ブックライブの書店員おすすめレビュー

すべて のおすすめレビュー

  • ブックライブ書店員

    お正月に親戚の集まりで孫が話す英国留学体験を聞いて「一生に一度でいいからイギリスに行きたい。お姫様のような旅がしてみたいわ」と言い出した80歳越えの祖母。そして、そんな祖母の願いをかなえてあげたい伯父たちが費用を負担してくれるという、それはそれはゴージャスな「ロンドンお姫様旅行計画」に乗った孫。祖母と孫、2人きりでの5泊7日のロンドン旅行、その顛末は…?
    本作は、「最後の晩ごはん」シリーズの椹野道流さんが書かれる、まるでよくできた小説のような、たった5泊7日とは思えない濃さの旅行記です。私は英国好きなので、タイトルにひかれて読み始めましたが、途中で何度か泣かされ、最後はしみじみと自己肯定感について考えさせられるという、単なるトラベルエッセイとは一味も二味も違う1冊でした。作中の孫である作者は、今のように簡単に画像や映像が残せない時代の記憶をたどって書かれたことで、この旅のことも今は亡き祖母のことも多少美化されつつも見つめ直されて、今だからこそ、このようなエッセイとして昇華されたのだろうと思いました。そして、人をもてなすとは、努力と自信とは、贈り物とは、謙虚と卑下とは…などについて考えさせられました。個人的には、今はもうない、かつてロンドンにあった日系デパートにかかわるお話を非常に懐かしく読みました。
    誇り高いおばあさま、ホスピタリティの権化としか言えないCAさんやホテルスタッフたち、あらゆる登場人物の金言にあふれた本作は、折に触れて何度も読み返したくなる1冊になること間違いなしです。ロンドンが大好きな方はもちろん、豪華な海外旅行に触れてみたい方、高齢者との接し方に悩んでいる方、おもてなしの神髄を知りたい方など、どなたにでも読んでいただきたいです!

    2024年08月08日
  • ブックライブ書店員

    あまりにもリアル。こんなBL見たことない。。
    ドラマチックな展開やロマンチックな出逢い、壮絶な過去、胸キュンキュンセリフ、そういうマンガ的要素を感じさせずに、リアルにそこにある惹かれあう二人がいて……。この二人生きてる………?と錯覚するほどの、圧倒的な距離感や感情の描写力がすごい。世界観に飲み込まれます。

    出逢いこそ奇特だった二人が、その後着実に距離を縮めていき、自分のトラウマをさらけ出すところ、新しい自分に変わっていくところ、そういったものがごく自然に丁寧に描かれていて、えっちまでたどり着くまでの過程が素晴らしい…!
    誰もが誰かの影であり、光であるとわかる素敵な作品です!

    2024年08月06日
  • ブックライブ書店員

    「この手を離さないで」の意味を知った時、胸いっぱいの気持ちをどう言葉にしていいかわからないーーー…!!
    触れたら壊れそうな美しい絵柄から繰り出される、二人の繊細過ぎる関係がマッチしすぎて、美しい世界観に一生沼っていたい。唯一無二の世界観。
    Ωである北原の背景がキツくて、自己肯定感の低さからなかなか素直になれなかったりするじれったさを、一条の圧倒的“光”が余すことなく包み込んでいくさまが、もう本当に美しいとしかいいようがない…。
    自分に価値が見出せなくて「…じゃあ俺には何が残んの…」という北原へのアンサーが私は大好きです!

    2024年08月05日
  • ブックライブ書店員

    タラコネンシス王国が誇る三大公爵家の1つに生まれた令嬢・アレクサンドラは、第一王子・アルフォンソの婚約者として未来の王妃にふさわしくあろうと幼い頃から努めてきたが、翌日に学園の宴を控えたある日、少し前からアルフォンソがすっかり心を移していた男爵令嬢・ルシアと愛を確かめ合ったという噂を聞いて激昂し、自室の椅子に腰かけたところで突然酷いめまいとともに自分の前世と思われる記憶に翻弄される。吐き気とともに振り返る前世の記憶と現在の状況は、アルフォンソとルシアによる婚約破棄と断罪のコンボが成立するまで残り24時間…ということをアレクサンドラに告げてくるのだった。さて、アレクサンドラはどうする? どうなる?
    ジャンルとして安定の人気を誇る転生悪役令嬢ものである本作は、断罪まで24時間というカウントダウンの中で、前世の記憶を取り戻す前には悪役令嬢らしく周囲をたきつけてルシアに嫌がらせをしていたアレクサンドラが、前世の記憶とリッチな悪役令嬢らしさを組み合わせて悪だくみをレベルアップさせながらバッタバッタと敵キャラ(?)を倒していく様子が爽快です! 個人的には、全3巻で一気読みできるのもポイント高し。確実にスカッとしたいあなたにおすすめです。

