大石圭のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
タイトル通りです。
32歳の自己愛だけで生きてる女性の半生と結末(?)かな。
まあ、彼女が歪んでいくのは、結局のところ両親であり家庭のせいなんだろうけどね。
「家族は愛憎を煮詰める大釜」ってジョナサン・ケラーマンの小説の一説がずっとぐるぐるしていたよ。
スポイルする父と祖父母ときっちりしようとする母親の間で歪んでいくのだけど、これって根本は父親と母親の不仲だよねと思う。もしかすると嫁姑の確執もあったのかもね。
ともあれ、中途半端に芸能事務所に所属いたせいで、外見だけに全力を注ぐ、注ぎすぎてほぼ拒食症になっているのだけど、本人はそれがダメだと気づけない。
うーん -
Posted by ブクログ
ネタバレ読みながら自分の中の「邪な囁き」を何度も考えていた。
昔、駅のホームで電車を待っている時、液体を積んだタンンクのみの重厚な列車が轟音で通り過ぎるのを眺めながら、ホームから一歩踏み出せばそこには明確な死が待っており、生と死がとても身近にあるものだと一種の恍惚感のようなものをよく感じていたものである。その感情は他人に向けたものではなかったが。
あとがきにもあるように、子供の風船を割って回るような小さなものであれ、他人の不幸を喜ぶような邪な気持ちを持っている事は自分自身否定できない。それが実際に行動に移され表に出てくることは非常に稀であるが。
あの感情はなんだろうかと本を読みながら考えていたが、一種 -
Posted by ブクログ
いろいろな夫婦を題材にした短編集。
っても大石圭なので、一筋縄ではいきませんが。
ともあれ、夫婦は互いを映す鏡っていうが、どの夫婦もその相手じゃなかったらもうちょっと違った人生だったかもと思うのである。いや、そのパートナーであったとしても、そこにあるぬかるみに足をつっこみさえしなければ「物語」にはならないかもしれないが、平穏な幸せが続いていたのだろう。
そういうこともひっくつるめて、<相性>というのだろう。
つか、ひっくるめられてしまう<相性>が、ものすごく恐ろしい。
「愛されすぎた夫」が一番やばいと思った。
いわば、共依存の夫婦の話なのだが、それを第三者をして語っている主人 -
Posted by ブクログ
女子大生が、オッサンにいいようにされてMになってしまう話。
と、書くと身も蓋もないが、本当にそうなんだものww
とはいえ、間に彼女の生い立ちをはさみこむことで、人の<業>はどこからくるのか、なにから発生するのか、みたいなことを考えさせれるから、さすがに大石圭なのである。
が、最近ステレオ化が激しいのはいなめないですよ。やれやれ。
結局、自我に乏しいうえに、その自覚がないものが、こういう罠に落ちてしまうんだろうな。
欲と愛情は違うのに、求められていることでそれが愛だと思いこんでしまう。その精神の未熟さにつけこまれたのに、多分彼女は一生それがわからないままなのだろう。
一