青柳碧人のレビュー一覧

  • 浜村渚の計算ノート(1)

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    数学エンタメ本。小説で理解できるのかちょっと不安だったけど、小3(マンガ未読)でも理解できたようだ。数学ネタの犯罪への生かし方が面白い。

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    2021年05月30日
  • 二人の推理は夢見がち

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    愛用している物から記憶を読み出す、いわゆるサイコメトリーがテーマのお話。得られる記憶はあくまでもその物の視点というのがヘンテコで面白い。靴の記憶だと犯人の靴はわかるけど、顔は見えないとか。
    なにで得られる情報はかなり断片的で、ちゃんとそこから推理が展開されるあたりが構成の妙ですね。

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    2021年05月17日
  • 浜村渚の計算ノート 9さつめ 恋人たちの必勝法

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    解説で喜多さんが書いていますが、レピュニット数は私も知りませんでした。メインテーマはマーチンゲール法。つまりはカジノです。数学的に見ればギャンブルは確率ですが、確率的に考えるとギャンブルは楽しめない感じもしますね。

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    2021年05月02日
  • 浜村渚の計算ノート 8と1/2さつめ つるかめ家の一族

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    渚シリーズ2冊目の長編。
    おそらく横溝正史的な因習残る村を狙ってるんだけど、そこは渚シリーズなので、みんな数学的に変で全然怖さはない。プロットはなかなか複雑で、最後まで読んだ後にもう1度読み返すのも面白いかも。

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    2021年05月02日
  • 二人の推理は夢見がち

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    ネタバレ

    終電を逃した早紀は、ふと目にしたバーで、奇妙な男性に出会う。その人は、触れた物の記憶を夢を通して、見ることが出来るという。そんな時、早紀の祖父が、心臓麻痺で亡くなった。病気だと思っていたのに葬儀で、ある老人が「殺されたんだ」と嘆いた。真相を知るため、奇妙な男性に再会し、一緒に帰郷することに。


    青柳さんの作品というと「むかしむかしあるところに、死体がありました」や「霊視刑事」など、奇抜な設定や意外な展開が印象的なのですが、今回もそれらが、存分に楽しめました。

    物に触れながら眠ると、その物の記憶を辿ることができるというサイコメトラー的な能力を持つ男性・司と予知能力?があるという早紀。このコンビが、死の真相に挑みます。

    初めの段階では、早紀の祖父の死の真相だけを追究した、ほんわかなストーリーなのかなと思っていました。しかし、進むにつれて、新たな殺人事件、意外な犯人など予想外な展開だらけで深みにハマるかのように抜け出せない感覚がありました。

    メインは多分、祖父の話なのに、みるみるうちに別の話へと進むので、メインは大丈夫なのかなと思っていました。でも最終的には、見事にバラバラだった事柄が、一つの塊となって、ストーリーが成り立っていたので、その複雑さに驚きでした。

    早紀の家族や友人達の秘密。次々と裏側がわかってくるので、もう後には引き返せない思いでした。特に友人たちの裏の顔が、まぁ・・・怖かったです。

    そういった登場人物達のキャラクター性もある意味面白かったですが、殺人トリックといったミステリーも登場するので、そのあたりも楽しめました。

    後半では、〇〇探偵シリーズ的なクライマックス?かのように大きな見せ場が出てきます。「意外な犯人」の狂気さぶり、さらにその先のカーアクションシーンが、まぁ痛烈で色々興奮させられました。

    そして、それを乗り越えた先の登場人物達の運命が、「どうなるんだろう?」「死ぬの?」といったハラハラ感もあって、楽しめました。

    続編があるということで、ぜひ読んでみたいと思わせてくれました。

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    2021年05月02日
  • 浜村渚の計算ノート 8さつめ 虚数じかけの夏みかん

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    この巻の後半は横浜が舞台です。地元民の私にとって横浜というと横浜駅周辺なんですが、他県の方の横浜のイメージはやはりみなとみらいや中華街のほうなんですね。
    ちなみに物語の中の第4チェックポイントへのヒントは、ちょっと難易度が高すぎじゃないですかね。

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    2021年04月16日
  • 浜村渚の計算ノート 7さつめ 悪魔とポタージュスープ

