大石圭のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ最初っから、ヤバイ雰囲気が漂っている。
すべてが予想通りに進んでいたことは、驚きがなく少しがっかりだったかも。
結局お金と結婚したがための自業自得な女の物語なんだけど、最後には一郎は死んで、可奈は生き残れそうな、母は強しという終わり方になっている。
お金を選ばず愛情を選び結婚したとしても、幸せになれたとは限らないわけだし、その都度の選択によって人生は分岐していくんですね。
選ばなかった人生を羨むぐらいなら自分の選んだ道を信じて責任を持って生きていくことを改めて意識させられました。
気持ちのいい話ではなかったけど、読んで良かった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレさらーっと、止まる所無く読めてしまう大石節は相変わらず。
本当に、ざくっと読めてしまいます。
文章自体はやはり好みだし、話も考えるものがあったのですが、ホラー作品としては星ふたつ。で、差し引きみっつ。
ウラジミール・ナボコフの「ロリータ」リスペクトだそうです。
何にも興味のないしがない画家が、ある時から11歳の美しい少女をモデルとして絵を描く事になる。
彼女との良い関係を楽しみながらも絵を書いていた日々は、彼女の母親の暴力によって大きく変わる。
そして…
という感じです。
少女に「美」を感じる人には、クる作品かもしれません。
汚く、醜く、狂おしく、美しいです。
あ、少しエロいです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ大石氏の、久々の新作!!
大石氏の小説は、相変わらず読みやすいですね。
時間がかからない。さくっと読めます。
いつも大石氏は、加害者側からの視点での殺しがメインになっていたと思います。
が、今回は違います。
被害者の心理と加害者の心理が織り交ざり、何度も視点を変えた話になっています。
ホラー小説というより、サスペンスに近いかんじでしょうか。
怖い、恐ろしいとかはあまりありませんが、表現がなんというか迫ってくる感じで、読みふけってしまうかんじでした。
…でもぶちゃけ、いつもの殺人鬼モノの方が好みかもしれないなぁ。
ホラー文庫にはやはり 「怖さ」がもっと欲しいかも。
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