ブックライブの書店員おすすめレビュー

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  • ブックライブ書店員

    続きが気になりすぎて、久しぶりにイッキ読みしてしまいました。

    灰嶺中学2年D組には、誰かが作った「序列」が存在します。ある日、その序列の1位である人気者、 姫山椿が突然自殺してしまいます。その葬儀の帰り、教室に戻ったクラスメイト達の机にはなんと、死んだはずの姫山椿からの「遺書」が置かれていて...!?

    遺書が本物なのか、そして、なぜ姫山さんは自殺してしまったのかを明らかにするために、2年D組のメンバーは互いの遺書を公開し合うことにします。
    一見するとクラスメイトへの感謝の言葉がつづられている手紙のようにも見える遺書なのですが、内容を公開し、クラスメイトで意見を交換するにつれて、遺書の裏に隠されたメッセージが見えてきます。
    自分の都合の良いように遺書を解釈してしまったり、保身のために他人を責めてしまったり、欲で周囲の人を振り回してしまったりと、クラスメイトの本音やドス黒い感情が露わになっていく展開にドキドキとハラハラが止まりません!
    遺書が公開される度に姫山さんの自殺の原因に様々な可能性が浮上して、展開が二転三転していくので、あっという間に最後まで読み進めてしまいました。

    ミステリーや人間関係ドロドロ作品が好きな人にオススメの作品です。

    2024年03月29日
  • ブックライブ書店員

    アイドル研究部のやつら、ギャルの先輩に「アイドルとしてプロデュースさせて欲しい」って頼みにいってんけど、ばっち断られたらしいで。

    ほなオタクに優しいギャルは幻想やないか。
    オタクに優しいギャル、街を守るいいヤ〇ザは幻想なんや。

    でも、ギャルの先輩はその後結構部室に通ってくれてて、普通にいい感じらしい。

    せやったらやっぱりオタクに優しいギャルは実在するんやないかい!
    国で保護したらなあかんで。

    でも、これマンガの話やねん。

    ほなオタクに優しいギャルは実在しないんやないかい。
    マンガでもええから会いたい。優しい嘘こそ必要。欲しいのはオタクに優しいギャルや。

    今、『ずっと青春っぽいですよ』をいただきましたけどもね。

    ありがとうございます~。こんなんなんぼあってもいいですからね。

    2024年03月29日
  • ブックライブ書店員

    かつてはハルヒからオタクデビューしたと言うと「新参者が」という眼でみられた(ような気がした)時代がありました。
    気が付けばアニメからも20年!!もう、いいよね…?

    「萌え」文化はこの作品がメジャーにしたといって過言ではないはずです。
    当時全オタクが一度はキョンになりたい、ハルヒに会いたいと思ったのではないでしょうか。

    魅力的な登場キャラクターたち!
    そのうえで学園ラブコメ要素とSF要素が混ざりあう絶妙なバランス!
    間違いなく名作ですよーー。
    ハルヒシリーズの世界に飛び込んでもらえれば、発売からこれだけ長い間多くの人たちに愛され続けている理由がわかっていただけるはずです。
    この作品について語りだすとオタクの早口でも長くなりそう…。

    同志は再読し当時を懐かしむもよし。
    歳をとってから読むと当時と推しキャラが変わったりして面白いですよ。
    まだ手に取っていない方は是非ご一読いただきたい。
    そして一緒に新刊を待ちましょう…。

