部が崩す、鉄壁のアリバイ!  名古屋、静岡、浜松、伊勢路…傑作トラベル・ミステリー集! 名古屋のホテルで殺人事件。 容疑者の女にはアリバイが… 被害者は寝間着姿のまま、背後から十カ所以上刺されていた。現場の状況から犯人は女性ではないかと推定された。捜査の過程で浮かび上がってきたのは二人のOL。しかし、彼女たちには飯田線の列車内にいたという鉄壁のアリバイがあった。十津川警部は二人のアリバイを崩そうと執拗な捜査を続けるが…東海地方が舞台の傑作トラベル・ミステリー集! 〈収録作〉 「愛と死の飯田線」 「見知らぬ時刻表」 「幻の特急を見た」 「イベント列車を狙え」 「恨みの浜松防風林」
  • 午後の脅迫者 新装版
    -
    警察官が手を染めた犯罪のからくりは、想定外の結末にいたる。私立探偵が夢みた成功報酬の三千万円は、いったい誰の手にわたるのか? 妻は会社を経営する夫の素行調査を探偵社に依頼した。夫は探偵にしっぽをつかまれるが、逆に妻に「男」を作ってくれれば三千万円を出すという。成功直前のある夜、探偵の眼の前でフラッシュが光って……。トリックの妙を示した秀作ぞろいの作品集。
  • 十津川警部 さらば越前海岸
    3.0
    精密機械の技術者で人型ロボット開発の中心人物である早川啓介が越前海岸で溺死体となって発見された。遺書があり、警察は自殺と断定するが、父親の雄介は息子の死に疑問を抱き自ら調べ始める。その後、浅草で北川愛が死体で見つかる。愛は人型ロボットのデザインを担当しており、遺書めいたメモには「啓介さん、ごめんなさい」と書かれていた。捜査を進める十津川警部のもとに、雄介から謎の解明につながる人物を突き止めたとの連絡が入る。啓介と愛の死にまつわる真相とは!?
  • 西日本鉄道殺人事件(新潮文庫)
    -
    福岡から大牟田に向かう9000系西鉄特急の車内で、91歳の町工場元社長が殺された。老人は、60年前、その三連覇に熱狂した西鉄ライオンズゆかりの聖地を巡り、大牟田で九州新幹線に乗り換え、鹿児島に向かう旅の途中だった。事件解決の鍵は、老人が「人生最後の旅」で目指した、「最も悲しみと怒りが強い場所」にあるのか? 終わりなき戦後の闇に十津川警部が挑む、好評の「地方鉄道」シリーズ。
  • 十津川警部 鳴門の愛と死(十津川警部シリーズ)
    -
    女優の笠原由紀が東京で殺害された。カメラマンの夫・小笠原徹が疑われたが、事件当日、鳴門の渦潮を撮影していたというアリバイがあり、十津川警部はシロとした。が、捜査は難航。その一年後、作家の大下楠夫から、犯人は夫だと告発する本が届く。小笠原のアリバイを証言したお遍路の女性が、借金を返して行方不明。その女性と一緒に四国八十八カ所を巡礼していた友人も事件後に小笠原がはねて死なせていた。友情と裏切りの罠に翻弄されながらも真相究明に挑む十津川警部。東京と巡礼の聖地を結ぶ、長編トラベルミステリー。
  • 越後湯沢殺人事件 新装版
    -
    名作『雪国』で知られる越後湯沢のリゾート・マンションの一室で美貌の芸者・由美の絞殺死体が発見された。容疑者として逮捕された旧友の依頼で現地入りした十津川警部のもとに、亀井刑事から由美の父親が東京で殺されたという一報が届く。複雑な事件の背景に政財界の大物が浮上するが、強固なアリバイと強大な権力の壁が、十津川の前に立ちはだかる!  〈目次〉 第一章 ヴィラ湯沢701号室 第二章 休 暇 第三章 若い死 第四章 検 証 第五章 二世議員 第六章 過去への追跡 第七章 師走の風の中で
  • 河津・天城連続殺人事件
    5.0
    二ヶ月前に死んだはずの美女が、河津七滝に現れたその日、男の射殺体が発見された――伊豆で、黒部で、東京で、十津川警部が見た殺意の正体とは!
