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アイザック・アシモフの数ある作品の中で『映像化不可能』と言われている作品です。そう言われるだけあって読み応えあります。
アシモフの作品には、有名な「ロボット三原則」のようにシリーズ毎に一貫したテーマがありますが、この「銀河帝国興亡史」では「心理歴史学」です。
「銀河帝国はどのような滅亡の道を辿るのか?」、「ファウンデーションはどうやってその危機を乗り越えるのか?」、「そして、ハリ・セルダンの予言とは何なのか?」
そう思いながら物語を読み進めていくと、あっという間に三部作を読み終えてしまいます。
他のアシモフ作品につながるテーマが要所に盛り込まれている、アシモフファン必読の三部作です。
Posted by ブクログ
1万と2千年続いた銀河帝国の衰退期、膨大な集団の行動を予測する心理歴史学者ハリ・セルダンは、銀河帝国の滅亡から続く三万年の暗黒時代を1千年に圧縮するため、ファウンデーションを建立。ファウンデーションはセルダンが予測するプランに従い、その勢力を着実に拡大していく。セルダンすらも予測できなかった突然変異体ミュールの出現により、ファウンデーションは一度打ち破られるが、セルダンが設立したもうひとつのファウンデーション(第二ファウンデーション)の活躍により、危機は回避される。しかし、今度はセルダンプランを影から操る第二ファウンデーションに対し、ファウンデーションが牙を向けることになり…
ここまでは、1942年から1950年にかけて発表された銀河帝国興亡史の三部作で描かれます。本書はその続編。32年ぶりに刊行された本書では、ファウンデーションの設立から500年が経過し、セルダンが予言した1千年の折り返しが幕開けとなります。
順調にプランが運ぶことに疑惑を抱いたファウンデーションの首都ターミナスの青年議員ゴラン・トレヴィズは、絶滅したはずの第二ファウンデーションが実は存続しており、未だに影から歴史を操っていると推測。ターミナス市長のブラノは、プランに疑義を示す彼をターミナスから追放する。一方、第二ファウンデーションの高官ジェンディバルは、トレヴィズの動向をきっかけに、第二ファウンデーションに干渉する未知の存在を察知することになり…
三部作で魅せた物語にぐいぐい引き込むシナリオは本書でも健在。32年ぶりの続編なのに衰えないなぁ…と感服しましたが、「面白かったんだけど、なんだか複雑な気分」というのが読後の感想。なぜならば、あれほど三部作で大事にしてきたプランをあえて御破算とさせているからです。プランとそれを死守する登場人物を温かく見守ってきた一読者としては、納得し難いところです(しかも、ぽっと出の存在にすべてを横取りされるようなかたちでは尚のこと…!)。
解説によると、本書では、アシモフが描くロボットシリーズや他の作品を銀河帝国興亡史と統合し、ひとつの壮大な宇宙未来史を構成させているとのこと。この宇宙未来史は、本書に続く「ファウンデーションと地球」で全容が俯瞰できるらしい…読まねば。
Posted by ブクログ
銀河に広がり複数の星系を支配する人類が、忘れられた起源の星「地球」を探して宇宙を冒険する王道スペースオペラ。
お話もさることながら、登場人物が面白い。伝説的な歴史心理学者ハリ・セルダンの打ち立てたプランに従って銀河の行く末を導こうとする学者たちをめぐるサイドストーリー。
ふとしたことで若手学者ジェンディバルを助けた農婦ノヴィが、自らも学者になるためにジェンディバルを訪ね訴える。
○だめだ。農夫はばかだからな。農夫は土塊で仕事し、自分も土塊になる。もし、おれが農婦になれば、おれも土塊になる。読み書きする時間がなくなり、忘れちまう。脳味噌が腐っちまうだよ。やだ!スカウラー〔学者〕は違う。物を考える!
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