大石圭のレビュー一覧

  • 60秒の煉獄

    Posted by ブクログ

    60秒間だけ時間を止められるなら、というお題で11編。一気読みでした。それぞれのお話しよりも『自分だったら、どうする?』と考えてしまう自分が怖い。

    0
    2014年11月10日
  • 邪な囁き

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読みながら自分の中の「邪な囁き」を何度も考えていた。
    昔、駅のホームで電車を待っている時、液体を積んだタンンクのみの重厚な列車が轟音で通り過ぎるのを眺めながら、ホームから一歩踏み出せばそこには明確な死が待っており、生と死がとても身近にあるものだと一種の恍惚感のようなものをよく感じていたものである。その感情は他人に向けたものではなかったが。
    あとがきにもあるように、子供の風船を割って回るような小さなものであれ、他人の不幸を喜ぶような邪な気持ちを持っている事は自分自身否定できない。それが実際に行動に移され表に出てくることは非常に稀であるが。
    あの感情はなんだろうかと本を読みながら考えていたが、一種

    0
    2014年07月13日
  • 女奴隷は夢を見ない

    Posted by ブクログ

    なんか、ありそうで怖い・・・。
    あと、奴隷になっても誇りを失わず第二の人生をかけた樹里や春菜が・・・奴に売られるあたりエグい・・・。
    自分の今いる世界に小さな不満があっても、超幸せじゃんと
    考えさせてくれる一冊。。

    0
    2014年07月06日
  • 甘い監獄

    Posted by ブクログ

     いろいろな夫婦を題材にした短編集。
     っても大石圭なので、一筋縄ではいきませんが。

     ともあれ、夫婦は互いを映す鏡っていうが、どの夫婦もその相手じゃなかったらもうちょっと違った人生だったかもと思うのである。いや、そのパートナーであったとしても、そこにあるぬかるみに足をつっこみさえしなければ「物語」にはならないかもしれないが、平穏な幸せが続いていたのだろう。
     そういうこともひっくつるめて、<相性>というのだろう。
     つか、ひっくるめられてしまう<相性>が、ものすごく恐ろしい。

     「愛されすぎた夫」が一番やばいと思った。
     いわば、共依存の夫婦の話なのだが、それを第三者をして語っている主人

    0
    2014年05月06日
  • 殺さずに済ませたい

    Posted by ブクログ

     天才人形師の青年、実は…。

     毎度の大石圭氏ですww
     このステレオが快感っていうのが、不思議です。

     で、今回も主人公に幼児期のトラウマがあるのかと思ったら…。
     とはいえ、普通に育ったわけじゃなし、お姉さんの状況が、淡々と説明しているだけに、かえって哀れなのである。
     
     タイトル通りなんとか自分で自分の状況を変えようとしたのだけど、そのベクトルがそもそも間違ってるというのはデフォか。
     結局のところ、方向性を間違えると何であれダメなんだろうな。
     主人公はなんかカタルシスを得たっぽいけど、読んでるほうはガクブルでした。
     この先を考えてくないやww

    0
    2014年04月28日
  • 甘い監獄

    Posted by ブクログ

    夫婦をテーマにしたエロティック・ホラー短編集。『いじめたくなる女』『愛されすぎた夫』『妻への疑念』『他人の妻、他人の夫』の四編を収録。最近の大石圭は、ホラー小説作家というよりも、官能小説作家の要素が強くなって来た。

    『いじめたくなる女』は、そういう展開かと驚くような作品。怖い。

    『愛されすぎた夫』は、読後にじわじわと怖さが伝わって来る作品。

    『妻への疑念』は、ありがちな話から一転…

    『他人の妻、他人の夫』は、夫婦交換をテーマにしたエロティックな作品。ホラーの要素は無い。

    0
    2014年03月29日
  • 躾けられたい

    Posted by ブクログ

     女子大生が、オッサンにいいようにされてMになってしまう話。
     
     と、書くと身も蓋もないが、本当にそうなんだものww
     
     とはいえ、間に彼女の生い立ちをはさみこむことで、人の<業>はどこからくるのか、なにから発生するのか、みたいなことを考えさせれるから、さすがに大石圭なのである。
     が、最近ステレオ化が激しいのはいなめないですよ。やれやれ。