    2024年03月29日
  • ブックライブ書店員

    優しくて気品があって花が好きで、困っている人を見捨てない、そんなおとぎ話に出てくるようなお姫様になりたい、亡くなった母のようなお姫様に、いつか。子供のころからそう願い、幼いころには幼馴染から「だったら俺はそれにふさわしい立派な王子になる」と言われて、なぜか売り言葉に買い言葉からケンカ別れした記憶はあるが、今では、自分が本当はたいした人間ではないと思いながらもお姫様を演じ、学院で“東の花”と謳われるようになったリリアル。同時に、“田舎の花”と陰口をたたかれていることを知りながら、それでもお姫様を演じていないありのままの自分を受け入れてくれる、運命の人との出会いを考えたりもする。ある日、学院に王位継承権第1位のクレイン王子が編入してくるが、初対面のはずの場で「双子がいたりしないか」「似合わない真似はやめろ」などと罵倒され、リリアルは「あの王子に私がお姫様だって絶対に認めさせてあげるわ!」と闘志を燃やすのだった。一方、クレイン王子にはクレイン王子の事情があり…と始まる、タイトルからも一目瞭然の、意地っ張りな2人が譲れない一線の攻防戦を繰り広げるラブコメが本作です。素直になれない幼馴染の2人がすれ違う…なんて、どう考えてもおいしいじゃないですか! どちらが先に折れるのか、もしくは、どちらも折れないままに近づいていくのか。周りから「ヒューヒュー!」とはやし立てる気持ちでぜひ読んでいただきたいです。

    2024年03月28日
  • ブックライブ書店員

    「新月の0時に生まれた子は18歳まで生きられない」という言い伝えがあり、そんな言い伝えどおりに生まれた子供を「呪いの子」と呼ぶ国で、まさに「呪いの子」としてフィーネ男爵家に生まれたミセリア。生まれつき病弱で、医者にかかっても原因はわからず、第2子である妹のアウラが生まれると呪いをうつさないように納屋へ隔離され、いつもひとりで本を読むか掃除をするか…という生活を強いられる。一方、アウラは明るく天真爛漫に育ち、たまに皆の目を盗んでは納屋まで花を持ってきて、ミセリアの17歳の誕生日の前日には納屋から出たことのなかった彼女を町へ連れ出す。町ではトラブルに巻き込まれたところを冷たそうだが綺麗な男性に助けられるが、まわりにいた人たちがひそひそと話すには、彼はグラヴィス=ノックスという伯爵家の跡継ぎで、容赦のない冷徹さで氷の伯爵と呼ばれているらしい。グラヴィスに礼を言うために名乗ったアウラの家名を聞いて、周囲は「呪いの子」が生まれた家ではないかと騒ぎ出したため、ミセリアは改めてグラヴィスに礼を言うと、アウラを連れて家に戻るが、その日のうちにグラヴィスはフィーネ家へやってきて、ミセリアに「私は『呪いの子』を求めていたのだ」と結婚を申し込み、そのまま自分が住む別邸へ連れて行くのだった…グラヴィスはなぜ呪いの子を求めているのか。自分がグラヴィスに選ばれると思っていたアウラはこのまま黙っているのか。そしてミセリアは、本当にあと1年しか生きられないのか。
    虐げられていた令嬢が溺愛されて幸せになるお話がジャンルとして大人気の昨今ですが、ハッピーエンドだとわかっていても、途中の山あり谷ありでハラハラさせられることも楽しみの1つですよね。この作品も、敵役にキーッとなったり、主人公2人のすれ違いにハラハラしたりするのですが、何と言ってもそのテンポがいいのです! 先が気になってどんどん読み進めてしまいます。ミセリアとグラヴィスが幸せになる(はずの)過程を見守ってください!

    2024年03月28日
  • ブックライブ書店員

    国立T大学の向かいにある洋食店で住み込み店員として働く藤丸陽太は料理人見習い。彼は、よく店に来たり出前を頼んだりするT大学の松田研究室に所属する研究者見習いの大学院生、本村紗英に恋をしてしまう。植物学を専攻する彼女は研究対象のシロイヌナズナに夢中で、恋愛にはまったく興味がない様子だが、この恋はいったいどうなる?

