アイザック・アシモフのレビュー一覧

  • 鋼鉄都市

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    ネタバレ



    アイザック・アシモフのロボット三原則をテーマにした作品群のうちのひとつ。先日われはロボットを再読したばかりでかなり期待していたが、本書は1970年代に翻訳出版されたものであり、訳文が読みにくく、思っていたほど良さを感じることができなかった。

    ロボット嫌いの刑事ベイリーと宇宙人の配下のロボットであるダニールがバディを組んで事件に当たるストーリー。ベイリーのダニールに対する感情が次第に変化していく点が見どころとの触れ込みだったが、個人的にベイリーの思想や感情がなかなか掴めなかった。人間だけあってコロコロと感情や物の考え方が変化するが、何を受けてそうなったのかが読み取りにくい。全編通して聖書の

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    2022年03月28日
  • われはロボット〔決定版〕

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    初期のロボットは、しばしば〈三原則〉の矛盾により緊急事態を引き起こした/衛星軌道発電所のロボットは地球霊が本尊でニンゲンは電子ビームを司る祭司であるとの宗教を始めたが/U.S.ロボット社はポジトロンロボットを独占していたが、やがてヒューマノイド・ロボットは時代遅れとなった/ニンゲン(民主主義)の経済的利益優先の政治の危険に気づき、ついには人類の運命を握った
    (別の作品系列である未来史銀河帝国シリーズでは)他の恒星系に去った人類はロボットを置き去りにした/ダニールは精神感応能力をもち銀河帝国の立役者であったが、陽電子頭脳の寿命の限界、10万年に近づいて…

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    2021年04月01日
  • はだかの太陽〔新訳版〕

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    人と人とが一生のうちほぼ触れあうことなく、映像で対面することが基本となっているソラリアという星でおきた殺人事件に挑む。

    このコロナ禍のなかで読むと、だいぶ地球もソラリアに一気に近くなってきたなというところがまず興味深かった。
    やはりロボットやいろんな技術が発展すれば、人間の出番はこうやって減っていくんだろうな…。

    ミステリとしてはそんなに意外性もなく、期待していたダニールの出番もあまりなかったのでちょっと残念。
    ソラリアという星はこういう人間が住んでいて、こういう習慣ですよ、という部分が大半を占めていた気がする。
    私はそもそもSFがあまり得意なほうではないので少し退屈に感じた。

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    2021年03月27日
  • われはロボット〔決定版〕

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    ロボット三原則と、それにまつわるあれこれ。法律の解釈のような、三原則の解釈を巡って対立、発生する問題について。面白かった。特に「うそつき」「証拠」の二篇が好きだったなあ

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    2020年12月23日
  • 夜来たる

    購入済み

    やや期待外れ

    巨匠アシモフの作品ということでずいぶん期待して読んだがやや期待外れの感が否めない。
    この作品が書かれた当時では斬新なアイデアだったのかもしれないが、手を変え品を変え様々なアイデア 設定 考えが上梓されるSF界では古びるのも早いのかもしれない。SFは文学であるともに自然科学でもあると思わせる作品である。

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    2020年08月06日
  • ファウンデーション対帝国

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    ファウンデーションを読んでいてもわかりにくい内容だが、ラスト三章で急速に収束する話作りはさすが。
    鋼鉄都市シリーズを読んだ人なら繋がるであろう能力、この後どうなるのか。
    それにしても登場人物が多いのは本当大変…

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    2020年05月12日
  • ファウンデーション

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    とにかく読みにくい。
    登場人物がちょくちょく変わり、星間政治的背景がこれでもかと押し出されるために内容を理解するのにとても時間がかかりました。
    鋼鉄都市から入った人(私ですが)には正直キツい。
    銀河興亡史というタイトルがつくだけあって、ただひたすらに歴史をかいつまんで説明してるのだと思います。
    宗教が政治を支配し、民衆もそれを甘んじて受け、それによって発展性がそがれじわじわと朽ちてゆく。
    一巻にして内容が深いです。

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    2020年01月24日
  • ファウンデーション対帝国

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    アシモフのファウンデーションシリーズ2巻。

    1巻は漫画で読み面白かったので小説版を手に取って
    見ました。
    ミュータントに納得いかなかったですが、やっぱり
    おもしろい。

    映画が見てみたい。

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    2018年08月29日
  • 第二ファウンデーション

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    初期シリーズ3作目で最終です。ミュールに敗北したファウンデーション。銀河の反対にあるという第二ファウンデーションの探索。そして最終対決。はでなドンパチはありません。陰謀戦です。ミュールの出現により破綻したように思えた歴史は元に戻り伏線は全て?回収されてます。見事。

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    2014年11月19日
  • ファウンデーション対帝国

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    ファウンデーションが設立されてから200~300年の物語。周囲の小国を政治、文化、宗教、科学技術、経済を駆使して取り込み一大勢力となったファウンデーションと衰退しつつも銀河の中心部に強大な軍事力を持って君臨する帝国との対決。

    そしてセルダンと心理歴史学が予測出来なかった人の心を操れる力を持った突然変異ミュール率いる新勢力との対決。

    歴史モノは主体となる国や個人の勢力が大きく安定してくると面白さが減じていくのね。きっと作者も飽きてきたんじゃないかな。で、初期設定をぶち壊すミュータント投入してかき回す。ここから次のステージですよ。

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    2014年11月19日
  • 夜来たる

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    本書は、著者の出世作にして、ベスト短編として名高い表題作を含む全5篇の短篇集です。