  • 南九州殺人迷路 新装版
    -
    桜島行きのフェリー内で、西郷隆盛を尊敬する代議士の若手秘書が刺殺された。そしてその殺人容疑が、十津川警部の部下である西本刑事の見合い相手の木下ゆかりにかけられる。彼女は「全部嘘です」というメモを残したまま失踪。釈然としない思いを抱えた西本と十津川の懸命の捜査が始まるが、南九州を舞台にした事件の闇は深まるばかりだった……。 〈目次〉 第一章 宮崎への旅 第二章 指 宿 第三章 事件の核心 第四章 東京の殺人 第五章 三月二十日 第六章 決行の日 第七章 最後の花火
  • 十津川警部「吉備 古代の呪い」
    5.0
    岡山県総社市に住む郷土史家・吉野文彦が東京のホテルで服毒死した。日本古代史研究会に招待されての上京であったが、会の代表者・佐伯は吉野と面識はなく、招待状も出していないという。吉野は〈桃太郎・温羅(うら)伝説〉を題材にした小説「吉備 古代の呪い」を発表し、好評を博していたが……。古代ロマンが生んだ殺人事件の真相に十津川が挑む!
  • 天草四郎の犯罪
    5.0
    二人組の強盗犯の前に一人の男が現れ、杖一本で犯人を打ち伏せてしまう。天草四郎(てんぐさしろう)と名乗った男は、一月後にも四人組の宝石強盗を杖一本で撃退! この武勇伝により、彼は一躍国民的英雄となった。さらに凶悪犯退治は続き人気は沸騰するが、一切自分の身許を語らない天草四郎に、十津川の友人の新聞記者が疑惑の目を向ける。「正義の味方」の目的は? その正体に十津川が迫る!
  • 十津川警部 時効なき殺人
    5.0
    六十歳――還暦という人生の節目を迎えた会社社長が、五千万円の小切手を持って失踪。十日後には、大学の同窓生がホテルの一室で絞殺された。ふたつの事件を結ぶ鍵は、三十五年前の北海道・洞爺湖にあるらしい。謎を追って十津川警部は当時の同窓生達を徹底的に追いつめていく。果たして失踪の裏に隠された、驚くべき真実とは何か!?
  • 北への逃亡者
    3.0
    盛岡、平泉、花巻、田沢湖――恋人殺しの容疑をかけられた気鋭の建築家小野寺が東北地方へ逃走。十津川の推理のもと、部下の三田村と北条早苗刑事が捜索に走り回るが、行く先々で逃げられてしまう。協力者がいるのか? 追跡を続ける内に謎が謎を呼んでいく。はたして真犯人は誰、その狙いは?
  • 由布院心中事件 新装版
    -
    風光明媚な温泉地由布院で、旅行中の新妻が絞殺され、アメリカ人の夫クラークに殺人容疑がかけられた。友人夫婦を襲った最悪の事態に、十津川は現地へ飛び、五年前この地で、被害者が一人の青年と恋に落ちたことを知る。だがその青年の白骨遺体が東京三鷹で発見され、さらにクラークの驚愕の過去が明らかに……。事件解決に向けて東奔西走する十津川と妻の直子。苦悩の推理行の結末は!? 〈目次〉第一章 友の便り/第二章 白骨死体/第三章 ヒーロー像 /第四章 猫の家/第五章 男を追う/第六章 最初の対決/第七章 生死の境
  • パリ・東京殺人ルート 新装版
    -
    水面に色づきはじめたマロニエを映すサン・マルタン運河。ここに、十津川警部が内偵中だった容疑者谷口の刺殺体が浮かんでいた。パリへ飛んだ十津川は、谷口をガイドした留学生水原の協力で、事件に関わるブロンド美女の情報を入手。パリ警視庁のメグレ警部も捜査に協力するが、2人は何者かに狙撃銃で襲われる。強力な武器と国際的組織…。恐るべき犯罪者たちと両警部の対決は? 〈目次〉 第一章 三人の日本人観光客/第二章 失踪した男/第三章 発見された死体/第四章 十津川と小メグレ/第五章 裏の世界からの視線/第六章 亀井刑事の捜査/第七章 第二の殺人/第八章 解き明かされたキー/第九章 闇の中からの狙撃/第十章 ブローニュの森の非常線/第十一章 仕かけられた罠/第十二章 地下下水道の銃撃戦/ 第十三章 東京・福岡、執念の追跡
  • 「雪国」殺人事件 新装版
    -
    トンネルを抜けると、そこは連続傷害・殺人事件であった! 十津川警部のかつての部下で私立探偵の橋本豊は、ある母親から「息子の透が結婚を望んでいる芸者の身元を調べてほしい」と依頼を受け、まだ雪積もる早春の越後湯沢に向かった。その芸者菊乃は、川端康成の『雪国』に因んだ〈ミス駒子〉にも選ばれた美女である。夜、橋本は菊乃を部屋に呼ぶが、自棄のような飲みっぷりが気に掛かった。同じ夜、十年ぶりに東京から帰郷した父親が、路上で何者かに刺され、翌日には菊乃に会いに来た透も、旅館の部屋で刺されてしまう。橋本は十津川に父親の東京での十年間を調べて貰うが、ついには殺人事件が……。と彼女にプロポーズした男が、何者かに次々と刺され、ついには殺人事件が……。十津川と橋本が「雪国」の春雪の中で見た残酷な真実とは!?
