あらすじ
本屋大賞ノミネート作家が書いた、9才から大人まで楽しめる本格ミステリ!
あの知念 実希人が本気で書いたシリーズがついに創刊!
考えることの楽しさ、気持ちよさがわかる!
「人生初の伏線回収」を子どもたちへ!
「大人のミステリ小説とまったく同じ手法で書きました」 by 知念 実希人
依頼人は、先生。学校で起こるふしぎな事件。
子どもたちが「人生で初めて読むミステリ」を目指しました。
殺人事件はない。でもトリックは本格的。
安心して読めて、しかも親子で楽しめる一冊になりました。
漢字にはすべて、フリガナつきです。
(あらすじ)
夜の学校。プールに放たれた金魚。だれが、なんのために?
4年1組の辻堂天馬・柚木陸・神山美鈴、通称「ミステリトリオ」が先生の依頼で動き出す!
「ぼくは読者に挑戦する」
名探偵・辻堂天馬の挑戦に、キミはこたえられるかーー?
(もくじ)
1 ミステリトリオ参上
2 ひみつきちの三人
3 お祭りの夜
4 夜のおじぞうさん
5 だれが金魚をはなしたか?
6 名探偵の名推理
挿し絵には、キャラクターがとっても躍動的な「Gurin.」さん
シリーズとして、2023年冬に第2巻、2024年春に第3巻を刊行予定。
第2巻は「雪のミステリーサークル」です。お楽しみに!
<読者からの感想も続々!>
本格ミステリ作家の書く児童向けミステリって一体どんなお話だろう…と、興味深く読ませていただきました。
小学生が主人公で、起こる謎も誰かを傷つけるようなものでなく平和な世界。
だけど、大人顔負けの鋭い推理力や、伏線回収もちゃんとあって、しっかりとしたミステリ小説。
最後までワクワク。とても面白かったです。
(図書館関係者)
「ようこそ。ミステリ好きの人生へ」という始まりの言葉にワクワクする。
殺人事件やお化けや超能力は出てこないけれど、しっかりと本格ミステリのお作法に則ってWho・Why・Howの謎解きの面白さを味わわせてくれる。
終盤「読者への挑戦」もあり、これをミステリの入門書にできる子どもたちが羨ましい。
ぜひとも小学校の教室や図書室に置いてほしい1冊。次巻も楽しみ!
(一般読者)
人が死なないやさしいミステリで、楽しみながら論理的思考を鍛えるのにとてもいい小説だと思います。
(図書館関係者)
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Posted by ブクログ
小学校で起こるミステリーを、小学生だけで結成されたミステリクラブが解決していく本。
ミステリー小説を書く知念さんが、子ども向けに書いたもの。
なので、サクサクと読み進められる。
途中で「読者に挑戦」というページを作り、思考をまとめる数ページを作るところが、大人版と違うところかと思う。
個人的には、仲良し3人組の名前の頭を取って「ミステリトリオ」になっているのがさすがという感想。
「ミステリ」になるように名前を考えたのかな?と思うと胸が躍る。
Posted by ブクログ
2025.9 長男7歳に購入。半分ほど寝る前に読んであげたら続きが気になったようで翌日1人で読む。続きも購入。内容はまだ理解しきれていない。初めて自分で読んだ絵本以外の本。
Posted by ブクログ
お、おもしろい〜!
きっかけはこのGurin.さんのかわいい絵に惹かれて。9歳から読めるようになっているため読みやすくてスラスラ読める。かといって子ども向けだから仕方ないか〜と妥協して読まなければならない箇所はない。子どもから大人まで読める文章を書けるのは本当にすごい。
そして1番の目当てだったかわいい挿絵がたくさんで嬉しい。
「ミステリ」クラブが3人の名前の頭文字をとってるってのも粋だなぁと思いました。
手掛かりが出揃ったところで、真っ黒なページを数ページ挟んで推理の時間を作ってくれる仕掛けもありがたい。
登場人物も少ないから犯人の予想はかなりの人が当てられるのではないかと思いますが、事件の真相は全く予想もつかず。ぬあぁ〜!となりました。小さな伏線がポンポン回収されていくのがとてもスッキリする。
この2人の詳しい話をもっと聞かせて欲しい!