     結局、自我に乏しいうえに、その自覚がないものが、こういう罠に落ちてしまうんだろうな。
     欲と愛情は違うのに、求められていることでそれが愛だと思いこんでしまう。その精神の未熟さにつけこまれたのに、多分彼女は一生それがわからないままなのだろう。

     一

    0
    2014年02月27日
  • 殺さずに済ませたい

    Posted by ブクログ

    湘南という明るい光に満ちた土地を舞台に僕という一人称で、ゆっくりと優しい口調で語られる耽美的な世界。それが恐怖を少しづつ醸し出しているようだ。ストレートなホラーとは違い、読むにつれ、様々な光景が頭の中に浮かび、怖さと共に哀しさまでを感じた。

    主人公の人形作家・椿涼は連続快楽殺人鬼という裏の顔を持っていた。自分の欲望と人形製作の狭間で…最後に己れの正体を知る恐怖…

    抒情ホラーとでも言うべきか。

    0
    2013年09月11日
  • 地下牢の女王

    Posted by ブクログ

    ストーリーは、とある売れっ子作家とその熱烈なファンの物語‥
    所々に、作者の他の作品が出てくるんだけど、本編とは若干ストーリーが異っててなんだか得した気分に(^^)
    衝撃の結末まで目が離せませんでしたw

    0
    2013年09月03日
  • 苦い蜜

    Posted by ブクログ

    平凡で幸せに暮らす夫婦と娘の隣りに住む美貌の未亡人が三人の生活に執拗に介入して来る…そして、驚愕の事実が…

    官能とホラーが渾然一体になった作品。最近、大石圭さんの作品は低迷していたのだが、久々に面白かった。

    しかし、後味は非常に悪い。官能ホラー・イヤミスといった感じ。

    最近、話題の壇蜜にインスパイアされた作品だろうか。

    0
    2013年04月17日
  • 女が蝶に変わるとき

    Posted by ブクログ

     離婚後訪れたホテルで、彼女は新しい出会いをする。

     大石圭にしちゃ、エロ度は低いですww
     ま、ちょっとエグいけど。つか、○が苦手な人は、逃げた方がいいよ(表紙で危険を察してください)

     なんか、気負いがあるなって思ったら、デビュー2作目を書きなおしたそうな。
     …2作目にして、すでに作家としての方向性が決まってるというか、その後も軸がぶれないところが、すごいなと思うんですけど、大石氏。

     なぜ彼女は、そのホテルにいくことになったのか。そもそも、そのホテルの経営ってどうなってるのとか、つっこみどころは満載なんだけど、それを無理矢理ねじふせていくようなパワーがすごいです。
     つか、そのね

    0
    2013年03月28日
  • 女奴隷は夢を見ない

    Posted by ブクログ

    平等なんて幻想に過ぎない。

    平和とか、平等とか愛とかを私は日常で語りたい。
    語るために、色々な視点が見える小説は重宝している。そんな重っ苦しいこと抜きにしてもこの本は一気に読んでしまった。
    素晴らしく感動するシーンもなかった。ただ、そこにはなにもなかった。

    絶望、金、支配欲、性欲
    そんなものがありふれてる世界を許せないとは思うが、一方で仕方のないことだとも思った。
    ただもう少し売買される女性の視点をドロドロと書いたものを期待したので星四つにした。

    感情の起伏がない奴隷商人は個人的に好きだ

    0
    2013年03月08日
  • 水底(みなそこ)から君を呼ぶ

    Posted by ブクログ

    私は許さない(大)
    私は許さない(中)
    私は許さない(小)
    の帯に惹かれて購読。

    「わたし」と語る女性が誰なのか、中盤まで分からないままに引き込まれました。
    華やかな美女・美奈子の性格の悪さが物語を引き立てています。
    そりゃあ、同情できないわ。
    読後感は良いものではないけれど、「愛」の物語としては完結しているのかな。

