あらすじ
ETU(イースト・トーキョー・ユナイテッド)、新旧監督のスタイルが激突!! チームもプレイヤーも、今はまだ結果が出ない。信じつづけるのが監督だ!! 不調のETUに襲いかかるブラジル人トリオ! ゼウベルトが切り裂く! カルロスが上がる! ぺぺが食べる!! 防戦一方のなか、後半戦、達海(たつみ)は何を仕掛ける!?
...続きを読む
『GIANT KILLING』は、東京の東のサッカークラブ、ETUが強豪クラブを相手に大番狂わせ(GIANT KILLING)を起こしていく物語です。
このマンガの魅力は、監督であり主人公である達海猛のプロデュース力とマネージメントスキル。と言いたいところですが、それだけではありません。
『GIANT KILLING』は様々な立場の人が描かれます。監督だけでなく、選手・コーチ・クラブの社長・広報・スカウト・スポンサー・スポーツ記者・サポーター・サポーターの家族。それら全員の注目が集まる場所が、サッカースタジアムであり、それら全員が同時に歓喜する瞬間が、ゴールが生まれる瞬間なのです。
「プロスポーツとしてのサッカー」の本質を捉えた数少ない、いや唯一といってもいいマンガかもしれません。
人々がサッカーに「熱狂」する理由が、きっとこの作品を読めば分かるはずです。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
リーグ戦名古屋グランパレス戦を収録。これぞ王道のサッカーマンガという内容ながらも、しっかりジャイキリらしさを印象に残している。
印象的なシーンは、椿が均衡を破る1点目を入れるシーン。この1点のためにそれまでの積み重ねがあったのかなぁと思えるほど。村越の「見えなかったもんが見えるてくるかもしんねえぞ」という言葉が椿の頭をよぎり自分の成長を感じるシーンは誰しも共感できるのでは?
Posted by ブクログ
ブラジル選手3人を抱える名古屋に、防戦一方のETUだったが、それは達海の戦略通りなのだった。カルロスが攻撃を意識して上がったところを、カウンターで決める作戦が功を奏し、覚醒した椿が1点を先制する。監督だけでなく、貧乏で素人くさいフロント、勤勉でちょっと抜けたスタッフたち、ガラの悪い地元応援団、さらに達海が現役だった頃からの地元オヤジ、ETUを追いかけるフリー美人記者、ベテランカメラマンなど、サッカーにかかわるすべての人々の想いが垣間見える。