アイザック・アシモフのレビュー一覧
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ネタバレ
アイザック・アシモフのロボット三原則をテーマにした作品群のうちのひとつ。先日われはロボットを再読したばかりでかなり期待していたが、本書は1970年代に翻訳出版されたものであり、訳文が読みにくく、思っていたほど良さを感じることができなかった。
ロボット嫌いの刑事ベイリーと宇宙人の配下のロボットであるダニールがバディを組んで事件に当たるストーリー。ベイリーのダニールに対する感情が次第に変化していく点が見どころとの触れ込みだったが、個人的にベイリーの思想や感情がなかなか掴めなかった。人間だけあってコロコロと感情や物の考え方が変化するが、何を受けてそうなったのかが読み取りにくい。全編通して聖書の -
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初期のロボットは、しばしば〈三原則〉の矛盾により緊急事態を引き起こした/衛星軌道発電所のロボットは地球霊が本尊でニンゲンは電子ビームを司る祭司であるとの宗教を始めたが/U.S.ロボット社はポジトロンロボットを独占していたが、やがてヒューマノイド・ロボットは時代遅れとなった/ニンゲン(民主主義)の経済的利益優先の政治の危険に気づき、ついには人類の運命を握った
(別の作品系列である未来史銀河帝国シリーズでは)他の恒星系に去った人類はロボットを置き去りにした/ダニールは精神感応能力をもち銀河帝国の立役者であったが、陽電子頭脳の寿命の限界、10万年に近づいて… -
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人と人とが一生のうちほぼ触れあうことなく、映像で対面することが基本となっているソラリアという星でおきた殺人事件に挑む。
このコロナ禍のなかで読むと、だいぶ地球もソラリアに一気に近くなってきたなというところがまず興味深かった。
やはりロボットやいろんな技術が発展すれば、人間の出番はこうやって減っていくんだろうな…。
ミステリとしてはそんなに意外性もなく、期待していたダニールの出番もあまりなかったのでちょっと残念。
ソラリアという星はこういう人間が住んでいて、こういう習慣ですよ、という部分が大半を占めていた気がする。
私はそもそもSFがあまり得意なほうではないので少し退屈に感じた。 -
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購入済み
やや期待外れ
巨匠アシモフの作品ということでずいぶん期待して読んだがやや期待外れの感が否めない。
この作品が書かれた当時では斬新なアイデアだったのかもしれないが、手を変え品を変え様々なアイデア 設定 考えが上梓されるSF界では古びるのも早いのかもしれない。SFは文学であるともに自然科学でもあると思わせる作品である。 -
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本書は、著者の出世作にして、ベスト短編として名高い表題作を含む全5篇の短篇集です。
表題作は、著者が21歳のときの作品なだけあって、正直なところ、粗削りな印象は拭えません。しかし、「6つの太陽に囲まれた惑星で、2千年に一度の夜が訪れる」という魅力的な設定は、それだけで空想にふけるのが楽しいもので、こういった楽しみはSFの醍醐味のひとつかと思います。物語の終わりに到来する夜を迎え、スペクタクルに圧倒される光景は、魅力的な設定を裏切りません。気に入った文章なので以下に引用。
「なぜなら、”暗闇”がやってきたからだ。これが”暗闇”と”寒さ”と”世界の終わり”の姿なのだ。宇宙の輝く壁が崩壊し、その恐 -
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銀河に広がり複数の星系を支配する人類が、忘れられた起源の星「地球」を探して宇宙を冒険する王道スペースオペラ。
お話もさることながら、登場人物が面白い。伝説的な歴史心理学者ハリ・セルダンの打ち立てたプランに従って銀河の行く末を導こうとする学者たちをめぐるサイドストーリー。
ふとしたことで若手学者ジェンディバルを助けた農婦ノヴィが、自らも学者になるためにジェンディバルを訪ね訴える。
○だめだ。農夫はばかだからな。農夫は土塊で仕事し、自分も土塊になる。もし、おれが農婦になれば、おれも土塊になる。読み書きする時間がなくなり、忘れちまう。脳味噌が腐っちまうだよ。やだ!スカウラー〔学者〕は違う。物を -
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アイザック・アシモフによる広大無辺な銀河興亡史。
初期三部作のうち中編にあたる当著では、成熟しつつあるファウンデーションに襲いかかる帝国最後の将軍、そして未知の突然変異体との攻防を紹介する。
ファウンデーションの運命や如何に!?
第3のハーディンあるいは、第2のマロウは誰か?
…と気になって読んでいたのだが、前作と同じような展開にはならないみたいだ…(当然だが)
第二部については、実は早い段階でミュールの正体に気付いてしまったため、少し冗長に思えてしまった。とはいえ、細かい伏線を見事に回収する辺りは流石の一言。
そして、ついに「第二ファウンデーション」の存在が明るみに出てきた。
続編が気に -
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ネタバレ各話、アシモフの短い解説があっておもしろい
夜来るを周りは褒めるが、アシモフはそこまででもない、という心情がよく伝わる
実際読んだが、ベストではないと思う。古典とまではいかないだろう。
短編なのに登場人物多くて把握しきれないし、印象に残るのはカルトの男だけだった。夜の来ない世界でも、人工的な照明は火をつけるだけっていうのはさすがにありえない。
夜が来るということの劇的さ、ということが最後まで伝わってこないのがなによりも残念。
あと、現実の世界だと当たり前のことが当たり前ではないという独特の世界観が見られるが(イーガンは好んでよく使うけど)、あまり好きじゃない
面白さが分からないので、続いて -
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