青柳碧人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ終電を逃した早紀は、ふと目にしたバーで、奇妙な男性に出会う。その人は、触れた物の記憶を夢を通して、見ることが出来るという。そんな時、早紀の祖父が、心臓麻痺で亡くなった。病気だと思っていたのに葬儀で、ある老人が「殺されたんだ」と嘆いた。真相を知るため、奇妙な男性に再会し、一緒に帰郷することに。
青柳さんの作品というと「むかしむかしあるところに、死体がありました」や「霊視刑事」など、奇抜な設定や意外な展開が印象的なのですが、今回もそれらが、存分に楽しめました。
物に触れながら眠ると、その物の記憶を辿ることができるというサイコメトラー的な能力を持つ男性・司と予知能力?があるという早紀。このコンビが、死の真相に挑みます。
初めの段階では、早紀の祖父の死の真相だけを追究した、ほんわかなストーリーなのかなと思っていました。しかし、進むにつれて、新たな殺人事件、意外な犯人など予想外な展開だらけで深みにハマるかのように抜け出せない感覚がありました。
メインは多分、祖父の話なのに、みるみるうちに別の話へと進むので、メインは大丈夫なのかなと思っていました。でも最終的には、見事にバラバラだった事柄が、一つの塊となって、ストーリーが成り立っていたので、その複雑さに驚きでした。
早紀の家族や友人達の秘密。次々と裏側がわかってくるので、もう後には引き返せない思いでした。特に友人たちの裏の顔が、まぁ・・・怖かったです。
そういった登場人物達のキャラクター性もある意味面白かったですが、殺人トリックといったミステリーも登場するので、そのあたりも楽しめました。
後半では、〇〇探偵シリーズ的なクライマックス?かのように大きな見せ場が出てきます。「意外な犯人」の狂気さぶり、さらにその先のカーアクションシーンが、まぁ痛烈で色々興奮させられました。
そして、それを乗り越えた先の登場人物達の運命が、「どうなるんだろう?」「死ぬの?」といったハラハラ感もあって、楽しめました。
続編があるということで、ぜひ読んでみたいと思わせてくれました。 -
Posted by ブクログ
「1/2さつめ」なので、今回は番外編!
私は普段ミステリはあまり読まないので、長編でしっかりミステリをやられてしまうと、簡単に引っかかってしまう・・・(笑)。
タネが明かされてしまえば「そんなことか」と思ってしまうような仕掛けが多いため、ミステリ慣れしている人には物足りないかもしれないが、私は結構楽しめた。
でも、列太郎が遺産目当てというのは、納得できないというか、不可解に思った。
彼は遺産を受け取る権利がそもそもないのでは?
まあ、こじつけはできるから破綻はしていないが。
それと、黒い三角定規がほとんど関係していないことと、物語における数学の存在感が薄いこと、それによって渚の出番が少ないことも気になった。
ミステリとしては面白いのだが、シリーズとしては少し外れている。
だから番外編なのだということかもしれないが、「3と1/2さつめ」はミステリとしてもシリーズのストーリーとしても面白かったので、そのレベルを期待してしまう。
物語も佳境なので、ここからどう盛り上げていってくれるのか期待。 -
Posted by ブクログ
「6さつめ」からずいぶん時間が空いた気がする「7さつめ」。
マイナス、幾何学の三大難問、ケプラー予想、ペアノの公理のお話。
いつも通り、難しい数学も浜村渚が話せばとても分かりやすくなる。
ミステリなのに雰囲気が明るいのもいいところ。
テロリストとボーリング対決までしてしまう。
今作ではキューティー・オイラーとの決着を見せるわけだが、なんだか少しさみしく感じてしまった。
渚の次に好きなキャラクターだな。
あとがきと解説では、少年の頃のエジソンの「1+1はなぜ2になるのか」という疑問について述べられている。
普段当たり前と思っていることについて、立ち止まって考えることが必要なのではないか?
浜村渚は当たり前を当たり前と思わないし、数学についての誤りならば、わかりやすく正してくれる。
そこがいい。 -
Posted by ブクログ
今回からイラスト付き登場人物紹介がついてイメージ湧きやすくなったシリーズ5冊目。猿にテレビ局がジャックされた中で起きるクイズ対決や特殊な折り紙での殺人事件や病院での連続毒殺事件の解決に数学が貢献する。渚ちゃんの説明がとても判りやすくて数学愛に溢れていて楽しい。ルートや方程式、モンティ·ホール問題とか比較的取っ付きやすい物が多かったからかな。愛を示す事で周りがどんどん数学の魅力に気付いていく(大山さんの進化ぶり!)渚ちゃん方式は黒い三角定規達も取り込むのか?と一瞬思ったけど最後にどんでん返しが来た。どう布陣が変わっていくのか。次も楽しみ。