    三浦しをんさんご本人によれば、本作は新聞の連載小説だったので、「毎日読む人も飛び飛びに読む人もいるから、ストーリーの時系列が行ったり来たりしない方がいい」というアドバイスがあったそうで、そのためか、お話は非常にわかりやすく進んでいきます。藤丸くんと本村さんだけでなく、研究室の松田教授や先輩たちもそれぞれ個性的にイキイキと描かれていて、気が遠くなるほどコツコツと地道な実験作業の描写が続いても、読み続けている間になんとなく植物学の実験に対する理解が深まるという、非常に三浦しをんさんのお仕事小説らしい側面が存分に楽しめる作品ですが、それと同時に、個人的には「恋愛が“成就”するとはどういう状態を言うのか」を考えさせられた作品でもあり、私はそこがいちばん好きです。何かを追求し続けようとする人を見て癒されたい方におすすめ。

    2024年03月28日
  • ブックライブ書店員

    ようこそ、人外専門ホテルへ――。

    一日一組限定で「人ならざる者」を迎え、願いをかなえるホテル・ツバメ屋。

    新人客室係・雲野みちるは、口の悪い厨房担当・瑞希にゲキを飛ばされながらも毎日奮闘中。
    そんなホテルは、どうやら誰でも働けるわけではないらしく……。
    一体なぜ、霊感があったわけでもないみちるが、ホテルにたどりつき、働くことができたのか?
    その理由が明かされたとき、物語は大きく動き出す――!

    個性あり余るお客様たちの、可愛い一面に癒されながら、ホテルならではの面白いサービスに心がおどる、オトナゴゴロくすぐる物語です。
    そして見逃せないのが、不器用な瑞希の笑顔です。もちろん、笑顔の先にいるのは――?
    じれったいラブストーリーもたまりません!

    ドキドキとワクワクが詰まったツバメ屋のおもてなし、あなたものぞいてみませんか?

    2024年03月28日
  • ブックライブ書店員

    累計55万部突破&実写映画化された人気作『カラオケ行こ!』。
    シュールな笑いや独特のテンポ感がクセになる、和山やま先生のギリギリセーフブロマンス(私の中では完全アウトピピーーッ)
    この友情とも恋愛ともとれる、微妙な距離感が全編じれったい…っ。

    中学生の聡美が、合唱部部長として変声期に悩みながらも、ヤクザの狂児のカラオケに付き合う、その非日常で生まれる思いーー。
    住む世界も年齢もまるきり違う2人が、期間限定の時間を過ごすことで生まれる感情というのは、全人類が好きですよね。わかります。まさにこの作品です。
    恋愛面に焦点を当てないところが本作の良い所で、日常を過ごしながら、ふ…と気がつくと、いつの間にかその人の事ばかり考えてしまう。ニヤニヤがとまりません。

    全編、中学生の聡美の視点で描かれることで、大人の狂児が何を考え、何を思っているのかがわからず、高揚感や不安を共有し、
    中盤あんなにふざけていたのに、最後思わず聡美と一緒に泣いてしまいます。ずるいですね…。カラオケのシーンでこんなに泣くことは人生初です…。

    伏線回収も見事すぎて、最後のあれのあのシーン、聡美と一緒に手が震えてしまいました…!

    続編の『ファミレス行こ。』も現在連載中! 中学生だった聡美が大学生になり、気持ちにも大きく変化があるので、そちらもぜひ見てほしいです!

    2024年03月28日
  • ブックライブ書店員

    吸血種と人間種の混血〈ダンピール〉である少年ソフィは、クランと呼ばれる施設に入所します。
    そこは人間種でいうところの思春期を迎えた少年たちが集まる学園。
    完全階級制の吸血種社会において、混血であるソフィは最底辺の存在として扱われますが、ウルという少年だけはソフィに優しくしてくれます。
    どうやらウルは永遠の命を持つ吸血種〈TRUMP〉の伝説に興味があるようで…?
    少年たちがTRUMPの謎とそれぞれの運命に翻弄されていく、ゴシックミステリー!

    本作は、舞台TRUMPシリーズが原作となっています。
    私は映像にて原作の舞台をみたことがあるのですが、本作では舞台では描かれなかった場面や語られることのなかったセリフがあり、キャラクター達の心情をより詳しく知ることができました。
    また、繭期、吸血種、混血、TRUMPなどといった本作ならではの用語についても丁寧に解説されており、観劇されていない方も楽しんでいただける作品だと思います。
    吸血種社会で蔑まれる存在のダンピールであっても強く生きようとするソフィと、名家の生まれであるが故に周りから寄せられる期待や己の運命に悩むウル。
    この2人をはじめとするクランの少年たちが、それぞれの葛藤を抱えながら懸命に生きていく様がたまりません。
    2024年7月からはウルも登場するアニメ「デリコズ・ナーサリー」が放送されますので、これをきっかけに美しくも儚いTRUMPシリーズの世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか…!