  • 十津川警部 雪と戦う 新装版
    -
    轟音が伊豆の晩秋を切り裂いた。何者かが旧天城トンネルを爆破したのだ。後日、犯人を目撃した東京の女子大生が刺殺され、湯沢のスキー場でゴンドラが爆発。一連の事件を大型犯罪の予行演習と推理し、亀井刑事を伴って粉雪舞う越後湯沢に急行した十津川警部を待っていたのは、JRと道路公団に届いた犯行予告だった。4億円を払わなければ、クリスマス当日に大清水トンネルと関越トンネルを爆破するというのだ。十津川警部は雪を血で染める大惨事を阻止することが出来るのか? そして犯人の目的は?
  • 十津川警部「狂気」 新装版
    -
    東京月島の超高層マンションに、若い女性の全裸死体が宙吊りにされた。さらに、600メートルを超す新テレビ塔にも死体が! 捜査が難航する中、元兵庫県警の男が十津川警部を訪ねてくる。30年前、余部鉄橋と神戸のマンションにも次々と若い女性の死体が吊され、容疑者の自殺で捜査は終了したという。一方、女子大生の田中真理は、図書館で知り合った設計士の高原から「僕の友達が人を殺している」と告白される。後日、高原の同僚が絞殺される……。30年の時を隔てた猟奇殺人を結ぶ糸は何なのか!? 十津川は人の心の闇に迫り、意外な結末を迎える!
  • 熱海・湯河原殺人事件 新装版
    -
    あの男――小早川が熱海に帰ってきた。小早川は、殺人の罪で六年の刑期を務め出所したのだ。熱海と湯河原でクラブを経営していた美人ママが絞殺され、遺体がその隣接する二つの町の境を流れる川で発見された、という事件であった。小早川の出現により、平穏な温泉町に得体の知れない緊張が走る。そして二週間後、湯河原に住む公認会計士が、熱海のホテルで何者かに射殺された。そんな折、警視庁の十津川警部が、一月前に東京の成城で起きた幼女誘拐事件の容疑者として小早川に接近するが、さらに連続殺人が……。十津川は六年前の殺人事件から、細い糸をたぐり寄せる!?
  • 城崎にて、殺人 新装版
    -
    東京の宝石店外商員・北野の死体が城崎温泉を通る円山川で発見された。しかし宝石店社長は北野という社員は知らないという。一年前には、鳥取の三朝と島根の玉造で、北野から宝石を買おうとしていた地元の名士が相次いで不審死していた。北野という男は何者なのか? 山陰の温泉町で起こる連続殺人に、十津川の推理は!? 宝石が輝くとき、また一人消えてゆく。 目次/第一章 第二の殺人/第二章 三朝温泉/第三章 松江/第四章 ジュエリー広瀬/第五章 男と女/第六章 銃声/第七章 遺書
  • 十津川警部 捜査行 湘南情死行
    -
    西本刑事は恋人の塚本恵とデートの最中、真鶴でクルーザーの爆発を目撃。乗船していた宮川拓也とタレントの矢野明日香が死亡した。事故か事件か不明な中、捜査に協力している西本に明日香のファンを名乗る男から、他殺を示唆する手紙が届く。しかしその後、宮川が爆弾を入手した事実が判明し、神奈川県警は心中事件との見方を固める。だが恵だけは、事件の不自然な点に気づいていた……。
  • 上野―会津 百五十年後の密約 十津川警部シリーズ
    -
    十津川警部が明治維新の”怨念”に挑む 二十億円を用意しなければ「特急リバティ会津」を爆破するという脅迫状を送り付けた「戊辰百五十年の歴史を正す者」の真意とは? ※この電子書籍は2019年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 十津川警部 箱根バイパスの罠
    5.0
    新宿のホテルで黒沢美佐男という客が毒殺された。事件の2ヵ月前、「あなたは、黒沢美佐男を知っていますか?」という奇妙な広告が新聞に掲載されていたことを知った十津川警部は、謎の被害者の正体を追う。さらに、警察と新聞社に、黒沢にまつわる怪文書が次々と届き始めて……。捜査難航を打開するため、十津川が犯人に向けて仕掛ける究極の罠とは?
  • えちごトキめき鉄道殺人事件
    3.0
    〈えちごトキめき鉄道・日本海ひすいライン〉の泊駅で、普通列車に乗っていた男が青酸カリにより中毒死した。被害者は元警視庁刑事・新井で、車内では乗客に飲み物を配っていた女がいたという。新井は、5年前に起きた副総理暗殺事件の捜査方針に不満を持ち1年前に退職し、事件現場のホテルで当時清掃員をしていた富永という男を追っていたようだ。しかし、富永は新井が殺害された翌日に姿を消していた。日本海を臨む鉄道車内殺害された元刑事。十津川警部が同僚へ捧げる執念の推理は!?
