大石圭のレビュー一覧

  • 奴隷商人サラサ~生き人形が見た夢~

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     サラサの妹が!
     
     妹視点の生活が語られ…。
     うーん。
     あんまりアリア@妹には、人間的な魅力を感じないんだけど。
     
     ともあれ、アリアは自分を買った男の子供を妊娠する。
     それによって、物語は大きく動くのだけど、どう書いてもネタバレなので自粛。

     サラサの選択は、やっぱり暴走する欲望の結果という気がする。
     まぁ、彼女にはそれ以外に選択肢はなかったんだろうけどね。
     
     と、まだ続きそうな、すごい陰謀の感じがしてます。
     母になるであろうアリアの成長も期待されるし。

     と、大石圭のあとがきが何気に好きです。
     すごくまっとうで、誠実に生きている感じがする。

     うん。
     誠実に生

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    2019年05月04日
  • 女奴隷の烙印(らくいん)

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     人身売買をしているサラサ。
     彼女は、過去に自身が売られ、また妹も売られ消息不明になっていた。

     「女奴隷は夢を見ない」の世界。
     ただ、今回は売るサイドの話なので、残虐であったり陰惨であったりはしない。
     とはいえ、それは女主であるサラサ、所以なのだろう。

     にしても、人の欲望は限度がない。

     サラサの復讐譚は、多分、それの最えたるものなのだろう。
     そう。
     妹を救いたいという欲望が、限度を知らないから、彼女に行動を起こさせる。
     それと、これは別ということにはならない。
     欲望は、五感を麻痺させる。

     映像化するといいにね、って思うけど、まぁ内容が内容なだけに無理なんでしょうw

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    2019年05月04日
  • わたしの調教師

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    ネタバレ

    冴えない女子大生・琴音が金持ちの紳士・白石に調教されて変わっていく。だが、白石にはある秘密が、というストーリィ・ラインで白石の件も途中から察せられるため、何も捻りがないのがやや残念。SM度合いが非常に濃いというのが新基軸かもしれないのでファンなら必読だが、もう少し期待してしまうんだよ、大石作品には。そして、毎度ながらあとがきとのギャップが凄すぎて、心が洗われる。これだから凡百のエロ小説とは違うんだよね(と思わせてくれる)。

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    2019年02月01日
  • 地獄行きでもかまわない

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    読んでいると次どうなるのか?いつバレるのか?とハラハラして先が気になり、どんどん読みたくなります。
    ただ、冷静に振り返ると、主人公が超ラッキーで自己中なだけだとだんだん感じてきました。

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    2018年09月10日
  • 地獄行きでもかまわない

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    平凡な男の南里遼太郎は美女の夕紀に恋して人気作家だと嘘をつき、歓心を誘い、後戻りできない境地に自らを追い込み、罪を重ねる。普通の冴えない男が凶悪犯に陥る可能性を示唆している小説。

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    2018年07月11日
  • 百二十歳の少女 古美術商・柊ニーナ

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    大石圭『百二十歳の少女 古美術商・柊ニーナ』角川ホラー文庫。

    ホラー、エロスと全てが軽めの文庫書き下ろし作品。設定にリアリティが感じられないためか、恐怖を味わうこともなく、何となく予想の付く展開に、まあ、こんなものだろうかと一人納得。

    フランス人とのハーフの美貌の古美術商・柊ニーナを主人公に、100年以上も前に製作されたビスクドールにまつわる忌まわしき謎を描いたホラー・サスペンス。

    手にした者たちに死をもたらすビスクドールの最高峰ブリュ・ジュンの傑作…

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    2017年09月03日
  • 60秒の煉獄

    購入済み

    おもしろかった

    何話かの人の考えて同じことを起こすのがちょっと物足りなかった。
    でもほとんどの人は誰かを不幸にさせることを考えるとゆうことなのかなーと思いました。

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    2017年07月15日
  • 殺人勤務医

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    大石圭さん2冊目。
    以前読んだ「湘南人肉医」とよく似た設定。優雅な暮らしをしているお医者さんが裏で人を殺しまくるというお話。小さい子供や動物を虐待する奴は同じ目に遭ってしまえ!と思ったりするので、いいぞもっとやれという気持ちになりました。拷問シーンが沢山あったけど、そんなにグロさは感じなかった。淡々と任務を遂行している感じ。深く考えず、ただ殺すのみ。そんな本。

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    2017年07月11日
  • 処刑列車

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    どこにも救いがない物語。
    なぜ自分が殺されなければならないのか、わからないままに奪われていく命。
    生き残るために乗客たちはさまざまな行動にでる。
    けれど、犯人たちの行動はそんなものでは止まらない。
    徹底した究極の「悪意」に対抗できるものなんてあるのだろうか?
    誰もが持っているかもしれない「闇」のようなものを描きたかったのだと思うのだけれど。
    強烈なインパクトはある。
    でも、人物描写といい心理的な掘り下げといい動機といい、説得力に欠けている気がした。
    他人の命を犠牲にして自分だけが助かった人間。
    実際の事件でも、似たようなことがあったのを思い出した。
    通報して乗客を助けようとした・・・と弁明した

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    2017年03月14日
  • 人でなしの恋。

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    常軌を逸した男の恋物語。自分はこういう、狂愛的な話が好きでうっとり出来る面があるから楽しめたけど、そうじゃない人にはつまらないかもしれない。
    物語にあっと言うような山場はなく、淡々と男が女を愛していく様が書かれている。登場人物に感情移入をすることもない。
    しかし、そこそこに楽しめた。少なくとも自分にとってはつまらなくはなかったので、★みっつ。

