吉村萬壱のレビュー一覧
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どう考えても普通じゃない、でもあり得なくもない絶妙な狂い具合だなと思って読んでたら、最後の章で全部向こうに持っていかれた。
起きた後にめちゃくちゃ疲れるタイプの夢のようでしたPosted by ブクログ -
植物園のある町を舞台に、世間が決めた型からどうしようもなくはみ出してしまう人々の日常を描く連作短編集。
いやいや…連なるな連なるな!!
歪んだ性癖を持つ男、裸踊りをする老夫婦、公開生活する男、世界の速さに取り残される女、精神病患者を演じる会員制倶楽部、ドM宗教家。
そして表題作である最後の章で混ぜ...続きを読むPosted by ブクログ -
「苦悩プレイ」「美しい二人」「堆肥男」「絶起女と精神病苑エッキス」
「カカリュードの泥溜り」「死者にこそふさわしいその場所」
6話収録の短編集。
6話共に物語の舞台は折口山、駅前にあるスーパーマーケット「おりぐっちん」界隈で暮らすどうしようもない人々の日常が描かれる。
シュールな装丁に負けず劣ら...続きを読むPosted by ブクログ -
悪い意味じゃないけど気持ち悪い、怖い。
その辺のホラーよりも怖い。結構読んでて辛かった。
文体は凄い好み、描写がみっちりぎゅうぎゅうになってて好き。
けど内容が、なんか吐き気してくるぐらい気味悪い。ほんとに気持ち悪い、意味の分からなさに酔う。めまいした。
あとめっちゃGが出てくる。わざわざGって言う...続きを読むPosted by ブクログ -
人類学者、作家、障害についての研究者三人によるコロナ後の日常についての刺激的なリレーエッセイ。
同じテーマを語っていても、各々の感じ方や表現の個性がとても興味深い。類似性と違いが同時に目に入ってくるのが楽しい。Posted by ブクログ