    2024年07月31日
  • ブックライブ書店員

    魔法と呪いが織りなす溺愛ラブ! 異世界純愛ファンタジー開幕!
    関わった人たち全員に嫌われてしまう呪いをかけられた天才術式絵師リズリーはある日、悪逆公爵と恐れられるルカと出会う。彼はリズリーの呪いの影響を受けていないようで…。
    呪いの影響で誰からもきつく当たられ、まともに話すことすらままならない。そんなつらい状況でも他人にやさしいリズリーには報われてほしい…と願ってしまいます…! 一方で、悪逆公爵といわれるルカも、冷たそうにみえる印象とは違い、優しい青年で…。リズリーの笑顔に調子を狂わされてしまう、そんな彼の心情の変化からも目が離せません! ルカが呪いを嫌っているのにも理由があるようで…続きが気になります!

    2024年07月30日
  • ブックライブ書店員

    会社で隣のデスクにいる方の、オフの顔を知っていますか──?

    どんな人にも”他人に知られたくない顔”があります。
    恋人といるときの顔や、親といるときの顔、泣きそうな顔、イライラしている顔。
    逆に、見せるために作っている”外面の顔”。
    色々な顔を使い分けながら、私たちは社会で生活しています。

    『会社と私生活-オンとオフ-』は、見せる用の”オンの顔”で関わっていた二人が、見られたくない”オフの顔”をお互い知ってしまうというお話です。

    スマートで仕事ができると評判の優しい男性・甘田さん。しかし、それは”オンの顔”。
    ”オフの顔”は、ふりふりのレースをあしらった洋服が大好きなロリータ男子。
    笑顔も愛想もなくて厳しいと噂の女性・阪久さん。しかし、それは”オンの顔”。
    ”オフの顔”は、スタッズの効いたかっこいいファッションが大好きなパンク女子。

    思いもよらないお互いの”オフの顔”を知り、秘密を共有してしまったとき。
    この二人の関係性がどう変化していくのか、ぜひ覗き見してみませんか?

    2024年07月30日
  • ブックライブ書店員

    かすり傷、打撲、突き指、出血…クラスメイトの矢野くんは、いつも何かしらの怪我をして登校してくる。一体今日はどんな怪我をしてしまうの? なんでそんなに怪我してしまうの? ああ~~~気になって仕方がない!!
    「私に手当てさせてください!」——って、この感情は恋なの…!?
    ヒロインの心配性から始まるピュアでまぶしい、愛にあふれた高校生活が幕を開ける——!

    席替え、ドッジボール、修学旅行、文化祭の打ち上げ、テスト、バレンタイン、先輩の卒業式、三角関係…大人になった今だからこそ、もう二度と経験できないであろう高校生活に想いを馳せてしまうことは多い。その中で、自分の高校生活はキラキラなんてしてなかった気がする、と少し切なく思うときもある。
    でも、大丈夫。矢野くんたちの普通の日々は、そんな乾きかけた心を潤し、甘酸っぱくて、時にほろ苦くて、でもやっぱりあたたかい高校生活を追体験させてくれる。
    「青春感じたいな」「ちょっと疲れたな」そんなときに読みたい、最高に尊いマンガです!!!
    ※ちなみに私は野球部の羽柴くんが大大大好きです!!!

    2024年07月30日
  • ブックライブ書店員

    この世界では少し不思議とされる存在たちの暮らしを描いた短編集。群像劇のように様々な妖怪が現れ、その妖怪たちが他の妖怪、人、様々な存在と交流し、生きる。その一瞬を切り取った作品集です。
    この作品の素敵な点は、登場人物のすべてがまるで生きているかのような存在感を放っている点です。コマ割り、髪の毛の動かし方、視線の見せ方。脇役一つをとってもその人にはその人の暮らしがあって、考えがあることがわかるようなキャラクターの見せ方に、作者のキャラクターに対するこだわりややさしさを感じます。
    この作品集の中で私が一番好きな作品は「となりに」です。芸術系の大学に通う大学生、丸山のお話なのですが、少しずつ暮らしの解像度が上がっていくテンポの良さや、丁寧に描かれた生活音はマンガとして心地よく、リズム感を感じます。また最後に見せる丸山の人間的なかわいらしさは、テンポよく物語が進んだ後にちょっとした脱力感を感じられ、私はふふっと笑ってしまいました。
    日々の暮らしが単調な気がする、少し自分の世界の見え方の解像度を上げたい!という方はぜひ読んでみてください!