Posted by ブクログ
知念さんの本であったため読んでみました。
子ども向けでとても読みやすくわかりやすくさっと読めました。
子どもにも読みやすくていい推理小説ですね♪
Posted by ブクログ
児童向けの推理小説。大人でも面白かったです。読書好きの子供も増えるし、親子で本の内容について話し合えるし、とてもいい企画です。本屋大賞の10作品に選ばれるのもわかります。
Posted by ブクログ
2024年、本屋大賞に初めてノミネートされた児童書ということで、気になっていました『放課後ミステリクラブ』。
作者の知念実希人先生が医師にして大人気ミステリ作家でいらっしゃることは存じ上げておりました。
ただ、実は私自身、普段全くと言っていいほど推理小説を読まないタイプの人間で……。というのも、「犯人は誰だ?」を考えながら作品を読むこと自体が得意ではなかったのです。
ところが今回は、本屋大賞ノミネート作品であるということと、帯の「親子で楽しめる本格ミステリ」「大人のミステリ小説と全く同じ手法で書きました」の文言に惹かれ、何気なく手に取った次第。
おもしろかった~~~~~!!!!!
一見無関係に思えた出来事が繋がる瞬間が超気持ちいい!
なんというか、ミステリの読み方がやっとわかった気がします。そうか……「わかっている証拠をもとに、まだよくわかっていないことを考えていく」ってこういうことなのね……なるほどね……。
『金田一少年の事件簿』好きの小4娘にも薦めたいです!
Posted by ブクログ
小学4年生の陸、美鈴、天馬は、ミステリクラブを結成し、時々事件解決に挑みながらも、ほとんどの放課後の時間を部室で過ごす日々を送っている。ある日、担任の真理子先生から、プールに大量の金魚が放たれていた事件の解決を依頼され、早速調査に乗り出した。
著者が本格ミステリー作家とあって、児童書とどうバランスを取るのか期待しながら読み進めた。言葉遣いや舞台設定やキャラなどは、まごうことなき子ども向けなのだが、「読者への挑戦」を仕掛けてくる辺りは普通の短編ミステリーと変わりはなかった。特に子どもたちが一切登場しないプロローグ部分は、普通のミステリーを読んでいるのかと錯覚するほど。
巻末におまけとして、作中で天馬君が読んでいたミステリーを紹介しているところも、地味にミステリー好きには嬉しかった(ただし、子ども向けに訳出版されている本)
Posted by ブクログ
親子で読める、ということで、最近ちっとも本を読んでいない暇を持て余した小5の息子に渡してみたらあっという間に読んでいた。
小5にはやさしすぎるかなぁと思ったけど、これくらいすぐに読み終われる本も、ストレスが少なくて読書離れ男子には良かったみたい。息子が読んだ後に私もすぐ読んで、途中のところで息子に話した推理は、半分当たって半分外れ、くらいだった。易しそうだけどミステリ部分はそれくらい考えられている!
Posted by ブクログ
小6の息子に、1時間の車移動中にaudible倍速で聴かせてちょうどよかった。
子どもが伏線回収の楽しみを体験できるよう書いていただけてありがたい。
大人にはちょい物足りないけど、長さも難易度も子ども向けで、シリーズで楽しめるのもよい。
登場人物が少なく、登場する素材も身近なものばかりなので理解しやすい。
私としては星3だけど、息子は楽しかったようなので星4。
Posted by ブクログ
面白かった。人がしなないタイプのミステリ。読者への挑戦あり。小6の娘も一気読みだった。キャラクターも魅力的で、古典名作ミステリの紹介までしてくれてとても良かった。
Posted by ブクログ
150ページぐらいあるけど、小学生に読みやすいミステリーになっていた。本屋大賞にも児童書で初めてノミネートされて話題になっていた。
分かりやすいトリックで、事件に関わる人しか出てこないので、挑戦しやすい。
Posted by ブクログ
小学中学年〜楽しめる児童推理小説。
4年1組、辻堂天馬・柚木陸・神山美鈴の3人は名前から「ミステリトリオ」と呼ばれている。
イギリスから転入してきたミステリ小説好きな天馬を中心に合気道の特技を活かせる陸やスポーツ万能で人気者の美鈴が、真理子先生の依頼で金魚の泳ぐプール事件の謎をとく。
