あらすじ
ヒューゴー賞受賞 人類の歴史は、かつてない重大な局面を迎えた! 圧倒的スケールで放つSF宇宙叙事詩の決定版
〔ヒューゴー賞受賞/銀河帝国興亡史4〕設立から五百年、第一ファウンデーションは、その力の絶頂にあった。だが青年議員トレヴィズの推理によると、滅びたはずの第二ファウンデーションはいまだ健在で、銀河の歴史を支配しているらしい。ただちに探索の旅に出たトレヴィズ一行が外宇宙で見つけたものは……?
アイザック・アシモフの数ある作品の中で『映像化不可能』と言われている作品です。そう言われるだけあって読み応えあります。
アシモフの作品には、有名な「ロボット三原則」のようにシリーズ毎に一貫したテーマがありますが、この「銀河帝国興亡史」では「心理歴史学」です。
「銀河帝国はどのような滅亡の道を辿るのか?」、「ファウンデーションはどうやってその危機を乗り越えるのか?」、「そして、ハリ・セルダンの予言とは何なのか?」
そう思いながら物語を読み進めていくと、あっという間に三部作を読み終えてしまいます。
他のアシモフ作品につながるテーマが要所に盛り込まれている、アシモフファン必読の三部作です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
第一ファウンデーションを追放されたトラヴィス、それを追うコンパー、それを追うブラノ市長。コンパーと合流した第二ファウンデーションから派遣されたジェンディバルと、第一ファウンデーション、第二ファウンデーションの代表が邂逅する。
しかし、これは邂逅というより、ガイアによって仕込まれた会合だった。
トラヴィスに委ねられた銀河の運命は。ペロラットの助けも借りながら、トラヴィスは決断する。
Posted by ブクログ
シリーズ中一番、多くの個性的キャラクタが登場し交差しながらストーリが進んでゆく、序々に明らかになってゆく謎・・・個々のキャラクタが面白くてシリーズ中一番よく読み返している作品。ブリンのキャラが面白い。
Posted by ブクログ
ついに地球と思われる星「ガイア」到着した。帝国崩壊以降に起こった策謀は実はガイアが行ったものだった?!
そして新たな方向に進むために主人公が選択を行う必要が。
Posted by ブクログ
私は次から次へとそれを超えるものがでてくるタイプの話が
基本的には好きではないのです。
(で、さらに主人公がそれでも勝つという調子のいいストーリーは特に)
そういう意味で、
ガイア、
そして最後に暗示された謎の存在が微妙です。
これだけ長い話になるとその他の存在が必要になるだろうし、
人や組織は腐敗あるいは機能しなくなったりするのがリアルだろうし、
何者であろうと完璧であるのは非現実的
(特に第二ファウンデーション人は普通の人間であるし)。
さらに、『第二ファウンデーション』で
第二ファウンデーションに焦点を当ててしまい、
且つセルダンプランのまだ中程となれば、
やはりこういう展開にならざるを得ないんだろうな、と邪推。
しかしただの「優れた人」ではなくて根本的に異なる人種としたことで
存在の今更の表面化を納得できるものにしたこと(とりあえずは)、
そして一応前作までの謎に答える形で設定がされている点、
また続編のために謎を一つ組み込んだ点は
評価したい。
アシモフはどの程度設計してこのサーガを書き始めたんだろうなあ…。
ま、とりあえず次を読みます。
あ、ストーリーは純粋に面白いです。