吉村萬壱のレビュー一覧

  • ハリガネムシ

    Posted by ブクログ

    どこまでも狂っていく。
    歪んだ性癖、狂った興奮をしゃぶり尽くしながら。
    嫌悪するような場面もあるが、このドライブ感はすごい。読んでしまう。

    0
    2017年10月02日
  • 流しの下のうーちゃん

    Posted by ブクログ

    にゃー家族が買ってきてくれたー!
    つげ義春的な感じやと評判のようですが、そんな感じもしたけどわたしはそれより諸星大二郎ぽいとも思ったよ。へんな世界(?)がね。
    とりあえず労働こわい。

    0
    2017年03月29日
  • 臣女(おみおんな)

    Posted by ブクログ

    現代日本の下水システムはすばらしい。
    うんこにまみれてこそ真実の愛。そのスタート時点から変わらなかった奈緒美の健気さを知るラストシーン。せつない。

    0
    2016年10月05日
  • クチュクチュバーン

    Posted by ブクログ

    悪趣味な話です。
    読んでいると指先とか耳の奥の辺りとかがムズムズしました。
    20世紀末の頃ってこういう破滅に向かう世界で生きる人を描いた漫画が多かった印象があります。
    ただ、そういう漫画との大きな違いは、登場人物たちが破滅に抗おうとしていないところでしょうか。
    いやーな読後感を味わえる作品でした。

    0
    2014年12月31日
  • クチュクチュバーン

    Posted by ブクログ

    全ての有機体も無機物も一つになってクチュクチュしてバーンするだなんて、わくわくが止まらない。気持ち悪さを通り越しての痛快さに脳裏が刺激される。人類補完計画の悪趣味バージョンだと思っている。

    0
    2014年02月04日
  • クチュクチュバーン

    Posted by ブクログ

    恐怖によっても快感を与えられるのかと気付いた作品。
    あと、わたしこーいうの好きなんか、て気付いた作品。でも多分、この人の文章じゃないと読めんかったと思う。設定自体はありきたりだし、言ってることはあざとい。破壊力半端ない文章でぐいぐいキてるから読めた。
    めっちゃ体力使う。

    0
    2012年10月31日
  • クチュクチュバーン

    Posted by ブクログ

    強烈だった。救いがない、なんてもんじゃない。
    命も、生きる努力もすべてを無意味にしてしまう不可抗力。理不尽すぎる。

    0
    2012年10月18日
  • ハリガネムシ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    平成15年上半期芥川賞受賞作。カマキリに寄生してたハリガネムシと自分に潜む欲望を重ねた作品ていうかもうグロくてウゲーの連続だった。
    教職の主人公と底辺女の話。主人公が自分のSに目覚めるんだけど、これって他人事じゃないというか誰でも少し潜んでる願望だと思うからなおさらウゲー見たくねぇだった。覚醒させないで。
    底辺女のインパクトもすごかった。シャブ中のソープ嬢で子持ちで旦那がムショに入ってて「だじょー」とかいう変な喋り方とかウサギ面とかリアルに浮かんで怖かった。

    0
    2011年08月22日
  • ハリガネムシ

    Posted by ブクログ

    こういう部分否定できないかもしれない……
    な、なんだよ!
    ちょ、ちょっと待てって!
    俺がそうってわけじゃなくてさぁ!

    0
    2009年10月04日
  • ハリガネムシ

    Posted by ブクログ

    とても、怖かった。という感じ。でも、どこか開放感溢れてて。つまり私は自分の気持ちが整理できないままこの本を読み終えてしまった。こんなのは初めてでとても不思議な気持ちになり、何となく「芥川賞受賞」の意味が分かる気がした。
    大人の世界の「実は」を鮮やかに描いている。受け入れがたいが、きっとそうなのかな、と思った。

    0
    2009年10月04日
  • ボラード病

    Posted by ブクログ

    回想録のように少女の視点で語られていくため、随所で何が起こっているのか不明瞭ですが、舞台となる海塚市の強いディストピア感が描かれていきます。最後は圧巻でした。

    0
    2025年10月23日
  • ひび割れた日常――人類学・文学・美学から考える

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    コロナ禍の社会の中にいる3名の視座、リレーエッセイ

    日常という状態とは?
    ウイルスと生活するとは?
    自然の営みとは?

