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Posted by ブクログ 2024年04月19日
夫が不倫したことがきっかけで妻が5mくらいまで横にも縦にも大きくなっていくお話。
つらすぎる、と思いながら読みました。
最後なんかもう涙。
妻の排泄をすごく細かく?書かれてるので好き嫌いはかなり分かれる気がします。
どうして巨大になっていくのか……
理由が段々分かってきてからは
あ〜なんて可愛...続きを読むい人なんだ、と涙。
Posted by ブクログ 2020年12月13日
めちゃくちゃよかったです。
妻がでかくなっていく、「おもしろ話」だと思い読んでいたら、めちゃくちゃ深い夫婦愛の話でした。
ウンコの行が長いですが(笑)、最後は感動してしまいました。
ぜひぜひ、読んでみてください❣
Posted by ブクログ 2020年10月26日
これぞ夫婦愛!になるのかな?
夫が浮気をした。
妻にバレて妻の体が段々と大きくなる。
3m、4m、5m……。
妻は体の大きさに比例して口からは得体の知らない液体を出し大量の糞尿をする。夫は毎日それの片付けに手こずる。異臭が近所に漏れ騒ぎ出す。これ以上この家で妻を匿う事は難しい。5mにもなった妻をダ...続きを読むンプカーに乗せて逃走する。
妻の体が段々と大きくなる?しかも5mにも
そんな病気がこの世にあったのかと疑問符が頭に浮かんだがなんだか面白いというか不思議な気持ちで読み終えた。
夫婦愛が描かれているのか?それとも全然違う意味合いを持つ内容なのか……普段は使わない難しい漢字を充てているし、読解能力が低い自分には難しい結論となりましたがなんか面白かったです。
異臭を放ち巨大化した奈緒美さんを少し可愛らしいと感じたのは自分だけでは無いはずです。
Posted by ブクログ 2018年10月06日
夫の浮気を知り、絶望となった妻にもたらされた変化は巨大化だった。
妻の身長は4メートルを超え、服も着れない、外出もできない。ただ、大量の食料を食べ、大量の排泄をするだけ。そんな妻を眼の前にした夫は苦悩と嫌悪、愛情を投げかけながら、妻に尽くし続ける。
カフカの「変身」のように理由もなく異形になって...続きを読むしまった人間に対しての周囲の反応を描き、人間の残酷さや身勝手さ、愛しさを浮かび上がらせるフィクション。
自らの社会的地位を放棄し、排泄物まみれになった妻を愛することができるのか。読んでいるだけで臭ってきそうな汚物の描写は凄まじい。だけど、似たようなことは現実でも「介護」という名で行われている。
Posted by ブクログ 2017年10月22日
切実なる恋愛小説。
浮気がバレた日を境に巨大化、異形化が止まらない妻。途中目を覆いたくなるような凄まじい描写があるのだけど、それでも夫の心情と同じように、妻のことが愛おしくなってくる。
妻との生活はどう考えても負担が大きく逃げ出したくなるのだけど、なぜだか決して離れたくはない感覚。たぶんこれは...続きを読む純愛なのだと思う。
Posted by ブクログ 2023年08月20日
このところ4冊続けて吉村萬壱先生の本を読んだ。
分冊のものを除くと、同じ作家の本をこんな風に読んだのは初めてで、それだけ惹かれるものがあったということだと思う。
この小説は、途中までは老人介護についての隠喩なのかなと的外れなことを考えながら読んでいた。少し前に読んだ「うんこ文学」の影響もあった。...続きを読むだが、途中から純愛がテーマだったことに気づく。
純愛と言っても、もちろん素直なものではなく、捻くれて、我が儘で、身勝手な主人公と、その主人公のために?変化を続ける妻への純愛であった。
グロテスクに変化を遂げる妻も健気で愛らしく感じる。
ただ、果たしてそれは愛だったのか、世間体を守るという身勝手さはなかったか、妻は夫の献身を求めるために変化を続けたのではないか、などいろいろな感想が湧いてくる。
そもそも人の感情はそれほど単純ではなく、色々な感情が混じり合っているものなのだということに気づかされる。それはこの作家の作品に共通している部分で、だからこそこれほど惹かれたのだろう。
