大石圭のレビュー一覧
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芙季絵の体の中にはもう一人、彼女の栄養を吸って生きている「ふきえちゃん」がいる。不思議と不気味とは感じない彼女は友達だった。しかし、その存在は年月を経る毎に忘れ去られていく。芙季絵が11才になったとき、ふとその存在を思い出した。巻末にのみ伽椰子の例の「皆が私を避けている」という描写が入るのみで、この度は伽椰子と俊雄の無双シーンは全く無い。あの二人とはまったく別の人物の限定的な呪い。細菌感染のように無差別に呪われていくより、こっちの方がしっくりくるかも。話もまとまっていて読みやすかった。ふきえちゃんがひたすらに不気味。最初は友達であったのに、何かのきっかけを持って芙季絵やその家族に向かって呪いを
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ネタバレ俊雄と同じ名を持つ子供が、かつて父親からの壮絶な虐待の末に殺された。俊雄は自身を殺した父を憎み自分見殺しにした母を憎んだ。 そして、死ぬ瞬間に彼は神に祈った。どうか次は自分を必要としてくれる母から生まれますようにと……。「呪怨 終わりの始まり」のノベライズ。 登場人物は大体同じだが、厳密に言うと他の作品とのつながりは無い模様。てっきり、終わりの始まりと題してあったので、「呪怨」の前日譚かと思っていたが違った。登場人物が同じ別の世界線。佐伯剛雄の職業もデザイナーではなく普通のサラリーマンだった。今までは伽椰子に対して同情的な感情を思わせるような描写が多く見受けられたが、この話は少し彼女に嫌悪する
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安定のステレオ(いい意味で)
大学の頃付き合った男が、くずやろうで、そいつのせいでとことん落ちていく主人公。
あまりの墜落っぷりに、哀れを思うのである。
ようするに自我がない。
うむ。自分に対して無欲であることは、自我がないことと、ほぼ一緒なのだろう。
いや、欲はあった。が、その方向をクズ男のせいで間違った方に向かされていたというべきか。
つか、これを<洗脳>っていうんだろう。
アメとムチって、やつだな。
珍しく(?)高学歴で毒親育ちじゃないまっとうな主人公だったのに、この落ち方っていうのは、結局のところ人間<人生の楽しみ方>をどこかで学習していないとだめってことな -
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サラサの妹が!
妹視点の生活が語られ…。
うーん。
あんまりアリア@妹には、人間的な魅力を感じないんだけど。
ともあれ、アリアは自分を買った男の子供を妊娠する。
それによって、物語は大きく動くのだけど、どう書いてもネタバレなので自粛。
サラサの選択は、やっぱり暴走する欲望の結果という気がする。
まぁ、彼女にはそれ以外に選択肢はなかったんだろうけどね。
と、まだ続きそうな、すごい陰謀の感じがしてます。
母になるであろうアリアの成長も期待されるし。
と、大石圭のあとがきが何気に好きです。
すごくまっとうで、誠実に生きている感じがする。
うん。
誠実に生 -
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人身売買をしているサラサ。
彼女は、過去に自身が売られ、また妹も売られ消息不明になっていた。
「女奴隷は夢を見ない」の世界。
ただ、今回は売るサイドの話なので、残虐であったり陰惨であったりはしない。
とはいえ、それは女主であるサラサ、所以なのだろう。
にしても、人の欲望は限度がない。
サラサの復讐譚は、多分、それの最えたるものなのだろう。
そう。
妹を救いたいという欲望が、限度を知らないから、彼女に行動を起こさせる。
それと、これは別ということにはならない。
欲望は、五感を麻痺させる。
映像化するといいにね、って思うけど、まぁ内容が内容なだけに無理なんでしょうw -
購入済み
おもしろかった
何話かの人の考えて同じことを起こすのがちょっと物足りなかった。
でもほとんどの人は誰かを不幸にさせることを考えるとゆうことなのかなーと思いました。 -
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どこにも救いがない物語。
なぜ自分が殺されなければならないのか、わからないままに奪われていく命。
生き残るために乗客たちはさまざまな行動にでる。
けれど、犯人たちの行動はそんなものでは止まらない。
徹底した究極の「悪意」に対抗できるものなんてあるのだろうか?
誰もが持っているかもしれない「闇」のようなものを描きたかったのだと思うのだけれど。
強烈なインパクトはある。
でも、人物描写といい心理的な掘り下げといい動機といい、説得力に欠けている気がした。
他人の命を犠牲にして自分だけが助かった人間。
実際の事件でも、似たようなことがあったのを思い出した。
通報して乗客を助けようとした・・・と弁明した