あらすじ
かつて奴隷として買われ、今では奴隷を売買する立場になったサラサ。彼女の頭を離れないのは、自分とともに売られ、行方がわからない妹アリアのことだった。その妹は、上海で、ある男に愛人として飼われていた。彼女の妊娠が発覚したことから、姉妹二人の運命は大きく動き始める。そしてサラサを襲う卑劣な罠とは? 衝撃の展開から目が離せないサスペンス長編!
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シリーズの続編
大石圭の作品はほとんど読んでるが続編書くのはたぶん初めてじゃないかな?
『女奴隷の烙印』の続編なのでそちらを読んでないと置いてきぼりを食らうので注意…。
登場人物の焦燥感を伴う心理描写やマニラの情景の説明がとても丁寧なので、止まらなくなりあっという間に読み終わってしまうこと間違いなしです。
Posted by ブクログ
今作は主人公サラサの心情描写がよく出てきて、単なるエロティックホラーではない印象を受けた。ラストも続編を思わせる終わり方で期待が膨らむ感じだ。
Posted by ブクログ
理不尽で救われない結末は大石作品らしい。しかし救われて欲しかったと思ってしまう。
あらすじ(背表紙より)
かつて奴隷として買われ、今では奴隷を売買する立場になったサラサ。彼女の頭を離れないのは、自分とともに売られ、行方がわからない妹アリアのことだった。その妹は、上海で、ある男に愛人として飼われていた。彼女の妊娠が発覚したことから、姉妹二人の運命は大きく動き始める。そしてサラサを襲う卑劣な罠とは?衝撃の展開から目が離せないサスペンス長編!文庫書下ろし。
Posted by ブクログ
大石圭『奴隷商人サラサ 生き人形が見た夢』光文社文庫。
『女奴隷の烙印』に続く書き下ろしシリーズの第2弾。前作よりもサスペンスフルになり、続きが非常に気になる。
前作で苛酷な運命を背負うことになったサラサとアリアの姉妹……姉妹を陥れた男に復讐を果たし、奴隷の身分から一転、奴隷商人となったサラサは奴隷として売られてしまったアリアを捜すのだが……
性奴隷として売買されていく若き女性たちの悲惨で苛酷な日々と二転三転するストーリー……果たして、サラサとアリアの運命は……シリーズはこの先も続くようだ。
Posted by ブクログ
現代社会で、若い女性が性奴隷として売買されるという常軌を逸した設定の小説。ややハードボイルドっぽいが、なかばポルノ。もと奴隷身分だったサラサが、おなじく奴隷とされたアリアを助けようという筋なのだが、いろいろ無理を感じる。
Posted by ブクログ
サラサの妹が!
妹視点の生活が語られ…。
うーん。
あんまりアリア@妹には、人間的な魅力を感じないんだけど。
ともあれ、アリアは自分を買った男の子供を妊娠する。
それによって、物語は大きく動くのだけど、どう書いてもネタバレなので自粛。
サラサの選択は、やっぱり暴走する欲望の結果という気がする。
まぁ、彼女にはそれ以外に選択肢はなかったんだろうけどね。
と、まだ続きそうな、すごい陰謀の感じがしてます。
母になるであろうアリアの成長も期待されるし。
と、大石圭のあとがきが何気に好きです。
すごくまっとうで、誠実に生きている感じがする。
うん。
誠実に生きる、っていうのが人間としての矜持だと思うよ。