  • 十津川警部 特急リバティ会津111号のアリバイ
    5.0
    新型コロナウイルスへの感染が拡大する中、旅行雑誌社に入社した冬美は、「GoToキャンペーン」により、先輩記者の関と東武特急「リバティ号」に乗って会津地方への取材に向かう。取材初日、浅草駅から「リバティ号」に乗った二人は、大学教授でコンサルタントの平川と会う。その後、関に警視庁の十津川警部から電話が入り、平川のアリバイを尋ねてきた。新幹線で起きた殺人事件と関係するらしいのだが……。
  • 十津川警部 両国駅3番ホームの怪談
    4.0
    会社員の宮田は、普段は使われていないJR両国駅3番ホームで、深夜に二人の不審な人物を目撃する。 翌日、3番ホームに入り込んだ宮田と恋人の千里はランの模様が入った指輪を拾うが、 ある理由から指輪の複製を依頼した宝石店の店員が殺害された。 そして優勝力士と両国から館山に向かう臨時特急に乗った千里が行方不明に。 3番ホームでの怪異と指輪の謎に、十津川警部が迫る! 十津川警部が着目した「知られざる悲劇」とは?
  • 知覧と指宿枕崎線の間
    -
    連続殺人の現場に残された「大義」の文字。前代未聞の事件に十津川が挑む! 京王多摩川の河原で発見された、30代男性の刺殺体。現場で見つかった白い封筒の中には「大義」と書かれた紙が入っていた。十津川警部が捜査を開始すると、続けざまに20代のOL、60代の大学教授が死体で発見され、どちらの現場にも「大義」の文字が残されていた。十津川は被害者の過去を調べるうち、被害者の父親か祖父が戦時中に陸軍の航空機にかかわっていたという共通点に気づく。連続殺人犯の動機を辿り、捜査のために鹿児島・知覧へ向かう十津川。やがて、十津川は真犯人を炙り出すため、前代未聞の奇策を放つ! 長編ミステリー!!
  • 十津川警部 石狩川殺人事件
    3.0
    甲州街道沿いにあるコンビニでレジ係の店員が深夜に射殺された。目撃者の証言で、犯行の直前に犯人は店員の名前と年齢を尋ねていた。いったいなんのために尋ねていたのか? 捜査に当たった十津川警部は、北海道の層雲峡で起きた少女の暴行事件に行き着き、謎を追って旭川に向かう。そこで、犯人の動機が明らかに……!?
  • 舞鶴の海を愛した男
    値引きあり
    -
    二つの殺人事件の謎を解くカギは、舞鶴湾財宝伝説!? 巻末に最新の全著作リストを収録! 天橋立近くの浜で男の溺死体が発見された。 右横腹に古い銃創、顔には整形手術のあとが残されており、死の数日前、若狭湾冠島周辺の海面をドローンで撮影する姿が目撃されていた…。 そんな折り、十津川警部が舞鶴警察署を訪れる。 東京月島で五年前に起きた銃撃事件に、溺死した男が関わっていた可能性があるという。 捜査が進むにつれ、昭和二十年八月、オランダ女王の財宝などを積載した第二氷川丸が若狭湾で自沈した事実が判明し…。 太平洋戦争の闇を背景に描かれた、渾身の長篇ミステリー。 第一章 若狭湾 第二章 昭和二十年八月十九日 第三章 新たな参加者 第四章 七十年前の罠 第五章 回顧昭和二十年八月 第六章 軍と市民と海と 第七章 犯罪オークション 第八章 静けさを取り戻した海
  • 十津川警部 外国人墓地を見て死ね
    -
    西本刑事は大学の同級生だった篠塚美奈と久々に会うため、横浜の外国人墓地に出向くが、待ち合わせの墓石の前で女性が刺殺されていた。被害者は篠塚美奈と判明。しかし西本の知っている篠塚美奈とは別人だった。そんな中、新橋のホテルで狩野という男が殺害された。狩野は外国人墓地での殺人事件の関係者らしいことがわかり、二つの殺人事件は複雑な様相を見せ始めた……。
  • 十津川警部 海の見える駅 愛ある伊予灘線
    -
