アイザック・アシモフのレビュー一覧
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ネタバレアシモフの晩年の作品だからなのか、自らの意思で再開したわけではないファウンデーションシリーズだからか、作品の出来がこれまでより劣るように感じた。
面白くないわけでは無いのだが、シリーズのこれまでの作品のような驚きがなかったのは事実で、最後のヒューミンがロボットである所くらいしか期待を裏切る内容が無かった。
その部分にしても(第二ファウンデーションのような)精神作用を用いている可能性は作品の最序盤、セルダンが易々とヒューミンについていく、急に心理歴史学を完成させようとする当たりから感じていた(あまりにも展開がご都合主義的すぎる)ので、これまでのような新鮮な驚きでは無かった。
アシモフの最後のシリーズであるし、生涯情熱を傾けた物語でもあるから、最後まで読むつもりだが、もし、このシリーズがこの後も長く続く長大な物語ならば、「この巻あたりで読み続けるのをやめようかな」と思うような、シリーズの面白い印象を壊さないまま引き時だと思うような質の作品だと思った。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ前作で未来への展開に行き詰まりを感じていたので、過去に戻るのは良いと思った。
ファウンデーションシリーズでは伝説的存在となっているハリ・セルダンが等身大の人物、ひとりの若者として描かれている。
ただ、セルダンが心理歴史学に取り組んでいく過程が強引な感じがする。解けないと思っているものに取り組むにはドライビングフォースが弱いような・・。
前作までの第二ファウンデーションやガイア、地球(ロボット)のような超能力的なものがセルダンに働いているなら納得いくが。前作までの内容が伏線になっているかもしれないと思うと、すべてが(良い意味で)怪しく見えてくる。
前作までの人類発祥の地やロボットを匂わせ下巻へ続く。 -
Posted by ブクログ
人と人とが一生のうちほぼ触れあうことなく、映像で対面することが基本となっているソラリアという星でおきた殺人事件に挑む。
このコロナ禍のなかで読むと、だいぶ地球もソラリアに一気に近くなってきたなというところがまず興味深かった。
やはりロボットやいろんな技術が発展すれば、人間の出番はこうやって減っていくんだろうな…。
ミステリとしてはそんなに意外性もなく、期待していたダニールの出番もあまりなかったのでちょっと残念。
ソラリアという星はこういう人間が住んでいて、こういう習慣ですよ、という部分が大半を占めていた気がする。
私はそもそもSFがあまり得意なほうではないので少し退屈に感じた。 -
購入済み
やや期待外れ
巨匠アシモフの作品ということでずいぶん期待して読んだがやや期待外れの感が否めない。
この作品が書かれた当時では斬新なアイデアだったのかもしれないが、手を変え品を変え様々なアイデア 設定 考えが上梓されるSF界では古びるのも早いのかもしれない。SFは文学であるともに自然科学でもあると思わせる作品である。 -
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本書は、著者の出世作にして、ベスト短編として名高い表題作を含む全5篇の短篇集です。
表題作は、著者が21歳のときの作品なだけあって、正直なところ、粗削りな印象は拭えません。しかし、「6つの太陽に囲まれた惑星で、2千年に一度の夜が訪れる」という魅力的な設定は、それだけで空想にふけるのが楽しいもので、こういった楽しみはSFの醍醐味のひとつかと思います。物語の終わりに到来する夜を迎え、スペクタクルに圧倒される光景は、魅力的な設定を裏切りません。気に入った文章なので以下に引用。
「なぜなら、”暗闇”がやってきたからだ。これが”暗闇”と”寒さ”と”世界の終わり”の姿なのだ。宇宙の輝く壁が崩壊し、その恐るべき黒い破片がかれの上に降りそそいで、かれを押し潰し、圧搾し、無にしようとしているのだ。」「”星”だ!どれもこれも”星”だ。われわれは、まったく、なにひとつ知りはしなかったんだ。ひとつの宇宙の六個の太陽など”星々”にとってなにものでもないことも知らず”暗闇”が永久に果てしなく果てしなく壁が押しよせてくるのも知らなかった知りえなかったそして何物も…」
ちなみに、アシモフといえば、ミステリー要素を含んだ作品ばかり読んでいたので、表題作のような作品は実は新鮮でした。そういう意味では、短篇のひとつの「ホステス」はミステリー要素が強い作品。地球人のみが不死ではない衝撃の理由と異星人の来訪をめぐる物語は、うまくまとめられていて、いい感じに楽しめました。 -
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銀河に広がり複数の星系を支配する人類が、忘れられた起源の星「地球」を探して宇宙を冒険する王道スペースオペラ。
お話もさることながら、登場人物が面白い。伝説的な歴史心理学者ハリ・セルダンの打ち立てたプランに従って銀河の行く末を導こうとする学者たちをめぐるサイドストーリー。
ふとしたことで若手学者ジェンディバルを助けた農婦ノヴィが、自らも学者になるためにジェンディバルを訪ね訴える。
○だめだ。農夫はばかだからな。農夫は土塊で仕事し、自分も土塊になる。もし、おれが農婦になれば、おれも土塊になる。読み書きする時間がなくなり、忘れちまう。脳味噌が腐っちまうだよ。やだ!スカウラー〔学者〕は違う。物を考える! -
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アイザック・アシモフによる広大無辺な銀河興亡史。
初期三部作のうち中編にあたる当著では、成熟しつつあるファウンデーションに襲いかかる帝国最後の将軍、そして未知の突然変異体との攻防を紹介する。
ファウンデーションの運命や如何に!?
第3のハーディンあるいは、第2のマロウは誰か?
…と気になって読んでいたのだが、前作と同じような展開にはならないみたいだ…(当然だが)
第二部については、実は早い段階でミュールの正体に気付いてしまったため、少し冗長に思えてしまった。とはいえ、細かい伏線を見事に回収する辺りは流石の一言。
そして、ついに「第二ファウンデーション」の存在が明るみに出てきた。
続編が気になってしょうがない! -
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ネタバレ各話、アシモフの短い解説があっておもしろい
夜来るを周りは褒めるが、アシモフはそこまででもない、という心情がよく伝わる
実際読んだが、ベストではないと思う。古典とまではいかないだろう。
短編なのに登場人物多くて把握しきれないし、印象に残るのはカルトの男だけだった。夜の来ない世界でも、人工的な照明は火をつけるだけっていうのはさすがにありえない。
夜が来るということの劇的さ、ということが最後まで伝わってこないのがなによりも残念。
あと、現実の世界だと当たり前のことが当たり前ではないという独特の世界観が見られるが(イーガンは好んでよく使うけど)、あまり好きじゃない
面白さが分からないので、続いて長編を読んでみよう
5編の中で一番は、ペニシリンの話。これぞSF、視点の転換が起こる