【感想・ネタバレ】ファウンデーションの彼方へ 上のレビュー

あらすじ

ヒューゴー賞受賞 第二帝国勃興への道程にいま新たなる危機が! SFのオールタイム・ベスト・シリーズ第4巻
〔ヒューゴー賞受賞/銀河帝国興亡史4〕設立から五百年、第一ファウンデーションは、その力の絶頂にあった。だが青年議員トレヴィズの推理によると、滅びたはずの第二ファウンデーションはいまだ健在で、銀河の歴史を支配しているらしい。ただちに探索の旅に出たトレヴィズ一行が外宇宙で見つけたものは……?

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アイザック・アシモフの数ある作品の中で『映像化不可能』と言われている作品です。そう言われるだけあって読み応えあります。
アシモフの作品には、有名な「ロボット三原則」のようにシリーズ毎に一貫したテーマがありますが、この「銀河帝国興亡史」では「心理歴史学」です。
「銀河帝国はどのような滅亡の道を辿るのか?」、「ファウンデーションはどうやってその危機を乗り越えるのか?」、「そして、ハリ・セルダンの予言とは何なのか?」
そう思いながら物語を読み進めていくと、あっという間に三部作を読み終えてしまいます。
他のアシモフ作品につながるテーマが要所に盛り込まれている、アシモフファン必読の三部作です。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

1-3巻を新訳版で読んでからこの巻に進んだが、大きな違和感はなかった。テルミナスがターミナスになったこと以外は。ペロラットの弱気なセリフが共感を誘う。発言者会議の精神戦に息が詰まる。みんなどこまで本心かわからなくなってくるが、ストーリーが追いやすく先が気になってどんどん読み進められた。

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2023年10月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

セルダン・プランの不自然な「正しさ」に気付いたゴラン・トラヴィズ。トラヴィズを観察することで、その「正しさ」が第二ファウンデーションにまで及んでいることに気付いた発言者ジェンディバル。

トラヴィズは第一ファウンデーションを追放され、発言者ジェンディバルもまた第二ファウンデーションの外へ出される。二人はそれぞれの同行者を共に、今は失われた「地球」に向かって銀河へ漕ぎ出す。

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2019年01月07日

Posted by ブクログ

30年ぶりの銀河帝国興亡史それだけで涙する
表紙   7点鶴田 一郎
展開   8点1984年著作
文章   8点
内容 800点
合計 823点

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2017年01月31日

Posted by ブクログ

ファウンデーションシリーズの中で一番面白い。
キャラクターが一人一人個性が溢れ、その一人一人に思想があり、本の終わりに行くに従って重なり収束していくのがとても良い。
この主人公が次の「ファウンデーションと地球」に続くけれど、そうならざるをえないですね。

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2020年08月16日

Posted by ブクログ

1万と2千年続いた銀河帝国の衰退期、膨大な集団の行動を予測する心理歴史学者ハリ・セルダンは、銀河帝国の滅亡から続く三万年の暗黒時代を1千年に圧縮するため、ファウンデーションを建立。ファウンデーションはセルダンが予測するプランに従い、その勢力を着実に拡大していく。セルダンすらも予測できなかった突然変異体ミュールの出現により、ファウンデーションは一度打ち破られるが、セルダンが設立したもうひとつのファウンデーション(第二ファウンデーション)の活躍により、危機は回避される。しかし、今度はセルダンプランを影から操る第二ファウンデーションに対し、ファウンデーションが牙を向けることになり…
ここまでは、1942年から1950年にかけて発表された銀河帝国興亡史の三部作で描かれます。本書はその続編。32年ぶりに刊行された本書では、ファウンデーションの設立から500年が経過し、セルダンが予言した1千年の折り返しが幕開けとなります。
順調にプランが運ぶことに疑惑を抱いたファウンデーションの首都ターミナスの青年議員ゴラン・トレヴィズは、絶滅したはずの第二ファウンデーションが実は存続しており、未だに影から歴史を操っていると推測。ターミナス市長のブラノは、プランに疑義を示す彼をターミナスから追放する。一方、第二ファウンデーションの高官ジェンディバルは、トレヴィズの動向をきっかけに、第二ファウンデーションに干渉する未知の存在を察知することになり…

三部作で魅せた物語にぐいぐい引き込むシナリオは本書でも健在。32年ぶりの続編なのに衰えないなぁ…と感服しましたが、「面白かったんだけど、なんだか複雑な気分」というのが読後の感想。なぜならば、あれほど三部作で大事にしてきたプランをあえて御破算とさせているからです。プランとそれを死守する登場人物を温かく見守ってきた一読者としては、納得し難いところです(しかも、ぽっと出の存在にすべてを横取りされるようなかたちでは尚のこと…!)。
解説によると、本書では、アシモフが描くロボットシリーズや他の作品を銀河帝国興亡史と統合し、ひとつの壮大な宇宙未来史を構成させているとのこと。この宇宙未来史は、本書に続く「ファウンデーションと地球」で全容が俯瞰できるらしい…読まねば。

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2015年08月31日

Posted by ブクログ

シリーズ中一番、多くの個性的キャラクタが登場し交差しながらストーリが進んでゆく、序々に明らかになってゆく謎・・・個々のキャラクタが面白くてシリーズ中一番よく読み返している作品。ブリンのキャラが面白い。

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2010年10月26日

Posted by ブクログ

 前作から30年たったとは思えない内容。きちんと連続して読み込める。
 第2ファウンデーションも実は操られているのはないかという疑問を元に、「地球」を探すたびに出た主人公は半ば市長に追い出されるように出発した。
 ちょっと主人公がわがままな感じがしますが。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

銀河に広がり複数の星系を支配する人類が、忘れられた起源の星「地球」を探して宇宙を冒険する王道スペースオペラ。

お話もさることながら、登場人物が面白い。伝説的な歴史心理学者ハリ・セルダンの打ち立てたプランに従って銀河の行く末を導こうとする学者たちをめぐるサイドストーリー。

ふとしたことで若手学者ジェンディバルを助けた農婦ノヴィが、自らも学者になるためにジェンディバルを訪ね訴える。

○だめだ。農夫はばかだからな。農夫は土塊で仕事し、自分も土塊になる。もし、おれが農婦になれば、おれも土塊になる。読み書きする時間がなくなり、忘れちまう。脳味噌が腐っちまうだよ。やだ!スカウラー〔学者〕は違う。物を考える!

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2014年01月11日

Posted by ブクログ

何故★4ではなくて3なのか。
普通に面白かったのだけど、
第二ファウンデーションの神秘性がなくなったのが
残念だったのかなあ。
まあ人間である限りどんなに訓練され選ばれた人であろうと
エゴからは解放されないというのは事実だけれど。
そういう意味ではリアリティがあるのだけど。
しかしもちろん面白いです

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2009年12月14日

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