大石圭のレビュー一覧

  • きれいなほうと呼ばれたい

    Posted by ブクログ

    スポーツジムで受付のアルバイトをする鈴音は自分の容姿にかなりのコンプレックスを持つ。同じ受付の女の子は「受付のかわいい方」と言われていて、常にうらやましく感じている。そこへ、客である美容外科クリニック院長、榊原に手術を提案される。費用を無料にする代わりに愛人になる条件付きだ。美貌や贅沢な暮らしと引き換えに大切なものを失う鈴音。最終的には愛憎劇に発展し、当然な結果となるが、外見と反比例で醜くなる内面から何も同情できず…まぁ、何事も程々に…か。

    0
    2015年11月11日
  • 殺意の水音

    Posted by ブクログ

    過去様々なタイプの殺人鬼にフィクションの中で出会ってきたけれど、この主人公はその中で動機その他があまりにもありがちすぎた。

    でも実際殺人を犯す人の心理としてはこのパターンが多いんだろうかと思うとリアルっちゃリアルか。 しかし読み物としては面白みに欠ける印象。

    0
    2015年09月21日
  • 人を殺す、という仕事

    Posted by ブクログ

    大石さんの作品にしてはさわやか?ホラー。
    逆に主人公の仕事がうまくいってほしいと願いたくなるような。最後のその後がとても気になる。

    0
    2015年09月08日
  • きれいなほうと呼ばれたい

    Posted by ブクログ

     冴えない女の子が、美容整形医師から美容整形と愛人契約の話を持ち込まれる。

     …整形したとたん、大石圭のステレオなヒロインに変わってしまって、ちょっとびっくり。
     ま、人の性格は外見で左右されるところが大きいからな。

     あと、最近のヒロインは結構強いです。
     火事場の馬鹿力的な強さかもしれないけど、なんか強いなって感じ。

     にしてもタイトルが上手すぎるよね。
     胸の底に、チクっとくる感じが絶妙。

     と、結局のところ自我がない子の親って、いわゆる毒親なんだよね。
     親がせっせと子供の自我をつみとって、いざ子が自分で自我を得たら猛烈に拒絶する。
     美容整形で愛人という自我の獲得は確かに問題

    0
    2015年08月21日
  • わたしの調教師

    Posted by ブクログ

    2013年にTO文庫より刊行された『躾けられたい』の改題、加筆修正作品とのこと。やられた!なぜ、2年あまりで角川ホラー文庫から再文庫化されるんだろう。少なくともホラーではない。一種の詐欺商法では。

    堅物ながら性への興味を持つ水沢琴音が白石周平に調教される、かなりハードでストレートな官能小説。

    これまでの大石圭は官能の狭間にホラーの要素も見え隠れしたのだが、この作品は官能に徹している。

    0
    2015年07月26日
  • きれいなほうと呼ばれたい

    購入済み

    ???

    大石先生の大ファンで著作はほとんど持っています。
    湘南人肉医や復讐執行人など、昔の大石ワールドが好きなのですが、今作は最近路線通りエロティック要素の強いものだと思います。なんとなく予想のつく結末でした。整形手術に関しては、以前読んだ百田尚樹のモンスターと比べてしまうと下調べが足りないような気がします。主人公の鈴音が綺麗になっていく過程の描写が不十分だと感じました。

    いつも思うことですが、大石先生が描く「美人」のイメージが本当に古い。今時「細く描かれた眉」「チェックのミニスカート」「白いロングブーツ」って、アムラーじゃないんだから不自然だと思います。。また、1作の中で同じ表現が何度も繰り返し出

    0
    2015年10月10日
  • 殺さずに済ませたい

    Posted by ブクログ

    人形作家が、自分の作った人形に似た女性を殺し凌辱する。
    人形はいつまでも美しく年を取らない。それに比べて人間は老いて、やがて死んで行く。
    作家は何を求め自分の手を汚していくのか。
    とにかく気分が深く沈む作品。

    2015.3.17

    0
    2015年03月18日
  • 60秒の煉獄

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    特別な力を授けられる男女の話。その力とは60秒だけ時間を止められるというもの。たった60秒。けれど、様々な使いかたによって、人の本性を暴き出す。とはいっても、使い方は自由だし、それが幸せととるのか、不幸なのかは判断しかねるよね。私が一番人を殺めたいと思うのは、通勤で、一瞬だえけ殺意が芽生えてしまう。
    だからといって、この60秒でどうにかしようと思うほどの強い気持ちはないと思うのだけど、根底には人を殺めてのいいとするそれを肯定する気持ちがあるわけで。
    この話の中にも無差別に人を殺すチョイスをする人がいるんだけど、すごく普通の生活を送っている人だったんだよね。え、こんな残酷なことができるの?ってい

    0
    2014年12月30日
  • 1303号室

    Posted by ブクログ

    うーん・・・。
    いつもの大石さんの作品の方が怖い。。
    母親と娘の関係が、物語の後ろにあるけど・・・
    正直、あんまりいらないかなあ、と思いました。。
    とにかく人が死にすぎて「ありえんだろ」と思ってしまうま。また謎の少女も謎すぎる・・・。
    消化不良。。

    0
    2014年07月30日
  • 堕天使は瞑らない

    Posted by ブクログ

     
     バリ島で、挙式するために一組のカップルが出国する。
     結婚を機会に、自分を振り返ったり出会いを思い出したりするカップルなんだけど、新婦は男性だった。

     ここんと、マイノリティーを主人公にもってきてるのが多いっすね、大石氏。
     嗜好がマイノリティーから、存在がマイノリティーにシフトしてるのか?

