大石圭のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アングラ系雑誌でまことしやかに囁かれる横浜奴隷市場の話。
自分が高く売られるためのパフォーマンスをした樹里、売られずに戻ってきて謝ったナターシャ、新しい主人に会ってご飯の心配をするアプサラ。
現実を受け入れたときの開き直り加減というかしたたかさというか、女のほうが強いのかなと思った。
貧富の差というのは生まれた境遇、環境に左右されるものだと著者があとがきで書いていたが、それはいかんともしがたい事実で、どうすることもできないのもまた然りだと思う。
明日の寝床と食事の心配をしなくていい自分の環境と境遇を感謝することしかできない気がする。
gift 08/12/17 read 08/12/18 -
Posted by ブクログ
死を恐れていない殺人団体って怖い。
何で怖いか?
生きたい人間は、死んでもいいと思っている人間の行動の予測ができない。
わからないものってすごく怖い。
悪意って、誰しも持てあましつつ同居せざるを得ない代物で、最悪の想像をしつつ相手の不幸を願う、そんなことをした後は、ふっと笑って
「なんてね」と呟いてみる、みたいな感じで消失する。
人は殺しちゃいけませんよ。
どうして殺しちゃいけないの?
じゃぁそもそも貴方は人を殺したいと思っているの?
人を殺しちゃいけないのは、人を殺しちゃいけないと決まっているからではない。それほどには強い憎悪を、悪意を、抱き続けられるのはほんの一部の人間だけ。
と、恐 -
Posted by ブクログ
セツナイ話です。
普通に育って、普通に友達がいて、普通に仕事して、どこにでも建っている普通のマンションに帰れば妻と娘が「おかえり〜」と言ってくれる、休日の家族サービスはちょっと疲れるけれど、空いた時間には趣味に没頭できる、そんな、普通のサラリーマンとしての人生を歩んでいる、ということが、そんな当たり前のことが、涙が出るほどに幸せなことなんだと改めて実感できる、そんな作品です。
我々人類は本当に罪深い業を背負ってます。
そしてその業のツケが回ってきて結局は自分達の首を締めている。
今更エコを叫んでももう遅い。
我々は沢山の死骸の上で生活をしている。
じゃぁ今度は食われる側になったら?
そうな -
Posted by ブクログ
「サイコドクターぶらり旅」という読書好きな精神科医の先生が運営しておられるブログがあるのですが、そこで紹介されていて特に気になった作家、大石圭。
先日古本ですが入手し、初めて読んでみました。
この人の作品の特徴なのか、なにしろ主人公の設定が緻密で、隙がない。リアルなんですよ。
あたりまえに(世間並み以上だけど)生活していて、裏ではあんなことしてる、みたいな人間の怖さを、怖がらせる側からの心情風景として見事に表現している。
いるんだ、この主人公、作者の内側にいるんだぁ……と思いながら読むと、風野さんが言っていた「怖い」という意味もわかります。
単なる小説じゃん!て読み方もできますが、敢えて怖がっ -
Posted by ブクログ
本の表紙からして、恐そうなので、ドキドキ、ワクワクしながら読みすすめた。
1303号室に引っ越してきた人は、必ずベランダから落ちて死ぬ。。。その部屋には、いったい何が。。。!?
ベランダから海の見えるマンション、始めてそこを訪れた人は、この部屋の見晴らしに思わず声を上げる。。。それほど素敵な部屋なのに、引っ越して住んでみると、何か不穏な空気を感じる。。。
肉のような何かが腐って溶けて、どろどろになって崩れていくときのような、吐き気がこみ上げてくるような不吉な臭いとともに、そいつは現れる。。。見えないけれど、そこに居る。。。髪の長い女。
全て、自殺と判断されてしまうのだが、実は、すべて、そいつ -
Posted by ブクログ
自殺をしようとひとりで山林に行った男の前に、1台の車が。中には人が6人乗っており、しかも彼らもまた、自殺をしようとインターネットの自殺サイトで集まってやってきた者達だったのだ。自分が自殺するのも忘れ、その6人が死ぬのを物陰から見ていた男。そんな中、彼は中にいるひとりの女子高生に気づく。彼女に魅かれた男は全員が死ぬのを待って車に近づき、その女子高生の死体だけを家に連れて帰る。
読むタイミングを間違えた。『殺戮にいたる病』を読んでからまだ間があいていなかったため、またネクロフィリアかと(^^;死体を車椅子に乗せて買い物やファーストフード店に行く様子なんかはかなりハラハラしましたが、話自体は特
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