山口恵以子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
本書は元占い師であるおでん屋の店主が常連と話をする中で結婚に導くお話です。
婚活をしているのは主に女性で各々抱えている問題や背景が独特で、飽きずに読み切れました。本書の魅力はストーリーがリアルタイムで進展していく中で、おでん屋のメニューが変わっていきます。小説で時系列を説明する際は「汗ばむようになり」と外気のことや「世間はクリスマスシーズンで」とイベントにより指し示すことが多いですが、本書は芽キャベツのお通しが出るようになったり、トマトのおでんがでて夏を感じさせたり季節のアピールが独特で読んでいて楽しかったです。
夜にゆったり読みない内容ながらお腹が空くので悩ましい一冊でした。 -
Posted by ブクログ
第一印象はわた鬼こと、渡る世間は鬼ばかり。
ただおばちゃんというか、お婆ちゃんの神対応がお客さんを包み込んでしまう。泉ピン子ではこうはいかない。(失礼)
通いの食堂が欲しいとずっと思っていた。ちょっとひっかけて、お店の雰囲気にあったまって帰るみたいなお店。郊外に住んで車通勤している身ではないものねだりなんだけど。
徒歩20分で頑張って通った居酒屋には三行半をつきつけられたばかり。そう、私は酒癖がよろしくない。あったかいものを求めて、なぜか求めすぎてしまうのだ。深夜2時3時まで粘って勘定にケチつけるような大人子ども。おども。
「何者か願望」これが良くない。
作品に関係ないところで寂しくなって