お地蔵さんの謎といっしょに金魚の謎も明らかにした天馬の凄さに驚いたが、先生に言わなかったのがいたずらした犯人を見つけることという依頼だったからと…いたずらではないことだからという寛大さと優しさにもただならぬ小学生だなと感じた。
もともとプールに金魚も優しさからの判断で、それはお地蔵さん絡みの件とも繋がるというのも驚きだった。
・おまけの部室大図解もこんな部室があったらずっと入り浸りになるなと思うほどの趣味満載。
・ミステリトリオのプロフィールもそれぞれの個性が出ている。
・天馬のミステリ紹介は、シャーロック=ホームズ全集3 バスカビル家の犬(コナン・ドイル著)
そして誰もいなくなった(アガサ・クリスティー著)
オリエント急行殺人事件(アガサ・クリスティー著)
Posted by ブクログ
ミステリ作家・知念実希人による児童向けミステリシリーズ第1作。
名探偵と助手、という古典的な人物造形は踏襲しつつ、助手をふたりにすることで(ズッコケ3人組やわんぱくだんを思い出させるような)トリオを主役に据えており、児童書の古典も踏まえている気配があってまた良い。
謎解きはシンプルでフェアな印象。読者への挑戦がしっかり入ってくるのも、大時代ながら面白い。児童文学として語られつつも、とてもミステリらしいミステリだった。
Posted by ブクログ
以前から気になっていた児童書を子どもに読んでみました。個性豊かなトリオが事件を解決していくストーリーはもちろん、彼らの豪華で非現実的な部室も魅力的でした。また、推理が得意な天馬君の友達思いな性格がとても素敵で心に残る作品でした。
Posted by ブクログ
▼子供(9)との楽しいお付き合いで読みます。小学生の男男女のドリカム的な3人組が、身の回りのミステリに挑んで解決していく。殺人とかそういう刑法犯罪ではありません。基本は暢気さと謎解きの楽しいシリーズ。イラストも豊富です。
▼コナン君みたいに、ホームズなど過去ミステリ大好きの知的少年。合気道の達人で格闘では無敵な少年。体操金メダルを目指す超身軽な少女。この三人組が個性豊かに描かれます。
▼第1作は、
<ある夏の日、学校のプールに金魚がいっぱい入ってた事件>
です。
ネタバレすると、
猫に引っかかれた傷を隠すために夜店の金魚屋から、とある小学生男女ペアが黙って買って(お金は置いて)プールに入れた。
という話でした。
Posted by ブクログ
知念実希人さんの小学生向き本格的ミステリー、
手抜きをしないストーリーは流石です。
小学生の主人公達が、校内にミステリクラブと部屋まで作るところも魅力的。
おまけ
に、本文で主人公が読んでいるミステリー小説の紹介掲載は、さらにオススメポイントです。
Posted by ブクログ
小学生をミステリーの世界へ、初めての1歩にしたいという試みは大成功なんじゃないだろうか。こんなに短い本なのにミステリーの要素がぎゅっとつまってた。
Posted by ブクログ
知念さんの児童書、初読。
日常ミステリーって感じだけど、小学校で起こる事件を小学生が解決するって意外とないかもしれない。サラッと読めたけど、謎は解けませんでした。笑
ミステリトリオの今後の活躍が楽しみ。
Posted by ブクログ
2024年本屋大賞ノミネート作品。
児童書だが大人向けミステリと同じ手法で書いたとのことで、知念実希人さんの作品なら面白いだろうと読んでみた。
確かに、手がかりがきちんと示され最後にはすっきり解決するという流れは児童書ながらしっかりとミステリ。
主人公達は小学4年生でそれぞれに個性的、秘密基地めいた部室がある…というあたりも、私が子供の頃ならめちゃくちゃときめいた設定だな!と感じた。
今となってはやはり大人のミステリにはかなわない。
でも、子供達にとってはミステリへの入り口としてこういう本があるのはすごく良いことだと思った。
Posted by ブクログ
小学4年生の3人が作った"ミステリクラブ"が、「金魚の泳ぐプール事件」に挑む。
解決に必要な要素の提示と読者への挑戦状と、児童向けながらしっかりとした本格ミステリとなっています。
