あらすじ
純正会医科大学附属病院の教授選の候補だった冴木真也准教授が、手術中に不可解な死を遂げた。彼と教授の座を争っていた医師もまた、暴漢に襲われ殺害される。二つの死の繋がりとは。大学を探っていた探偵が遺した謎の言葉の意味は。父・真也の死に疑問を感じた裕也は、同じ医師として調査を始めるが……。「完全犯罪」に潜む医師の苦悩を描く、慟哭の医療ミステリー。『ブラッドライン』改題。
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知念実希人さんの作品は2冊目。子を想う親の気持ち、その親の愛を知った子の気持ち、でもどうにもならない葛藤がひしひしと伝わって切ない。事件の真相は最後までわからなくて、夢中で読まされた構成のうまさに感心した。
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大学病院の教授選の候補者が不可解な術中死を遂げるところから物語が始まる。
展開は想像もつかない方向へ。
どんでん返し。
犯人はまさかの...。
ドキドキしながら読みました。
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切なく悲しい物語だけど、読んで本当に良かった。ラストは号泣。
親の気持ちが理解できるのは、先立たれてから。ということもあるのだと思った。
父、母、息子、娘。運命と戦いながら苦渋の決断をしていくストーリーに胸が打たれた。
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前半は謎がどんどん深まり、後半はそれが紐解かれる瞬間を楽しみにどんどんページをめくっていた。最後の最後まで展開が読めなかったし、エピローグなんて切なさ過ぎる、と涙堪えるのに必死だった。最高の作品でした。
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医療サスペンスは、私は医師では無いですけど、用語とか分からないから余計に面白く感じます。 自分も医師になってしまう感が理由です。 まさか母が、なんか切ないですね。 笑顔の人ほど怖いから
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『祈りのカルテ』にも登場した冴木親子が登場、同作の主人公であった諏訪野良太や別シリーズの刑事・桜井も登場するなど、知念作品ファンには非常に嬉しいストーリー。
本編は非常にシビアで切ない幕切れ。大学教授選に関わる人物が何人も死亡しているが、死因もそれに至る経過もバラバラで誰が犯人でも今ひとつしっくりこない展開で進む。
読みながらもどんな結末が待っているのか、興味津々で読み進め、途中狭い集落の中でおきた差別やネグレクトの記述に不快感を感じたが、しっかり真相に繋がっており主人公・裕也にとっても辛い事実を知るきっかけになってしまう。正直、最後まで犯人やその動機も分からず、医師である作者らしい内容であると感心してしまった。久しぶりの★5つであった。
後半は一気読みで、最終章やエピローグでの親子のやりとりは切なさとどこかに温かさも感じる内容であった。真相を知り、自分が背負ってしまった運命に向き合わなければなら裕也、仲直りした妹・真奈美と前向きに頑張り、またどこかの知念作品に出てきてほしい。
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専門用語多くて少し難しいかなと思ってたけど、それを超える面白さがありました。
最初の海老沢の発言から伏線が始まってたり、タイトルも意味深だったり、岡崎家も実はがっつり繋がってたり、狐憑きが不自然じゃなく関係していたり、最後のどんでん返しも含めて、全部繋がる感じ、すごく良かったです。
最後の方、お父さんこんなに悪人気質なの?ってなったり、悲しい最後が待ってたり、少し後味悪めですが、それでも大満足な作品です。
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面白かった。教授選という独特な文化から始まり、ミステリー。主人公の生命力にただ感動。螺旋というのはそういうことですね。はたして、非医療者もそれなりに楽しめるのか、疑問に思うくらいちょこちょこ専門用語とか出てきます。
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手術中に不可解な死を遂げた医師の冴木真也准教授。父の死の真相を解明するため息子の裕也は調査を始める。だが調査は難航に難航を重ね……。
うわ〜面白かったです‼️読んでいて妹の真奈美が非常に可哀想でしたが、最後まで読んで良かったです。愛と憎しみの物語。
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お互い医師である父と息子、その父が手術中に不思議な亡くなり方をして、息子がその真相を突き止めるという医療ミステリーです。
少し悲しい結末だけれど、読み応えあり。医療ミステリの中に家族の想いが書かれている。家族の中でも、ちょっと拗れてしまうと、なかなか和解できなくなったり。親子関係や兄弟関係もいろんな形があるだろうし。そんな描写も良かった。
医療ミステリはやはりさすがです。題名も秀逸。
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知念さんの作品だから医療ミステリーのはずなのに、そしてそう書いてあったのに民俗学?みたいな流れになってきて、でも最後はやっぱり医療ミステリーでした。世の中には知らない病気が沢山ある!裕也はこの先、発症の可能性があるハンチントン病に向き合っていくのか…。真奈美の遺伝子もどうなんだろう。それにしても真奈美の義母の恐ろしさよ。