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    2016年12月17日
  • 人でなしの恋。

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    文庫書き下ろし。おぞましい、歪んだ愛を描いた相変わらずのテイストの小説。最近の大石圭にはこの路線の小説が多く、少し食傷気味。

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    2016年11月17日
  • 優雅なる監禁

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     双子の兄弟に監禁された、美人歯科医の戦い。
     
     良くも悪くも大石圭です。

     にしても、悪いことするヤツに限ってお金があるっていうのはどうなんでしょうね。
     (監禁のために部屋を立ててしまうぐらい)

     で、監禁の果てに生きるために開き直る主人公。
     まぁ、そこまで追い詰められたとはいえ、残忍なスイッチがはいったら、人間ってどうしようもないなと。

     とはいえ、このスイッチがはいるまで、というかはいる瞬間あたりの描き方が、うまい。
     大石圭、こういうところが繊細でうまいと常々思っているんだけどね。

     安定の面白さでした。

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    2016年10月19日
  • 殺さずに済ませたい

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    欲を言えば、もうちょい主人公の心理状態や壊れていく過程を知りたかったかな。なんかさらっと殺してしまうし、いつも似たような状況というか。

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    2016年08月03日
  • 優雅なる監禁

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    エロティック・リベンジホラーとのことだが、エロが70%、バイオレンスが29%、ホラーは1%という配合か。

    ストーリーは至って単純で、美貌の女性歯科医が同僚の双子の兄弟に監禁され、完膚なきまで凌辱され、二人に復讐を誓うというもの。

    もう少し複雑なストーリーを期待したが、何時もながらのテイストだった。

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    2016年07月29日
  • きれいなほうと呼ばれたい

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    ネタバレ

    途中までは良かったんだけれど、切羽詰まった主人公の状況が、最終的に、「あ、やっぱり(結末が)そっちにいく~?」でした。個人的には、結末をどういうふうに描写して、うまく事件にせずに心理描写なども含めて描いてほしかったです。まあ、そうなるとまったく違う小説を探した方がいいっていうことかな。こればっかりは読んでみないとわからないので・・
    全体的に心理描写というよりも、この奇想天外な申し入れに対する主人公の対応、成り行き、人生などを描き切った、というのがこの作品に対する評価ですね。
    期待したものとは違いましたが、著者の別の作品も読んでみたいなと思います。

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    2016年04月13日
  • 自由殺人

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     普通の人々が、アタッシュケースひとつに踊らされる。
     大きな力を手にすると、人は変わってしまう。
     勿論、変わらない人もいるけれど、世の中、優しい人たちばかりではない……。

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    2016年04月05日
  • 地獄行きでもかまわない

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     合コンで知り合った女性を手にいれるために、一つの嘘をついた男。

     まぁ、お決まりに転落していくのだけど、これがなかなかしぶとい。
     ダメだ、ってなってくると、何かの助けがはいる。いい意味でも悪い意味でも。で、どんどん自ら首をしめていくことになるのだが…。

     周りにはとんでもない迷惑男なんだけど、本人はいたって幸せそうなのである。
     一応、苦悩とかあるけどね。
     が、基本、お気楽で幸せそうなのだ。

     うむ。
     大石圭、なんか心境の変化でもあったのか??
     って思わせられた。

     女性のステレオタイプは相変わらずです。と、裏の宣伝文句は、ちょっとあおりすぎww

     ともあれ、ん、変わった?

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    2016年03月24日
  • きれいなほうと呼ばれたい

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    表紙の写真が刺激的

    美容整形の話
    手術すると美しくなる、愛人になる、マンションで暮らす、妊娠する
    美しい容貌を手に入れたが、別人となってしまった
    男の視線から見た美人、女の視線は求めていない

    美しさとは粋であること、かな

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    2016年01月10日
  • 60秒の煉獄

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    ネタバレ

    いつもの大石圭のテイストとは少し趣を異にした短編集。不思議な少女が与える1回だけ60秒時間を止めることができる能力。選ばれる人に共通点はない。従って、彼らがそれを何に使うかは様々となる。その使い方が本書の面白さである。1話目が意外に前向きな話だったので、おぉ、こんな感じかーと思いきや、以降はその大半が暗い欲望に従っている辺りは安心のクオリティ。第10話でこれまでの話に微妙に触れられていくような繋がりが見えるものの、結局は人間の醜さを見るばかり。個人的に好きなのは大石圭らしさを裏切る第1話、殺人というミスリードとメジャーがないという伏線が生きる第5話、いい事をしようと回顧した結果満たされていたは

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    2015年11月26日
  • 殺意の水音

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     色々なことが積み重なって、壊れていく青年の話。

     うーん。
     単に運が悪いとか、環境が悪いとかで、片付けられない感じなのがなんとも後味が悪いのである。
     まぁ、やってることはひたすらエグいんですけど。

     でも、結局のところ閉塞された場所から抜け出せなかったのは、彼自身の視野の狭さ、というか、価値観の偏狭性のためのように感じる。
     って、そういう人格に育ったのは、その環境故であるのは間違いないのだろう。

     人は、神とか何かそういう大きなものの掌の中で、もてあそばれているだけなのかもしれないと、思った。

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    2015年11月12日