【感想・ネタバレ】ファウンデーションの誕生 下のレビュー

あらすじ

巨匠アシモフ 最後の長篇
40年以上にわたり、400冊以上の作品を書きつづけてきた巨匠が最後に発表した傑作長篇。

〔銀河帝国興亡史7〕さまざまな事件や陰謀や妨害を乗り越え、滅びゆく銀河帝国を救うべく、ファウンデーション創立をめざし、その人生を賭けて奮闘努力する心理歴史学者セルダンの活躍と激動のドラマ。ヒューゴー賞特別賞を受賞した壮大なる宇宙叙事詩はここに感動の最終巻を迎える。巨匠アシモフ最後の長篇。

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アイザック・アシモフの数ある作品の中で『映像化不可能』と言われている作品です。そう言われるだけあって読み応えあります。
アシモフの作品には、有名な「ロボット三原則」のようにシリーズ毎に一貫したテーマがありますが、この「銀河帝国興亡史」では「心理歴史学」です。
「銀河帝国はどのような滅亡の道を辿るのか?」、「ファウンデーションはどうやってその危機を乗り越えるのか?」、「そして、ハリ・セルダンの予言とは何なのか?」
そう思いながら物語を読み進めていくと、あっという間に三部作を読み終えてしまいます。
他のアシモフ作品につながるテーマが要所に盛り込まれている、アシモフファン必読の三部作です。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ファウンデーションができるまでの困難、ドース、ユーゴ、レイチ、マネルラ、そしてウォンダとの別れが書かれる。

滅びゆく帝国とともに、文明が滅んでいくのを、何とかして食い止めようとする努力をするセルダンが、ついにファウンデーションと星界の果てを見出した。

彼の人生は、困難に満ちていたが、多くの人に恵まれていたと思える一冊だった。

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2024年01月21日

Posted by ブクログ

ついにファウンデーションシリーズが完結し、よく知っているところへたどり着いた。これまでの知識を持ってもう一周してみようとも、新たな世界に進もうとも思った。自分にとって折に触れて見返したくなる名作となったことは間違いない、と思った。

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2024年01月06日

Posted by ブクログ

セルダンが老いていき、おなじみの姿に近づいていくのはある種の安心感があった。だが、そこに到達するまでに彼が失ったものを考えると胸が痛む。巻末の解説にもあるように、今作はファウンデーション成立後の作品と性格を異にしている。SFという面だけでなく、セルダンの焦りや後悔といった感情を精緻に描く人間ドラマとしても最上の作品だと思う。

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2021年02月04日

Posted by ブクログ

前同
表紙   7点生賴 範義
展開   7点1993年著作
文章   7点
内容 750点
合計 771点

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2017年03月29日

Posted by ブクログ

銀河帝国興亡史⑦ 年代順②

巨匠アシモフ最後の長篇
40年以上にわたり、400冊以上の作品を書きつづけてきた巨匠が最後に発表した傑作長篇(本書帯より)

銀河帝国を救うべく心理歴史学の実用化とファウンデーションの創立に人生を賭けたセルダンの生涯。大切な人たちをひとりずつ失い、苦悩しながら、それでも前に進む姿が描かれています。

下巻はどんでん返しやミスリードなどはありません。物足りないと思うかもしれませんか、私にはかえって、それがよかったと思いました。最後の長篇は王道で締めくくってくれました。

私にはセルダンがアシモフその人に見えました。やるべきことをやりきって退場してゆく...。何とも言えない感動と寂しさがあります。

とはいえアシモフの未読作品はまだまだあるので、これから追いかけてゆきたいです!

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2024年07月25日

Posted by ブクログ

読み進めるうちにそれなりにハマったので下巻は★4で。
セルダンの辛さが、胸に沁みる。

私はこの銀河帝国シリーズではほとんど解説を読まなかったのだけど、
この『ファウンデーションの誕生』下巻だけは読みました。
まーシリーズ最後の一冊ということで。
で、解説されている方が、
人類の在り方としてアシモフが描いている方法に(つまりガイアに)、
納得できていないと知ってちょっと嬉しい。
なぜなら私も納得できないから。
私はアシモフは好きだけれど、これだけは反対。

さてでは『ネメシス』『永遠の終り』に進もうか、
と言いたいところなんだけれど、
読まなくてはならない本が山積みしているのでアシモフは暫しお預け。
残念。

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2010年01月09日

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