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外科医の主人公が、手術中の事故で医者の父親が死んでしまった。と思ったら父親と同様に教授選に立候補していた医者や現教授まで死んでしまった。偶然なのか事故なのか…!?と謎解いていく話。
誰が犯人なのか最後の最後まで分からず、真相も意外性があってよかった。
さすがお医者さんが書いた作品という、知識が詰まっていた。
警察よりも主人公の方が事件の行動力あるのと、無職の探偵の調査力が高すぎるのは少々違和感があった。
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犯人になりそうな人が次々と候補から外れていき、もうあの人しか残ってない。っていう状況になるまで、結末が読めなかった。知念先生の本はやっぱり夢中になってしまって、途中で読むことをやめるのが難しい。
螺旋の意味がわかったとき、理系ならではのおもしろさがある。
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失敗するはずのない手術で亡くなった父親の死の謎を解明すべく東奔西走する医師の話。
天久鷹央シリーズに出てくる桜井刑事が登場するのでなんとなく繋がりを感じられて嬉しい。
調べたい病院に無理やり当直に入るなど、医者ならではの方法で事件を調べる主人公が逞しい。身の危険が迫っている様子にはハラハラしたが、最後は前向きな終わり方で良かった。と言っても、ある秘密を守りたいがために払った犠牲が大きすぎる…。もう少し、話し合いで何とかならなかったのかなとは思った。
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医師の冴木裕也の父が手術中に謎の死を遂げた。手術のレベルとしては、低く、手術中に亡くなることはまず無いそうだ。なぜ亡くなったのか、助手として執刀していた冴木裕也は自ら探偵となり、謎の死の真相、冴木家のタブーに触れることになる。
医師である作者は、手術室の緊迫した状況を詳細に描写しており、しかもミステリーと組み合わせることによって物語に付加価値を与えている。犯人は、まさかの身内であったことは、予想できなかった。好奇心は猫を殺す、冴木裕也はそこまで真相を調べる必要があったのか、そこまで知る必要はなかったのではないかと思った。身を滅ぼすまではね。
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螺旋とはそういうことか。
行動としては恐ろしいが家族を守るための愛情が感じられる。
医療用語を知らないと探偵の書き残しは解けないだろうな。昔の集落というか風習とかってほんと怖いなと思う。
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なかなか切ないお話です。
大学病院の教授選、医療過誤、主人公の妹の妊娠とその相手の母親との確執など、いろいろな要素が複雑に絡み合っていますが、最終的にきれいにまとまる。なかなかのプロットです。
物語的に黒幕がいることは確かなんですが、それが誰なのかなかなか見えてくなくて悶々としました。
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以前から気になっていた作家さんを読む。
実際の医療現場に身を置いた者だけが知る切迫感と冷静と絶望。自問自答を繰り返す。
一言で言えば、面白かった。
次の展開への間が絶妙。飽きることなく最後まで読み切った。なるほど、タイトルの意味する闇は深い。
別の作品も読んでみたい。
Posted by ブクログ
「螺旋の手術室」というタイトルに隠された本当の意味にラスト、必ず衝撃を受ける。医学の知識とミステリーが巧妙に融合されながらも、人と人との情緒交わる物語も外さない、知念実希人の真骨頂とも呼ぶべき一冊。
物語が進むにつれ、主人公の手によって事件は少しずつ紐解かれていくにも関わらず、根底になりを潜める“気持ち悪さ”が拭えない。それを一気に落とし込むクライマックスの展開にはただただ圧倒される。
Posted by ブクログ
うわぁ
そんな展開なんだ…
なぁんか、
出だしからは思いもよらない方向へいっちゃったな
って感じですが、嫌いじゃないです。
元々医療モノ、好きなので。
殺人はもちろんダメだけど、
お父さんもお母さんも
本当に切なすぎる…
そんな病気があるんだ
現役医師だから描ける内容かなと…
これからもボチボチ
知念さん読んでいきます。
最近、ホラー小説だしたよなぁ
それはちょっとパスだけど…
Posted by ブクログ
犯人を予想しながら読んでいましたが、ラストでのまさかのどんでん返しに非常に驚きました。最後には物語の色んな箇所に散りばめられていた伏線が全てが回収されて、久しぶりの感動を覚えました。また、専門的な医療場面も分かりやすく細かく描写されており、緊迫した手術の様子などが痛いほど伝わってきて非常にワクワクしました。
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背筋がゾワゾワするような怖い感覚でした
けど、お互いを信用できるか、がこの物語の肝心なところで、できるかできないかで運命ってすごく変わるものだなと感じました
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知念実希人さんを初めて読みました。
全体的におもしろく、後半になるにつれ続きが気になってきました。あのメモは医学知識がないと解明できなさそうですが、こういう病気もあるのかと勉強にもなりました。
Posted by ブクログ
すぐに終わると思われていた手術に事故が起こり、准教授は命を落としてしまう。偶然とは思えないほど教授選の候補者たちに訪れる死。不審に思った准教授の息子裕也は独自に調査を始める。まさかの展開と、哀しさを感じさせる最後だった。
個人的には、研修医をずっと疑っててごめんなさいの気持ち笑。