    2024年03月28日
  • ブックライブ書店員

    爆笑両片思いにニチャァ…が止まらないノンストップラブコメディ!
    年下一途イケメンオタク×大人の余裕があるフリをしたい処女受、もう最初から最後まで爆笑が止まらない!

    高嶺は14年前の年下の恋人、理久が忘れられずにいたがゲイバーで偶然(?)の再会。
    思わず見栄を張りたくて、遊び慣れている大人の男を演じたばかりに、嘘が嘘を呼んで……その日にまさかの初セッ…!?
    知識も経験もない高嶺が、どんどん流されていったり、理久は理久で「慣れしている!?」と思い込んだりと、爆笑勘違い&すれ違いが面白すぎる!

    ゲイバーの店長、本宮を(多大に)巻き込んで、二人のドタバタ恋愛はいつ実るのか!? 果たしてちゃんと伝わるのか!?
    主人公の2人がオタク気質のある性格なので、わかりみが深すぎる行動に思わずわかるわかる!となりながら読める作品です。

    2024年03月28日
  • 砂漠の中にある、動物たちが住む町ママタウン。
    その一角にふたりで住んでいる女子高生のまめ子と子豚のユリリィはとても仲良しでした。
    楽天家で明るいまめ子と真面目なユリリィ。まめ子がユリリィを守って生活をしているかのようでしたが…。
    ある日ふたりは町の中心部へと出かけます。
    動物たちが中心となった町は賑やかで活気があり、色々なお店が立ち並びます。
    しかしそこに貼られた「たずねぶた」の張り紙にはユリリィの写真が…。
    隠れるように町を歩くふたり。狙われているのは、ユリリィ?それともまめ子!?
    次第に物語は不穏な展開に突き進んでいくのです…。

    『pupa』『鬼喰い少女と月梟』『赤ずきんの狼弟子-月への遺言-』の茂木清香先生の新作です!!
    (待っていました…!!!!)
    茂木先生と言えば、「食べる」「食べられる」の関係性を描き続ける異才。
    今作も期待を裏切らない作品です。

    冒頭のキャラクターの可愛らしさとほのぼの感。
    読み口はメルヘンな物語のようですが、読み進めていくうちに異変に気付くはず。
    気付いた時には抜け出せないところまでズブズブとハマっていることでしょう。
    流石、茂木先生。
    茂木先生にしか描けない世界がここにあります。

    読み始めに抱いていたまめ子とユリリィの関係性が、町で逆転していることに気づいた時の衝撃たるや。
    ユリリィが生きるために料理をしていたまめ子。それが何を示していたのか解った瞬間震えました。
    まめ子のユリリィに対する優しさは、生きるための依存なのかと一瞬疑ってしまいましたが、恐らくすべてを受け入れた先にある深い感情なのでしょう。

    まめ子という存在は一体何なのか?
    ユリリィと生活するようになった経緯は…?
    この世界の中で本当に異質なのは果たして…?
    気になる謎がイッパイで、今後が気になって仕方ありません、

    食べるものと食べられるものの間に、強者・弱者の関係性ではなく「愛」がある物語。

    グロテスクな表現があるため、読み手を選ぶ作品ですが『pupa』好きな方は必読ですし、『メイドインアビス』が好きな方にもおすすめしたい作品です。

    2024年03月28日
  • ブックライブ書店員

    みなさんが「いちばん嫌だな……」と思うことはなんでしょうか? 僕は不慮の事故がいちばん嫌です。たとえば、交通事故。暴走した車に跳ねられてしまうなんて想像もしたくないですね。
    この小説『セピア×セパレート 復活停止』は、不慮の事故で人が死ぬ、なんてことがなくなった素晴らしい世界の話です。