    2024年07月30日
  • ブックライブ書店員

    16世紀初頭のフィレンツェ。この時代、女性が画家になることは前例としてあまりなく、主人公のアルテは画家工房に弟子入りを志願するも、断られ続けてしまいます。このマンガは、そんなアルテが女性画家としてどのように生きていくのかを描いた作品です。そのテーマだけでも十分面白い作品なのですが、この作品、焦点はそれだけではありません。
    様々な面白さがあるのですが、その中でも私はアルテが貴族生まれであることに悩むシーン(7巻)が好きです。この作品は、女性であることを理由に仕事を任せてもらえなかったり、あるいは勉強させてもらえなかったりといった逆境をアルテがどう乗り越えていくのかに焦点を当てることが多いのですが、このシーンはそれとは少し異なります。「貴族であった」という自分の過去が人に比べて恵まれているということ。それを本当の意味で自覚したアルテは、今までの困難を否定されたような感覚に陥ります。そこからアルテはどう立ち直っていくのか。今の自分に自信がない、もっと自分を好きになりたい。そんな人におすすめのマンガです。

    2024年07月30日
  • ブックライブ書店員

    ノンケの受がゲイ攻に陥落されていく過程からしか得られない養分がここに大量にある・・・・・・ッ!営業部のライバル同士のクール隠れゲイ×コミュ力抜群ノンケのリーマンBL!

    ゲイのマッチングアプリのサクラバイト中に、気が合う奴ができたので会う約束をしたら、そこに現れたのはライバルでいけ好かない千堂ーー!
    千堂に流されて、和泉がキスでトロットロにされちゃうのが最高♥流されて挿入直前まで行ったクセに「この俺と初回でヤれると思うなよ?」と強がったり、会社ではバチバチに嚙みついたりするけど、仕事も身体の相性も「運命レベル」で合致するから関係をやめられない和泉が可愛すぎる!えっちシーンが毎回濃厚でそれもたまらない・・・!!

    サクラがバレたときに素直になれない姿や、その理由もいじらしくて可愛い♥二人の不器用な身体先行型の愛の行く末をぜひ見届けてください!

    2024年07月30日
  • ブックライブ書店員

    60話のドラマ化希望、私知ってる!こうなるんでしょ!を裏切るラストの展開に胸アツすぎて涙が止まらない……
    骨太のストーリーを根底に、二人の感情の動きが心に染みる染みる・・・・深いし切ないしまさに壮絶中華BL。何といってもですね!!!反逆を狙う皇帝弟×現皇帝の寵愛を受ける宦官と、最終的に殺しあわなければならない二人の構図がたまらないんですよ・・・。

    「アンタって・・・・・・・・・・・・なんて馬鹿な男なんだろ・・・」というセリフがあるんですが、もうこれが泣けて泣けて・・・・。でもいつでも真面目でバカで一直線の攻めに誰にも勝てないんですよ!経国だろうがバッドエンド一直線だろうが、攻にかかればまっすぐで光輝く未来にになっちまうんですよぉこの世はねぇ!!!(大声)

    2024年07月30日
  • ブックライブ書店員

    父親が営む小さな定食屋を毎日手伝っているまどかは、かわいい年下男子が大好きな女子高生です。
    ある日、実家の定食屋に志倉くんという新しいバイトが入ってきます。この志倉くん、なんといっても超イケメン! だけど超態度が悪い!
    挨拶はスルー、見ているだけで怒られ、挙句の果てには「俺があんたを好きになると思ってんの?」とまで言われてしまいます。

    しかし! まどかの好みはかわいい年下男子です。こんなかわいくない男なんて好きになるわけないと思っていたら、実は志倉くんにはギャップがあって……!

    思わず私も「カワイイなんて聞いてない!!」と叫びたくなるような志倉くんのギャップがたまりません。最初は反発しあっていた二人が急接近するシーンにはキュンキュンしまくりでした。まどかの好みドストライクなかわいい年下男子(しかもイケメン)の威力、すごすぎます……。

    そんな最強ギャップ男子の志倉くんは、きっとあなたのハートも撃ち抜いてくれるはず。まどかと一緒に、年下男子にときめいてみませんか?

    2024年07月29日
  • ブックライブ書店員

    今は亡き妹が大好きだった婚約者と付き合っている姉がいる……そんな話を聞いたら、あなたはどう思いますか?

