アイザック・アシモフのレビュー一覧
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個性的なロボットたちの短編集。
キャルヴィン女史が各話を語るという形式で
進みました。
「うそつき」はロボットが好きでロボットのよう
なと例えられるキャルヴィン女史の、若いときは
まだ人間味あったんだなって分かる話で好きです。
恒例キャラのパウエルとドノヴァン両技師が
宗教つくっちゃったロボットに振り回される
「われ思う、ゆえに...」も好きな話です。
この2人がでてる話は冒険的なものが多かった。
ほとんどの話に〈ロボット工学の三原則〉が深く絡んでいて、それを軸にどれもミステリチックでした。
「証拠」と「迷子のロボット」は特にそんな感じなので、1番お気に入りです。
この短編集の最後の -
Posted by ブクログ
名作中の名作ですが、非常に親しみやすい内容でした。
こんな話だとは思いませんでした。もっと文学性に寄った堅い話だとばかり。
翻訳者の手腕なのか大昔の小説とは思えないくらい古臭さがないです。
良かった点
・ロボット工学の三原則について知れること
・SFでありながら実質ミステリーなところ
・短編の連作で毎回、違う切口を見せてくれる
悪かった点
・誰が喋ってるのが分からなくなるところ
・世界の全貌がイマイチ見えなかったところ
正直、大筋では理解できたものの、本作の魅力を十分受け取れた気がしません。
「ロビイ」、「われ思う、ゆえに」が特にお気に入りですが、それぞれロボや三原則に対するアプロー -
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Posted by ブクログ
ネタバレ舞台は、人との接触を極度に避け、対面は全てバーチャル映像で行う社会。
極めて人工的に管理されたシェルターの中で暮らし、自然環境からは完全に隔絶されている別の社会(こちらは「鋼鉄都市」に詳しい)から来た人と、実際に同じ部屋の両隅で距離を取り恐る恐る対面することになった登場人物が、
「あなたの肺にあった空気が、わたしの肺に入る」
ことに気づき、気持ちが悪くなり耐えられず逃げ出してしまいます。
3密とかいう言葉も登場し、Webでのコミュニケーション全盛の今の時代から、あと少しかも・・・
どちらの社会もロボットが大活躍。ロボットに仕事を奪われることの人々の嫌悪感、ロボット任せで失われてゆく能力の描写な -
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購入済み
人もロボットもトラブル続き
ロボット三原則、とかいわれると仰々しい
ように思えるけれど、中身はむしろコメディ
タッチな作品や、ドタバタ喜劇の一歩手前
みたいな話も多くて楽しいし、所々でちゃんと
皮肉も効いていて飽きない
パウエル、ドノヴァンのコンビや、スーザン
博士、各ロボットどれもキャラが立っていて
読みやすく楽しい
「われ思う、ゆえに……」と「証拠」が好みだ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ万能でファウンデーションを征服したミュールでさえ、一つの不安に悩まされていた、それが第二ファウンデーションである。
第二ファウンデーションを精力的に探すミュール。第二ファウンデーションもそのミュールに陰謀を仕掛ける。ミュールが第二ファウンデーションを打ち倒したと思った瞬間に、全てが覆る。
第二ファウンデーションは、再びセルダン・プランを維持するために活動している。ミュールを失い、また立ち上がった第一ファウンデーションの「良識を持つ人々」は、第二ファウンデーションの脅威を除くべく、陰謀を巡らせる。「銀河の逆の端」という第二ファウンデーションの位置を確かめ、第二ファウンデーションの影響力を除外 -
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銀河系全土を一万年以上にわたって支配してきた銀河帝国は、爛熟期から停滞期を超えて、緩やかに衰退しつつあった。
「心理歴史学」の第一人者ハリ・セルダンは、このままでは帝国が滅亡することを予言し、人類の知識的滅亡を防ぐために帝国中から学者を集めて百科事典を編纂するプロジェクトを開始する。衰退を直視しようとしない帝国から危険分子と見なされたこのプロジェクトは、セルダンの死去とプロジェクト関係者10万人が辺境の惑星ターミナスに追放されることにより、実質的に幕を閉じたかに見えた。しかし、ターミナスにプロジェクト拠点が写されること自体、実はセルダンの遠大な計画上予測され、準備されたことだった。セルダンの計 -
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