    伊予灘の絶景で死の直前に父が見たものとは。 一人暮らしの老人が失踪、その後遺体で発見された。死の謎を解こうと父の足跡を追い始めた息子小菅明。十津川警部は小菅ととも捜査を進めていくが、生前に老人がカメラで撮影していた対象が事件のキーポイントであることに気がつく。しかし思いもよらぬ人物が執拗に捜査を妨害してきた……。 定年を前に退職し、以来疎遠になっていた父・小菅信一郎が失踪したとの連絡が息子明の元に入った。行方不明者届を出した二日後、父は自宅マンションで遺体となって発見された。死因は溺死で殺人の可能性が高いという。その後信一郎を訪ねてきた若い女性・平川綾乃の話から、父が瀬戸内海を望む、愛媛の下灘駅に滞在していたことが分かった。なぜ四国の無人駅に行ったのか、事件の鍵を探すべく明も下灘駅に向かう。そこで、父が死の前に「海の宝石」と呼ばれるものを撮影していたことを知る。事件を追う十津川警部は信一郎が最後にカメラで撮影した対象を割り出す。そして興信所所長の坪内正明という男が事件に関わっていることに気づく。坪内をマークし捜査を続けるなか、突然坪内への捜査中止命令が下る。一体彼は何者なのか――襲い掛かる黒い策謀に、十津川が敢然と立ち向かう! ※この作品は単行本版として配信されていた作品の文庫本版です。
  • 七人の証人 新装版
    3.5
    十津川警部は帰宅途中を襲われ、不覚にも誘拐されてしまう。彼が気付いたときには、不可思議な島にいた。島内にはある町の一角が、映画のセットのように忠実に作られていた。その島に連れてこられた十津川以外の者たちは、全員ある殺人事件の関係者だった。事件で有罪判決を受け、獄死した被告の父親が、無実を訴え続けた息子の無念を晴らすため、裁判で証言した証人七人に当時の証言を再現させると、証言の矛盾が露呈し、証人が殺される事態に。十津川は真実を見抜けるのか? 屈指の本格推理を新装版として刊行!
  • 会津 友の墓標(十津川警部シリーズ)
    -
    東京荒川河川敷で、車のトランクからK出版編集者・佐伯隆太の死体が発見された。被害者は、大学ヨット部の仲間だった十津川警部に、最後の手紙を送っていた。同じ大学の旧友・折戸修平に会うため、会津若松に行くと書かれていたのだが……。捜査を開始した十津川は、亀井刑事と会津若松へ向かう。友情か裏切りか、歴史と怨念が複雑に絡み合った殺人事件の真相とは!? 傑作長編トラベルミステリー。
  • 神戸25メートルの絶望
    -
    神戸・異人館街観光中に失踪した夫婦が、25メートルの円の中心で惨殺された。十津川は、被害者と同じツアーに参加していた4人の男女が阪神淡路大震災の被災者だと突き止めるが……。
  • SL銀河よ飛べ!!
    -
    N大を卒業後、新卒でRエレクトリックに入社した働く城戸、岡田、小松。二年後、彼らにアメリカ出向のチャンスが訪れる。志願した3人だったが、三代に渡る家系について調査義務が課せられ、さらにSL特急「銀河」への招待状が届く。次第に明らかになる、三人の知られざるルーツとは? N大を卒業後、新卒でRエレクトリックに入社した働く城戸、岡田、小松。 二年後、彼らにアメリカ出向のチャンスが訪れる。 志願した3人だったが、三代に渡る家系について調査義務が課せられ、 さらにSL特急「銀河」への招待状が届く。 次第に明らかになる、三人の知られざるルーツとは?
  • 十津川警部 スーパー北斗殺人事件
    4.0
    特急スーパー北斗で札幌に通学する関口透は、車内で出会った鎌谷理佐子に興味をいだくが、その後行方不明になる。上京した関口は、浅草の祭りで理佐子にそっくりの料亭〈まつだいら〉の娘、松平かえでに出会うが、かえでは毒殺される。十津川警部が捜査に乗りだし、事件の背景には松平家にまつわる黒い野望が渦巻いていることを掴むが……。
  • 能登花嫁列車殺人事件
    3.0
    能登半島七尾市で、白無垢姿の女性が喉を切って死んでいるのが発見された! 15年前の映画で注目されながら、姿を消した女優。悲恋の末に自害する姫君を演じていたが、それをなぞるような死は自殺なのか? それとも――。捜査が進む中、女優の娘を主役に再映画化の話が持ち上がる。背後に見え隠れする大物政治家の影。十津川警部は執念の捜査を続ける!