    0
    2016年01月14日
  • あの夜にあったこと

    Posted by ブクログ

     なにはともあれ、帯見てびっくり。

     「甘い鞭、映画化決定」ですってよ。
     
     わ。よりにもよってあれか。すんごい悪い予感がひしひしするんですけどね。なんつ-か、大石氏の魅力ってある意味現実感のなさ、生活感の希薄さなんだと思うんだよね。が、邦画ってこれでもかって、リアリティとか生活感出すもんなぁ。
     …外国を舞台に移して、っていうならいいような気がするんだけどな。

     とはいえ、大石氏がメジャーになるのは嬉しいような、こそばゆいような…。
     
     私としては、ニッチなマニアックな作家のままでいてほしかったが、まぁそれじゃ、生活がたいへんだろうと思うしね。ふむ。


     で、本作。
     派遣で働いて

    0
    2012年12月25日
  • 殺人鬼を飼う女

    Posted by ブクログ

     大石圭らしい面白さがありました。最後まですらりと呼んでしまうことができました。
    終わり方も良かったです。

    0
    2012年11月16日
  • 自由殺人

    Posted by ブクログ

    あるクリスマス・イヴの日を境に「隣人愛」という言葉は消えた。

    サイコパスの殺人鬼が起こす事件というのではなく、ごく普通に
    生活している人々がアタッシュケース(大きな力)を受け取ることにより、
    悪魔の心宿す。

    ヒロイン(主人公)の葉子の強さに 圧巻されました。
    マラソンという競技自体、精神的な部分が大きいスポーツだとは
    思いますが、肉体を超えて、精神だけで走るというのは
    いささか、無理難題に思えます。
    彼女もその力を一度は得た人物ですが、何の迷いもなく
    警察に届け出ます。
    その後の展開は葉子の精神力が事件とも深く関わっています。
    というか、アタッシュケースをクリスマス・プレゼントとして
    配っ

    0
    2012年11月12日
  • 自由殺人

    Posted by ブクログ

     大石圭といえば、エロさだと思っていた僕は今までとは違う作品だと思いました。
    それでも、それぞれの人間の思想は大石圭らしさを感じました。
     最後まで読んだ感想としては、ナオコの中に住む「強い生き物」が生まれた原因の発端などが知りたかった。

    0
    2012年10月28日
  • 復讐執行人

    Posted by ブクログ

     様々な知識を得ることが出来る、という作品ではありませんが、面白い作品でした。
     この作品は今まで読んだ中で一番大石圭らしくない作品でしたが、やはり雰囲気はあります。
    上手くまとめることができませんが、結末も中々良かったと思います。

    0
    2012年10月16日
  • 絶望ブランコ

    Posted by ブクログ

    サーカスで空中ブランコ乗りとして活躍する両親。
    キラキラした世界の中で、父親が違えども仲良く生きてきた姉弟。
    だが、母が事故に遭ったことで…家族はバラバラになってしまう。
    仕事が続かない父と暮らし苦労する弟。
    冷たい母に虐待され、視力を失い、結婚相手にも暴力をふるわれ捨てられた姉。
    姉弟が一緒に暮らし始め、そこには穏やかな幸せがあるように思えたが・・・。


    過去の場面が出てくる度、今現在姉弟二人がどれだけ幸せなのか、どれだけ今の生活を大事にしているのかが痛いほど伝わってきます。
    お互いがお互いを深く思い合ってるのが、至るところに垣間見えて…だからこそ隠しごとをしている辛さも。

    0
    2012年09月22日
  • 自由殺人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この世はというかここ日本では
    今のところ金さえあれば何でも買える、
    そう…こんなものもな!

    銭ゲバ大好き43zoomです。

    原作も大好きですがドラマ化されたときに松ケンが
    「お前たち金持ちはこういうのが好きなんだよなあ?」
    とつぶやくところが大変につぼで
    うん!わかるわかる!と心震えた次第。

    それはさておき運命のいたずらか
    無作為的に(実は作為的に)複数人に届けられたアタッシュケース。
    付記された手紙によると半径50mは木っ端微塵にする
    爆弾が入っているとのこと。

    リストラされ家族には無視される中年、
    第2次大戦で友人たちを全員亡くし生き残ってしまった老人、
    恋人もなく職場でバカにされ

    0
    2012年07月10日