    主人公の夏美は、誰よりも何よりも大切だった妹の春を病気で失い、家の事情で春の婚約者だった冬吾と交際をしています。大好きだった春の心を一瞬で奪っていってしまった冬吾と付き合いながら、春の面影を必死に探す日々を送る夏美。
    その一方で、冬吾はそんな夏美のことを……?

    春への罪悪感によってボロボロになっていく夏美の心は、まさに『春の呪い』そのものです。とてつもない罪悪感を抱いていながら、冬吾と付き合い続けている夏美の春への執着心や一途さが辛い……!
    そして私は案外、夏美よりも冬吾に感情移入してしまいました。夏美視点では何を考えているのかよくわからない冬吾ですが、冬吾視点では彼もまた仄暗い感情を抱えているのだとわかります。

    呪いのような罪悪感を抱えながら、地獄のような恋に堕ちていく男女の話です。ぜひ一気に駆け抜けてみてください。

    2024年07月29日
  • ブックライブ書店員

    古き良きBLの「男に抱かれるなんて冗談じゃねぇ」期がめちゃくちゃに良ッ…!すぐ陥落しない受イイ…ッ!これは刺さる…!普段はあまり読まないタイプの男前受なのに、とにかくストーリーが骨太で恋愛過程がしっかりしているので、最後「幸せになってくれてありがとう」の泣きをかましました。。。
    敵国の皇子×元兵士の宦官(隻眼)とか夢も希望も沢山詰め込んでるカプすぎる・・・!

    しかも、宦官になったことでまたBLとしても新鮮なプレイが盛りだくさん!!二人の関係が進むにつれいろんな感情が入り乱れるえっちシーンも見どころです!!書き下ろしの嫉妬シーン、全人類大好きなアレなのでぜひみてほしい・・・

    2024年07月29日
  • ブックライブ書店員

    あまりにもリアルな性のこじらせが、大人読者に刺さること間違いなし!
    舞台は、都内にある小さな映像プロダクション。そこで働く男女5人は皆、性的にこじらせた者ばかり。
    それぞれのトラウマを抱えた5人は、今日も社畜として働きながら、歪な愛を育んだり、はたまた孤独を楽しんだり。
    本当はただ誰かを愛し、愛されたいだけなのに……。
    4コマ構成でどんどん進んでいく本作品。5人のセックスパートナーがいる桃ちゃんや、女の子を泣かせてばかりの無自覚たらしな松田くんは、実際に恋の相手として自分の目の前にいたらたまったもんじゃありませんが、なぜこんなにもこじらせたのか、過去が明らかになるにつれ、憎めなくなってきます。私もこじらせ仲間として、最終的に桃ちゃんに感情移入しまくってしまいました……。
    苦い恋愛に涙した経験がある方も、性的なことに苦手意識がある方も、どなたのトラウマも受け入れてくれる作品だと思います! この作品に共感された読者の皆さん、これからの幸せを心から願っています……!

    2024年07月29日
  • ブックライブ書店員

    ウワーーーーーーーーッ!!!!
    Normalの攻がDomに突然変異…ッ!人畜無害な優しいメガネくんが、独占欲丸出しのウルトラドSに変貌…ッ!!それが二重人格じゃなくて心の奥に秘めた受を思う激重感情の爆発とあの日の思い出が混じりあって……ッッ!!(ノンブレス)

    ダイナミクス性の違いでお互いを想いあうあまりにすれちがう日々、好きだとちゃんと伝えられないもどかしさ、これが・・・これこそが・・・BLのうまいところなんだッ!!
    が詰め込まれて息切れがすごい・・・ゼイハア・・・。

    しかも可愛いのに突然クソ雄になる攻の充が反則過ぎる・・・レッドカードです・・・。ドキドキしすぎて心がもちません・・・。スパンキングや目隠し、縛りなど特殊プレイ多めで大満足すぎる作品です!

    2024年07月23日
  • ブックライブ書店員

    世は大BL時代!から始まるっところからして期待しかないぜっっっっっったい面白いだろ!と思って読んだら10000点満点期待を超える大爆笑ギャグ&いちゃらぶBLで大満足!
    真面目溺愛童貞後輩攻め×ビッチ美人先輩がくっつくまでの過程がたまらないほど面白い❤「セックスをしないと出られない部屋企画」に閉じ込められた時、笑いすぎて声がでました笑。

    BLアイドルたちが人気を博し、覇権カプを争う時代。
    しかしフーライとしてユニット活動する風馬とちとせは、風馬(攻)が憧れの先輩ちとせ(受)と組めた緊張でガチガチ…不仲説まで流れる始末。そんな風馬をちとせがりっぱなスパダリに育てようと奮闘したり笑、寝取られ(誤解)で無事に目的が達成されたり、とにかく笑いまくれる作品!でも最後のステージでの告白はには不覚にもちょっと涙・・・。二人の行く末をぜひその目で確かめてみて欲しいです!

