青柳碧人のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
1たす1はなぜ2になるのか?という質問に答えられるか。
ペアノの公理なんて、授業で聞いたこともなかったけど、渚の説明で納得。
読んで、基本的なことを深く理解することも大事だと改めて感じた。
授業では○○の定理とか、××の解とか、丸暗記して、テストの問題に備えるだけだったけど、大人になって、学校で教えてくれない話(経済や税金の話だったり、政策の話だったり)を学ぶときの土台なるんだなぁと気づく。
でも、初めになぜこうなるんだろう?という疑問および好奇心から入る学習は上記より覚えが早いし、忘れない。
若い時にそういった疑問に答えられるように、心のゆとりをいつも持っていたいな。 -
Posted by ブクログ
クイズを題材とした高校生たちの青春物語。
クイズ同好会を新たに作り、大会出場を目指していく。その過程に起こる「青春をかけている」がゆえの問題を乗り越えていく過程を楽しむ小説である。
何もないところから新たに始めて快進撃を続けていくサクセスストーリーはそこにはない。
あるのは極めてリアルな、いつの時代も色褪せない若者特有の悩み。
それぞれ魅力的な個性をもった登場人物たちが、それぞれ抱える背景をもとに、クイズを通して青春を過ごしていく。
クイズネタにはあまり興味がないので、その点について特に違和感はないが、所々表現や文体が読みにくいのが個人的にはマイナス。
だが、人間味あふれる登場人物と、その葛藤には大変心を動かされた。
ただし、登場人物ごとに背景描写に濃淡があるのが気になる。
青春よろしく一気に駆け抜けるように読み進めることをオススメする。 -
Posted by ブクログ
後書きを読むと、数学ガールの結城先生は、まだ本音では、このシリーズを認めてないのかな?
丁度、イチローの日米通算安打記録を認めないピートローズのように。
確かに大学レベル以上の高等な数学も扱う数学ガールに対して、浜村渚の扱う数学は、少し数学をかじった者にとっては常識で初歩的なものばかり。
しかし、数学ガールが淡い青春物語を絡めた「数学解説書」なのに対し、浜村渚は数学を使った「ミステリー小説」だ。分野も違えば読者ターゲットも違う。
この作品の妙味は、毎回、事件に数学がどんな風に関わってくるのかという奇想天外なアイデアの斬新さと、結城先生も指摘した鳩の巣原理のオチのように、テロリストをも改心させる浜村渚の数学愛に溢れた解釈の面白さにある。