すべて のおすすめレビュー
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ブックライブ書店員
狂気がこの世で一番綺麗で、美しくて、純粋な愛ーーーー。
何が狂っていて何が正しいのかもうわからない程、読めば読むほどもはや自分がおかしいのかも?というレベルで狂っているが(とても褒めています)純粋な愛の復讐劇のものがたり。
相手を宗教のごとく崇めるカプが好きな方には、間違いなく刺さります。私は10P目でもう「これは・・・神作。」と天を仰ぎました。
古代和風の世界がベースですが、儀式のインパクトがすごすぎます。なんですかこれは・・・。独特すぎる世界観とキャラクターと壮大な物語に、BLという事を忘れかけますが、すぐにヤバイこれBLだった・・・と舞い戻ってこれます。
もう1話だけで感情のジェットコースター。悪い予感は当たる。もうどうなっていくのか予想もつかない、この話の終わりを私も一緒に見届けたいです・・・!2024年06月12日 -
ブックライブ書店員
「両想いなら完治、失恋なら死」
こんな~~~オタク絶対に好きじゃないですか~~~~!!!(命の叫び)
新型健忘症、別名“人魚姫症候群”。特定の人だけを忘れてしまう病気・・・・。
オタク、ピーンと来ましたよ。ですよね。ですよね!!片思いの相手を忘れる病気だーーーッ!!!
しかもこの病気にある方法を使うと記憶が戻るケースがあり、それは告白して両想いになる事。でも振られたら死ぬ・・・・一か八か過ぎる・・・!
最初はなんでこんな奴を好きになったんだ?と思っていたけど、体が好きと反応してしまうところにギュンッ!ときたり、記憶を思い出すツアーで自分の過去をたどりながら、やっぱりまた好きになってしまうところ・・・切ない・・・。最後は安心のハピエンですが、驚愕の事実が明かされるのでぜひ読んでください!2024年06月12日 -
ブックライブ書店員
ノンケの二人がゆっくり恋をはぐくんでいく展開にキュンキュン❤
クラスのイケメン一軍男子×陰キャ女装レイヤーという面白い設定で、学生モノらしく、屋上昼飯・帰り道の寄り道・文化祭・女子に囲まれて嫉妬・バイトなどなど、みんな大好き青春ポイント押さえてます!
久しぶりに両方ノンケのBLを読んだら、好きという気持ちを自覚していく過程がこんなに可愛くて尊いなんて…ッ!
モヤモヤしたりする気持ちに答えが出せず、緊張したり引いてしまったり・・・・あまずっぱい・・・・私たちが忘れた(?)あの頃のキモチが全てここにつまっている!!男子高校生らしさがつまっていて、告白シーンがまさかの・・・!こうなるのか・・・!とびっくり。リアルなDKらしさがつまっていて続きに期待です!2024年06月12日 -
木下桃花(きのした ももか)25歳OL。初カレとのHを拒否したらフラれ、やけ酒をした翌日、ベッドで目を覚ますと隣には見知らぬ男子が!?
一緒に朝チュンを迎えた男子は、5歳も年下のイケメン大学生 叶(かなえ)。
来るもの拒まずだけど誰にも執着がなさそうな叶の姿に、桃花は衝撃を受けます。
成り行きで叶と同居することになった桃花ですが、彼の強引さにキュンが止まりません!!
果たして理想の恋愛はできるのか!?このまま叶の沼にハマってしまうのか…?
「少女マンガみたいな素敵な恋がしたい」
そんなことは実際にはないと思いつつも夢見てしまったことはありませんか?
この物語はまさに、そんな夢を叶えてくれる作品です!!
恋愛に夢を見過ぎて不器用な桃花の素直さは、こんな良い子なのだから幸せになれるよー!!とエールを送りたくなるキャラクター。
それに対し、叶はチャラさのある男子。
こんな男子にハマったら沼。 危険なにおいがプンプンします…。
叶の他の女子にはつれない態度をとっていますが、桃花にだけは違う顏を見せるように…。
次第に叶の本質がチラ見えする度に、思わずドキっとしてしまうのです。
これぞ沼…!!!!
