大石圭のレビュー一覧

  • 殺人勤務医

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    ネタバレ

    物語全体も長すぎず、各人物の話がしっかりと区切られているため短編集のような感覚で読めます。グロさも比較的控えめ。

    表向きは評判が良く、多くの人から慕われ好かれる主人公。この辺りはサイコホラー小説にはよくある設定かなと思います。
    「よくある」と表現しましたが、その分主人公の人物像をスムーズにイメージできると思います。こういうの好きは方は特に。
    人間を次々と 様々な方法で殺めていくその恐怖は、やはりサイコホラーでないと味わえないと思います。

    地下牢獄に1人ずつ閉じ込めてあらゆる方法で終わらせるやり方が、人の心を持たないシリアルキラー特有の怖さを感じさせてくれました。
    小説個人的にはもう少し登場

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    2025年02月03日
  • プロミス・ユー・ザ・ムーン

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    大石圭『プロミス・ユー・ザ・ムーン』角川ホラー文庫。

    何時もながらのエロティック・サスペンス小説。ホラーの要素は無いのに何時も通り角川ホラー文庫から刊行されるという不可思議。タイトルの意味は『できるはずのない約束』。

    何時も通りのエロい女性主人公が酷い目に会い、何となく予想の範囲の結末を迎えるという何時も通りの作品。

    随分とオウム真理教に似た描写があるなと思ったら、あとがきによると著者はあの土谷正実と幼い頃からの知り合いだったらしい。死刑が執行された土谷正実を擁護するような文章があるが、それならば新興宗教を主軸にした小説を仕立てた方が余程面白いと思う。


    母親の再婚した相手に15歳の時

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    2024年12月11日
  • 天使の審判

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    復讐ものを最近よく読んでいたのでお勧めに出てきました。
    性被害の描写がかなりリアルなので苦手な方にはお勧めできません。
    私もやっと読んだという感じです。
    人間ってこんなに残酷になれるんですね。
    復讐する側も。

    自分を酷い目に合わせた相手に謝罪の意味の無さを語りかけるシーンは本当にそれとなりました。
    被害に遭った主人公はあの時死ななくて良かった。

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    2024年09月16日
  • いつかあなたは森に眠る

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    大石圭さんのこの作品は自身2作目だそう。それに二人称で書かれている。僕はいつも一人称で書いてるので少し戸惑いました。でも、さすがだな、と思いました。これからも大石圭さんの作品を読んでいきたいと思います!

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    2024年06月19日
  • 呪怨 白い老女

    購入済み

    話が凄惨な事件の起こった7年前と、現在を行き来していて、さらに複数の人間からの視点で書かれているので2回は読み返さないと腑に落ちないと思う。ただ怨念の恐怖を描写したいのか、事件の凄惨さを訴えたいのかいまいちはっきりしないという印象だった。

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    2024年02月23日
  • きれいなほうと呼ばれたい(分冊版) 【第1話】

    ネタバレ 購入済み

    ルックス至上主義みたいな話だけど、勤め先のオーナーがちゃんと受付は顔だけじゃなくてホスピタリティが大事ってちゃんとわかってるのが救い。

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    2023年09月08日
  • 死者の体温

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    終始、主人公の体温を主観的に感じる作品。生ぬるく、それでいて心地の良い温度ではなく、何処となく不気味なものを感じる温度。まるで料理人が手際よく調理をするようなテンポ感で殺人が行われていく。最近の作品でよくあるラストのどんでん返しなどがある訳でもなく、ひたすら主人公の脳内のコックピットに座って行動を見ているかのようなものだった。

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    2023年08月25日
  • 殺人勤務医

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    中絶の専門医である主人公が、歪んだ価値観により、日常に存在する悪いことをする人や、胸糞の悪いことをする人を自らの手で自宅の地下で殺すのを描いた物語。
    この手の小説なら殺すテンポがもうちょっと早くても良いと思うし、そこまでやることか?となることがあり感情移入できにくい。
    あと色んな方法で殺すのならもうちょっと描写が生々しく書かれててもよかったと思う。

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    2023年07月01日
  • 死体でも愛してる

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    良くも悪くも普通に面白かった。
    人の愛憎にスポットを当てた短編4つ(世界線は繋がってる)です。そこまでグロい描写はなかった。
    最後の主人公の章は、これまでの章の要素を入れてくれるのかな、盗撮盗聴ときたら食人くるか?とか期待したけどそんなことなかった笑
    途中、官能小説か?と思った。グロよりエロが好きなのかな。あと、この作者さんはイケメンモテモテ主人公を書くのが好きですね笑
    そこまでグロくないし、理不尽すぎるわけでもない(娘を好きになった話は娘さんが可哀想だけど…)から、何も考えすぎ読めました!