    表題作は、著者が21歳のときの作品なだけあって、正直なところ、粗削りな印象は拭えません。しかし、「6つの太陽に囲まれた惑星で、2千年に一度の夜が訪れる」という魅力的な設定は、それだけで空想にふけるのが楽しいもので、こういった楽しみはSFの醍醐味のひとつかと思います。物語の終わりに到来する夜を迎え、スペクタクルに圧倒される光景は、魅力的な設定を裏切りません。気に入った文章なので以下に引用。
    「なぜなら、”暗闇”がやってきたからだ。これが”暗闇”と”寒さ”と”世界の終わり”の姿なのだ。宇宙の輝く壁が崩壊し、その恐

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    2014年08月09日
  • 第二ファウンデーション

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    うーーん、第2ファンデーションとはどこにあるのか、その問いについて最後までぐるぐる回って回答が出た。みんな関係者。 そして、最後に回答が。 ちょっと最後の落ちはあれ!であるけどね。まあ、それはそれで良かったけどね。
    と言うことで3つだけかな。

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    2014年05月26日
  • ファウンデーション対帝国

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    ふーん、そういうことか、と言う終わり方でした。
    道化師が実は、と言うことでファウンデーションは滅亡というか、降伏しちゃいましたね。ちょっとネタとしてありですが、ミュータントが出てくるところはあり得る話ではあるけど、ネタとしてはちょっとおもしろくないなあ・・と言うことで3つ。

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    2014年04月26日
  • ファウンデーションの彼方へ 上

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    銀河に広がり複数の星系を支配する人類が、忘れられた起源の星「地球」を探して宇宙を冒険する王道スペースオペラ。

    お話もさることながら、登場人物が面白い。伝説的な歴史心理学者ハリ・セルダンの打ち立てたプランに従って銀河の行く末を導こうとする学者たちをめぐるサイドストーリー。

    ふとしたことで若手学者ジェンディバルを助けた農婦ノヴィが、自らも学者になるためにジェンディバルを訪ね訴える。

    ○だめだ。農夫はばかだからな。農夫は土塊で仕事し、自分も土塊になる。もし、おれが農婦になれば、おれも土塊になる。読み書きする時間がなくなり、忘れちまう。脳味噌が腐っちまうだよ。やだ!スカウラー〔学者〕は違う。物を

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    2014年01月11日
  • ファウンデーション対帝国

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    アイザック・アシモフによる広大無辺な銀河興亡史。
    初期三部作のうち中編にあたる当著では、成熟しつつあるファウンデーションに襲いかかる帝国最後の将軍、そして未知の突然変異体との攻防を紹介する。
    ファウンデーションの運命や如何に!?

    第3のハーディンあるいは、第2のマロウは誰か?
    …と気になって読んでいたのだが、前作と同じような展開にはならないみたいだ…(当然だが)
    第二部については、実は早い段階でミュールの正体に気付いてしまったため、少し冗長に思えてしまった。とはいえ、細かい伏線を見事に回収する辺りは流石の一言。

    そして、ついに「第二ファウンデーション」の存在が明るみに出てきた。
    続編が気に

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    2012年06月30日
  • 夜来たる

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    ネタバレ

    各話、アシモフの短い解説があっておもしろい
    夜来るを周りは褒めるが、アシモフはそこまででもない、という心情がよく伝わる
    実際読んだが、ベストではないと思う。古典とまではいかないだろう。

    短編なのに登場人物多くて把握しきれないし、印象に残るのはカルトの男だけだった。夜の来ない世界でも、人工的な照明は火をつけるだけっていうのはさすがにありえない。
    夜が来るということの劇的さ、ということが最後まで伝わってこないのがなによりも残念。
    あと、現実の世界だと当たり前のことが当たり前ではないという独特の世界観が見られるが(イーガンは好んでよく使うけど)、あまり好きじゃない

    面白さが分からないので、続いて

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    2012年03月17日
  • ファウンデーション対帝国

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    心理歴史学によって予測されてしまっているはずの
    確定未来がひっくり返される。
    予測されていなかったミュールの存在、
    しかし物語は淡々と進む。
    だから淡々と読む。
    マクロな視点からの描写がメインなのは、
    人類を個人ではなく集団として扱う心理歴史学的理由なのか。
    前作から気になっていた第二ファウンデーションの謎。
    次作を読むのが楽しみだ。

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    2011年10月22日
  • ファウンデーション

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    壮大な世界、歴史の幕開けを感じさせる宇宙絵巻。
    心理歴史学という発想は面白い。
    が、それで確定未来が予測されてしまっているっていうのも辛い部分はある。
    周辺惑星の奴らのダメダメさも少し気になる。
    でも 1940 年代にこんな作品を書けてしまうアシモフ、すごい。

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    2011年10月19日
  • 第二ファウンデーション

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    訳し方のせいかわからないけれど、女の子があまり好きになれなかった、り…
    ミュール、読んでいくうちになんだか愛着がわいてきた。
    後半部分、なんだか風呂敷広げすぎて息切れしてきてるような気がしたけれどどうかな。一作目至上主義なつもりはないんだけれど、一巻目のわくわくが忘れられず。

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    2010年05月29日
  • ファウンデーション対帝国

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    タイトルにある 帝国との戦争がメインかと思えばそうではない。帝国の最後の将軍 ベル・リオーズはおそらくスティリコがモデルなんだろうなぁ、蛮族側から見るとスティリコはこういうイメージだったのかなと想像をたくましくすることはできるけど、、、それだけ。肩透かしな内容。
    次の ザ・ミュールも、第三巻への伏線 と言う感じだし。。。

    第一巻の年代記的な叙述のほうが好み。
    この巻ではセルダンの偉大さがかすんできたなぁ

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    2010年02月04日