あらすじ
容疑者は死亡した男?
天才医師vs謎の殺人鬼!
愚鈍なる警察に告ぐ――。都内近郊で相次いで起きた連続殺人。
犯行はエスカレートし、遂には現場に殺人鬼からの声明文が残される。
警察を嘲笑し、「私は既に死んでいる」と語る犯人。その言葉通り、DNA鑑定で容疑者が死んでいることが判明する……。
これは死者の復活か。真犯人のトリックか。天才医師vsシリアルキラー、究極の頭脳戦。
書き下ろし掌編「鷹央の恋人?」収録。
出版社名「新潮社」より過去に配信された作品に加筆修正し、新たに書き下ろし掌編を加えた『完全版』となります。重複購入にはご注意ください。
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Posted by ブクログ
初めに犯人のモノローグから始まり、謎の真相が示唆してされるものの、それがどんなものかわからずに話が展開していくので手が止まらなくなってしまった。真相はわかってしまえば、いつもの事件よりもあっけないものだったのだったけど、犯人は思っていない人だった。
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天久鷹央とシリアルキラーの頭脳戦。
連続絞殺事件の現場に残されたDNAは、4年前に鷹央が死亡宣告した男のものだった。
死者が甦ったのか、それとも…?
一体どういうこと?!とハラハラしながら読み進め、ラストは驚愕でした!
Posted by ブクログ
まず医療知識がないから知る事知る事が真新しく最後の結末が驚きでした!私は既に死んでいるの意味を理解したらゾクっとした。やっぱりこのシリーズ大好き。
Posted by ブクログ
自分が知らなかった疾患や現象が出てきたけれど、分かりやすくかかれていて読みやすかった。医療が身近なものに感じるシリーズなので、読むべきだと思う。
Posted by ブクログ
今回の犯人は、これまでで最も危険な人間だったかもしれない。
人を殺すことで性的な快感を得る。
これほどまでにおぞましいことがあるだろうか。
幸いなことに、日本では欧米のようなシリアルキラーによる事件は多くはない。
しかし、時代の変化と共に、いつそのような事態に陥ったとしても不思議ではない。
余談にはなるが、今回の事件は天久鷹央を大いに苦しめたものだったが、パートナーである小鳥遊医師にとっても、ある意味では最大のピンチであったかもしれない。
Posted by ブクログ
トリックとか伏線とかではなく、こういう話だとコイツが犯人の可能性高いなーと思っていたのが的中したんだけれども、二時間ドラマで配役された俳優さんで犯人を当てるようなものなので邪道だよね。そう思いつつも、当たって嬉しかったりするのも事実だったりする。
それはさておいて、ミステリの醍醐味は犯人当てだけにある訳はなく、人間模様だとか背景とか、もろもろが絡み合ってナンボだよね。そういう意味でこのシリーズは、おかしな夾雑物がなくて安心感を持って読めるのがありがたい。
トリックというか謎については、前に見た海外ドラマで同じようなものがあり、多分こうじゃないかなというのが当たったので、素直に嬉しい。
そしてやはり今回も、主人公のひとりが不憫なのでもうちょっと報われてくれないかなあ……などと感じるのであった。
Posted by ブクログ
「殺人鬼は4年前に死亡した患者のDNAと一致する!」これはミステリー好きとかホラーファン含めて誰もが興味を、そそられる!読み始めていきなり違和感がフツフツとわいてくる。多くの伏線・違和感を抱えながら物語は二転三転とコロコロ変わっていくが、それも著書の特徴であり著者の術中であると思う。
物語が「登場してこないXの犯行?」という急に宇宙人が現れるような、何でもありの世界に進むかと思えば、しっかりと伏線回収され医学的に視点からの「生まれながらの怪物」の正体が暴かれていく展開は「圧巻」であった。
アニメ化されているものの、個人的にはやっぱり小説の方が面白い!読後の爽快感?も楽しめた!
やっぱり「小説」⇨読書の方がいいな!
Posted by ブクログ
容疑者は死亡した男・・・
今回の天久鷹央シリーズも面白かった。
容疑者が4年前に亡くなっているのに殺人が続く。
謎過ぎてどのように謎を解決するのか楽しみで仕方がありませんでした。
本当に人間て不思議な生き物で知らないことが多いと実感します。
やはり医療の知識を知ることは人を知る上では大切なことかもしれません。
また、自分の異常な能力や体質は使い方次第で凶器にもなる。
今更だけど、今回の鷹央のアイスで機嫌がよくなるシーンは可愛らしかったです。
コメディ要素もあって学べて楽しい小説でした。
Posted by ブクログ
よく分からないが、そういう人もいるのか?実在するのかな?それとも、物語の中だけでのこと?
