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Posted by ブクログ
妹を助けるため、自ら奴隷として売られたサラサ。
「女奴隷」シリーズ完結編。
売られた先は、産油国王夫人で、当然王の相手しろよ、てなる。ついでに、夫人は国王暗殺を狙っていて…。
サラサはクーデターに巻き込まれる。
っても、絶対へこたれないサラサなので、どんな逆境になってもへんに安心感がある。反対に、奴隷の身から解放され日本でサラサの帰りをまつアリアの方が心配。なんか現実味がとにかくない子なので。まぁ、だからこそ、余計にサラサの家に帰るって気持ちの強さが裏付けされるのだろうけれど。
で、やっぱりこうなりますよ。
完結編とあるので、これで終わりなんだろうけど、やっぱり最後には救い出してほしいです。
も、忘れたころでいいので、サラサとアリアを再会させてあげてください<切望
シリーズの3作目
相変わらず丁寧な文章で止まらなくなるが、物語的には何一つ解決せず、いままでの大石作品のように読み返したくなる文や描写(1作目にサラサが生きる希望を見いだし目の前の風景が違ってみえる描写や『死者の体温』で主人公の目の前で電車に飛び込んだ男の追い詰められていく過程、『湘南人肉医』の食事シーン、『地獄行きでもかまわない』で主人公が今までついてきた嘘がばれ転落する未来を予測しながら焦る心理描写等‥)が一つもなかった。
…とはいえ、続きが気になってしかたない感じで終わってしまったので、早く続きを書いてほしいと願う。