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アイザック・アシモフの数ある作品の中で『映像化不可能』と言われている作品です。そう言われるだけあって読み応えあります。
アシモフの作品には、有名な「ロボット三原則」のようにシリーズ毎に一貫したテーマがありますが、この「銀河帝国興亡史」では「心理歴史学」です。
「銀河帝国はどのような滅亡の道を辿るのか?」、「ファウンデーションはどうやってその危機を乗り越えるのか?」、「そして、ハリ・セルダンの予言とは何なのか?」
そう思いながら物語を読み進めていくと、あっという間に三部作を読み終えてしまいます。
他のアシモフ作品につながるテーマが要所に盛り込まれている、アシモフファン必読の三部作です。
Posted by ブクログ
銀河帝国興亡史、3部作の完結編。
本作の主軸は「第2ファウンデーションはどこにあるのか?」である。わかりやすくワンテーマで物語が展開されるため、これまでの2作に比べると格段に読みやすいが、作品としての質が低下しているわけではまったくない。むしろ、探索の標的になる第2ファウンデーションとはどのような存在なのか、という副次的な関心事項がかえって私たちに大きな問題意識を投げかけている。それは、「私たちの世界の中に『ほんとうのこと』というのは存在するのか?」という問題提起であると自分は受け取った。
第1部ではミュールによる探索、第2部では第1ファウンデーションによる探索が描かれる。第1部は事実上、前作の続きであるが、ミュールと第2ファウンデーションとの鍔迫り合いには息を飲むような緊張感があり、一気に読まされる。第2部は、さしずめアーカディア・ダレルという少女によるロードムービーの様相であるが、本作における真の主役は誰か?という点に関しては最後に驚きの展開が待っている。SFというよりもミステリー小説を読んでいるかのような感覚を味わえるが、全体としては哲学的問いを投げかけているという点ではやはりSFの特質を放棄してはいない。本作では、人間の精神における作用が物事の趨勢に大きく影響を与えることが描かれているが、精神医学のことすらほとんど知られていなかった1940〜50年代にこのようなテーマについて考えていたことにただただ驚嘆するばかりである。1980年代に書かれた続編にもぜひとも触れてみたい。
Posted by ブクログ
ファウンデーションをついに打ち破ったミュールが次に狙いを定めたターゲットは、セルダンが設立したもうひとつのファウンデーション─第二ファウンデーションだった!
猛然と襲いかかる突然変異体の脅威。<セルダン・プラン>は計画外の産物によって完膚無きまでに打破されてしまうのか…!
三部作最後の作品は、第二ファウンデーションが舞台となる。
ミュール、そしてファウンデーションまでもが陰謀の中心に牙を剥くことになる。
読み手を惹きつけるミステリー要素の差し込み方は相変わらず手際が良く、終盤のどんでん返しの応酬は少しやり過ぎの感がなくはないが、全体を通じて綺麗に収まっていることに疑問の余地はないだろう。
さて、沸き上がる興奮を傍らに読み進めたファウンデーションシリーズについては、とりあえずこの作品をもってピリオドを打つ。
後々には、アシモフを代表するもう一つの雄/ロボットシリーズとの融合を画策した『ファウンデーションの彼方に(1983年ヒューゴー賞長編部門受賞)』が控えているが、楽しみは未来に置いておこう。
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