大石圭のレビュー一覧

  • 自分を愛しすぎた女

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     タイトル通りです。

     32歳の自己愛だけで生きてる女性の半生と結末(?)かな。

     まあ、彼女が歪んでいくのは、結局のところ両親であり家庭のせいなんだろうけどね。
     「家族は愛憎を煮詰める大釜」ってジョナサン・ケラーマンの小説の一説がずっとぐるぐるしていたよ。

     スポイルする父と祖父母ときっちりしようとする母親の間で歪んでいくのだけど、これって根本は父親と母親の不仲だよねと思う。もしかすると嫁姑の確執もあったのかもね。

     ともあれ、中途半端に芸能事務所に所属いたせいで、外見だけに全力を注ぐ、注ぎすぎてほぼ拒食症になっているのだけど、本人はそれがダメだと気づけない。
     うーん

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    2017年05月29日
  • 人でなしの恋。

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     若く美しい義母を介護する青年。
     大石圭なので、本当に人でなしです。

     義母への歪んた愛の結果、彼は罪を重ねることになるのだけど。
     義母も義母で…。
     この辺の美人だけど、性格が、っていうのはステレオです。

     もっとも、このステレオなのが大石圭の魅力なのであって…。
     うむ。
     ジョン・ソール的になってきたかもしれない。
     
     って、ここんとこジョン・ソールの新刊でてないが、どーしたんだ??
     

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    2017年02月18日
  • きれいなほうと呼ばれたい

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    大石圭 著「きれいなほうと呼ばれたい」、2015.6発行です。168cm、21歳、とても美人とはいえない容姿の星野鈴音と、彼女を一目見てダイヤモンドの原石と知った38歳の美容整形外科医、榊原優一の物語、手術前と手術後で構成されています。整形の話では、自らが整形を選択してゆく田淵和子を描いた百田尚樹氏の「モンスター」がありますが、この「きれいなほうと呼ばれたい」の星野鈴音は、整形外科医の「野心」からくる誘惑にのる形で身体を改造されます。どちらの作品も結末は哀しみの世界ですね・・・。

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    2016年08月15日
  • 殺人勤務医

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    初めての大石圭作品。
    たしかに主人公の行動は社会的に許されるはずもないが、何というか彼の考えも根底のところでは理解できてしまうという不思議な感覚を覚えたのも実際のところである。
    私自身にもひょっとしら、根底には彼のような思想が埋め込まれているのかもとも思うが、それはきっとこの先も一生表には出てこないであろう。

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    2016年07月27日
  • 人を殺す、という仕事

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    ネタバレ

    面白かった。精神異常者の話かと思ったら、案外ゾッとするオチ。
    そして主人公頑張れ、とか思っちゃう…。

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    2016年04月26日
  • 人を殺す、という仕事

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    殺戮小説の傑作。ロジック無視で、ただ殺す。殺して続ける。ラストの殺戮劇は映像化しほしいくらいエンタメ性があるのだが、結果のみが書かれている。ここを書いてしまうとこの小説の静かで哀しい雰囲気が壊れそうなため、書かなくて良かったと思う。
    主人公は元々は善良な市民なんだが、殺人をせざるを得ない理由がある受動的殺戮者であり、狂人にもなりきれない。そんな切なさがまた良い味である。

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    2016年01月24日
  • 地獄行きでもかまわない

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    たった一つの嘘が、主人公の人生を虚飾と血に塗れた地獄に向かう道へと変えてしまう。創作と知りながらも、現実に有り得そうなストーリーにドキドキしながら読み終えた。

    主人公の南里遼太郎は合コンで知り合った夕紀に一目惚れし、彼女を手に入れるために自分が覆面作家の野々村ケンと嘘をつくが…

    最近の大石圭の作品とは異なり、珍しくサスペンス色の濃い作品だった。しかし、エピローグで明かされる覆面作家・野々村ケンの背徳と邪婬に塗れた過去は、いつもの大石圭に戻り、蛇足のような気がした。

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    2016年01月12日
  • わたしには鞭の跡がよく似合う

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    主人公の女性の哀しさと儚さでハードなストーリーをオブラートに包んでいるようなSM官能小説。結末は予想通りだったが…

    27歳のOL早水深雪は有能な模範社員でありながら、夜は出張SM嬢という別の顔を持っていた…

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    2015年11月08日
  • 蜘蛛と蝶

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    出会い系サイトで知り合った若い男(実は結婚詐欺師)にひかれていく三十路女の話で、ラストも思ったような展開で終わる。
    なのに、心が揺すぶられた。
    しょうもない男だとわかっていても、好きになる時ってこういうもんだよ。
    この後の瑠璃子と航平が上手くいかないとしても、この決断が間違っていたとは思いたくない。
    結婚式での瑠璃子の腹の括り方に拍手 でした。

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    2015年10月18日
  • 殺意の水音

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    久しぶりにエロスよりもホラー色の強い大石圭の作品を読んだ。文庫書き下ろし。しかし、自分の勘違いかも知れないが、ストーリーは以前に読んだ事があるように感じた。

    主人公の香取純一が空港近くのホテルで残虐な無差別殺人を繰り返す一夜が描かれる。そして、惨劇の進行とともに純一が無差別殺人を引き起こすに至る理由と過去、心理が少しずつ明かされていく。

    ストーリーは至って単純なので、読みどころは主人公の過去と少しずつ壊れていく心理描写だろう。

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    2015年08月29日
  • きれいなほうと呼ばれたい