    3Dプリンターで作られた肉体とバックアップされた記憶によって、復活が可能になった世界。主人公の園晴壱(そのはるいち)は大企業でエンジニア職に就いています。
    そんな彼が不慮の事故で一度死に、復活したのと時を同じくして、記憶のバックアップがロックされて復活ができなくなってしまうという大事件が発生!! なんと、その主犯格として晴壱が指名手配されてしまいます。
    不慮の死を克服した人類に、突如言い渡された"復活不可能"という残酷な現実。パニックの中、疑いを晴らそうとする晴壱は世界の真実を知っていくことに――

    常識の範疇を軽々と超える、令和SFの決定版と言っても過言ではないでしょう。SF好きの人にも、ラノベ好きの人にも、そうでない人にもぜひオススメの一冊です。

    2024年03月28日
  • ブックライブ書店員

    SEを題材としたお仕事ラノベ。
    だが、追放モノ異世界ファンタジーのノリで肩肘張らずに楽しめる一作。

    コスプレ趣味のエンジニア・佐藤愛が社長の交代をきっかけに退職に追い込まれてしまう、「お前はクビだ」からはじまるストーリー。

    退職後、ひょんなことから幼馴染と再会したことで決まった次のお仕事「真のプログラマ塾」。
    有能だがちょっと変人でもある愛は新しいお仕事に邁進(?)する。(コスプレをしながら。)

    お決まりのざまぁな展開もあり。
    しかしなんと言っても、人生に行き詰まりを感じている様々な人が、愛と関わることで前向きさを取り戻していく。自分の存在意義を実感することで愛自身の心も満たされていく。
    「私TUEEE」よりもそういったほっこりハートフルドラマをメインに据えたのが本作である。

    愛ちゃんの突き抜けたオタク女子っぷりも面白い。
    お仕事を頑張るのってお金の為なのはもちろんだけど、それだけじゃないよね。

    2024年03月27日
  • 主人公の立花志乃(たちばな しの)はギターを弾く瀬名瑞生(せな みずき)の姿に恋に落ち、付き合うことになったふたり。
    幸せな時間が続くと思った矢先、瀬名が親の都合で東京に引っ越すことに。
    ふたりの関係は終わりを迎えます。

    ずっと瀬名のことを忘れることができなかった志乃。
    進学先の東京の大学でも、瀬名がギターを弾いていたことを思い軽音部に入ることに。
    そこでまさかの瀬名本人との再開を果たすのです!
    しかし彼は中学生の頃の面影はなく、見事なチャラ男に…!

    人が変わったように思えた瀬名でしたが、新歓コンパでは周りから志乃を守ってくれ…。
    やっぱり瀬名は瀬名のままなのか!?それともチャラ男になってしまったのか!?
    志乃の思いはどうなってしまうの!?

    初カレとの再会というエモい定番シチュエーションに加え、大学生になった瀬名のイケメン無双っぷりが凄いです!!

    ふたりは同じ軽音部で活動することになるのですが、ギターを楽しそうに弾く彼には中学生時代の面影が…!!
    中学生時代の思い出なんて忘れてしまった風でいながらも、随所で覚えているアピールをしてくる瀬名。
    期待しないでいようとする志乃ですが思わせぶりな姿に、彼にとっても大事な思い出として残っているのかも…と期待せずにはいられません。

    志乃が気持ちをまっすぐぶつけると、スっと避けつつも近い距離感を保ったままの瀬名。
    ずる過ぎます…!!
    こちらから近づけば離れ、距離を取ると近づいてくる…。
    そんな状態のふたりに。読者の感情はジェットコースター状態です。

    どうみても惹かれあってる!!としか言えない状況なのに、中々上手くいかないふたりにムズキュンしっぱなしです。

    是非、エモさムズキュンで揺さぶられてください。
    読み終わった感想は、「尊い…」の一言に尽きるかもしれません。

    2024年03月27日
  • 刀社会の日本で刀匠を志す少年チヒロは、伝説の刀匠である父・六平国重(ろくひら くにしげ)の下で日々修行に励んでいました。
    おちゃらけた父と寡黙な息子。穏やかな日々がいつまでも続くと思っていましたが、悲劇によって突然終わりを迎えます。

