あらすじ
新興宗教の教祖・七沢ルナは暴力と凌辱の日々を強いられていた。
事務局長の男・石黒賢太郎が教団内での実権を奪い、ルナの肉体をも支配していたのだ。
彼女が苦しめられる姿を、何もできずにただ見つめ続ける青年がいた。
隠しカメラ、盗聴器……そして彼女に“最も近い場所”から。
青年の正体はルナの義弟・龍之介。
エスカレートする石黒の横暴に、彼はある謀略の実行を決意する――。
著者史上最も切ない“凶愛”ホラーサスペンス。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
他の読者様が書かれている様に、容姿端麗な女性主人公が陵辱される辺りは、毎度お馴染みな感じだそうで。
ちょっぴり今ひとつな印象…
もどかしくて、もやもやっとして、うーん。
Posted by ブクログ
大石圭『プロミス・ユー・ザ・ムーン』角川ホラー文庫。
何時もながらのエロティック・サスペンス小説。ホラーの要素は無いのに何時も通り角川ホラー文庫から刊行されるという不可思議。タイトルの意味は『できるはずのない約束』。
何時も通りのエロい女性主人公が酷い目に会い、何となく予想の範囲の結末を迎えるという何時も通りの作品。
随分とオウム真理教に似た描写があるなと思ったら、あとがきによると著者はあの土谷正実と幼い頃からの知り合いだったらしい。死刑が執行された土谷正実を擁護するような文章があるが、それならば新興宗教を主軸にした小説を仕立てた方が余程面白いと思う。
母親の再婚した相手に15歳の時から凌辱され続けた美貌の女性、七沢ルナは母親が亡くなり、義父が失踪すると新興宗教を立ち上げ、教祖となる。初めは普通の教団だったのだが、事務局長の石黒賢太郎がルナの秘密を握り、教団内での実験を奪うと教団は多額のお布施を集め、邪魔者を抹殺する殺人教団となる。ルナもまた石黒に肉体を支配され、再び地獄の日々が始まる。そんなルナの状況を盗撮していた義弟の龍之介はルナのためにある決意をする。
本体価格800円
★★★