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上司とのトラブルで会社を辞めた深町さくら。彼女は再就職をするまで、兄・ユリオの家に転がり込み、ショッピングサイト《ほしがり堂》を経営する彼の仕事を手伝うことに。節操なく色々なモノをほしがり、方々から集めたガラクタ(お宝)をほしい人に売るユリオ。そんな彼がほしがるモノをゲットしに行くと、なぜか決まって事件に巻き込まれてしまう! 身元不明のゾンビの死体の謎、ゴミ屋敷に隠された秘密など、ほしがりの兄と苦労人の妹がお宝をめぐる数々の事件に挑む。〈浜村渚の計算ノート〉シリーズの著者が描くポップな連作ミステリ。
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Posted by ブクログ
約2年かけて探し回った本書を、ようやく読み終えた。
通信販売スタイルの古物商を営むユリオは、誰もがガラクタとみなすものを欲しがる変わった人物だ。
物語はユリオの妹、さくらの視点で描かれる。
欲しいもののためなら殺人事件すらも解決してしまうユリオにさくらは振り回されっぱなしだ。
しかし、それを仕方がないと受け入れるさくらの姿から、変人扱いしながらも、兄として認めている、兄妹の阿吽の呼吸を見せられているようで、微笑ましい。
各話で登場する、ユリオのガラクタに対するうんちくを読み進めると、ただのオタクではなく、その観察眼から得た造詣の深さなのだと納得できる知識量であることが見えてくる。
飄々としたキャラクター性がそれと相まって、名探偵が出来上がっているのだろう。
次回作も今から楽しみである。
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