  • 十津川警部 四国土讃線を旅する女と男
    3.0
    土讃線で起きた列車爆発事故の真相を暴け! 四国土讃線を走る人気観光列車「四国まんなか千年ものがたり」で起きた謎の死亡事件と国際先端技術開発の闇を十津川警部が追う!技術力で世界に知られた緒方精密電気。その課長補佐である神崎には社長の緒方から受けた密命があった。それは緒方が国際会議でホノルルへ行っている間、才色兼備の秘書・高見沢愛香の四国へのプライベートな旅行に同行することだった。緒方は愛香との結婚も考えており、神崎に慎重で綿密なスケジュールを組ませ、愛香の身の安全を求めた。二人が徳島の祖谷渓を訪ねた日、名所かずら橋から若い女性が転落死する。女性の背格好や服装が愛香に似ていると知った神崎は、愛香と間違えて殺されたのではと疑う。そして「四国まんなか千年ものがたり」の車内で突然の爆発事故が起きる。血まみれの車内で愛香の運命は!?これは緒方精密電気の技術を狙ったテロなのか……。国際的な先端技術開発と複雑な人間関係の裏側に迫る十津川警部が探り出した驚愕の真実とは!
  • 十津川警部 妖異川中島
    -
    ライバル企業の越後実業と甲州商事。それぞれのワンマン社長は戦国大名の上杉謙信と武田信玄を信奉し、お互い犬猿の仲だった。そこで現代の川中島合戦を催し雌雄を決する約束をした。その最中、両社のホープが立て続けに殺害された。殺人事件の真相は? 十津川警部が捜査に乗り出す。
  • 富山地方鉄道殺人事件(新潮文庫)
    4.0
    「宇奈月から黒部への旅」と書き残し、政界スキャンダルの鍵を握る若手官僚が姿を消した。彼を追う女性新聞記者の死体が、黒部峡谷を走るトロッコ列車の終点・欅平で発見され、十津川警部は黒部に向かう。その先には行くことが難しい終点駅から、犯人はどこに消えたのか? そして、事件の舞台は、路線距離100キロ超と地方鉄道ながら有数の規模の富山地方鉄道に。好評「地方鉄道」シリーズ。
  • 十津川警部 君は、あのSLを見たか
    -
    資産家の藤井清太郎が行方不明になり、家族のもとに、差出人不明の手紙が次々と届く。そこには、「空」「水」「アメリカ」「子供」「金」――5つの言葉が指し示すSLの車内で、藤井は死ぬことになると書かれていた。いったい、どこを走るSLなのか? 指定の期日まであと2日。十津川警部は難問を解き明かし、事件を阻止できるのか!? 緊迫の長編ミステリー!
  • 仙台駅殺人事件
    4.0
    毎年12月1日正午に、仙台駅ホームに佇む和服姿の女。この謎の美女は、原宿で起きた殺人事件の容疑者だった。ところがその、高級クラブ「綾」のママ・早坂みゆきは、1千万円もの大金を仙台駅でゆすられ続けていた。行方をくまらしたみゆきを追跡する十津川警部と亀井刑事は、仙台駅に網を張るが、何者かに発煙筒で妨害され、失敗。再度の張り込み中、駅構内で「綾」のホステス・久保カオルが絞殺された。1千万円の行方と殺人容疑者、恐喝犯を追う十津川の前に明かされる意外な真相は…。 24時間眠らぬ、東北の玄関口・仙台駅を舞台にした駅シリーズ。
  • 十津川警部 坂本龍馬と十津川郷士中井庄五郎(十津川警部シリーズ)
    -
    東京の会社員梶本が、自宅で刺殺された。歴史研究会会員の彼の日記には、京都で十津川郷士中井庄五郎を知り、奈良十津川村へ行ったと書かれていた。捜査にあたる十津川警部は、庄五郎に惹かれた被害者の思いを探ろうと京都へ。庄五郎の墓が、坂本龍馬の墓に寄り添うように建つのを見て……。明治維新直前に死んだ幕末の志士たちを巡る歴史の闇が、驚愕の殺人を呼ぶ!? 長編歴史&旅情ミステリー。
  • 殺意の設計
    4.0
    新進の画家の田島と結婚して3年たったある日、夫の浮気が発覚した。妻の麻里子は、夫の旧友である井関に相談を持ち掛けるものの、心惹かれていく。三人で集まった際、田島夫妻が毒殺される――。
  • 太陽と砂
    5.0
    アフリカの砂漠に展開する青春の野望――親友でありながら、前島は能楽に伝統美を確かめ、沢木はアフリカ砂漠改造工事の技師として地球の未来をみつめる、対照的な生き方を選んだ。その二人を同時に愛して、苦悩する加代子。彼らにしのび寄る悲劇的結末は、また新しい時代への予兆でもあった……。壮大な着想で近未来を見通し、総理府主催「二十一世紀の日本」懸賞に当選した野心作。
  • 十津川警部捜査行 日本縦断殺意の軌跡
    -
    日下刑事の友人でRレコードの新進作詞家・堀井順が、帯広に出かけたまま行方不明になった。堀井の行方を求め、日下は帯広へ。その後、Rレコード所属の演歌歌手・及川くみが自宅マンションで殺害された。捜査に着手した十津川警部は、彼女が帯広行きの航空券を持っていたことを突き止める。北海道に立つ謎の墓標。そこに秘められた真相とは?