昨今の少女マンガは溺愛ブーム。
本作でも、今まで女の子に対し執着がなかった男子が次第に「溺愛」へと変化する姿を楽しんでいただけること間違いありません!2024年06月07日 -
幼い頃のトラウマから、「誰かの『特別』になること」を恐れてしまう綺優(きゆ)。
そんな自分を変えたいと願いながらも、大人になっても、恋愛に踏み込めない日々。
中学生時代、そんな淋しさを埋めてくれていたのは、遊び人の同級生「よだかくん」でした。
誰のことも好きにならないからこそ、安心できる存在だったのです。
ある夜、カフェバーでパティシエとして働くかつての「よだかくん」である豊高(とよだか)と再会!
「自分だけを選んでくれる人をすきになりたい」と変わらず遊び人なよだかを拒みますが、彼からされたキスには本気がにじんでいて…!?
どのページもとにかくキラキラです。
綺優も麗しいし、よだかくんも麗しい…。読んでいてキュンが画面からあふれ出てきているような感覚を味わえます。
「モテる男性が自分のためだけに尽くしてくれる」特別感は一般的には嬉しいシチュエーション。
ですが、「自分のことをすきと言ってくれた人が離れていった自分」に価値を見出せない綺優にとっては、また同じことが起きてしまうのでは…という恐怖でしかないのです。
女遊びが激しいよだかくんが過去の女性関係を清算し綺優一筋になっても、彼女に警戒されないように努めるいじらしい姿に、応援したくなります。
読者側は綺優がよだかくんを自然に受け入れている姿に、もうそれは恋!!必要なのはその人だよ!!と言いたくなりますが、そう簡単にいかないところがまた良いのです。
どっぷりした溺愛がお好きな方は必読です!!!2024年06月07日 -
‟男らしくない”という理由で、彼女に浮気されフラれた教師・久慈弥九朗(くじ やくろう)。
子供のころから色白で華奢…男属性とは無縁な26歳。
モデルでインフルエンサーで文武両道で“生物学部”部長の女子・阿加埜(あかの)。
生徒からの相談に困る久慈に対し彼女は唐突に性淘汰論を展開しその場を納得させてしまいます。そして久慈に生物学部の顧問になること、さらに性淘汰論からさらに彼がモテるために自分と付き合うフリをすることを提案します。
彼女の言葉の説得力に心がゆらぐ久慈。
生徒と教師の関係でラブが発展してしまうのか!?
生物学の知識がふんだんに散りばめられ学ぶこともできてしまう、ラブコメ作品!
クジャクのオスについてご存知でしょうか?
この物語のキーとして阿加埜が解説をしてくれたクジャクの話をご紹介します。
クジャクのオスは長くてキレイな尾羽を持っています。
ですが、長い尾羽のせいで空を飛ぶのは苦手、派手なので天敵にも見つかりやすい。
邪魔なだけの尾羽。それでも何故この尾羽が重要なのか…?
それはメスに好かれるから!!
メスにとってオスらしいオスの体であるからなのです。
そこから発展する性淘汰論!!
難しい話なのでは…!?と不安になった方、大丈夫です。
あくまでクジャクの話ですから!
ジェンダーなんて気にしない時代と言われ、多様性を扱った様々な作品がある中で、生物学に基づく恋愛論でぶっ叩いてくるところに清々しさを感じます。
また様々な恋愛の問題に対し高説を垂れる阿加埜は一見恋愛のプロのようですが、実は一番ピュアで奥手。とあるキッカケで好きになった久慈にアタックするも、やり方を間違えているのが可笑しいのです。
キャラクターも可愛らしいですし、会話のテンポも良く学びを得つつも思わず笑ってしまう。
イチオシのラブコメ作品です。2024年06月07日 -
ヤクザに殺し屋として育てられ、人の愛を知らずに生きてきた少女、ねずみ。
偶然出会った普通の青年、碧(あお)から一目惚れであると告白され、とまどいつつも恋に落ちるねずみ。
彼女は自分の仕事を隠し共に暮らし始めますが、碧はねずみの仕事現場を目撃していたのです。
そのことが組織にバレ、碧を殺すように命じられるねずみですが…。
プリクラ機の中での殺人シーンから、幼少期のねずみの肉体を弄ぶヤクザと、物語の冒頭から凄惨なシーンが続きます。
主人公ねずみの可愛らしさ、人殺しを生業としながらも失わない純粋さ。
それ故に彼女の壮絶な生い立ちが際立ちます。
闇の底に沈んだような、暗く鈍い光を湛えるねずみの瞳。
それが碧と出会ってから大きく変化します。
特殊な生い立ち・環境で過ごすねずみと比例し、あまりに “普通”の碧。
逆にこの物語の中では異様さを感じてしまいます。
碧が明るければ明るい程、物語の中に落とす影は濃く感じるのです。
ねずみの幸せを願いつつ、絶対このままハッピーエンドにはならない…という予感を感じながら読み進めると、やはり大きな障壁が訪れます。
ねずみの誕生日に碧が手配してくれたディナーデート当日、突然入った殺しの仕事。
そこにいたのは組織に捕らえられた碧。
ねずみが自身の手で彼を殺すか、二人とも殺されてしまうのか…!?
