吉村萬壱のレビュー一覧

  • 虚ろまんてぃっく
    行列
    「クチュクチュバーン」的不条理リアリアズムをシンプルに。寓意がちょっと鼻につくも、吉村ワールド全開で、気持ちいい(悪い)読書感が楽しめた。後ろ見ちゃダメなわけな。そういうルールってことな。

    夏の友
    ノスタルジーグロとでもいうべきか。主人公以外の登場人物の闇とその必然による地獄のような不幸が、...続きを読む
  • 臣女(おみおんな)
    あなたの理想の女性になりたかっただけ。
    どうして彼女がどんどん大きくなるのか
    わかったときに泣きました。
  • 前世は兎
    表題作と最後の「ランナー」は変わらずのクオリティ。特に「前世は兎」の人を繰っていながら笑えない先生独特の毒が心地いい。飲酒よりも読感がドラッキーなのだ。ほかはどうにも手癖で書いてしょうもないからおち付けた感がある。が、それも芸風。
  • 臣女(おみおんな)
    夫の浮気を知り、絶望となった妻にもたらされた変化は巨大化だった。

    妻の身長は4メートルを超え、服も着れない、外出もできない。ただ、大量の食料を食べ、大量の排泄をするだけ。そんな妻を眼の前にした夫は苦悩と嫌悪、愛情を投げかけながら、妻に尽くし続ける。

    カフカの「変身」のように理由もなく異形になって...続きを読む
  • 虚ろまんてぃっく
    家族ゼリーがびっくりするくらい気持ち悪かったけど、どれもものすごく面白い短編集やった。
    人の頭の中とか、その頭の中と外の境界がよくわからないとか、そういうものがわたしは大好きです。
  • 臣女(おみおんな)
    切実なる恋愛小説。

    浮気がバレた日を境に巨大化、異形化が止まらない妻。途中目を覆いたくなるような凄まじい描写があるのだけど、それでも夫の心情と同じように、妻のことが愛おしくなってくる。
    妻との生活はどう考えても負担が大きく逃げ出したくなるのだけど、なぜだか決して離れたくはない感覚。たぶんこれは...続きを読む
  • 虚ろまんてぃっく
    現存する日本の作家で新刊が出たら矢も盾もたまらずみたいにがっつくのは吉村萬壱先生ただひとり。ほとんどは文芸誌掲載時に購入して読んでいたのだけど、再度こういう形で読むと一入。
    夏の友、大穴、大きな助け、が特にお気に入りで、大きな助けはすでに文芸誌のほうで何度も読み返している。読みやすい形状で手元に置い...続きを読む
  • ハリガネムシ
    面白かった。爆笑するとこあり、共感するとこありで、まあ満足。これからクチュクチュバーンもよんで判断します。
  • ハリガネムシ
    濃厚な描写 文章の推進力。
    素晴らしい。これぞ文学。
    でも2度と触れたくない。
    すでにリアル本棚からは処分しました。
    強烈です。芥川賞受賞作品。
  • ハリガネムシ
    未読であった事を後悔.身体を綺麗にする場で精神が汚れるってのが凄い良かった.だから墜ちたのか.本質が下にあったから墜ちたのか.面白かった.
  • ハリガネムシ
    「爆裂地区」の次に好き。読後、テンションが異常に落ち込む感じになる。この作品は中村文則に結構似ているかも。
  • 回遊人
    あとがきで、整理して書いてくれたので物語がより分かりやすかった、、

    乃木坂46の橋本奈々未が「人は必要なときに必要な人に出会う」の言葉が分かる小説でした

    面白かったです!また読んでみたいと思います
  • ボラード病
    海塚市。こんな場所では絶対に生きられない、と他人事に読み進めながらももっと大きな範囲で私も今この中に生きているのではという恐怖。
    本当に正しいことは何なのかいつも情報やまわりに惑わされず見ていきたいと思っているけどその正しいことさえ正しいのかわからない。

    正しいって普通って、本当の世界ってなんだろ...続きを読む
  • ヤイトスエッド
    文庫化おめでとうおめでとう。
    本編は以前単行本で読んでるので、出てすぐ文庫を買っておいてそのままになってたんだけど、書き下ろしの三つ編み腋毛を読みました。
    本文は案の定気持ち悪かったし、選評がめちゃくちゃ面白かった。イナセ一戸建てを読み返そうかな。あと独居45の文庫化早よ。
  • ボラード病
    フーコー読んだ後に、読んだのは正解だったかも(特に意図したわけではないけど)。他者の〈まなざし〉の内面化、権力、真理の問題がここには描かれていると思う。「ある災厄」が起こった後、その事実を隠そうと人々が同調する社会が作品には描かれる。でもオーウェルの「1984」とはまた違う。なぜならその舞台は3.1...続きを読む
  • ハリガネムシ
    グロデスクな描写と登場人物達の気持ち悪さが際立っていた。面白そうなタイトルだったので読んでみたが、後悔した。もう読まない
  • ヤイトスエッド
    この作者の書いた文章を読んでいると、自分が一週間以上風呂に入っていないような、垢と泥で皮膚がべたべたとしていて頭からは皮脂の臭いがいるような感覚を味わうことができて、シャワーを浴びたくなる。
    どの作品も面白いから皆に薦めたいけれど、村八分にあうかもしれないので職場の人とかには言えない。

    表題作の『...続きを読む
  • 前世は兎
    面白かったです。
    狂った世界に、狂った人たち。
    狂った世界では、狂っている方が正常です。
    「前世は兎」「沼」が好きでした。
    「沼」のラストはそうきたか、と思って良かったです。
    「前世は兎」と、戦争ではないのですが「ランナー」の描写は怖いです。絨毯爆撃も、ビッグレバーも怖い。。「ランナー」のマラソン大...続きを読む
  • ボラード病
    不愉快な感覚が読んでいる間ずっと続いていた。
    小説内では全てが明らかにされないが、それもまたリアル。
    自分の見ている世界はある意味簡単に変わりうるし、宗教のように思考を委ねることは楽なんだろうな。
    海塚町の閉塞感は昔ながらの共同体の閉塞感というより、なかったことにしよう・自分たちは素晴らしいという新...続きを読む
  • 前世は兎
    初の作家さん。
    読書会で取り上げられたので。

    前世は兎
    夢をクウバク
    宗教

    梅核
    真空土練機
    ランナー

    「もっと変なことしてくんないかな。」とか、
    「もっと変なこと言ってー!」とか、
    「もっと訳わかんない渦に飲み込まれたい。」とか、
    超絶受け身で楽しむだけ。

    本当は世の中に物申したいと書か...続きを読む