知念実希人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレシリーズ第2弾。3篇の連作からなる短編集。
「甘い毒」は天久の病院に担ぎ込まれた交通事故の患者がコーラに毒物が混入されていると主張する。なるほど!といった謎解きでした。
「吸血鬼症候群」は療養型の病院で輸血パックがなくなるという事件が発生。こちらも本当に吸血鬼が現れたのかと思わせられました。
「天使が舞い降りる夜」は泣けました。小児病棟で連続して起きた急変。そして天使を見たという少年。鷹央先生は天才診断医だけれど人間関係構築はとても苦手で、そんな彼女の葛藤が描かれています。
本作も面白かったです。
<目次>
プロローグ
Karte.01 甘い毒
Karte.02 吸血鬼症候群
Karte.0 -
Posted by ブクログ
アニメ化されると知り、以前から気にはなっていたので読んでみた作品。面白かった。
ライトノベル風であるけれど、本格医療ミステリーでした。連作短編集で読みやすいです。
天才診断医の天久鷹央は若いけれど統括診断部の部長。その部下である小鳥遊優(小鳥先生)とコンビで不可思議な症状を呈する患者を診断していく。3話目の中絶手術をしたのに身籠っていると主張する少女、4話目の謎の発作を起こす少年の話が好きです。著者が医師であるので、医学的な話は安心して読めます。
シリーズ化されているので続編も読みたいです。
〈目次〉
プロローグ
Karte.01 泡
Karte.02 人魂の原料
Karte.03 不可視の -
Posted by ブクログ
まるで壮大な映画を観ているかのように感じさせてくれる作品で、高野和明さんの『ジェノサイド』が好きな方にオススメです♪
概要です。
酒井彰人は高校の屋上で「壁」を眺めながら、短い人生に終止符を打とうとしていた。
1945年の世界大戦で西と東に分断された日本は、戦後70年を経た今でも「壁」を堺に睨み合いを続け、酒井家も辛い日常を送る国民の一部であった。
でも今日で全てに終わりを迎えられるんだと瞼を閉じる彰人に、頭上から涼やかな声が聞こえてきた。
「飛び降りるの?」
感想です。
知念実希人さんだと医療ミステリ作が多い印象ですが、本作は「知念実希人さんが高野和明さんの『ジェノサイド』に倣って