こんな絶望があって良いのか!?と思ってしまいますが、物語はそこで終わりません…。
さらなる衝撃の展開が待ち受けているのです…。
精神的にも、肉体的にもハードな展開が繰り広げられるノワールストーリーではありますが、そんな中で命をかけた二人の愛がどうなるのか…!?
注目の作品です!!2024年06月07日 -
ブックライブ書店員
キャンプ用品の宣伝!?と身構えていたら、遠征先や本丸裏で皆がわいわいキャンプをしていて、まるで花丸を見ているようなほっこりニコニコ(そしてニヤニヤ)がつまった1冊!これを見なければ心が先に死んでいきます(?)とうらぶ好きなら絶対見て損はなし!
1話は清光・安定・兼さん・堀川・肥前・南海先生・信濃。
ちょい拗ね清光が可愛い~~~!!!土佐組もとっても良くてわいわい可愛いお話です。
2話は山姥切・鯰尾・骨喰・謙信・山伏・白山吉光。まんばちゃんが色々巻き込まれてします。笑
ずおとばみのちょっとしたきゅんエピソードもありとても良いお話です。
3話は歌仙・包丁・物吉・厚・豊前という変則的な組み合わせ。担当歌仙がいいママしてます!!そしてナイス豊前!
4話は薬研・宗三・鶯丸・大包平・太閤・陸奥守。寝床の話なのですが、みんなの可愛い寝顔がみれて大満足!
いつもの大包平節も光ってます。個人的に薬研の寝方がわかりみが深いです。
5話は千代金丸・北谷菜切・治金丸・蜂須賀・浦島。琉球宝刀組ののんびりさに巻き込まれる蜂須賀が苦労人すぎます。笑
海でのお話で最後のオチに笑いました!
6話は秋田・獅子王・次郎ちゃん・大典太・祢々切丸。全体的に大きいです笑。のんびり温泉酒盛り!?
7話は三日月・小狐丸・石切丸・今剣・岩融・七星剣。いつもの三条組が今剣を見守っていてほっこり。
星にまつわる話に、なんだがジーンとなってしまいました。
8話は燭台切・鶴丸・大俱利伽羅・貞ちゃん・五虎退・前田・平野・乱・蛍丸・愛染。
光忠主催のキャンプとあって大人数!鶴丸と貞ちゃんに絡まれる大倶利伽羅が可愛いし、短刀達のお料理姿も可愛い!2024年06月07日 -
ブックライブ書店員
斬新で大胆なタイトルとは裏腹に、繊細に揺れ動くキャラクターの心情表現が描かれた作品です。
心から音楽とトランペットを愛し、毎日真面目に練習に励んでいた片桐千早。そんな彼女の前に突如転校生として現れたのが、音楽一家で生まれ育った音楽エリートの相川響でした。
性格も境遇も全然違う二人ですが、接しているうちに互いのことが大切な存在になっていきます。しかし実は、相川は敷かれたレールの上を歩くことに内心息苦しさを感じていました。音楽を愛している片桐にはこんな自分の姿を見せたくないと葛藤しているとき、相川に一目惚れしたという男、日向尊が近づいてきて……!?
