吉村萬壱のレビュー一覧
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ネタバレ清潔と不潔。
浄と不浄。
きれいはきたない、きたないはきれい。
下種は聖。
これらはつまり極端は対極に転じ得るということだ。
(中島らもと通ずると思うが、ふたりを並べた論は見たことがない。)
男は女を犯すとき、女になって男に犯されたいと夢想する。
女はマゾヒスティックな殉教を夢見る。
すなわち男とは別文脈で受け容れる(ように見える)。
男も女も、対する女と男に、過剰な願望を押し付けて、それが裏切られては怒り失望するしかないのだ。
「B39」と「B39-Ⅱ」の関係は連作の極北。
大げさではなく世界が反転するんだもの。びっくりした。
ところでかつて「ハリガネムシ」でウンコを握り潰す場面を読ん -
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「グロ」と「夫婦愛」の融合。
家畜人ヤプー以来の奇作です。
内容は、夫の不倫を知った妻が突如、5mになるまで巨大化。
日常生活もままならなくなる中、懺悔と愛情の入り混じった心境で介護し続ける夫の戦いの物語です。
戦いといっても、大半が妻の食事や排泄処理。
排泄の描写は、スカトロファンにはたまらないのではないでしょうか?
一方で得体の知れない激痛に苦しみ、言葉もままならぬなくなっていく妻を見捨てず、最後まで添い遂げる様が夫婦の純愛小説として評価される所以でしょう。
奇天烈な設定ですが、夫婦という裏も表もある一筋縄でいかない関係を考えると、意外とまともなテーマなのかな?と思いました。 -
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ここはB県海塚。新鮮な魚や野菜が手に入るこの町で、町民は心を一つに支え合いながら生活し、子ども達は自主性を重んじる学校に通いのびのびと育つ。同級生の急死が若干多い点はさて置き、理想的な共同体から外れまいと必死に努力する主人公の少女だがー。モダンディストピア小説と聞き、真っ先に手に取った本作。ポスト3.11の日本を痛烈に揶揄した、薄いながらもインパクト大の一冊でした。最初から最後まで不穏な空気満載で、先が気になり気になりページを繰る手が止まらない。明らかに子どもがナレーションしている分、『向日葵の咲かない夏』のような「信頼できない語り手」のトリックには引っ掛からないぞ~!と構えていたものの、ラス
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主人公・恭子の回想で物語が進みます。小学5年生の頃の様子を語っています。
恭子の住むB県海塚市は過去に何らかの災害があり、住民は数年間避難生活を強いられていたらしい。復興が進みやっと故郷に戻ってこられたからか、住民たちの海塚市への想いや住民同士の結びつきは極端な程強い。
冒頭からずっと何かがおかしくて、母親とのやり取りや学校での様子もずっとひっかかる。
だんだんこの海塚という町の異様さや、何らかの病気が蔓延している雰囲気が感じられてきます。
結局、誰が正しくて誰が間違ってるのか、具体的に何が起こったのかは想像するしかないのですが、所々で「絆」「放射能」を連想してしまう…ずっと怖い話でした。
読 -
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ネタバレCFという会社の経営方法と周縁の人々の話
日本国内に666社も建物を構えるCF。請け負っている業務内容は「責任の無化」、無化が行われると対象と被対象から責任が消える。人が生きやすくなるための手段や方法として用いられている。
人々はCFについてさざめき合う。。
CFという巨大な茶番に翻弄される人々が描かれている。ある人は両親を殺され貧相な身体と見た目で慣れない水商売を行う女性、ある人は不倫関係の女性、ある人はCFの世話になりCFに従事することになった男、ある人はCFに傷を与えようとする男。
彼らが周辺の人々とぐるぐる台風のようにうずまき合って、関わり合い触れ合い傷つけ合う。
ところどころ -
購入済み
書評等では、予言的な小説とのことでしたが、そのようには読めませんでした。ただ、今の時代というか、望まない日本の未来を映す小説と思います。その意味で、面白かった! ただ、何故か私は没入できませんでした。
評価としては、悩んだ結果、☆3つとしました。実態は、☆4つには届かないけど☆3つではないということです。