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    2023年04月30日
  • 殺人勤務医

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    最後がなぁ
    また刺されて殺されるオチかなと思ったがそうでもない。
    院長を殺すかなと思ったけど違う。
    残虐性も官能性もイマイチな感じがした。
    でも読みやすい。

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    2023年04月14日
  • 魚影島の惨劇

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    大石圭さんにしては珍しい場面設定で、新鮮な感じを抱きながら読み進めた。でもストーリー展開はだいたい予想した通りだったので物足りなさはあるかな。

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    2023年03月30日
  • 殺人勤務医

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    ネタバレ

    10年以上前に読んだ本を再読。
    主人公の古河先生がダークヒーローのような扱いにならないよう、配慮して作られているように感じた。
    一歩間違えば『DEATH NOTE』のキラのような存在になってしまいかねないが、そうではなく、あくまで私利私欲のために殺人を犯す存在として、ギリギリのラインで描かれていると思う。

    また、(物語としての要素が強くなってはしまうが)反出生主義を語る上での一資料としても有効なくらい、産まれること/産まれないこと、生きること/死ぬことについて考えた上で書かれているように感じる。
    特に、「あとがき」の「生まれたことと、生まれなかったこととのあいだに大差はない。生まれて来られた

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    2023年02月28日
  • 蜘蛛と蝶

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    平々凡々な日常を送っていた瑠璃子が、一希の出現により、今まで感じ得なかった幸福を感じる様になりますが、それを感じつつも一抹の不安、疑心暗鬼が芽生えて行きます。

    一希の事を信じたい気持ちと、不安が交差しますが、今の幸せを失くしたくない瑠璃子は見て見ぬフリを決め込みます。

    ラストが気になって一気読みでしたが、なんとなく全体的に古めかしい印象を受けた物の、優柔不断で流されやすい一希に良心が残っていた事だけは救いでした。

    タイトル「蜘蛛と蝶」が内容を如実に表現している作品。

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    2023年02月17日
  • 母と死体を埋めに行く

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    大石圭さんの作品はかなり読んできたが、毎回同じような女性が主人公のような気がして、自分としてはちょっと飽きかけてきてるかも?ここらでビックリするようなストーリーを期待したいところだ。

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    2023年02月16日
  • 名前のない殺人鬼

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    大石圭『名前のない殺人鬼』角川ホラー文庫。

    角川ホラー文庫からの刊行なのだが、ホラーではない。安っぽいエロチック・サスペンスという内容だ。

    母親に棄てられ、無戸籍のまま、弁護士の李子に支えられながら生きるシュンは、李子に依頼されるままにDV男性を殺害する。依頼を果たせば、シュンには李子の肉体という褒美が与えられ……

    本体価格720円
    ★★★

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    2022年12月30日
  • 殺人カルテ~臨床心理士・月島繭子~

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    大石圭の作品はかなり読んできたが、そろそろネタ切れになりつつあるのかも?と感じる作品だった。主人公は細身の美人、豪邸の地下室には女性を凌辱するための設備が整っているといういつもの設定。
    主人公の女性が臨床心理士という設定は珍しいと思うが、ストーリーがマンネリ化してきているようだ。もっと斬新なストーリーを期待したい。

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    2022年10月25日
  • 殺人勤務医

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    自分も持ってるな…いや、きっと人って皆持ってるよ。
    ただ、実行するかしないかってだけ。理性や道徳ってのが働いてて『思ってもしないだけ』。

    『世のため人のため』や『正義』じゃなくて、ただ自分の琴線に引っかかった『気に入らない奴』ってだけなんだよね。

    それに至るまでの人格形成的なのも含め、単なるホラーやイヤミスではなく凄く納得できるなと思いながらも、しかし特別感情移入するでもなく俯瞰して淡々と行うのを淡々と見てる感じだった。

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    2022年09月19日
  • 魚影島の惨劇

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    大石圭『魚影島の惨劇』徳間文庫。

    孤島という密室の中で起きる連続殺人事件。誰が犯人で、その目的は……

    ホラー小説も書く大石圭だけに今度こそは異常な殺人鬼が暴れまくるスプラッターかなと期待したのだが、いつも通りのエロ混じりのライトサスペンスだった。

    人気作家の國分誠吾は所有する絶海の孤島・魚影島に作家志望の14人の年齢も様々な男女を集め、自給自足の生活をしながら作家養成塾を主宰していた。

    次々と殺害されていく塾生。次は誰が殺されるのか、最後に生き残るのは……

    本体価格700円
    ★★★

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    2022年05月16日
  • 殺人勤務医

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    大石さんの作品を読むきっかけになった本だったと思う。

    ホラーではあるが、怖くはない。
    タイトル通り、殺人をライフワークとする医者の話。被害者は(殺されるほどではもちろん無いが)ある程度の胸糞行為をした人間なので、懲らしめ系が好きな人はスカッとするかも?
    グロ度も低めなので、読みやすい。

    他の方も書いていましたが、作者のあとがきこそサイコパスじみてて最もホラーに感じます。笑

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    2022年05月11日
  • 愛されすぎた女

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    グロ描写などなく安心して楽しめました!
    かなちゃんは良いところもあるんだけど、基本的にはお金大好きバカ女って感じでした!
    一郎も育った環境が悪くて歪んでしまって可哀想だなって思いました!

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    2022年04月07日