    38か月後、そこには父を殺された復讐と奪われた妖刀を取り戻すべく剣士となったチヒロの姿がありました。
    父とも仲の良かった柴(しば)と共に、父の仇である妖術師の集団・毘灼(ひしゃく)の情報を求めて戦いに明け暮れる日々。
    そんなある日、護衛を探していた少女シャルと出会います。
    彼女はなんと奪われた妖刀の1本を見たと言っており…。

    復讐のため死と隣り合わせの生活をするチヒロ。
    クールな彼と対照的に、柴はかなりおちゃらけた性格の持ち主。
    不思議な体質のシャルちゃんにも、読みながら思わずツッコミを入れたくなる。
    暗めなテーマの物語ですが、重苦しく感じさせないのはそういったキャラクターの魅力にあると思います。

    戦闘シーンも、刀を用いたバトルに加え不思議な妖術や妖刀ならではの表現もあり、迫力満点です!!
    妖刀の太刀筋が、国重が大切に飼っていた金魚の姿を模しているところは必見。
    敵の妖術師の能力も個性的で斬新です。
    戦闘シーンはどの構図もカッコイイ!!
    ストーリーの面白さはもちろんのこと、キャラクター、絵柄すべてが魅力的。

    物語全体を覆う死の影、しかしどこかコミカル。そんなアンバランスさに惹かれます。
    早く次を!!そう思わせられた作品でした。

    2024年03月27日
  • 歌もダンスもド下手くそ、おまけに性格も素直じゃないアイドル・うるみん。
    そんな彼女に人気が出る訳もなく、なんと推しているのは世界で一人、奥田君也(おくだ きみや)だけ!!
    その状況に危機感を抱いたキミヤは、自分だけでも精いっぱい推すことを決意。
    ポンコツアイドルと彼女を推し続ける男のちょっと変な日常を描いたラブコメディ!!

    この物語はいかにうるみんがポンコツであるかが描かれていますが、この物語を読む方は、うるみんを推すアイドルオタク・キミヤのフィルターを通して彼女を見ていることに気づくでしょう。
    うるみんのポンコツ具合がとにかく可愛く、愛おしく思えるのです。

    たとえば…
    ファンサ(※ファンサービスの略)としてウィンクをするも、足つぼマッサージを受けているかのような顔、もしくはチベットスナギツネのような表情にしかならないうるみん!(しかも自分でできていないことに気付いていない!)
    キメのポーズがひとりだけズレてしまううるみん!(そもそもダンスが下手!)
    ステージを捌ける時に壁に顔面強打してしまううるみん!(素で出口を間違えている!)
    どれもポンコツがすぎる!!とツッコミたくなるエピソードですが、キミヤ曰く「愚かわいい」の極地なのです。
    できていない姿すらも愛おしい。
    まさに限界オタクのあるべき姿!!

    彼の
    「地球上80億人のなかであなたのファンがオレしかいないのなら、オレが80億人分あなたを推します」
    というセリフは究極の愛のメッセージ(byオタク)ではないでしょうか。

    更に読み進めていくと、ふたりの関係性の変化に気付くはず。
    うるみんとの間に距離感を保ちたかったキミヤが次第に彼女に対し身も心も近くなっていくのです。
    うるみんにとっても、キミヤという存在が変化していき…。
    読んでいるこちらも、ふたりの距離がどうなるのか先へ先へとページを進めてしまします。

    現役で推し活中の方、過去に推し活したことある方、推し活をしたことがない方も、色々な方に読んでいただきたい作品です。

    2024年03月27日
  • ブックライブ書店員

    恋を知らない恋愛漫画家が、恋を知ってゆく物語。

    学校イチの有名人・四條恋路(しじょうこみち)の正体は有名漫画家。
    恋愛漫画を連載中の彼女は、大いに困っていました。キャラの気持ちが分からなかったからです。だって、恋愛未経験だから!!
    ……この漫画は、そんな彼女がある一組のカップルを支援しつつ、ラブを感じて成長していく物語。

    私の好みで申し訳ないですが、この作品をおすすめする上で欠かせないのは、なんといってもヒロイン・四條恋路のキャラ!! ”尊大で生活力が無く、尻に敷いてくるタイプの、低身長うすほそ天才美少女漫画家”(by 作者あとがき)という、心をぶち抜いてくるキャラクター属性と、それを見事に漫画にする画力に感服です!!
    元からこのタイプのキャラが好きな方にはもちろんオススメ、そうでない方は今から読んでドハマりしてください!!