  • 西から来た死体 錦川鉄道殺人事件
    -
    東京駅に到着した広島発「のぞみ号」のグリーン車で女性の毒殺体が発見された。被害者は沢田澄江、65歳。25年前に突然引退した女優であった。澄江の故郷である島根県日原は山口線が通り、津和野にも近く、「岩日北線」で岩国と結ばれる予定だったが、岩国-錦町間で計画は中止され、現在は「錦川清流線」となっていた。十津川は、澄江が岩日北線の全線開通という実現不可能と思える夢を追い、資金集めに奔走していたことを知る。鉄道延伸に反対する者の犯行なのか。一方、澄江の引退時に黒い噂があったという……。岩日北線が運ぶのは、夢か殺意か? 〈目次より〉 第一章   のぞみ一三〇号 第二章   岩日北線の夢 第三章   ホクロの男 第四章   六作目の映画 第五章   並木伸という男 第六章   愛の確執 第七章   二十五年の秘密
  • 南紀殺人ルート
    3.5
    奇妙な連続殺人に挑んだ十津川警部の執念! ――和歌山駅前のホテルで弁護士が、そして串本の海中展望塔で仲間の会社社長が、続いて殺された。彼らは、グループで悪徳詐欺をはたらいていたらしい。次の殺人を予期する捜査当局をあざ笑うかのように、第3の殺人現場は、伊勢線の無人駅だった。容疑者の鉄壁のアリバイに挑む十津川警部らの執念は? 著者会心の長編トラベル・ミステリー。
  • 十津川警部の困惑
    5.0
    友のダイイングメッセージを警部は解けるか? ――「函館で人を殺した」と十津川に言い残して、親友は死んだ。だが調べてみると、その日、友人は函館ではなく、大阪に出張していた。ダイイング・メッセージの真意は? 友人の勤める運送会社の内情を探るうち、こんどは女性が殺され、友人との関連が問題に……。十津川警部が友情を賭ける、絶好調のトラベル・ミステリー集。
  • 十津川警部C11を追う
    4.0
    友は本当に復讐するつもりか? 迫真のトラベル・ミステリー――高校時代の友人・宮下が、当時の級友に復讐を画策しているらしい、と聞かされ、十津川警部はおどろく。8年前、大型バンの事故で、宮下が妻を失くした際、5人の級友が同乗していたという。十津川は半信半疑だったが、その5人を乗せたSLが山奥の鉄橋から墜落して、不安は現実化した! 第一人者の旅情推理傑作集。
  • 変身願望
    4.5
    元国務大臣は、なぜ浮浪者になって凍死したのか? 抜群の着想が光る人気作家の異色作集。人間のロマンと背中合わせの恐怖を描く――晩秋の上野公園で、浮浪者が凍死した。今年第1号の凍死者と新聞が報じたことから、その素性が判る。意外や、大臣経験もある有力代議士だった。なぜ彼が浮浪者に? 上司の密命で、十津川警部は真相を追及する。すると、またも奇妙な変死事件が発生して……。多彩にミステリを書き分ける当代の人気作家が、短編の妙を展開した秀作集。
  • 日本海殺人ルート
    5.0
    美人実業家はなぜ殺された? 遺産は誰に? 美しい風景が凶々しい殺意を演出する! ――美しい日本海沿いに走る、特急「白鳥」の車内で殺されていた女性は、一代で財を築いた実業家だった。その莫大な財産を継ぐのは、前夫、姪など3名。十津川・亀井コンビが捜査を始めると、第2の事件が。こんどの被害者は、女性実業家の片腕だった副社長……。ふたりの死が意味するものは何か? トラベルミステリーの王者の会心作。
  • 南神威島
    4.5
    南海の無医島に赴任した青年医を襲った恐怖の元凶とは? 人気作家の私家版秀作集、堂々登場! ――南の無医島に赴任した青年医を待ち受けていたのは、島の奇妙な風習。それは、美しい自然に似合わぬ人間くさいものだった。やがて島に発生した伝染病の謎とは? 恐るべき惨劇の真相とは? 超人気作家が20余年前に自信を込めて私家版とした「幻の名作集」が、堂々とよみがえる。ファン必読の作品集!