続きがとても気になる。
Posted by ブクログ 2023年02月28日
愛、その中に自己愛、エゴ、、
それが愛なのか
愛、は時々間違える
いつも、かもしれない
異様な描写にも関わらず、彼女が可愛らしく、時々そう感じる。
お互い、その異様な人生を放棄することはできた。しかし彼らは夫婦生活を選び続けた。
「頼りになる人」
主人公にとって、介護され悶えながら生き続ける彼女...続きを読むはきっと、人生の頼りだった。
Posted by ブクログ 2021年11月18日
究極の不条理小説。
大量に食べては排泄を繰り返す巨大化した妻ナオミ。
彼女への贖罪と愛とで介護を続ける夫、石井。
なにしろ退廃的でグロテスク。
あり得ない設定のくせにリアルすぎる描写。臭いの記憶をすりこむようにリアルすぎる描写。
隣人、同僚教師、母。
干渉と絶望に揺れ、愛と憎悪に揺れる。
こ...続きを読むんなに強烈な恋愛小説が描けるのは吉村先生以外にはいないだろうな。
ほんと苦しすぎる。
ラスト。
ナオミの愛がわかる回想シーンで泣きそうになる。
タイトルも、いい。
Posted by ブクログ 2020年10月19日
エグい内容だけど夫婦の愛情を感じる話だった。
旦那は間違いをおかしてしまったけど、妻のことを愛し続ける。
どんどん人間ではなくなってゆく妻の醜く汚い部分を受け止めながらも昔の妻を思いだし自分の限界を奮い立たせてる旦那も、全てを受け止めてもらってる妻の心情もなんだか切なくなった。グロくて汚い話盛りだく...続きを読むさんだけど切ない。夫婦の掛け合いはちょっと微笑ましかった。
Posted by ブクログ 2019年01月07日
おもしろい。心に不満がたまると巨大化していく妻と、その妻の看病をする男の話。ずっと読みたいと思っていたもののなんとなく後回しにしていた。この作者の新刊が読みたく、その前に読んでおこうと思い、やっと読んだ。もっと早く読んでおけばよかった。作者の変態性、歪み、純真さ、すべてが好み。
Posted by ブクログ 2018年07月18日
夫の浮気を知った妻は身体が巨大化していった。絶望感と罪悪感に苛まれながら、夫は異形のものと化していく妻を世間の目から隠して懸命に介護する。しかし、大量の食料を必要とし、大量の排泄を続ける妻の存在はいつしか隠しきれなくなり、夫はひとつの決断を迫られることに。
すごい内容。衝撃的。
しかも便とか吐瀉物...続きを読むとかの表現が山ほど出てくる。半分以上それだと言ってもいい。
けれどなぜか綺麗というか崇高さがあるというか…
夫は浮気はするし狡猾さもあるしでまっすぐに愛することは到底できないキャラクターなのに、ある種の純粋さを捨てきれないところが嫌いになれない。
「失ってみて気づくこと」とはよく言うけれど、この物語の主人公は、妻が巨大化した上に意思疎通が図れなくなったのである意味で元の妻を“失って”しまった。
だけど妻という生き物自体はすぐ側にいる。
普通の大きさの妻の何十倍も食べ(しかも冷凍の生肉なども貪り食べたりする)そして普通の大きさの妻の何十倍も排泄する。
近所の人や普段関わりのある人にバレてはいけない。だけどそれも限界が来て…
妻の奈緒美がどんどん巨大化&野生化していく過程で、ほんの一時元の姿を取り戻し始めたように見えたときがあって、その一瞬のときの夫婦の交わりが、とても美しく切なかった。
ラストは、どう受け止めたら良いものか。
独特すぎるラブストーリーだったけれど、本物の愛みたいなものを、垣間見た気がする。
Posted by ブクログ 2018年05月03日
「グロ」と「夫婦愛」の融合。
家畜人ヤプー以来の奇作です。
内容は、夫の不倫を知った妻が突如、5mになるまで巨大化。
日常生活もままならなくなる中、懺悔と愛情の入り混じった心境で介護し続ける夫の戦いの物語です。
戦いといっても、大半が妻の食事や排泄処理。
排泄の描写は、スカトロファンにはたまらな...続きを読むいのではないでしょうか?
