梨とりこのレビュー一覧
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こっちもおすすめ
「渇仰」「渇命」を繋ぐ間の物語「渇欲」
その他「鬼が人か」「怖い上司は誰ですか?」のSSが収録。「怖い上司は誰ですか?」は前巻「怖いものは何ですか?」の続きの話になっています。
これを読むと「渇命」の2人の異常性がよく理解できるので更に楽しめました。元は5冊の同人誌と言うことで全体的に性描写は多めです。 -
購入済み
おすすめです
主な話は「渇仰」「渇命」「フェイク・ファーザー」
それと「怖いものは何ですか?」というSSが収録。
値段は高いですが、文字数は多く読み応えがあります。
時系列は「渇仰」「渇命」「フェイク・ファーザー」の順です。次巻の「渇翌」は「渇仰」「渇命」の間の話になりますが、後から読んでも混乱せず楽しめました。
犬×主人という関係性でかなりマニアックです。
ほろ苦いけどむせ返るような甘さ。宮緒葵先生の世界観が好きな人はハマると思います。
電子の配信が始まったばかりでレビュー数は少ないですが是非読んでみてください。 -
購入済み
濃かった…
以前出た文庫を紙で持っているので新装版は電子で!と思い買いました〜やっぱりよかった…怖いくらいの執着がたまりませんでした。これでいつでもどこでも持ち歩ける。定期的に読み返したくなる作品なんです。
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購入済み
やられました。
なんだ、このかっこよさは。
上司の受け×部下の攻めの設定ですけど、そういう展開大好きですね。
なんか強引だけど愛がある。
続編期待出来るようなラストでした。 -
購入済み
ほわほわ甘い
棋士とパティシエのほわほわ甘いストーリーです。いちゃらぶな甘さではなくて、素朴な焼菓子みたいな感じ。素材を上手く活かせる作家さまならではですね。
美味しいスイーツの描写が多いので、夜中に読むのは危険です。
攻めが非常識な行動を見せても、「棋士には宇宙人みたいな人が多い」で納得させてしまうあたり、ニヤリとしてしまいました。
将棋は全然わからないけど、美味しいケーキは大好き!という方、おすすめですよ! -
購入済み
会社の先輩×後輩
会社員の先輩と後輩の話です。試し読みの冒頭がCM撮影のシーンなので、芸能界ものと勘違いしそうですが違います。それから、あらすじで受ける印象とも違います。レビューをみていると攻め様が嫌われていますが(笑)、大人でドライな人で、恋愛脳ではない私は共感出来ました。一穂先生の作品の中では、暗くないし、ライトに読める部類だとおもいます。
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Posted by ブクログ
ネタバレBL界隈に舞い戻ってから最初に読んだのが、これ。復活でこれって、衝撃だったんですけど。
惣一にも、ましてや嘉藤にも、登場人物のだれにも感情移入できないままで、それでも力業で先へ先へと読み進まされてしまった。
ずっと自分にとっての読書の必須条件は登場人物の誰かしらに共感できることだと思っていましたが、木原先生の本と出会ってはじめて、共感って必要ないんだと気づかされました。共感しなくても読んじゃうもんね、読まずにいられなくなっちゃうもの。
怖くて痛くてもう嫌だなと思うのに、ページをめくるのをやめられない。畳みかけるように続く「どうして。なぜ。やめて。」と言いたくなるような痛々しい惣一の選択の連 -
Posted by ブクログ
すべてにおいて完璧だけど、要領がいいだけで本物ではないと思っている森吉と、その森吉が本当の完璧はこういうやつだと思っている後輩の組木。
その組木に好きだと告白され、押されるがままお試しで付き合うことになった森吉が、恋愛感情を理解していないがゆえに意図せず組木を振り回しながら、自分の恋心を自覚していくお話。
恋愛面ではダメ人間な森吉が可愛い。そして、組木もカッコいい。『好きなんだから必死にもなりますよ!』に痺れた。渡海さんのキャラは、ちゃんと血が通っているのがいいよね。攻も受も、みっともない場面がありつつも、それがアクセントになっている。
くっついた後の短編はあるある話だけど、本編では大変だった -
Posted by ブクログ
木原作品の中でもメンタルがやられると評判のこちらをやっと読み始めました。
「月に笑う」はそんなに好みじゃなかったですが、こちらの「灰の月」の方が自分は好きです。
一見、惣一さんの変態ぶりが目立つんですが、読んでるうちに、嘉藤の方がちょっと壊れてる気がしてきました。
ものすごくエゴイストなんじゃないの?って(笑)
嘉藤の望みとは全く別ベクトルに惣一さんは、気を惹きたくてあれこれやらかしまくります。。
そんな惣一さんが可哀想で可愛い。
惣一さんはある意味ピュアすぎる。。
上巻は嘉藤が惣一さんと決別して終わります。
どんどんぐいぐい読ませる文章はほんとに凄いです!