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    ネタバレ

    女性なら誰もが追求するもの。それは美なのかもしれない。美に囚われ、どんどんと破滅へと向かうシーンはとても怖かった。美貌を手に入れても必ずしも、幸せになるとは限らないという事だろう。グロテスクなシーンは皆無だが、歪んだ愛や大石圭らしさは健在の作品であった。

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    2015年06月22日
  • きれいなほうと呼ばれたい

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    久しぶりに大石圭らしいエロティック・サスペンス。

    美容整形外科医の榊原優一が見付けたダイヤの原石…星野鈴音は榊原優一の手により全身の美容整形手術を受け、女神のような美貌とスタイルを手に入れるのだが…

    倒錯と官能と異常な愛情、喜びと哀しみの世界が展開される。

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    2015年06月07日
  • 60秒の煉獄

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    60秒間だけ時間を止められるなら、というお題で11編。一気読みでした。それぞれのお話しよりも『自分だったら、どうする?』と考えてしまう自分が怖い。

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    2014年11月10日
  • 邪な囁き

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    ネタバレ

    読みながら自分の中の「邪な囁き」を何度も考えていた。
    昔、駅のホームで電車を待っている時、液体を積んだタンンクのみの重厚な列車が轟音で通り過ぎるのを眺めながら、ホームから一歩踏み出せばそこには明確な死が待っており、生と死がとても身近にあるものだと一種の恍惚感のようなものをよく感じていたものである。その感情は他人に向けたものではなかったが。
    あとがきにもあるように、子供の風船を割って回るような小さなものであれ、他人の不幸を喜ぶような邪な気持ちを持っている事は自分自身否定できない。それが実際に行動に移され表に出てくることは非常に稀であるが。
    あの感情はなんだろうかと本を読みながら考えていたが、一種

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    2014年07月13日
  • 女奴隷は夢を見ない

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    なんか、ありそうで怖い・・・。
    あと、奴隷になっても誇りを失わず第二の人生をかけた樹里や春菜が・・・奴に売られるあたりエグい・・・。
    自分の今いる世界に小さな不満があっても、超幸せじゃんと
    考えさせてくれる一冊。。

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    2014年07月06日
  • 甘い監獄

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     いろいろな夫婦を題材にした短編集。
     っても大石圭なので、一筋縄ではいきませんが。

     ともあれ、夫婦は互いを映す鏡っていうが、どの夫婦もその相手じゃなかったらもうちょっと違った人生だったかもと思うのである。いや、そのパートナーであったとしても、そこにあるぬかるみに足をつっこみさえしなければ「物語」にはならないかもしれないが、平穏な幸せが続いていたのだろう。
     そういうこともひっくつるめて、<相性>というのだろう。
     つか、ひっくるめられてしまう<相性>が、ものすごく恐ろしい。

     「愛されすぎた夫」が一番やばいと思った。
     いわば、共依存の夫婦の話なのだが、それを第三者をして語っている主人

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    2014年05月06日
  • 殺さずに済ませたい

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     天才人形師の青年、実は…。

     毎度の大石圭氏ですww
     このステレオが快感っていうのが、不思議です。

     で、今回も主人公に幼児期のトラウマがあるのかと思ったら…。
     とはいえ、普通に育ったわけじゃなし、お姉さんの状況が、淡々と説明しているだけに、かえって哀れなのである。
     
     タイトル通りなんとか自分で自分の状況を変えようとしたのだけど、そのベクトルがそもそも間違ってるというのはデフォか。
     結局のところ、方向性を間違えると何であれダメなんだろうな。
     主人公はなんかカタルシスを得たっぽいけど、読んでるほうはガクブルでした。
     この先を考えてくないやww

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    2014年04月28日
  • 甘い監獄

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    夫婦をテーマにしたエロティック・ホラー短編集。『いじめたくなる女』『愛されすぎた夫』『妻への疑念』『他人の妻、他人の夫』の四編を収録。最近の大石圭は、ホラー小説作家というよりも、官能小説作家の要素が強くなって来た。

    『いじめたくなる女』は、そういう展開かと驚くような作品。怖い。

    『愛されすぎた夫』は、読後にじわじわと怖さが伝わって来る作品。

    『妻への疑念』は、ありがちな話から一転…

    『他人の妻、他人の夫』は、夫婦交換をテーマにしたエロティックな作品。ホラーの要素は無い。

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    2014年03月29日
  • 躾けられたい

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     女子大生が、オッサンにいいようにされてMになってしまう話。
     
     と、書くと身も蓋もないが、本当にそうなんだものww
     
     とはいえ、間に彼女の生い立ちをはさみこむことで、人の<業>はどこからくるのか、なにから発生するのか、みたいなことを考えさせれるから、さすがに大石圭なのである。
     が、最近ステレオ化が激しいのはいなめないですよ。やれやれ。

     結局、自我に乏しいうえに、その自覚がないものが、こういう罠に落ちてしまうんだろうな。
     欲と愛情は違うのに、求められていることでそれが愛だと思いこんでしまう。その精神の未熟さにつけこまれたのに、多分彼女は一生それがわからないままなのだろう。

     一

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    2014年02月27日
  • 殺さずに済ませたい

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    湘南という明るい光に満ちた土地を舞台に僕という一人称で、ゆっくりと優しい口調で語られる耽美的な世界。それが恐怖を少しづつ醸し出しているようだ。ストレートなホラーとは違い、読むにつれ、様々な光景が頭の中に浮かび、怖さと共に哀しさまでを感じた。

    主人公の人形作家・椿涼は連続快楽殺人鬼という裏の顔を持っていた。自分の欲望と人形製作の狭間で…最後に己れの正体を知る恐怖…

    抒情ホラーとでも言うべきか。

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    2013年09月11日