そう、この男こそが百合にはさまる男です! 日向の登場をきっかけに、片桐と相川の仲は拗れてしまいます。
お互いのことを誰よりも想っているはずなのに、見事なまでにすれ違っていく不器用すぎる二人に目が離せません。「一人で抱え込まずにちゃんと話し合って!」と願いつつも、「相手のことが大切だからこそ話せない」という気持ちにも共感できてしまうのが切ないです。そんな二人にうまくいってほしいのに、読み進めているうちに日向のことも段々憎めなくなっている自分に気付いてしまいました……。
部活、進路、友情、そして恋愛……高校生たちの青春が詰まった作品です!2024年05月31日 -
ブックライブ書店員
「推しカプの部屋の壁になりたい」……このフレーズを、今までの人生で思い浮かべたことがある方も多いのではないでしょうか? はい、私もそのうちの一人です。
主人公は、ある大学の経済学部に通う、一見普通の大学生の原田秋治。そんな彼の趣味はなんと、BL小説を書くこと。そう、この作品の主人公はゴリゴリの腐男子です。同じ大学の人気者二人を「推しカプ」として応援し、日々勝手に妄想をしていました。
推しカプの壁になりたい!と願っていただけのはずの秋治でしたが、推しカプの受けだと思っていた理久に迫られて思わずときめいてしまい……。「推しカプを推したい」という気持ちと恋心の間で揺れる秋治がもどかしすぎます! そんな秋治に対し、ひたすら一途な理久がとにかく最高です。読み進めていくうちに、私がこの二人の部屋の壁になりたいと願ってしまいました。
腐女子・腐男子の方なら思わず主人公に共感してしまう場面も多いはず! 笑いアリ、胸キュンアリ、すれ違いアリのこの作品、ぜひご一読ください。2024年05月31日 -
ブックライブ書店員
犬系ヒロイン×死んだ元恋人との超絶じれキュンストーリー!
ある日突然、最愛の恋人ヴィンセントが学校の談話室で亡くなっていた。その場で泣き崩れて徐々に意識が遠のくオリアナは、気づけば7歳の頃に巻き戻っていた。
2度目の人生、彼を絶対に守り抜くと決めたオリアナは、学校でヴィンセントに再会するが……
「人違いだろう」
彼には前の人生の記憶がなかった。
果たしてオリアナは今度こそヴィンセントを死なせず守り抜くことができるのか…!?
恋人が死ぬ、再会しても愛し合った記憶のカケラも覚えてない、と重たい現実を目前にするオリアナですが、ヴィンセントを守るために全力を尽くす姿に応援せずにはいられません!
そして、どんなに突き放してもめげずに好き!と愛を伝えてくるオリアナに最初は困惑気味のヴィンセントも、どんどん彼女の存在を意識するようになって……彼女への想いを自覚するヴィンセントの反応は可愛すぎて悶絶必至!!
そんな2人の思いが交差するその瞬間をぜひご覧ください!2024年05月31日 -
ブックライブ書店員
魔法少女と悪の参謀。敵対している二人にはもちろん殺し合いが待っている…と思いきや!
この世界の征服のためにやってきた悪の参謀は、一目見た瞬間、魔法少女に恋をしてしまいます。薄幸魔法少女と貢ぎ体質の悪の参謀は今日も今日とて戦という名のお茶会をする、そんなほのぼの敵対ラブコメです。
四コマ漫画特有の軽快さとメニアック(作中で出てくる単語です。なるほどこれがメニアック、と納得していただけるでしょう)でキュートな絵柄が組み合わさり、ラブコメの王道と言ったらこれ、と太鼓判を押せる作品です。基本的にコメディタッチで描かれていますが、二人の距離が近くなっていく描写も挟まれ、この緩急のテンポがたまらない!! 全人類応援せざるを得ません。皆さん一緒に応援しましょう。ただ少し煽情的な絵柄もあるので(これがメニアック?)電車での閲覧は注意が必要です。
ファン待望のアニメ化により注目の集まっている作品です! これを機に、ぜひ原作も読んでみてはいかがでしょうか?2024年05月31日 -
ブックライブ書店員
詠国の後宮内では、雛宮に五家の子女を集め、現在の妃を後見に淑女教育を授けて、次代の皇后と四夫人を育成している。東領・藍家の芳春、西領・金家の清佳、北領・玄家の歌吹、南領・朱家の慧月、そして直轄領・黄家の玲琳は、皇太子である尭明の妃となるべく、競い合っているが、中でも黄玲琳は、病弱であるにもかかわらず、整った容姿に優雅な佇まい、刺繡も詩も舞も非の打ち所がなく、慈愛に満ち、そして現皇后の姪かつ皇太子の従妹でもあり、「殿下の胡蝶」と呼ばれて他家の女官からさえも憧れられている。
乞巧節の夜、ほうき星が流れた一瞬に高楼で朱慧月から突き飛ばされた黄玲琳は、気づくと牢におり、自分の筆頭女官である冬雪から「玲琳様を傷付けたその罪 命をもって贖いませ 朱慧月様」と責められる。朱慧月と言えば、無能無才で卑屈な「雛宮のどぶネズミ」と呼ばれる嫌われ者。あの高楼で入れ替わったのだと気づく玲琳だが、説明しようとする言葉は声にできず、どうやら誰にもわかってもらえない。しかし、病弱な己と常に闘ってきた玲琳は、ふつうの雛女には想像もできないような鋼の精神の持ち主なのだった…玲琳の鋼の精神が慧月の頑丈な身体に宿ったとき、いったい何が起こるのか…!?
