甘い香りが漂ってきそうな表紙のバナナケーキに思わずジャケ買いならぬ“ジャケ借り”してしまった本書。
(我ながらこんなんばっか・・汗)
お菓子作りが上手な主婦の茜は、ある日医師である夫から突然離婚を言い渡されてしまいます。
しかも、不倫相手の女医と結婚したいからという身勝手すぎる理由に茫然自失・・離婚成立後もショックを引きずってしまう状態に。
法律事務所に勤務する娘の七は、そんな母に生きがいを取り戻してもらいたいと、茜が得意な手作りケーキの販売を持ち掛けますが・・。
序盤は茜が夫から一方的に離婚を突き付けられるというショックな場面から始まりますが、その後の展開は、“こんなイージーモードでええんかな?”と、思う程とんとん拍子に物事がうまくいく、ストレスフリー・サクセスストーリーでございます。
穏やかで優しい母・茜としっかり者の娘・七が支え合ってケーキ販売ビジネスを拡大していくのですが、こういうストーリーによくありがちな同業者からの嫌がらせだったり、クレーマーのような面倒なお客だったりといったトラブルは一切なし!
途中、詐欺にあいそうになりますが未然に防ぐのでほぼノーダメージですみますし・・。
なので、読む人によっては物足りなく思う方もいるかもしれませんが、“心優しい人がちゃんと報われる”安心展開は個人的には嫌いではないので、ホント読みやすかったですね~。(なんせ、読書で現実逃避してますので(;'∀'))
あと、何といっても看板メニューのパウンドケーキが美味しそうでもう・・(*´﹃`*)
表紙のバナナケーキもよいのですが、個人的にはもう一方のダークフルーツケーキにそそられましたね~。
巻末には、この二つのケーキのレシピも載っております♪
ということで、サブタイトルに「ほろ苦」とあるわりには“苦み”より“甘み”多めな内容でしたが、幸せな気分で読み終えたのでOKでございます。
ところで、パウンドケーキって濃い目のコーヒーと相性良さそう♪これらをお供に読書なんて最高の時間ですね~(ღ*ˇᴗˇ*)。o♡ウットリ♡