大石圭のレビュー一覧

  • 人を殺す、という仕事

    Posted by ブクログ

    僕のもとにある日届き始めた一通の手紙。そこに書かれた指示に従うことで、僕の人生は驚くほど順調だった。手紙のお陰で、今後も幸福な人生が続くと信じていた。それが「殺人」を命じるまでは。従わなかった結果―母が死んだ。次は妻や娘たちの番だというのだ。あどけない少女、臨月の妊婦…僕は次次と手を血に染めていく。邪悪で美しい、傑作「暗黒小説」(「BOOK」データベースより)
    とてもよかった。妄想なのか現実なのか、どっちだったのかな~

    0
    2012年05月13日
  • 人を殺す、という仕事

    Posted by ブクログ

    謎の手紙の命令により、全く縁のない人々を殺していく主人公。

    手紙の主は誰なのか、なぜ彼なのか、ターゲットはどうやって選ばれたのかなどなど疑問を抱えて話はすすむ。

    「殺人」というスリル(というとかなり誤解を生む表現になるが)や、主人公の犯行が露呈するかもしれないというドキドキ感はまったく持たせない。

    ただ単に殺人を犯し続けるだけではなく、本当に「手紙の主はいるのか」や、頻繁に入る回想などにより長さがある話の割りに飽きない。

    各章の冒頭にある、人により絶滅させられた動物たちの小話が悲しく、またはっきり本筋との関係を示されないからこそ考えさせられるものがある。


    文章は非常に読み

    0
    2012年02月23日
  • 60秒の煉獄

    Posted by ブクログ

    貴方は60秒だけ世界を停止させることができます。
    その間、貴方は誰に止めらることなく、したい事ができます。
    さぁ、貴方はいつ、どこで何をしますか?
    と言うお話し。

    私の中で『不条理な悪意』を書かせたら天下一品!と評判の大石圭作品。
    今回もあくまで救いなく、人の根源は悪だと言い切ってくれました。
    救いはない。人は本当に開放された時、悪意を人にぶつける。
    不条理で、自分勝手で、倫理のない行動。


    ちなみにこの方、一番売れたのは『呪怨』のノベライズ。
    その他純文学系などもあるちょっと変わった作家さんです。
    好きなのは『履き忘れたもう片方の靴』と『処刑列車』。


    人を傷つけたい、意地悪な気分の方

    0
    2012年01月09日
  • 人を殺す、という仕事

    Posted by ブクログ

    「指示した人間を殺さなければ、あなたの大事に思っている人を殺します」
    そんな手紙が届くようになってから、人生が狂い始めた一人の男の物語。
    人間が葛藤しつつも徐々に狂っていって、狂っている自分にも慣れて行く、というところが最大のポイント。
    ホラーが大丈夫でも、こういう小説は苦手、という方も結構いるんじゃないでしょうか。
    決してスッキリはしないので、頭が便秘の方はご遠慮ください (笑)

    0
    2011年10月24日
  • 地下牢の女王

    Posted by ブクログ

    タイトルからどこかでSM要素のある展開が出てくると思っていましたが、違いました。
    欲望のままに行動する彼女はもともと救いようがなく、標的になった彼の方はせめてラストで救われるのを想像しましたが、救われない結末で残念です。

    グロテスクな場面にちょっと引いてしまった(苦笑)・・・。

    0
    2012年11月13日
  • 子犬のように、君を飼う

    Posted by ブクログ

    大石圭さんの作品の中では
    かなり穏やかな作品だと思います。

    私、個人的にはホラー要素は全く無く、
    完全に恋愛小説としての印象が強いです。

    個人的に30も歳の離れた
    出会いがマカオの売春婦と客のこの二人が
    今後どのようになるのか気になります。

    やっぱり、子犬の様に大切に飼うのでしょうか。

    0
    2011年09月18日
  • 女奴隷は夢を見ない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    割とあっさり&良心的な人身売買の話。最初にこれを読んだので、てっきりエロの人かと思えばホラーの人だったんですね。呪怨の人です。

    0
    2011年09月08日
  • 湘南人肉医

    Posted by ブクログ

    狂気を自覚した人格の、行動の躊躇なさを想像し戦慄した。異なるものに対する畏怖が自己の保安を担うのであれば、主人公はまさに排した畏怖に自己を破滅させられた、そんなお話。

    0
    2011年09月04日
  • 女奴隷は夢を見ない

    Posted by ブクログ

    うーん。奴隷として買われていく女のエピソード(盲目のサラ)はよかったんだけど、なんとなくアンダーユアベッドのような終わり方を期待してたので、物足りない感じがあった。

    0
    2011年07月28日
  • 地下牢の女王

    Posted by ブクログ

    読み終わったあとの不快感がすごい。口直ししたい。女の執着心みたいなのこわいし、残酷なことしても何も感じないところがまたもこわい。

    0
    2011年06月30日
  • 湘南人肉医

    Posted by ブクログ

    大石ワールド全開です。
    久しぶりに途中で挫折しそうになった程のエグさ・・
    でも後半はさすがw 一気に読ませます^^;

