あらすじ
「あなたのご両親は、あなたを売ることにした」女子大生・川上春菜は、父親の使いで訪れた横浜のビルで、突然告げられた。自分は売られ、間もなく「奴隷市場」で競(せ)りにかけられるというのだ。ビルの一室に拘禁(こうきん)され、絶望にくれる春菜。だが、仕入れられていたのは、彼女だけではなかった。女たちを待ち受けていた壮絶な運命とは? おぞましくも美しい禁断の書。
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苦しいとか、切ないとか、残酷とか、あんまり思わない描写です。
淡々とした文章で進んでいき(淡々とした主人公のせい?)、何となく物悲しい気がする、という感じで、読後もすっきりしました。……ハッピーエンドではないはずなのに?
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大石さんの本は全て好きです。救い、ありませんが。
ひたすらアンダーグラウンド。
売られる側の人格の消失。
買う側の娯楽精神(こわい)。
ブローカーの葛藤。
ひたすら暗い。
Posted by ブクログ
横浜にある奴隷市場。奴隷のブローカー。売られる女たち・・・。
大石圭の新作。面白い!!!
救いがなくて、淡々としてて、乾いた感じ・・・。
ラストの終わり方も好きだな。ヘンに媚びる感じにならなくてよかった。
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大石さんにしては美しい。
サラとの物語が良くて、自分の生き方を
どんな形で受け入れても、生きてるだけで
良いって思える人になりたい。
おぞましくて、アナザーストーリーが見たい。
Posted by ブクログ
なんか、ありそうで怖い・・・。
あと、奴隷になっても誇りを失わず第二の人生をかけた樹里や春菜が・・・奴に売られるあたりエグい・・・。
自分の今いる世界に小さな不満があっても、超幸せじゃんと
考えさせてくれる一冊。。
Posted by ブクログ
平等なんて幻想に過ぎない。
平和とか、平等とか愛とかを私は日常で語りたい。
語るために、色々な視点が見える小説は重宝している。そんな重っ苦しいこと抜きにしてもこの本は一気に読んでしまった。
素晴らしく感動するシーンもなかった。ただ、そこにはなにもなかった。
絶望、金、支配欲、性欲
そんなものがありふれてる世界を許せないとは思うが、一方で仕方のないことだとも思った。
ただもう少し売買される女性の視点をドロドロと書いたものを期待したので星四つにした。
感情の起伏がない奴隷商人は個人的に好きだ
Posted by ブクログ
初めて読んだ大石さんの作品。
こんな社会も裏で本当にありそうで怖かったです。
生々しくエロくてどことなくグロい
ハッピーエンドは余り好きではないけれど
最後が切なすぎました。
個人的には間に合って欲しかったなぁ
タイトル通りのお話でした。
Posted by ブクログ
ホラーとうたっているが果たしてホラーなのだろうか。。。
描写や表現はとても繊細で
きれいな印象を受ける文体
の印象を受けたのですごく読みやすかった。
ただホラ-が読みたかった…
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大石氏の作品にしては嫌な"大石臭"のしないものだった。
題名や題材はアレだけど、心理的な部分がよく書かれていて、読後の後味の悪さや不快感(褒め言葉)が残った。
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またまた読んでしまった大石作品。これで二冊目。
横浜には金持ちにだけ開かれる奴隷市場があり、そこに商品として人身売買をするという主人公の話。ドンドンと読み進めていけるが、表現が痛々しい部分も多く、大石作品らしい感じ。
最後はちょっと人間らしい部分が主人公に見られるが、結末はまあまあ。でも面白かったです。
Posted by ブクログ
奴隷市場のシステムだとか何だとかが
詳しく詳しく描かれていて、おもしろかった。
よくありがちな、凌辱シーン中心の話だとかではなく
奴隷となってもその中で生きる覚悟をしてる女と
それらを見ている商人の話。
おもしろかった。好きな本。
Posted by ブクログ
タイトルほどに「夢を見ない」でもなく、意外に売り買いする側も売られる側も淡泊な雰囲気で物語は語られていく。
売られて疲弊して休憩したら、また売られて…。
淡泊な感じがほんとは怖いのかもしれませんが、淡泊の濃さが怖さに届いてないという感じです。
でも本当は意外にありそうな世界観が怖いのかも?
Posted by ブクログ
「あなたは売られました」
舞台は横浜。
リアルな背景が、一瞬これがエンターテイメントだと忘れさせる。
忘れた時が最大のホラーであると、思いました。
大石節としては、少しそちらに取られ過ぎて薄めな気が。
どこかを尖がらせたものでなく、丸目にまとめた感があります。
読みやすは何時も通り天下一品
Posted by ブクログ
うーん。奴隷として買われていく女のエピソード(盲目のサラ)はよかったんだけど、なんとなくアンダーユアベッドのような終わり方を期待してたので、物足りない感じがあった。
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女の子があるとき家族に売られてしまう。幸せな生活からガラッと環境が変わり、市場にセリに出されてしまうのである。
主人公の男性は女性たちの管理をしている会社に勤めている。
すごい内容の本を読んでしまっているなと思ったけどコナユキという目の見えない猫とセリにかけられる目の見えない女の子に対する主人公の思いが切なくて綺麗だった。
Posted by ブクログ
彼氏が持っていたのを借りた。実際に奴隷というのは存在するのだそうで。どうしたって女奴隷=性欲処理ということになってしまうのかな。エロチックな描写が多くて引き込まれない訳ではなかったけれど、同性としては人格を無視して蔑まれたり痛めつけられたりする描写には抵抗があった。
Posted by ブクログ
比較的新しい文庫だったので購入した。『1303号室 』の鬼気迫る怖さには遠く及ばない。人生の不条理をお話のテーマにしたというのはわかるが、この日本で女奴隷とはあまりにも突飛で話しが飛躍しすぎ。
Posted by ブクログ
仕入れされた女の奴隷オークション。
買うのは男らしい。
考えによっては、存在する可能性もあるかも。
コレも怖くはないが、女だけが奴隷という設定は納得がいかない。
男を欲するユーザーもあって良いと思う。
今後、逆バージョンの作品を期待する。
'09.08.18読書完了
Posted by ブクログ
シチュエーションを考えれば怖い。
奴隷商人という職業や、
人身売買する人間が居るという仮定的話だとしても。
コンセプトには興味をひかれたし、
文章も読みやすかったが、
読後感はどんより。
Posted by ブクログ
・・・人間を奴隷として売買する話・・。
旦那に売られる奥さん、
親に売られる娘、
もしかしたら、日本でも本当にこんな事が
あるのかも・・・と思ってしまう本やった。
Posted by ブクログ
アングラ系雑誌でまことしやかに囁かれる横浜奴隷市場の話。
自分が高く売られるためのパフォーマンスをした樹里、売られずに戻ってきて謝ったナターシャ、新しい主人に会ってご飯の心配をするアプサラ。
現実を受け入れたときの開き直り加減というかしたたかさというか、女のほうが強いのかなと思った。
貧富の差というのは生まれた境遇、環境に左右されるものだと著者があとがきで書いていたが、それはいかんともしがたい事実で、どうすることもできないのもまた然りだと思う。
明日の寝床と食事の心配をしなくていい自分の環境と境遇を感謝することしかできない気がする。
gift 08/12/17 read 08/12/18
Posted by ブクログ
見世物小屋を眺める気持ちで読めばなんということは無い。やたら帯で「怖い」を強調してたけど、こんなエンターテイメントな小説も無いだろう。とは言え心の優しい女の子は読まない方がいいかもしれない。