青柳碧人のレビュー一覧
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令和の時代、常人離れした身体能力を駆使して人知れず任務に当たる忍者たちが存在した。彼らは代々受け継ぐ体質と修行を活かし、様々なミッションをこなしていく。痛快な連作アクションミステリです。
誰も彼も超人としか言いようがありません。そしてキャラ立ちも抜群。実に楽しい一冊でした。でもミステリ的な部分もしっかりありますよ、もちろん。いろいろとんでもない気はしますけれど。
お気に入りは「毒を食らわばドルチェまで」。七十人以上を殺害した「毒殺般若」というどえらい犯罪者が登場しますが。被害者たちが殺された理由と多種多様な毒のルールが……! これは驚いていいのか、笑っていいのか。そんな動機で殺されるの、めっち -
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古典怪談「雨月物語」と、オール電化。
どう結びついていくのかと思ったら、予想以上に楽しませて頂いた。正直、侮っていた。
恐らく舞台は今よりももっと先の未来の日本。
そこには更に発達した文明の利器が生まれている。
でもね、やっぱり便利過ぎる世界は、人間を堕落させていく。それだけならまだいい、新たなその技術、科学の使い道を誤る人間が必ず出て来る。
用法用量は正しく、とはよく言うが、それを誤った人間が登場する。(但し「キッカの祈り」は少々テイストが違う。)どこか笑うせーるすまんのような要素を感じられる、戒めとも言える一冊。
人工知能を使ったChatGPTやら、また色々と便利なものが生まれてい -
Posted by ブクログ
世界の童話をモチーフとしたパロディ探偵小説です。探偵役は赤ずきん。連鎖短編かと思ったら長編小説なんですね。それくらい話はパキッと分かれています。赤ずきんが旅の途中で事件と出会い、解決していくストーリーです。
取り上げられる童話は、シンデレラ、ヘンゼルとグレーテル、眠りの森の美女、そしてマッチ売りの少女。当然ながら元本とは違い、みんな人間の汚さや下衆な面も丸出しで、それが動機になっていたり。芥川龍之介や倉橋由美子の童話のように、予想以上に複雑で残酷な大人の世界なのです。
ラストのマッチ売りの少女の話では、赤ずきんの旅の目的もわかり、それまでの話が伏線となっていたり、最後まで楽しめます。
童話 -
Posted by ブクログ
ワインの瓶と手作りクッキーを入れたバスケットを抱えて旅に出る赤ずきんの行き先は、病気のおばあさんのお家ーではなく。
冒頭から魔法使いに靴を泥だらけにされ憤る赤ずきん、その先で出会うシンデレラ、ヘンゼルとグレーテル、眠り姫、マッチ売りの少女。
ライトな構文でスラスラ読めるミステリーだけれど、この世界線の男性陣ってろくなやつがいないな…童話の世界観に、現実の人間味というより強欲さががものすごい。
最後のマッチ売りの少女は他の章とは明らかに色が違いました。もしも彼女がマッチ売りで出会った男性が心優しい紳士だったなら、こんな事にならずに済んだのに。。牢獄については監視も気付かないものか?色々うまく繋