あらすじ
10年前のETU(イースト・トーキョー・ユナイテッド)、10年前の達海(たつみ)――完結。夏の中断期間の一大イベント「キャンプ」! 後半戦を戦いぬくための大切な準備期間。達海は選手たちに問いかける。「俺がお前たちにどうなってほしいか?」……さあ、考えてみよう! 人心掌握どころか人心乱す達海のマル秘練習メニュー公開! さらには、謎の男ミスターT率いる大学生チームがETUをコテンパンに!?
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『GIANT KILLING』は、東京の東のサッカークラブ、ETUが強豪クラブを相手に大番狂わせ(GIANT KILLING)を起こしていく物語です。
このマンガの魅力は、監督であり主人公である達海猛のプロデュース力とマネージメントスキル。と言いたいところですが、それだけではありません。
『GIANT KILLING』は様々な立場の人が描かれます。監督だけでなく、選手・コーチ・クラブの社長・広報・スカウト・スポンサー・スポーツ記者・サポーター・サポーターの家族。それら全員の注目が集まる場所が、サッカースタジアムであり、それら全員が同時に歓喜する瞬間が、ゴールが生まれる瞬間なのです。
「プロスポーツとしてのサッカー」の本質を捉えた数少ない、いや唯一といってもいいマンガかもしれません。
人々がサッカーに「熱狂」する理由が、きっとこの作品を読めば分かるはずです。
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Posted by ブクログ
明かされるETUの暗い過去。話は引き続き10年前の達海の現役時代の話。怪我で試合に出れない達海、試合で勝てないチーム。まとまりの感じられないフロント陣は崩壊寸前。そんな中、達海は自分がいることでクラブがダメになるという想いで、当時のGM笠野に背中を押され、海外に渡る。その矢先、移籍後の初戦で足を負傷し選手生命を絶たれる。その後ETUでは、会長の津川がクラブを去り、監督も交代。崩壊するクラブを誰も止めることができず、ETUはリーグ2部へ降格。
過去の回想を経て、達海が笠野へクラブに顔出すように促すことに。体制が整いつつある中で迎える夏のキャンプ。独自の練習メニューも然ることながら、今回は、ミスターT(達海)率いる大学生チームと対戦。達海の「キャンプで求めるものはたったひとつ」という問いかけに選手たちは、答えを見つけることができるのか?
印象的なシーンは、回想シーンを終え達海と笠野が言葉を交わすシーン。現役時代に全力でプレーできたことに「後悔はしてない」という言葉に笠野が胸を打たれるシーンは感動的。他にも回想シーンでETUのフロント陣のやりとりや当時からの達海と笠野の関性を象徴するシーンが多くあり、飽きのこない内容になってます。
Posted by ブクログ
達海の昔話。ETUは達海や笠野の予想以上に達海への依存度が高くなってしまっていた。それを打開するために、プレミアリーグからのオファーを受けるように笠野は勧める。達海はあえて悪役となってチームを離れるが……。
夏キャンプ。短期間のうちにチームの連携を高めるため、達海はまた風変わりな練習を仕掛ける。常にいじられる松さんの表情が素晴らしい(笑)。ミスターT最高。