【感想・ネタバレ】おばちゃん介護道(大和出版) 独身・還暦作家、91歳母を看るのレビュー

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Posted by ブクログ 2023年11月08日

独身・還暦で作家をしながら母の介護をしている山口さんのエッセイ。

介護エッセイかと思いきや自身の身の回りの話やキラキラした芸能活動の話も多め。でも日常の生活の中に介護というずっしりとしたものがある。
認知症の症状がある母のお世話をしながら食堂でバリバリ働いたり、プロットや小説を書くのはとてもとても...続きを読む大変だったでしょう。とてつもない努力家だし、母の愛情からくる覚悟も伝わってきます。

「人間、口から物が食べられる間は大丈夫」と著者は信じているように、日記には母の食べたものが記録されており、ラーメンのスープでも、ショークリームのクリームだけでも、あの時から見たらこれだけ食べれたのだから上出来。「朝はこれだけ食べれた!」とママの回復や衰えに一喜一憂していたのが印象的でした。『辰巳芳子の「さ、めしあがれ。」』の滋養スープは参考にしたいです。

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Posted by ブクログ 2023年04月16日

介護エッセイ。父親の死から母が徐々に弱り始めて介護が必要になっていき、その介護と仕事をこなしていく様子を描いている。介護をただ大変だということではなく、介護を通して母親との関係性を再確認してみたり、徐々に出来ることが少なくなっていく母に少しでも良い兆候を見つけようとしたりする著者の心が痛いほど伝わり...続きを読むます。決して、暗い雰囲気の内容ではなく、読みやすいと思います。自分の親に介護が必要になったら、ということなども読みながら考えるきっかけになったと思います。

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Posted by ブクログ 2021年03月14日

独り暮らしをしている実家の母から、「いつか私を看てもらう日がくると思うから…」と言われて渡されたものです。
三年前に父を亡くしました。
入院しておりそろそろ家に帰り介護生活が始まると思っていた矢先のことでしたので、介護というものがわからず…
この先、本当に母の介護に向き合う日が来るのか?
ほんの少し...続きを読む、心構えが出来たような気がします。

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Posted by ブクログ 2019年03月13日

恵以子さんの「食堂のおばちゃん」シリーズは愛読している。
出演された“くりいむクイズ”も観ました。
しかし、その陰で高齢のお母さまを在宅介護されていたとは!

自分も高齢の母親を持っているので、他の人はどうなのか、ましてや好きな作家さんの一人なので、気になって手に取りました。

「おばちゃん街道」を...続きを読む読んでいたので、自伝的部分は重なっていましたが、介護のお話は初めて読みました。
しかし、これは介護の愚痴を書いた本ではありません。

恵以子さんは、お母さんが大好き。
それは、お母さん側の、愛される性格にもあるようですが、何といっても一番は「相性がいい」ことが重要らしいです。
親子でも相性が悪ければ、距離を置いた方が、お互い幸せ。
それを見極めるのが大切。

11歳年上のお兄さん(独身)が大黒柱で、実年齢よりも精神肉体ともに若く、ずっと頼りにしてきたお母さん。
母親が急激に老い、兄も病を得て、恵以子さんは、家族を支える責任の重さとしては一番下の、気楽な立場から、どんどん順番が上がって、トップに立つことになります。
還暦にして、親離れ、成長の記録と言ってもいいかもしれません。

介護がだんだん大変になっていくこと、お母さまの老いがどんどん進んでいくこと、でも、恵以子さんは、あの世とこの世に分かれても、ずっと二人三脚で行きたいと書かれています。
お母さまに捧げる最高の一冊になったのではないかと思います。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年04月16日

なんとレビューを書いたらいいのか、わからない。
濃厚な母子関係が羨ましいような、ご自分でも書かれているよう親離れできない大きな子どもで…、そしてかなりの高齢の母に対して、まだ生きてほしいという執拗なほどの欲求…
私は、母に対してこのようには思えない。
相性の良い親子なんだろう。

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Posted by ブクログ 2019年02月01日

元「食堂のおばちゃん」という経歴が気になって一度読んでみたいと思っていた作家さん。初読みがこの本とは(笑)。自らの介護体験(現在進行中)をつづったエッセイ。「老老介護」の文字にひかれて手に取った。「癒着母娘」と作者自らが言うように、介護の大変さのなかにも、お母さんへの愛情があふれている。…介護の在り...続きを読む方も十人十色だなあ。家族の関係性もさまざまだし、介護への向き合い方もさまざま。自宅介護ができる環境(人的にも財力も)をうらやましくも思いました。

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