お話はとても面白いんだが、謎解きの場面では医療の知識がある程度ないと、へぇ、そうなんだ?で終わってしまう。それがちょっと残念。
繰り返しますが、お話はとても面白いですよ♪
小鳥先生のMっぷりがとても良い(今回はSの疑いがかかっているが)♪
Posted by ブクログ
小鳥先生にそんな性癖があったなんて!!いつも可哀想な役回りだけど頼もしいパートナーになってきてるな〜。
前に似たような内容の小説かドラマを観た覚えがあったから驚きはなかったかな。やっぱりか…とは思ったけど、それでも面白かった。
Posted by ブクログ
天久鷹央シリーズ第八弾。
四年前、鷹央が研修医時代に死亡宣告をした男のDNAが
女性連続絞殺魔のDNAが一致した。
死亡した男の母親は、使者を復活させる新興宗教を信じていたため、
男の遺体を復活させるための墓地ならぬ「癒しの土地」に埋葬したとわかる。
四年前にも同様の犯行があり犯人は捕まっていなかったため、
男が生き返り犯行を再開したのか?と警察が鷹央の下にやってくる。
もちろん、鷹央は謎解きに乗り出す…。
DNAとくればキメラ、ぐらいの知識はCSIファンとして当然あったが、
頭部とその他の部分のDNAが違う、というような事例があるとは知らなかった。
犯行宣言は必要だったのかよくわからないが、
シメールとキメラのフランス語で読者をミスリードするためだったのか?
鉄製の棺桶の蓋が開いていたくらいで死者の復活かと、
一瞬でも刑事たちが考えたりする?
小鳥遊は鷹央対策としてお菓子やハーゲンダッツを常備し必要に応じて使うとは、
刑事に猛獣遣いが板についてきたと褒め(?)られるだけのことはあるが、
新興宗教教祖の息子を訪問した後の行き先が、
「墓場」であろうことに気が付かないとはまだまだ。
そういう自分も小鳥遊が救急患者から押し付けられたSMグッズが、
囮となった鷹央が絞殺対策として使うとは予想できなかった。
Posted by ブクログ
「天久鷹央の推理カルテ」シリーズ8
小鳥遊が赴任して10ヶ月。鷹央(猛獣)の扱いもだいぶ慣れてきた小鳥遊とそれをもて遊ぶ鷹央の2人が不可解な謎に挑む!
今回の謎は真夜中の都内で発生した連続殺人。
犯人の声明にあるようにDNA鑑定では容疑者は既に死んでいる。けれど、殺人は続く…
死者の復活orトリック!?鷹央の類稀なる知識が謎に診断を下す!
あなたにこの結末は予想できるか⁉︎
時系列が気になる人へ…
大宙神光教事件、瞬間移動事件の後、
密室での溺死事件から3ヶ月、
透明人間による殺人事件の後の話です。
Posted by ブクログ
なかなか面白かった。初めての作品。
主人公の上から物言う感じはあんまり好きではなかったが、
一人の人間が2つのDNAを持つことがあるなんで初めて知った。
エピローグもよかったし、その後のちょっとしたお話もよく満足できた。
Posted by ブクログ
はじめてこのシリーズを読んだ。初めの方から何となく犯人はわかっていたがその裏やトリックはわからなかった。シメールはキメラとはね。うまくできているなあ、キメラを扱った小説は初めて出会った。さすが医師。面白かった。
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一度見たものは忘れない天才医師天久鷹央と、部下の小鳥遊優。今回の作品でもよいコンビだった。
何作も出ているこのシリーズ、順を追って呼んでいるつもりが、分からなくなってしまった。でも、問題なく楽しめている。ミステリーとしての安心感と、キャラクターの魅力が保証されているからだろう。
Posted by ブクログ
昨日テレビを見ていてちょうど「キメラ」の話をしてた。
科学的な話なので良かった。これが「多重人格」みたいな内容で締められるとどうかな?て思ったけど、さすがそこはドクター。締めは良かったなと思いました。
しかし、小鳥遊先生、最後のショートストーリー不運すぎて笑える。
おすすめできる作品です
初心者へのエントリーとしても、読み込んだベテランリーダーにも、安心しておすすめ出来る作品です。
ホームズたる鷹央、ワトソンたる小鳥遊が魅力的で、まずキャラで読ませる。事件の謎がブレず、何よりも謎解きを中心に進行する筋立てが、正統派推理です。
惜しむらくは、最後の謎解きが、医学的専門知識が無いと解にたどり着かない点でしょうか。鍵は提示されてましたが、そこから解に至るには、一般知識では足りなかった、医者が主人公だし、当たり前と言えば当たり前かもですが。
しかしながら、その「瑕疵」は、この作品の面白さを損ねるものではありません、二人の行く先を追いかけたいと言う気にさせられます。それは、ホームズにも共通する魅力ですね。このシリーズ、継続して読ませていただきます。
作者に望むのは、この先、鷹央を失踪させないでくれってとこですかね。名探偵は失踪するのが相場なので。
まあ、帰ってくるんですが笑