【感想・ネタバレ】天使の審判のレビュー

大石圭

モデルとしての将来を嘱望されていた美貌の女子大生・琴音。裕福で優しい両親、充実した学生生活……恵まれすぎていた人生が、ある夜、暗転する。見知らぬ男たち三人に拉致された彼女は徹底的に蹂躙された末に殺されそうに。辛くも逃げ出した琴音だったが――。魂を喪失した女性の復讐と再生の物語。作品が次々と映画化される著者による新境地！

[ブクログ · ★★★★☆]

美しいお顔に、スラリとした体型、心優しく天使の様な女の子の琴音。
モデルとしてこれから輝かしい未来が待っていたはずなのに、下劣な3人の男達に拉致され、陵辱の限りを尽くされ、地獄の底へ突き落とされる。
命からがら逃げ出し、景子と出会う。
復讐を計画。自分を取り戻す物語。

いやー、性描写はまぁまぁ強めなので要注意。
ほんと許せない最低な行為。
マジ全員ちょん切ろうよ。

何となくキッチンに立って料理をしているだけでフラッシュバックしてしまう琴音が本当に辛そう
あの野菜に罪はない

復讐してもスッキリ楽になれるわけじゃない。

個人的には景子さんの過去が少し弱く感じた…

[ブクログ · ★★★★☆]

大石圭の作品は大体読んでいるが、今回のは復讐物で珍しいストーリーだった。
主人公を助ける景子に何か過去がありそうな感じだったが、特に展開がなく残念なエンディングだった。

[ブクログ · ★★★★☆]

大石圭『天使の審判』光文社文庫。

ダークな復讐小説。ケダモノのような3人の男にすんなりと復讐を果たすのかと思えば、そうは問屋は卸さないといった感じの展開。エロ全開の大石圭よりも、女性の復讐劇の方が断然面白い。


裕福な家に育ち、その美貌からモデルとしての将来を嘱望されていた女子大生の小川琴音に予想もしなかった不幸が襲い掛かる。

ある夜、自宅マンション近くで3人の見知らぬ男たちにワゴン車で拉致された琴音は徹底的に凌辱され、その様子をビデオに撮影された挙げ句に首を絞められて仮死状態となり、山に埋められそうになる。

あわやというところで息を吹き返し、ワゴン車から逃亡を図った琴音は偶然通りかかった老夫婦に助けられる。老夫婦から食事や衣服、金銭まで助けてもらい、琴音は自宅マンションへと向かう。しかし、拉致された自宅マンションには戻る気になれず、抜け殻のようになった琴音は海岸で自殺を図ろうとするが、白石景子という歳上の女性に救われる。

琴音はあの悪夢のような出来事から逃れたい一心で景子と暮らす。しかし、悪夢に魘される日々を送る琴音に景子は3人のケダモノに復讐することを提案する。

景子はすぐに3人の男が、消化器外科医の広瀬慎太郎、都議会議員の父親の秘書を務める臼井純平、不動産会社の役員を務める小山裕太であることを掴み、琴音と2人で1人ずつに琴音が受けた苦痛に余りある残虐な復讐を果たしていく。

本体価格820円
★★★★

[ブクログ · ★★★☆☆]

復讐ものを最近よく読んでいたのでお勧めに出てきました。
性被害の描写がかなりリアルなので苦手な方にはお勧めできません。
私もやっと読んだという感じです。
人間ってこんなに残酷になれるんですね。
復讐する側も。

自分を酷い目に合わせた相手に謝罪の意味の無さを語りかけるシーンは本当にそれとなりました。
被害に遭った主人公はあの時死ななくて良かった。