本作は、大人気ラノベのコミカライズ。非常に美しい絵でコミックになった分、シリアスとコミカルのバランスが絶妙です! 慧月のどうしてそこまでと思うような卑屈さ、まわりの人々の思い込み、そして皇后世代のしがらみを、玲琳のビックリするような前向きさがガンガンひっかき回していく様をお楽しみください。お話の中で描かれる、玲琳の前向きさが構築されていった理由やさまざまな立場のさまざまな想い、そして熱い友情(?)もお見逃しなく。そして、入れ替わっているときといないときの描き分けもすごいので必見です!!2024年05月31日 -
ブックライブ書店員
2024年に幾田りらさん、あのちゃんなど豪華キャストを迎えてアニメ映画化したことで人気が再燃した、浅野いにおさんのSFマンガ。巨大な円盤「母艦」が空中に浮かぶ異質な状況で繰り広げられる、女子高生たちの日常がおかしくも切なくて、ずっと彼女たちがクソ平和な世界で暮らせるようにと祈りながら読みました。いちばん好きなシーンは、主人公の門出が、思いを寄せている担任の先生に、凰蘭のことを「私にとっておんたんは、「絶対」なんです」と言うところ! 「絶対」だと言い切れる唯一無二の存在がいるって、なんて幸せなことだろうとじーんとしてしまいました。すぐにふざけてしまう2人ですが、親のことやこれからのことになると、茶化さずにお互いのことを思っているところが、私がこのマンガを愛する理由です。また、そんな平和な日常を過ごす中で、門出たちを巻き込んで物語はどんどん進んでいきます。なぜ、「母艦」はあの日突然東京の空に現れたのか、侵略者とは何者なのか。最後まで読み切った後、あまりの面白さに放心状態になること間違いなしです。
2024年05月30日 -
ブックライブ書店員
第9回ポプラ社小説新人賞、堂々の満場一致で受賞!
「変」と言われ続けてきた高校2年生の田井中。自分の気持ちに素直に行動すればするほど、自分が異質であることを思い知らされてきた。流行りのポップスより、昔のアーティストが好きだった。でも、そのアーティストについて語ったら「変な子ども」の烙印を押された。だから、「普通」になろうと努めてみたけど、どれも上手くはいかなかった。
そんなとき、爽やかそうな美術教師・二木先生の抱える"大きな秘密"を知ってしまった。二木も田井中と同様、ある性質によって、社会からはじき出される苦しみを知っている人間だった。
──許されない欲望を抱えた人間もいる
「普通」とは何か。そして、それは誰が決めるのか。「普通」であることが正義なのか。では、自分が「普通」とは違うと気付いてしまったとき、どう生きていけばいいのだろうか。社会から逃れて生きることなど、出来やしないのに。
無理に認められようとしなくていい。「普通」に変わろうとしなくてもいい。ただ、認められない感情を嘘で包み隠して生きていけばいい。
社会での生きづらさを苛烈に正面から描き切った、確実に存在する現実の物語。2024年05月30日 -
ブックライブ書店員
「試合中にこんなことを考えているの?」「これが選手の視点?!」「この動きにそんな意味が?!」
このマンガを読んだことでサッカーの見方が180度変わった。サッカーはこんなにも奥深い。
主人公の青井葦人は、愛媛の熱いサッカー少年。苦い中学最後の試合後、プロのユースチームの監督である福田達也にスカウトされる。「世界へ、連れていってやる。」と。胸を高鳴らせながら東京に行った葦人だったが、待っていたのは入団試験だった。愛媛では一目置かれた少年も、所詮井の中の蛙で…。
マンガらしい派手な描写はあまりないかもしれない。だが、その分リアルで、葦人やライバルのサッカーにかける汗臭い情熱が真摯に伝わってくる。葦人はシングルマザーの家庭で裕福ではない。それでも夢を応援してくれる母親や兄、仲間など温かい人たちに胸を打たれる。
サッカー非経験者でもわかりやすいように、サッカーのルールやポジションごとの役割を解説してくれる。戦略や選手の動きはこう見るのか!という発見もあり、実際の試合を見たくなること間違いなし!2024年05月23日 -
ブックライブ書店員
オススメのマンガがあります! 5巻収録の46話を読んだとき、「あぁこの作品を読んでいてよかった」と思いました。