一方で得体の知れない激痛に苦しみ、言葉もままならぬなくなっていく妻を見捨てず、最後まで添い遂げる様が夫婦の純愛小説として評価される所以でしょう。
奇天烈な設定ですが、夫婦という裏も表もある一筋縄でいかない関係を考えると、意外とまともなテーマなのかな?と思いました。
Posted by ブクログ 2016年10月05日
現代日本の下水システムはすばらしい。
うんこにまみれてこそ真実の愛。そのスタート時点から変わらなかった奈緒美の健気さを知るラストシーン。せつない。
Posted by ブクログ 2023年12月29日
不思議な話だった…歪みすぎた恋愛小説でした笑
自分なら申し訳ないけどここまでの介抱は出来ないなあ。。
うんこやら紫の液体やら汚い描写が多くて笑ってしまいました。
登場人物が変な人多すぎて(主人公も)全く感情移入できない上に、何がしたいんだって人が多くて全体的に浅いな…って感じでした。
Posted by ブクログ 2021年07月28日
正直、これは愛の話なのか?と疑問が残った。
うーーーーーん。
前半は主人公にとって愛=色欲っていう感じ
でも後半は奈緒美への愛があったかな
何かを吹っ切った感じがした
主人公がひたすら利己的なのが目についた
自分が周りに及ぼす影響も考えず悪臭を放ち
周りに罵詈雑言を吐き
敦子を、奈緒美を、鑑賞物と...続きを読むして見做している
奈緒美が死ねば自殺すると言いながら、
原稿のことばかり考えている
でも人間は、食べて排泄して生きていく生き物
奈緒美は巨大になっていくため
主人公は生活を営むために
そう考えると…仕方ないかなぁ
奈緒美を介護するのは二人が共に生きるためなのだとすればそれは愛だな。うん。
最後のシーンは切ない…
でも私は早く奈緒美に死んで欲しかった、読むのがしんどくて笑
Posted by ブクログ 2020年10月22日
本屋で読書芸人で紹介されてた本。 ストーリーも興味深くなかなか面白かった。 只、あまりにも糞尿の話が多く描写が細かいのでそれだけでお腹が一杯になってしまい、途中から話の本筋がすーっと入ってき難い。 そこまで糞尿のことを書く意味があるのか、あるとすればそれが愛する人を生涯守り抜くという覚悟を我々読者に...続きを読む問いかけているのか。 後々、自分や自分の愛する人にもやってくるかもしれない現実であり、その時どう振舞えるのかで自分自身の人間としての価値に気づかされるのか。 色々考えさせられる本だった。
Posted by ブクログ 2019年02月24日
描写が分かりやすくて、うわぁと思いながら読み進めつつも、途中で飽きてくるところもあったので星3つ。
結局最後はどうなったのかがはっきり知りたかったなぁ。
それと釣り人の気持ちとか、行動がどうなったのか知りたかったなぁ。
気がかりが多くて気になってしょうがない。
Posted by ブクログ 2019年02月22日
私は一体何を読んだのか…不思議な気持ち。
旦那さん、自分の不倫に対する罪滅ぼしの為に奥さんを介護していくのだ…と思いきや、人間とは呼べない姿になっていっても、それでも献身的に介護をする。
世間的には、周りの反応の方が普通なんでしょうが、そっとしといてあげて…とイライラした。
奥さんの気持ちはどうだっ...続きを読むたんだろう…不倫に対する罰で、介護させることで自分に付きっきりになってくれるので良い気味だと思っていたのか…それとも申し訳ないと思っていたのか…。身体の巨大化の原因が、前者だとしたら恐ろしい…。でも旦那さんの理想になりたかっただけなんだな、と最後に分かるのでまぁまぁスッキリ。
Posted by ブクログ 2018年11月15日
本当にダメ男なんだけど、奥さんに優しいのか何なのかなぞ。。
でも、異様な姿になっていく奥さんを世話していくのはやはり愛があるからなのか?