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    マイナスにマイナスをかけると何故プラスになるのかの解説は面白かった。
    4話めの「数学手本忠臣蔵」の大石ペアノ助は、このシリーズらしいキャラでよかったですね。

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    2021年04月16日
  • 晴れ時々、食品サンプル

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    ほしがり探偵の2冊目。
    ユリオにはかなり早い段階で全貌が見えているようなので、周りのキャラや読者はなんとかそこに追い付こうとしていく感じになりますね。
    ちょっとした雑学や蘊蓄も面白いです。

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    2021年02月07日
  • 猫河原家の人びと―花嫁は名探偵―(新潮文庫nex)

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    一作目に比べるとだいぶ友紀ちゃんが探偵稼業に馴染んでいる様子と、まさかの第一容疑者体質の男性とかおり姉の結婚と、猫河原家と同等の濃い家族の出現で、あっという間に終わってしまいました。
    推理する人たちが増えているので、謎解きそのものよりも掛け合いが面白いです。

    最後の忌み言葉の数の多さに笑えました。

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    2020年12月06日
  • 彩菊あやかし算法帖 からくり寺の怪

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    2巻は水戸編という感じ。虚ろ船まで出てくるあたり、もうなんでもありですね。時代的にそれほど高度な数学も出せないんだろうけど、ちゃんと解けるレベルの問題が提示されるのもいい。次は江戸編ですかね。

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    2020年11月03日
  • 浜村渚の計算ノート 8と1/2さつめ つるかめ家の一族

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    「1/2さつめ」なので、今回は番外編!
    私は普段ミステリはあまり読まないので、長編でしっかりミステリをやられてしまうと、簡単に引っかかってしまう・・・(笑)。
    タネが明かされてしまえば「そんなことか」と思ってしまうような仕掛けが多いため、ミステリ慣れしている人には物足りないかもしれないが、私は結構楽しめた。

    でも、列太郎が遺産目当てというのは、納得できないというか、不可解に思った。
    彼は遺産を受け取る権利がそもそもないのでは?
    まあ、こじつけはできるから破綻はしていないが。

    それと、黒い三角定規がほとんど関係していないことと、物語における数学の存在感が薄いこと、それによって渚の出番が少ないことも気になった。
    ミステリとしては面白いのだが、シリーズとしては少し外れている。
    だから番外編なのだということかもしれないが、「3と1/2さつめ」はミステリとしてもシリーズのストーリーとしても面白かったので、そのレベルを期待してしまう。

    物語も佳境なので、ここからどう盛り上げていってくれるのか期待。

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    2020年10月07日
  • 浜村渚の計算ノート 7さつめ 悪魔とポタージュスープ

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    「6さつめ」からずいぶん時間が空いた気がする「7さつめ」。
    マイナス、幾何学の三大難問、ケプラー予想、ペアノの公理のお話。
    いつも通り、難しい数学も浜村渚が話せばとても分かりやすくなる。

    ミステリなのに雰囲気が明るいのもいいところ。
    テロリストとボーリング対決までしてしまう。

    今作ではキューティー・オイラーとの決着を見せるわけだが、なんだか少しさみしく感じてしまった。
    渚の次に好きなキャラクターだな。

    あとがきと解説では、少年の頃のエジソンの「1+1はなぜ2になるのか」という疑問について述べられている。
    普段当たり前と思っていることについて、立ち止まって考えることが必要なのではないか?
    浜村渚は当たり前を当たり前と思わないし、数学についての誤りならば、わかりやすく正してくれる。
    そこがいい。

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    2020年10月07日
  • 浜村渚の計算ノート 5さつめ 鳴くよウグイス、平面上

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    「魔方陣」、「鳩の巣原理」、「回転体」、「二次関数」などが登場。
    やはり今作でも、渚の数学好きならではのセリフや、「これでだめならこうしてしまえ!」という発想の転換の面白さが光る。

    数学の美しさにこだわった短編が並んでいる。

    『京都、別れの二次関数』は渚の修学旅行先が舞台。
    修学旅行の定番、渚の「恋バナ」なんかも聞けちゃったりします。

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    2020年10月07日
  • 浜村渚の計算ノート 4さつめ 方程式は歌声に乗って