    2024年07月23日
  • ブックライブ書店員

    第8回カクヨムWeb小説コンテストエンタメ総合部門受賞作、タイムリープ学園青春ラノベ!

    10年間生き甲斐にしてきたバンドをクビにされてしまったドラマーの青年・芝草融。
    苦悩する中、心の支えだった“推し”である元同級生のシンガーソングライター・奈良原時雨の自殺を知り、彼はその後を追う。

    が、目を覚ますと高校1年生に戻っていた。
    報われなかった人生をやり直すチャンスが巡ってきたと融は奮闘する!

    すんなりとはいかないバンド活動、過去のトラウマや家庭環境による悩みを抱えるメンバーたち、そんな彼女らへ空回りしつつも手を差し伸べる融。
    ただ音楽がやりたい、この人と組みたい、という猛烈な想いで活動に取り組む姿がアツい。
    タイムリープ前の記憶を持っているにしては未熟と思える融だが、それがかえっていい塩梅。

    バンドもの・青春もの好きな方には間違いなくおすすめ。
    各章のサブタイトルや作中に実在のバンドネタも盛り込まれているが、個人的には融とベーシスト・理沙の「ラモーンズごっこ」のくだりが大好きだ。

    2024年07月22日
  • ブックライブ書店員

    愛とはいったい何なんだろうか。
    ドンは純粋で人を疑うことを知らない。そんなドンと同級生だった鉄矢は、アメリカ大使の病弱な娘エミと出会い、3人で遊ぶようになる。鉄矢はエミに惹かれるが、エミは純心で不思議な魅力を持つドンに惹かれていく。だがある夜、鉄矢が悪友と焚火をしていたところ、その火が木々に燃え移り、森の中にあったエミの家にまで延焼し、エミの父が死んでしまう。その一部始終を見ていたドンは、鉄矢の罪をかばって少年院に入る。それから2年後、ドンはエミとの二十歳の約束を果たすために少年院から抜け出す。ドン脱走の知らせを聞いた鉄矢の猜疑心は止まるところを知らず……
    Khaki「違う月を見ていた」という曲がある。このマンガが好きなメンバーが、言葉を全部逆にして曲のタイトルにした。このマンガのタイトルがエミとドンの関係を表すのだとしたら、この歌はエミと鉄矢の関係を表しているように思う。相手を自分のものにしたいと強く願う愛情では、同じ月は見られない。ドンのように相手の幸せを純粋に願うことで、初めて同じ月を見ることができる。鉄矢もそんなドンに感化され、変化が現れる。嫉妬と劣等感に飲み込まれた鉄矢が「違う月を見ていた」と過去形で語る変化を見届けてほしい。

    2024年07月19日
  • 主人公は料理が取り柄の高校1年生 飯野 都羽(いいの とわ)。
    教室でもマンションでもお隣さんの儚げな美少年・佐伯 琥春(さえき こはる)くんが気になって仕方ありません。
    そんなある日、琥春くんが「お小遣い」と引き換えに大人の女性とキスしている現場を目撃してしまいます。
    都羽は退廃的な生活をする琥春くんを心配し、勢いで「ご飯係」を買って出ることに。

    琥春からのお礼は過激なスキンシップ!?
    このまま都羽も琥春くんの魔性に囚われてしまうのか!?

    新たな沼男子の登場です!!!

    琥春くん、昨今の沼男子の中でもかなりの魔性。
    彼の魅力は同世代に留まらず、年上女性や男性にも及んでいます。
    さらに、天真爛漫な都羽に対し大切にしたいと思いつつも、無性に食らい尽くしたいと言ってしまう、自覚ありの偏愛タイプ。
    かなりの危険人物です!

    一方、琥春くんにあれこれ健気に尽くしてしまう都羽。
    いいように使われていない!?報われないのでは…!?と心配になってしまいますが、そこは流石魔性男子の琥春くん。
    ガッツリと濃厚なご褒美が…!!

    時折見せる素の琥春くんの可愛らしさや、都羽への態度が次第に変化していく姿に注目です!!
    琥春くんは魔性男子から溺愛男子へと変革を遂げるのか…!?
    溺愛男子となった琥春くんのパワーは凄そうで、溺愛を通り越して偏愛になってしまうのでは…!?という不安を感じつつ、次巻を待ちます。

    2024年07月02日