印象に残る本になりました。
Posted by ブクログ 2018年06月19日
最初から最後までグロテスクなんだけど、その中にも愛が描かれている。
こんな状況下で配偶者を愛し続けられるか、自分だったらどうだろうと考えながら読んでしまった。
終わりが見えないのが一番辛いだろうなぁ。
Posted by ブクログ 2018年04月01日
設定からして幸せな結末は迎えないだろうと覚悟して読み進めていったけど、孤立を極める二人が痛々しく読むのが苦しかった。
嫌味な教師が終盤あたりで、主人公を的確に分析するところや、何となく味方になってくれそうな同僚教師も、もちろんのこと誰の肩を持つこともなく…誰も助けてくれないし、主人公自体助けてもら...続きを読むおうと思ってない。
金銭的にも社会的にも追い詰められる、というか主人公自ら追い詰めてるような気がして「早く然るべき機関に助けを…」と何度も思った。
Posted by ブクログ 2018年03月07日
元気な時に読まないとダメなやつだコレ
臭いや音が想像できてゲンナリしながらも一気に読んだ
ハッピーエンドはありえないよな、とわかっていても最後はけっこうぐっと胸にくるものがあった
次は爽やかな青春小説読もうっと
Posted by ブクログ 2018年02月05日
夫の浮気を知り、精神的に追い詰められる奈緒美。
そして、それは始まった。巨大化である。
奈緒美は人相も変わり、今や身長は3メートル。
骨の成長に伴う痛みに苦しむ彼女が気の毒になってきた。
ダメ夫は、どこまで行ってもダメだな。と思っていたところ・・・
後ろめたさがあるためか、巨大化した妻を献身的に介護...続きを読むするダメ夫がいた。
いや、もうダメ夫ではない。
彼を応援したくなってきた。
なんなんだー!この真っ直ぐな夫婦の愛は。
奈緒美は、幸せだったのかな。訊いてみたい。
「臣女」良かった。
Posted by ブクログ 2017年12月14日
アメトークで光浦靖子が紹介していて、ちょっと面白そうだったので買ってみた!
アメトークや帯で、妻への壮絶な愛が描かれているようなことが書かれていて、この流れをどう恋愛小説としてラストへ向かっていくのかなと思いながら読んでいたのだけれど、うーん、わたしはこれを、愛とは名付けられない。もちろん、全部を...続きを読む愛と呼べないわけではなくって。
依存と抑圧と、絶望と。この状況を受け入れることができてしまうという彼の心は、強いのか、あるいは諦観か。
自分の愛する人が異形化した時、わたしはそれを受け入れられるだろうか。そして、自分以外に愛する人を救ってあげる人はいると思うだろうか。わたしは、前者に対しての答えは、Noで、後者に対しての答えは、Yesだと思う。でも、主人公は、答えがいずれも逆だった。それは確かに、強さであり、愛かもしれない。
お洒落なカフェでなんちゃらラテを飲みながら読んでいると、排泄のシーンなんかでそのなんちゃらラテがなんだかもうラテには見えなくなってきて、しかもその排泄のシーンはなかなかリアルで長いもんだから、よくカフェで本を読むことはおすすめしますが、この本の場合はすすめしません(笑)