Posted by ブクログ
小学生の頃、図書室の「ルパン」や「ホームズ」のシリーズが一部の友達の間で読まれていました。当時の私にはちと難しく、その波に乗ることはありませんでした。本書のようなミステリ本があれば、私もはまっていたのかもしれません。
ストーリーは王道であり鉄板。導入での小さな謎解き。同時進行で起きる、一見関係のなさそうな複数の出来事。限られた情報の点と点をつなぎ、真相に気付く登場人物。謎解き。そして、人情味あるれる真相。
あとがきの、知念さんから小学生へ向けた言葉も素敵です。ミステリ好きの小学生が増えたら嬉しいですね。
Posted by ブクログ
キャラクターは立っているし、ミステリ部分もなるほどと楽しんでくれそう。
「読者への挑戦!」的な事も子どもたちはワクワク楽しいと思いました。
読書への導入の一冊になると思います。
Posted by ブクログ
きちんと話が組み立てられていたが、やはり児童書。
大人は大人用の知念作品を読みたい。
子供はいたく気に入って、お小遣い叩いて自腹で次の巻買ってました。
作者は医学部卒なのですね。その知識を深掘りした作品も読んでみたい。
Posted by ブクログ
小3へのクリスマス本。面白かったそう、良かったね。これくらいシンプルなのがいいのかも。(とはいえ、トリックが全てわかったわけではない大人…)
Posted by ブクログ
読者である子どもたちにミステリの遺伝子を組み込むような鮮やか且つ軽やかな仕掛けに心踊るし、この仕掛けが数十年後に確実に実を結ぶことに想いを馳せて勝手にグッときてしまう。めちゃくちゃ有意義。「三人組」の現代的継承も最高。
Posted by ブクログ
[こんな人におすすめ]
*なんとかして子どもに本を読んでもらいたい大人たち
自分の子どもや孫、受け持ちクラスの生徒に本を読んでもらいたい、あわよくば自分と同じミステリー小説好きに育ってほしいと考えている人は本棚にさりげなく置くことをおすすめします。子どもが手に取って楽しんでくれればラッキーで、手に取らなければ大人が読んで楽しめばいいだけなので後悔はないでしょう。
[こんな人は次の機会に]
*ミステリー小説の粗探しが好きな人
子ども向けの適当なトリックと侮ると痛い目を見ます。ご注意ください。
Posted by ブクログ
ごめんね 最近は表紙だけだと児童書と分からないものもあるから、知念実希人さんの作品というだけで手に取ってしまいました。子どもには読みやすくて良いと思いました。ここからミステリー好きが誕生する予感がしました。大人には少し軽いかなって思いましたが、楽しめました。
Posted by ブクログ
夜の学校。プールにはなたれた金魚。だれが、なんのために? 4年1組、辻堂天馬・柚木陸・神山美鈴、通称「ミステリトリオ」が先生の依頼で動き出す! 「ぼくは読者に挑戦する」名探偵辻堂天馬の挑戦に、キミはこたえられるか―?
ミステリ作家の知念実希人氏が初めて子ども向けに本気で書いた本格ミステリジュブナイル。
人物紹介ページや事件周辺地図等イラストが適宜差し込まれていてわかりやすく、漢字はふりがな付きで、初めて読書をするような小学校中学年向けの作りになっている。
ジュブナイルとはいえ、“読書への挑戦状”付きの骨格はしっかりとした本格ミステリ。人が死なない“日常の謎”タイプなのも児童書ならではか。さすがに犯人は予想がついたが、そこにたどり着くまでの過程はロジカルで伏線回収もある。
作中でさりげなくクリスティやドイルの名作に触れ、本書をキッカケに「もっとミステリが読みたい!」と感じた読者を次の読書へ誘うのも上手。
私自身が読書の面白さに目覚めたのは大学生になってからで、比較的遅かった。あとがきに書かれている「本を読むことは人生を豊かにしてくれるし、なにより楽しいこと」というのは同感。本書をキッカケに一人でも多くの若い“読書家”が生まれてくれればそれに越したことはないだろう。
ウチの子供も小学生にあがったら、読書に興味を持ってくれるだろうか。今は絵本を読み聞かせる毎日だが、いつか自らこういった本を手に取って、楽しく読書してくれる日が訪れることを願ってやまない。
本屋大賞 9位