大石圭のレビュー一覧

  • 60秒の煉獄

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    大石圭の作品に珍しく、短編集。

    もし60秒だけ時間を止める事が出来たなら、何をするか。

    人間のエゴイズム爆発。かと思えば美談も。あの少女は一体何者だったのか。少なくとも天使では無い。

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    2011年06月28日
  • 湘南人肉医

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    ラストが秀逸。

    主人公の異常性が良く描かれている。

    大石圭の作品には料理の描写が多い。生と死に料理は関係あるのだろうか。

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    2011年06月28日
  • 邪な囁き

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    僕のなかには、あいつがいる。あいつのいうことは、危険だけど、とても魅力的で情動的だ。それを行えば、僕はいつも官能的な興奮を覚える。
    そんな中、自分の過去と関係のある女性が現れ、彼女への償いを始める。償いの気持ちしかなかったが、次第に彼女との生活を大切だと思うようになる。しかし、究極の思いつきをしてしまう。僕はそれを実行してしまうのか。

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    2011年05月21日
  • 自由殺人

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    まさに大石圭ワールドといった感じです。人間の負の感情をうまく表せていると思います。有りそうで無いけど想像してしまうストーリーもいいです!

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    2011年02月08日
  • 60秒の煉獄

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    大石圭さんの短篇ははじめて読んだ気がする。

    それぞれが残忍で、すごくよかった。(と表現するのも変な話だが)

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    2010年08月09日
  • 60秒の煉獄

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    たかが60秒、されど60秒。完全に自分のものだけになるそんな時間があったなら。さて、いったい何をすればいいのでしょうね。
    そんな時間を与えられた人たちの物語。しんみりとする話ありぞくりとする話ありですが。やはり良くないことに使う人が多いようで。うーむ、恨む人を殺したいというなら分からないでもないけど。なぜこういうことをしたくなるのかなあ。怖いというより、そういうことしか考えられないのって悲しいよね。でもそれぞれの人生観が感じられて、深い作品です。
    お気に入りは「微笑む老人」。一見鬼畜度は薄いように思えつつ、実は一番怖かったのでは……。

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    2010年07月19日
  • 1303号室

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    大石さんといえば「生きた人間の恐怖」を主に書かれる作家さん。そうだよねえ、現実問題一番怖いのはなんといっても生きた人間だよ……などと思っていたけど。

    前言撤回。やはり一番怖いのは怨霊です。

    怖い。とにかく怖い。見え隠れする怨霊の気配が怖いし、生前の「彼女」の歪みっぷりも怖い。意味深な発言を繰り返す少女の存在も妙に怖い。だけど一番怖いのは、数回描かれる惨劇シーンが、あえてまるっきり同じ文章を用いて繰り返されている部分。これがまるで抜け出せない呪縛のごとく恐怖を増幅。ああもうたまんないっ。

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    2009年12月29日
  • 湘南人肉医

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    大石作品の最高傑作です。
    物語の流れから文章構成まで、とにかく素晴らしく
    わたしが小説を書きたいと思ったきっかけになった作品です。
    特にプロローグの文章に至っては、神業です。

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    2009年11月25日
  • 水底(みなそこ)から君を呼ぶ

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    女性としてのつらさが分かる場面があり、
    大石作品にしては珍しく、恋愛ものです。
    ですが、ホラーとしての要素もうまく取り込んであり、
    怖さ、切なさ、愛とはを感じることのできる
    バランスのよい作品です。

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    2009年11月25日
  • 殺人勤務医

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    大石さんの作品で最初に手にとったもの。
    この本を読み、小説を読む楽しさを知りました。
    文章に引き込まれ、読めば読むほど情景が脳裏に浮かびます。

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    2009年11月25日
  • 女奴隷は夢を見ない

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    苦しいとか、切ないとか、残酷とか、あんまり思わない描写です。
    淡々とした文章で進んでいき(淡々とした主人公のせい?)、何となく物悲しい気がする、という感じで、読後もすっきりしました。……ハッピーエンドではないはずなのに?

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    2009年10月07日
  • 人を殺す、という仕事

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    あなたも私も心のどこかに持っているかもしれない妄想を形にした物語。
    もしかしたら、「声がきこえた」「私は選ばれた」と、言い訳のようにしか聞こえない台詞で
    自分の行為を話すあの人たちは、本当のことを言っていたのかもしれないとも思わせる。
    いろんな矛盾を感じたし、自分の中の暗い部分、不思議ちゃんの部分、
    いまだに夢であってほしいと願う失敗なんかをグルグルと思い返してしまった。かなり好き。

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    2009年10月04日
  • 復讐執行人

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    家族を殺された、被害者である主人公。そして、主人公の家族を殺した、加害者である男の物語が絡み合っています。
    ラスト間際のどんでん返しには驚きました。どんでん返しというほどのものではないかもしれませんが、「そういうことか!」といった感じです。
    殺されたから殺す。復讐をテーマにしただけあって、内容はそれなりに重かったです。
    約束の大切さ、そして、人の記憶の曖昧さを思い知った一冊でした。

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    2009年10月04日
  • 人を殺す、という仕事

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    タイトルとあらすじに惹かれて買った一冊。結構量もあって面白かったです。
    善良な一般市民である父親が、ある人物から送られてきた手紙の指示に従って人を殺していく。指示に従われなければ、母親と妻と同じように、愛する娘が殺されてしまう。
    人を殺したくない、けれど愛する娘を守るためには仕方がない。もしも「人を殺せ。そうしなければ、お前の愛する者が死ぬことになる」と言われた場合、私ならどうするか……考えさせられる一冊でした。
    主人公に指示を出していた人物が本当はどういう人物か、というのが最後まで曖昧でした。
    でも全体的に面白かったので星五つ。

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    2009年10月04日
  • 水底(みなそこ)から君を呼ぶ

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    ひたすら綾乃さんが可哀想すぎた。
    でも最後は大石さんの作品には珍しく、絶望はありつつ救いがあったというか。
    初めてこの方の本で泣けた・・

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    2009年10月04日
  • 湘南人肉医

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    カニバリズム。
    とにかく描写がリアルで、「人間っておいしいのかな」と。
    まずそうですけど、シャトーブリアンのように云々・・・というのを
    ずっと読んでいくと、変にはまります。
    これで大石さん好きになりました。

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    2009年10月04日
  • 女奴隷は夢を見ない

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    大石さんの本は全て好きです。救い、ありませんが。
    ひたすらアンダーグラウンド。
    売られる側の人格の消失。
    買う側の娯楽精神(こわい)。
    ブローカーの葛藤。
    ひたすら暗い。

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    2009年10月04日
  • 女奴隷は夢を見ない

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    横浜にある奴隷市場。奴隷のブローカー。売られる女たち・・・。
    大石圭の新作。面白い!!!
    救いがなくて、淡々としてて、乾いた感じ・・・。
    ラストの終わり方も好きだな。ヘンに媚びる感じにならなくてよかった。

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    2009年10月04日
  • 水底(みなそこ)から君を呼ぶ

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    大石作品で、久しぶりに泣かせていただきました。
    ラブストーリー仕立てのホラー作品となっています。
    同じ女として分かる部分をあって、胸が痛みますが、
    とても素敵でうるうるしてしまう物語になっていますので、
    一度読んでみてください。

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    2009年10月04日
  • 人を殺す、という仕事

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    大石さんの作品にしては珍しく、愛に溢れている作品です。
    とにかく展開が気になって、読むのがやめられなくなりました。
    ラストも大石さんらしく、とても好きな作品のひとつです。

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    2009年10月04日