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    今回扱われるテーマは、「確率」、「図形(折り紙)」、「方程式」などの小学生でもわかるもの。
    しかし、使い方を変えたり、深く追及していくと…?というおもしろさがある。

    モンティ・ホール問題が一番興味深かった。
    そういえば、高校生の時も確率問題が一番好きだった。

    シリーズ通しての謎も明らかになっていくので注目。

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    2020年10月07日
  • 浜村渚の計算ノート 3と1/2さつめ ふえるま島の最終定理

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    シリーズ初の長編で、これまでで最も数学的要素が多い。
    しかし、第3巻までを読んだ人であれば、数学の楽しさがわかっていて(もしくはわかってきて)、のめり込める作品になるはずだ。

    最大のテーマはタイトルの通り「フェルマーの最終定理」だ。
    それにまつわる理論やら逸話やらをまとめて味わえる。

    ミステリ作品としても傑作だと思う。
    なにしろ途中で著者が「読者への挑戦」をやってのけているくらいだ。

    これまでのシリーズで一番の出来だと思う。

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    2020年10月07日
  • 浜村渚の計算ノート 3さつめ 水色コンパスと恋する幾何学

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    今作はミステリ要素も数学的要素も強まっている。
    少しややこしいかもしれない。

    ただ、図で説明していて説明は易しいし、数学的視点から見た函館の五稜郭なんていうテーマも興味深い。
    『クレタ島・嘘つき迷宮』では「嘘つき村と正直村」のような、子供の頃に流行った遊びが出て来る。
    自己言及のパラドクスやら、論理学やら証明やら、難しく考えることもできるし、子供のなぞなぞのように楽しむこともできる。

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    2020年10月07日
  • 浜村渚の計算ノート 2さつめ ふしぎの国の期末テスト

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    第2巻では、ルービックキューブという親しみやすいテーマや、秀吉などの数学的逸話が出て来る。

    しかし、『不思議の国のなぎさ』が一番すごかった。
    SF×ファンタジー×ミステリ×数学。
    タイトルの通り、ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」のオマージュだが、そもそも「アリス」に数学的要素があったということに驚き。

    この話では「進法」が扱われるが、説明はわかりやすい。
    私も初めて理解したくらいだ。

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    2020年10月07日
  • 浜村渚の計算ノート 3さつめ 水色コンパスと恋する幾何学

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    『2さつめ』で期待していたトポロジーが、「クレタ島・嘘つき迷宮」で見事な形で表現された。「アイシテルの正弦」での三角関数の説明も楽しかった。角度の単位は中学生が読むことを前提に度数で表現したものか? 函館を舞台にした「武田斐三郎の街で」では、五稜郭の築城が数学的にも美しいものであることが理解できた。斐三郎の設計と施工技術が素晴らしい。ドクター・ピタゴラスの反撃が始まった。次はどんな数学で楽しめるだろう?

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    2020年09月09日
  • 国語、数学、理科、誘拐

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    作者さんの「浜村渚の計算ノート」のファンで、その流れで読み始めました。

    色んな立場の人がいて、色んな勉強との向き合い方があるよなぁと改めて感じました。小説の面白さと勉強の向き合い方といろいろとためになりました。

    学生の頃に読みたい小説だった!
    勉強が好きになる。やってみようかな?って思える。そんな作品でした。

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    2020年08月18日
  • 浜村渚の計算ノート 4さつめ 方程式は歌声に乗って

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    今回からイラスト付き登場人物紹介がついてイメージ湧きやすくなったシリーズ5冊目。猿にテレビ局がジャックされた中で起きるクイズ対決や特殊な折り紙での殺人事件や病院での連続毒殺事件の解決に数学が貢献する。渚ちゃんの説明がとても判りやすくて数学愛に溢れていて楽しい。ルートや方程式、モンティ·ホール問題とか比較的取っ付きやすい物が多かったからかな。愛を示す事で周りがどんどん数学の魅力に気付いていく(大山さんの進化ぶり!)渚ちゃん方式は黒い三角定規達も取り込むのか?と一瞬思ったけど最後にどんでん返しが来た。どう布陣が変わっていくのか。次も楽しみ。

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    2020年06月20日