    コロナ禍を捉え直す試みは、全体から見つめ直す作業になる
    僕らはどのように変わるのか、変わっていくのか

    0
    2025年04月26日
  • CF

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    CFという会社の経営方法と周縁の人々の話

    日本国内に666社も建物を構えるCF。請け負っている業務内容は「責任の無化」、無化が行われると対象と被対象から責任が消える。人が生きやすくなるための手段や方法として用いられている。
    人々はCFについてさざめき合う。。

    CFという巨大な茶番に翻弄される人々が描かれている。ある人は両親を殺され貧相な身体と見た目で慣れない水商売を行う女性、ある人は不倫関係の女性、ある人はCFの世話になりCFに従事することになった男、ある人はCFに傷を与えようとする男。

    彼らが周辺の人々とぐるぐる台風のようにうずまき合って、関わり合い触れ合い傷つけ合う。

    ところどころ

    0
    2025年04月04日
  • CF

    H

    購入済み

    書評等では、予言的な小説とのことでしたが、そのようには読めませんでした。ただ、今の時代というか、望まない日本の未来を映す小説と思います。その意味で、面白かった! ただ、何故か私は没入できませんでした。
    評価としては、悩んだ結果、☆3つとしました。実態は、☆4つには届かないけど☆3つではないということです。

    0
    2025年03月16日
  • CF

    Posted by ブクログ

    生まれてから何かのきっかけで人を殺めるほど憎らしいと思う感情を持った事がないから何とも言えませんが、加害者の責任を無化する事で被害者の加害者への憎しみが消えると言うどうも納得いかないシステムを提供するCF。登場人物の北岡くんと同じ気持ちで、そんな事あるかと言いたいが、そこは巨大な組織CFが行う自作自演の見せ方、戦略により、国民が洗脳され、誤った方向に行ってしまう。概ねの国民が幸せだと言う事で有耶無耶にされてしまう恐ろしい世界がここにあります。

    0
    2025年01月26日
  • みんなのお墓

    Posted by ブクログ

    生理的に嫌悪をもたらす表現、性的な表現、たくさん出てくる。わざわざ出てきて、読者の感情をグリグリ掻き回す。だがそこに囚われすぎないように、人間のしていることの一環だとサラリと流しながら読んでみた。裸の女が誰なのかわかったあたりからピントが定まってくる。「木村麻奈は自分の胸に手をやり、乳首を摘まんだ。すると若い女も同じように自分の乳首を摘まんだ。木村麻奈が股間に指を宛がうと、若い女も股間に指を宛がった。木村麻奈が自分の体を撫で回すと、若い女も自分の体を撫で回した。その間、二人は何かに取り憑かれたように、半眼になったり瞼を閉じたりした。二人は立ち昇る薄い露を鼻腔に吸い込み、朝の古義川の匂いを嗅いだ

    0
    2025年01月12日
  • ボラード病

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    多和田葉子先生の『献灯使』と同じで、震災後の日本を彷彿とさせるような舞台設定。
    明確に「ここが怖い」みたいなポイントがあるわけではないけど、最初からうっすらと漂う不気味な雰囲気が漂っていた。
    こういう寓話ぽさがある文体、話の進み方をする物語は得意ではなくて読むのに少し時間がかかることが多かったけれど、終盤どんどん不穏さが増していく物語にページをめくる手が止まらなかった。
    ディストピア小説だけどリアリティもあり、描かれている世界が全然大袈裟にも思えなかった。こういう大きな災害などで大人数が同じ感情を共有するような出来事があった時、「団結」を全面に打ち出されると弱さを出すのが難しくなったり、逆にお

    0
    2025年01月06日
  • 臣女(おみおんな)

    Posted by ブクログ

    好意とか感謝の気持ちとか、言えるときに言って、伝えられるときに伝えた方が良いと改めて思った。

    奈緒美との最後、何の会話もできなかったのが切ない。思い出や記憶の中の奈緒美としか会話というものができない最後だったのは寂しい。

    最初はグロい表現に読めなくなりそうだったけど、主人公の心の変化が起きて、奈緒美に対して愛情を確認したあたりから苦じゃなく読み進められるようになった。

    人間の下の世話ですら大変なのに、巨大化した妻の排泄物の処理なんて無理‥。珍しい愛の形を読んだ気がする‥。

    これ‥映像化‥‥できないよねぇ〜。
    巨大化した奈緒美を映像で見たいなぁ。

    0
    2024年12月15日
  • ハリガネムシ

    Posted by ブクログ

    気持ち悪い。本質的にクズだった人が、クズに刺激を受けて、クズぶりが引き出されていく、という物語。

    それを読んで、自分のクズな部分もまた刺激されているかも。実はだれかをぶっ殺したい、誰かを心底バカにしたい、と思っている自分の一部が見え隠れする。いつもはいい子を装ってはいるけれど。

    人間の、わたしの、クズを垣間見る。

    0
    2024年11月02日
  • みんなのお墓

    Posted by ブクログ

    読みました。
    『クチュクチュバーン』ほどではないけど、相変わらず気持ち悪い。非社会性が、気持ち悪いのかな。

    0
    2024年09月15日