  • さらば南紀の海よ
    3.0
    病床で「白浜温泉に行きたい」と望んだ余命一年の女が、その二日後に殺された。十津川は小説家志望で無職の息子・雄介に疑いの目を向ける。一方、雄介は母の言葉が気になり南紀白浜に向かうが、乗車した特急〈くろしお〉が爆破されてしまう。雄介を尾行していた三田村刑事と北条早苗から報告を受けた十津川は、ある推理を胸に南紀へ飛んだ。東京の殺人事件と白浜の爆破事件――二つを結ぶのは、三十年前のあの夏の日……。
  • 北陸の海に消えた女
    4.0
    自殺か、他殺か? 初冬の海に殺意が漂い、殺人事件の容疑者は水死体に……。十津川の推理は? 傑作ミステリー集――北陸・山中温泉で、製薬会社の役員が、背中を刺され殺された。黒いコート姿の若い女性に、容疑がかかるが、彼女は、海岸で水死体となって発見される。所持品のバッグからは、殺された役員と同じ型の血液が付着したナイフが! 十津川警部の執念の捜査が、事件の真相を暴く、という表題など、全4編の傑作短編ミステリー集。
  • 日本シリーズ殺人事件
    5.0
    プロ野球に八百長はあるか? 日本シリーズに仕掛けられた黒い罠を、球界追放の元エースが追及するサスペンス。プロ野球への魔手が華麗舞台で発覚! ――プロ野球の若きエース・梶は、八百長容疑で球界から追放された。それから13年後、梶のもとへ、かつての同僚で現在コーチ業をしている今井から、救いを求めてくる。女性問題をタネに脅迫されている、という。折しも、日本シリーズの直前だ。そして今井の身に異変が……。華やかな日本シリーズの舞台裏にうごめく魔手を、サスペンス満点に描く長編サスペンス。
  • 寝台特急六分間の殺意
    5.0
    恐怖の殺人予告VS十津川警部らの名推理――十津川警部と妻との電話にまぎれ込んだ奇妙な電話は、殺人を相談するショッキングなものだった。キイワードは、6分間、東京駅、午後6時半。数多い列車の中で、条件を満たすのはどれか? そして6分間とは停車時間か? 接続時間? おなじみ十津川・亀井コンビの目まぐるしい活動が始まる……。という表題作など5編を収める、会心の鉄道ミステリー。
  • 松島・蔵王殺人事件
    4.0
    十津川警部、ニセ名刺のナゾを追う! ――区議会議員の名刺を持った男性の死体が、上野公園で発見され、多摩川では、会社社長の名刺を持った女性の死体が……。被害者の名刺は、どちらもニセ物だった。十津川と亀井は、身元調査のため松島へ向かうが、情報提供者は失踪していた。さらに、捜査に協力した亀井のかつてのマドンナも、行方不明に。傑作トラベル・ミステリー。
  • 最終ひかり号の女
    4.0
    最終ひかり号個室に男の死体! 傍に香水の残り香が! 性感あふれる旅行推理傑作集。消えた美女の謎に悩み、噂の美女を追う、十津川警部の奮闘――東京駅発の最終ひかり号グリーン個室に、毎晩、美女が乗る。ある夜、そのひかり号個室で、会社社長が殺された。現場には、香水の妖しい残り香が……。謎の美女が、その夜限りで消えたのを知り、彼女こそ事件の関係者と確信した十津川警部は、ある秘策を実行に移した! 絶好調のトラベル・ミステリー傑作集。
  • 恨みの陸中リアス線
    4.0
    北へ走る三陸鉄道を襲う殺意。殺人予告を知りながら救えなかった、十津川警部痛恨の事件――北へ走る三陸鉄道リアス線の車内で、水産会社社長が殺された。男の身元を知って、十津川は自責の念にかられる。殺害予告の脅迫状に怖えた被害者の娘が、父の死の前日、捜査一課に助けを求めていたのだ。そして、上野で起こった第2の殺人が、十津川を宮古へと向かわせた。怒りに燃え真相に迫る十津川警部の推理。
  • 五能線誘拐ルート
    3.7
    北の無人駅で起きた誘拐! 苦悩する十津川警部――青森県の十二湖駅で、女性タレントが誘拐された。日本海沿いを走る五能線の、無人駅での犯行だった。捜査に乗りだした十津川警部らに、家族は誘拐の事実を認めない。続けて起きた会社社長夫妻誘拐事件でも、被害者は事件を否定した。誘拐事件を立証できず苦悩する十津川をあざ笑うように、第3の犯行が行われた……。
  • 釧路・網走殺人ルート
    4.0
    公金横領の上に、殺人者の汚名まで着せられた会社員の逃亡ドラマ! 逃亡者の陰の真相を追う十津川警部――会社の金1億円を持ち出して、北海道に逃走した古谷は、寝台急行の車中で愛人と合流するが、そのときすでに愛人は、何者かに殺されていた。古谷は、横領犯に加え、殺人犯の汚名まで着せられる。なおも彼を追い詰めてくる、謎の男の正体は? そして意外な真相とは? 十津川警部らが北海道を駆ける長編。

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