    2024年03月27日
  • ブックライブ書店員

    転生モノながら、チートや無双といったワードとはほぼ無縁。
    過酷で悲惨な戦場の地獄を、衛生兵の少女・トウリによる日記として描いた物語。

    現世でいうところの第一次世界大戦頃の時代に魔法も存在するファンタジー世界。
    戦争で両親を失い、孤児院で育ったトウリは、成人となる15歳で軍へ志願する。

    回復魔法の適正があり、衛生兵となった彼女だが、配属されたのは後方ではなく、最前線の突撃部隊だった!
    前世ではFPS廃人だったトウリは優秀な兵士になれる自信があったが、目の当たりにした現実はまさに地獄。

    前線での新兵の生存率は極めて低く、戦友がひとりまたひとりと命を散らしていく。
    非戦闘員であり、ただの華奢で非力な少女でしかないトウリは、この絶望しかない戦場をどのように生き抜くのか?

    本作は、数十年後の歴史マニアが当時の戦場跡から発掘したトウリの日記を読み進める、という形で進行する。
    ということはトウリはもう…?

    重苦しい雰囲気が漂っているもののリアリティもあり、主人公の辿り着く結末をすこぶる見届けたくなる作品である。

    2024年03月27日
  • ブックライブ書店員

    バリキャリ、イケメンOLの白川さん。彼女は美しく、気高く、仕事をそつなくこなすスーパーキャリアウーマン。
    新人の坂下くんは、そんな白川さんの部下として指導されることに。クールなように見える上司だが、実は悪戦苦闘しているときもあって…。
    新人部下の坂下くん目線でも、完璧上司の白川さんからの目線でも楽しめるこの作品。
    「こんなときどうしよう…」というアクシデントを、頼もしい白川さんがカッコよく対応してくれちゃうので、本当にスカッとします!
    読めばきっと、こんなカッコいいが上司がいたらいいなぁと夢想してしまうこと間違いなしです!
    そして、意外にも坂下くんの目覚ましい成長を見られるところもポイントです。白川さんには気付けなかった新しい発見を、お調子者の坂下くんがサラッとやってのけてしまったり。
    正反対に見える2人ですが、コンビとしては最強タッグなんです。
    仕事をする中でどうしてもぶち当たってしまう壁に、逞しくも優しく寄り添いながら助けてくれる白川さん最高…!
    仕事で落ち込んだとき、もっとやる気を奮い立たせたいときにオススメの作品です!

    2024年03月27日
  • ブックライブ書店員

    東村アキコ×林真理子。豪華すぎる面々!!!

    不倫で傷ついた心を癒すためにパリにやってきたフードライターの菊地いづみ。
    彼女がパリで出会ったのは、"普通を超越したハイパーなおばさん"中島ハルコ。
    独自の価値観でいづみの人生をぶった斬ります!

    恋愛、仕事、人間関係。人生に悩みはつきものですよね。
    あなたには、悩んだときに相手の立場関係なく真正面に意見をぶつけてくれる人がいますか?
    巷に多発するおせっかいおばさんかと思いきや、女社長として戦ってきたハルコは違います。

    「あなたみたいな中途半端な女には男は寄ってこないわよ」
    「人は誰だって人生のオトシマエをつけなきゃいけない時がくるのよ」
    私が好きなハルコおばさまのセリフです。

    この言葉に少しでも惹かれた方は必見!
    ハルコのセリフだけでなく、ストーリー展開も面白い。お値段以上の価値があると思います。

    2024年03月26日