    0
    2011年06月16日
  • 殺人鬼を飼う女

    Posted by ブクログ

    決して主食にはならないけど、すごくヒマなときに読んじゃうのが大石作品。

    多重人格のオチはまぁよくあるパターン。
    ただ、最後の結末があまりにも雑で。

    大石作品のてっぱん構成、スリムでスタイルがよく、美しい若い女性。
    対するはナニしてんのかよくわからんけど金持ちのそこそこの男。
    今回は職業が作家で、そこになにか伏線が??
    なんて期待したのに完全な肩すかし。

    まぁいいか、大石作品ですから。

    0
    2011年06月11日
  • 地下牢の女王

    Posted by ブクログ

     大石圭的「ミザリー」

     作家のファンだといって近づいてきた美貌の女性は、作家を監禁して自分のために小説をかくように強要する。
     そーいや、男が女性を監禁する話があったよね、大石圭。
     その「飼育する男」との大きな差は、監禁するものの生活に対する姿勢なのだろう。
     「飼育する男」は、衣食住、特に食に対して真摯だ。が、「地下牢の女王」は食べることに全く無頓着というか、無造作なのだ。
     食は、イコール生き方だと思う。

     結局のところ「地下牢の女王」は他人はもちろん、自分自身も、何もかもを愛せない、否定し続けて崩壊していく。
     もっとも、「飼育する男」は自己愛を極めすぎて壊れているのだけど。
     

    0
    2011年06月02日
  • 地下牢の女王

    Posted by ブクログ

    地下牢の小説家の現実、過去、小説が重なり 異なる歯ざわりを堪能できる面白いが わたしは外国が舞台のやつがすきだなー。

    0
    2011年06月01日
  • 人間処刑台

    Posted by ブクログ

    河出書房でハードカバー出してた頃の大石圭が好きな私としては、エログロ薄めで好きな話。
    大石さんはタイトルのつけ方が、とにかくセンスないと思う。そこも含めて好きな作家さんの一人ですが。

    主人公やまわりの人の描写はおなじみ。
    死亡フラグ?と思ったらその通りだったり。
    王道な展開で話は進むので、びっくり!っていうのはないかも。
    ラムアのエピソードがちょっとせつない。

    映画化したらおもしろいかも、無理かな。

    0
    2011年05月11日
  • 死人(しびと)を恋(こ)う

    Posted by ブクログ

    初めて読んだ大石圭さんの本で、あまり女性にはお勧めできないですね。ネクロフィリアという異常愛というか性癖を持った人が主人公。しかも、最後まで、欲求が収まることがないので、うーんこれはホラーなんですかね?私は、嫌いじゃないです。

    0
    2011年05月02日
  • 人を殺す、という仕事

    Posted by ブクログ

    主人公が10歳の頃から届き始めた「C」を名乗る正体不明の手紙。
    これに従うことで人生は順調に過ごすことが出来た。

    ある日突然「C」から人を殺して欲しいと脅迫文にも
    似た手紙が届き従わなかった結果、母が死にその後
    妻も死んでしまう。

    次に従わなかったら娘が死ぬと言われ、罪のない少女や
    妊婦、国会議員をも殺し続ける・・・・。


    うーん・・・読み終わって何ともいいがたい気持ちに
    なりましたね。
    誰からの手紙なのか・・・ドキドキしました。

    まぁ、ホラー系ですね。

    0
    2011年03月26日
  • 60秒の煉獄

    Posted by ブクログ

    オムニバス中、鳥肌が立つくらい興奮した一話があった。
    が、ハンパな終わり方で残念。描写などは悪くない。

    0
    2011年03月17日
  • 死人(しびと)を恋(こ)う

    Posted by ブクログ

    タイトルで判断して購入しました。

    購入して正解でした。
    私の好みな内容でした。
    一度は誰でも想像した事があると思われるネクロフィリア。
    死体の美から醜。
    その全てを愛する事が出来たら素晴らしいんだと思いました。

    0
    2011年03月06日
  • 殺人鬼を飼う女

    Posted by ブクログ

    多重人格の女の話です。
    うーん、うーん・・・・・・「大石圭」として期待したものとはやっぱり違ったなぁ。ここ最近そうなんだけど。
    なんというか、恐怖、せつなさ、無力感、執着、愛、なんてものが絡まりあった話が好きだったんだけど。うーん。

    今回の話はなんか中途半端に感じてしまった。
    それほど怖くもないし、切なくもないし、驚きもないし、オチもないし・・・・オチがない話しは多いからそれほど気にならないけど。
    ワインの薀蓄もちょっとダルかったな・・・・・・・

    でも、大石圭の新作が出たら絶対また買ってしまうんだ(笑)

    0
    2010年12月02日