主人公の白山は田舎に住むラジオリスナー。彼がラジオを聴き始めたきっかけが「うるさかったカエルの鳴き声を紛らわすため」というのがもうクスリときました。田舎のカエル、スゴイ大きな声で鳴くよね。この作品は地味な白山と、彼女の三田さんとの様子を描いたものです。
この作品の魅力は、じんわりとした既視感なのかな、と思っています。もちろんマンガなので、ありそうでなさそうな要素は多い。でも、この作品を読んでいると、家族との会話や学校での様子など、なんだかふとした瞬間にその場の空気感をリアルに思い出すことがあります。体育館での集会で整列している三田さんの扉絵を見て、高校の体育館のにおいを思い出したんですよね。こんなことはじめてだったので「すごいマンガなのかもしれない…」と感じました。是非体感してほしいです!2024年05月22日 -
ブックライブ書店員
スマホは現代社会の必需品だが、お腹の中には入れられたくない…。
突然旧友のキムタケに呼び出された堺翔平は、女性の死体を捨てるよう頼まれ、断り切れず実行してしまう。捨てる際に自分のスマホも落としたことで、すぐに死体の女性の父・上遠野にバレ、誘拐される。娘を亡くした父は「きちんと死刑になるまで人を殺しなさい」と堺のお腹にスマホを埋め込み、監視し始める。警察に自首しようとした堺だったが、番頭と呼ばれる人物から「ムショが安全な場所だと思うなよ」と脅される。被害者の父と番頭、友人、全てから板挟みの堺はどうするのか…!?
円城寺真己先生の作品の魅力は、個性的な登場人物たちだ。特に、堺の彼女である愛梨は痛快で大好きだ。番頭はもちろん、アナさんなど魅力的な悪役からも目が離せない。キムタケはなぜその女性を殺したのか、キムタケと番頭はどういう仲なのか、堺のスマホは無事摘出されるのか…。ぜひノンストップで読み届けてほしい。2024年05月22日 -
ブックライブ書店員
これほど人に勧めにくい名作があるだろうか。なぜなら、とにかく品がないのだ。セックスシーンが終わったと思ったら下ネタ、下ネタが終わったらセックスシーン、セックスシーン中に下ネタ…という具合に。だが、本作はそんなおふざけもかき消されるほどディストピアな世界観だ。第三次世界大戦が終わり、優生思想に支配された日本では、特権階級以外は男女が隔絶され、奴隷のように働かされていた。そんな世界では、バーチャル上でしかセックスができなかった! 主人公の狂四郎はバーチャルの相手・志乃に本気で惚れてしまう。なんと志乃はバーチャルキャラクターではなく、実在した。それを知った狂四郎は彼女に会おうとするが……。
一見、お下劣SFマンガだと思われてしまうが、優生思想の脆さや権威主義の過ちなど、人間の愚かさに切り込んだ作品だ。特に、12~15巻のアルカディア編は人間集団の残虐さがありありと描かれている。ここまで骨太なストーリーと下ネタを一つにまとめあげるのは、さすが徳弘正也先生としか言いようがない。余談だが、『ONE PIECE』の尾田栄一郎先生は徳弘先生のもとでアシスタントをしていた。尾田先生のどんな場面でもギャグを繰り出すところは、徳弘先生の影響を感じる。2024年05月22日 -
ブックライブ書店員
町の吹奏楽団に所属する女たらしのサックス奏者・志筑順と王子様的人気を誇るフルート奏者・矢野雪路。
二人は利害の一致から体を重ねる関係に……
しかし、些細な気づきをきっかけに何年も続いていた関係が少しずつ変わり始める。
不健全で甘酸っぱい大人たちの恋に目が離せません…!
苦手意識を持っているはずが、なぜだか気になってしまう。
誰にでも優しい矢野の言動を見て、志筑はだんだん自分の気持ちに気づいていきます。
快楽主義者で女たらしのはずの志筑が不器用に恋愛していく様子が愛おしいんです。
一方、誰にでも優しい矢野も過去の恋愛で失敗した経験があり……
お互い素直になれず、一歩進んで二歩下がるようなもどかしさ…!
最後に二人が出す結論から目が離せません!!
二人の心情の変化が細かく描かれていて、胸キュン間違いなし!
大人で不器用な恋を一緒に応援しましょう!2024年05月21日
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