シリーズの3作目
相変わらず丁寧な文章で止まらなくなるが、物語的には何一つ解決せず、いままでの大石作品のように読み返したくなる文や描写(1作目にサラサが生きる希望を見いだし目の前の風景が違ってみえる描写や『死者の体温』で主人公の目の前で電車に飛び込んだ男の追い詰められていく過程、『湘南人肉医』の食事シーン、『地獄行きでもかまわない』で主人公が今までついてきた嘘がばれ転落する未来を予測しながら焦る心理描写等‥)が一つもなかった。
…とはいえ、続きが気になってしかたない感じで終わってしまったので、早く続きを書いてほしいと願う。