知念実希人のレビュー一覧
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ネタバレシリーズ第2弾。3篇の連作からなる短編集。
「甘い毒」は天久の病院に担ぎ込まれた交通事故の患者がコーラに毒物が混入されていると主張する。なるほど!といった謎解きでした。
「吸血鬼症候群」は療養型の病院で輸血パックがなくなるという事件が発生。こちらも本当に吸血鬼が現れたのかと思わせられました。
「天使が舞い降りる夜」は泣けました。小児病棟で連続して起きた急変。そして天使を見たという少年。鷹央先生は天才診断医だけれど人間関係構築はとても苦手で、そんな彼女の葛藤が描かれています。
本作も面白かったです。
<目次>
プロローグ
Karte.01 甘い毒
Karte.02 吸血鬼症候群
Karte.03 天使が舞い降りる夜
エピローグ
書き下ろし掌編 ソフトボールと真鶴 -
Posted by ブクログ
純正医大付属病院・心臓外科医の平良先生は努力の人だ。
そして、患者に寄り添うということの本当の意味を知っている医師だ。
小説の中で「ひとつむぎの手」の意味がわかる。
そんな手を持つ医師と出会えたら
患者は幸せだろう…
小説の舞台、純正医大付属病院は
『祈りのカルテ』の舞台でもある。
なので
もちろん諏訪野良太も登場!
著者の知念実希人さんがインタビューで
『ひとつむぎの手』は
「ハッピーエンドでもバッドエンドでもない」
と、おっしゃっていたが…
『ひとつむぎの手』を読み終えて
これから進む道が
たとえ真っ直ぐな広い道でなくて
脇道の曲がりくねった細い道だったとしても
はるか遠くに小さな小さな光のかけらが見えていたら
それは希望だ…、そんな気がしている。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ神経内科医の識名が謎の妖精・ククルとともに、原因不明の病気“イレス”の患者を祖母の持つ魂の救済“マブイグミ”で目覚めさせていくという物語。知念先生の十八番である医療分野の専門知識と後編で生きてきそうな伏線、患者の過去に何があったのかさらにファンタジー要素が入った面白さの詰め合わせのような作品でとても引き込まれました。下巻はどんな展開が待っているのか、とても楽しみです。
この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
識名愛衣:内田真礼
ククル:大谷育江
杉野華:小清水亜美
袴田聡史:井上和彦
愛衣の父:安元洋貴
愛衣の祖母:野沢雅子
久内宇琉子:種崎敦美
片桐飛鳥:石見舞菜香
羽田将司:三宅健太
佃三郎:千葉繁(現在)/花江夏樹(過去)
南方聡子:瀬戸麻沙美
久米隆行:杉田智和
加納環:安済知佳
小宮山浩太:稲田徹
園崎伸久:森川智之 -
Posted by ブクログ
大学病院のしがらみとか派閥争いを扱うものを見ると、げんなりしてしまう部分があるのですが、良くも悪くも細かいことまで書かれていて、リアリティがあって引き込まれました。
医師の仕事って何なんだろうと疑問にさえ感じてしまいますが、こういった場面は実際にもあるんでしょうね。
綺麗事だけでは生きていけない世界で、心臓外科は特に負担の大きな科なのだと改めて感じました。
そこで働くことのつらさは、当事者にしかわからないでしょうね。
やる気だけではやっていけない。
過酷な勤務の中で、研修医の指導に勧誘、緊急対応、自身のキャリアの道。
家族の支えがあるのが、この主人公のせめてもの救いなのかな。
担当患者さんのエピソードでは、小児の患者さんのところで涙をこらえきれませんでした。
子どものが苦しんだり耐えたりする姿は、小説であってもつらいですね。
知念さんの作品は医療場面がとにかくリアルなので、どの作品も入り込んでしまいます。
心臓外科医は実際にも不足しているのかな。
改めて素晴らしい仕事なのだと感じました。