村田喜代子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『屋根屋』と違って、幻想的なところはなく、非常に読みやすいので、そういうものの苦手な、宮尾登美子的な小説が好きな人には良いと思う。私は『屋根屋』の空を飛ぶシーンや、『ゆうじょこう』の不器用に綴られる言葉が大好きだったので、ちょっと物足りない気がした。
しかし、寂れてしまった北九州しか見たことのない者にも、一番活気のあった頃の北九州や、今よりずっと自由に、また迷信深く生きていた人々が目に見えるようで、十分面白かった。
80年代にしょっちゆう作られていた一族ものの映画を思い出し、克美は緒方拳で決まりだな、などとキャスティングしながら読んだ。
最後に控えめに第一部完とあるし、作者の自伝にもなっている -
Posted by ブクログ
表紙のシャガールの絵がイメージぴったりの、不思議な物語だった。
雨漏り屋根の修理に来た職人の永瀬は夢を自在にコントロールできるという。
話を聞くうちに夢の世界と、そこで見る屋根の上に興味を持ち始める施主宅の「奥さん」。
夢に同行したがる「奥さん」と渋る永瀬。押し切られるように夢旅行を重ねてゆくうちに、二人の積極性が逆転し、だんだん雲行きが怪しくなりはじめる。
ファンタジー?
妄想?(なら、誰の?)
夢か現か?(どこからが?)
着地点が気になりページを繰ったが、中盤以降、冗長な気がした。
もっと短くしたほうが、二人の積極性が逆転する辺りからの不穏な空気感、夢に囚われてしまいそうな怖さ、なのに