「月に笑う」の番外編は本 -
ネタバレ 購入済み
上巻を上回る凄さでした。
もう誰が敵で味方か分からなくなるくらい混沌としていて後半は惣一がかわいそうで仕方なかった。
二人が見つめた先にある灰色の海、暗くて見えない恐怖感とともに二人の置かれた状況を描写していて切なかった。
でもこの物語は純愛だったと思う。
よく頑張ったね惣一さんと褒めてあげたい。 -
ネタバレ 購入済み
惣一がどんどん雌犬化していくのが凄かった。クールなインテリはどこへいったやらで醜聞も気にせずマイウェイまっしぐら、いっそう清々しいほど。
でも一番手に入れたい嘉藤は自分のものにはならない、その悲観した姿が印象的でした。
もう一つは月に笑うの番外編。相変わらず信二ラブの路彦が見れて大満足です。 -
ネタバレ 購入済み
さすが
まず、事件に巻き込まれ窮地に陥った受けをスバダリな攻めが助ける胸キュンストーリーを求める方はこの作品からUターンしたほうがいいです(笑)
前作「月に笑う」のスピンオフ作品だと思い安易に手を出してしまいました……。
読後感はヘビー級で重量感はかなりの物です。
枠としてはBLではありますが、任侠ものとしてもよく出来ています。
次から次へと巻き起こる事件に先行き不明、不穏すぎる怒涛の展開に「嘘でしょ……嘘でしょ……」「お願い幸せになって!!!!」と悲痛な叫び声を上げてしまいますが、拉致監禁されてた惣一さんが助けにきた嘉藤に対し放った一言に「あぁ……………私は木原作品を読んでたんだった…… -
Posted by ブクログ
ネタバレ読み終わって残ったのは、無常の中の永遠。
恋愛、死生観、永遠性。創作物に描かれる普遍的なテーマではあれど、これほどまでに痛ましいのはなぜだろうなと本当不思議に思います。
惣一の元を離れて2年。惣一の父である本橋組組長から呼び戻され東京に戻った嘉藤は、組長の暗殺現場に遭遇。そして、苛烈な抗争へと飲み込まれていきます。
惣一は、亡くなった組長の予想を裏切り、組長としての才能を開花させていきました。長を失ったならず者たちを統率、孤高の存在として頂点に立つ姿を見た嘉藤は、再び彼を、自分の理想の世界に不可欠な存在と認めるようになります。
上刊がぶつかり合う純愛ならば、下刊は受け入れ許容する純愛である -
Posted by ブクログ
同人誌の時からちょっとずつ貪るように読んでいたけれど、こんなに感情を揺す振られて引きづられる作品もないのでは。書き下ろしが加わることによってやっと嘉藤も覚悟を決めた幸せの結末に感無量。いや今までも既に惣一を愛し始めてはいたけれどヤクザとして生きていく以上組長としての理想も捨てられない訳で。書き下ろしの惣一の妄想は嘉藤の希望でもあったんじゃないのかな。やっと幸せに気づいてそれはかけがえのないもので絶対に失いたくない忘れて貰いたくないもの。組からの消息を絶つ事で一切の未練も残さず消えて二人で生きていく決断をした嘉藤と純愛を貫いた惣一に涙が止まらない。ハチと同じように読書の私たちからも永遠に姿を消し
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Posted by ブクログ
ネタバレ上下巻の表紙を並べると寂寥感ハンパなくて、思わず惣一さ~ん!と叫びたくなってしまいます…梨とりこセンセのイラストがピッタリで素晴らしいです。
木原センセの作風をしっかり理解してから読まないと、単に痛いBLだと思って手に取ったら生涯トラウマになりそうな劇物レベルのお話です。わかってても、澱のように心の底にドロドロモヤモヤが…
問題点は、嘉藤と惣一の間に妥協点が皆無なことですね。あくまでも嘉藤は惣一に自分の理想のボスの姿を求めてやまないし、一生惣一を支えて行きたいとマジで思ってる。
なのに、惣一は女みたいに抱いてくれよ~、恋愛対象としてみてくれよ~、としか思ってなくてある意味ガンコでブレがない。