     まぁ、それでも女性的存在に求める女性らしさが同じなのが、すごいけど。
     うむ。
     古典的な(?)女性らしさが死滅しつつある今、こういう極端な世界じゃないと、そういうものは存在できなくなっているのかもしれない。
     って、妖精かww

     物語は、おっと驚く展開になるのだが…。
     いや、そもそも男性

    0
    2014年07月09日
  • 人を殺す、という仕事

    Posted by ブクログ

    「何をしてもいいから、お願い、殺さないで」
    命乞いのシーンが今も鮮明に頭に焼き付いています。そしてその後の残酷さも。
    怖くて不条理です。気分が悪くなります。
    狂人になれない犯人がひたすら哀しいです。

    0
    2014年05月25日
  • 堕天使は瞑らない

    Posted by ブクログ

    久々のホラーかと思いきや、『薔薇の足枷』の路線だった。倒錯の官能恋愛小説に少しスパイスを効かせた感じの作品。好みではない。食あたりを起こしそう…タイトルは素晴らしく良いのだが…

    本作が、大石圭の49作目らしい…

    0
    2014年05月21日
  • 愛されすぎた女

    Posted by ブクログ

    金持ちなら、閉鎖された空間(知っても助けてくれない人材も含めて)を作り出すのが可能って言うことが怖い。


    美貌を売りに高所得者を狙って結婚した選択の結果ということもあるけど
    更に元彼を夫婦の寝室に入れて妊娠までしちゃったら、
    普通の男でも殺意抱かれると思うな。

    0
    2014年05月01日
  • 苦い蜜

    Posted by ブクログ

     若夫婦の隣の家は、美貌の未亡人で…。

     って、お決まりの展開です。
     ついでに、夫と未亡人の年齢で、ん、と思ったら、やっぱり正解でしたww

     このステレオww
     
     いや、大石さんのステレオは嫌いじゃないんだけど、つか、結構好きなんだけど、これはちょっとね。
     未亡人が豪華な夕食を頻繁に作るんだけど、それだけのものを作るには相当の時間と労力が必要だし、何よりあんまり賢い風に描かれない未亡人にそれらを作るだけの知性があるのかが謎というか、それはないだろうって思ってしまった。
     たしかに、胃袋を制覇するのは大事なんだけどね。
     ちょっと、やりすぎですなぁ。

     とはいえ、めっちゃ美味しそうで

    0
    2014年04月28日
  • 1303号室

    Posted by ブクログ

    分厚い本だったけど、すんなり読めたかな。
    表紙怖すぎーと中学生の頃周りの子にビビられたあの頃が懐かしい。
    なんとなく事の発端は子離れできない母親にありそう。

    0
    2014年02月28日
  • 絶望ブランコ

    Posted by ブクログ

    自分の意志で行く先を決めようとせず、目の前にぶら下がったわずかな利害に惑わされ、善悪の判断も曖昧に生きていた。人生に明確な目標を持つこともなく、さしたる努力もせず、誰かに言われるがまま、ただ浮草のように、その日、その日を暮らしていた。

    0
    2013年10月09日
  • あの夜にあったこと

    Posted by ブクログ

    同じ場面を何人もの視点から、書いてあるのは、面白いような、しつこいような………

    登場人物の気持ちがなんかよくわからないかな?

    悪くは無いけど、ちょっと半端な気がします( ・ε・)

    すべてにおいて

    0
    2013年06月25日
  • 愛されすぎた女

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    束縛こわい(´;ω;`)

    依存こわい(´;ω;`)

    気づいてよーって思いながら
    読みました。

    無事にたどり着けたのかなぁ。
    わたしは、たどり着けなかったと思うなぁ。

    0
    2013年05月27日
  • 躾けられたい

    Posted by ブクログ

    この作者の作品はエロチックな要素が含まれていることが多いけど、この作品はよりストレートにエロが主題になっている感じ。しかしエロ以外のプラスアルファが足りないように感じられて微妙だった。

    0
    2013年05月19日
  • 殺人鬼を飼う女

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    良くも悪くもない。

    スラスラ読めて、
    ハッピーエンド??っていう終わり方で、
    なんだか、納得いかなかった。

    授業中読むのには、
    もってこいだった。

    いつ殺されるかわからない状況で
    暮らしてたら、いくら覚悟してても
    精神まいってきそうだけど。

    0
    2013年04月18日