芹澤恵のレビュー一覧

  • フランケンシュタイン

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    先入観で知ってるつもりになって「読まず嫌い」してはいけない本の最たるものかもしれない。

    フランケンシュタイン博士が生み出した怪物(そう、フランケンシュタインは怪物の名ではなく博士の名なのだ)、私の中でそのイメージはあまりにも映画に毒されてしまっていた。頭に釘の刺さったロボットじみた大男、「13日の金曜日」のジェイソンみたいなモンスターだとばかり思っていたのだ。

    ところが原作の怪物は、死体をつぎはぎした醜い大男には違いないものの、なんと独学で言語を学び、英詩を解し、情緒豊かで深い洞察力を持ち、それゆえに自身の呪われた境遇に深い苦悩を抱く、とんでもなく人間的な魂の持ち主だった。確かに途中から人

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    2026年03月07日
  • 夜のフロスト

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    面白い
    文庫本で754ページ
    なかなかの長編ですが、始めから最後まで全く不用な所がなくほんと面白い

    主人公、その他の登場人物も浮かんでくる描写は最高です

    経験と,勘で動く一見出鱈目な感じのフロストですが、日夜正義の為働く続ける
    今回も新人の部下も一瞬役立たずぽく描写されているが、実はかなり出来る若い刑事です

    シリーズはまだまだあるので楽しい

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    2026年03月07日
  • クリスマスのフロスト

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    人は見かけではない、かも。 仕事なら周りの都合もお構いなし巻き込み振り回し、刑事しか勤まりそうにないが、嘘も方便やれば出来る、それでも部下に慕われるフロスト警部。これぞマイウェイ。
    シリーズ第一作を読みました。やはり面白い!

    くたびれたコートに、洗ったことがないような臙脂のマフラーを巻いたフロスト警部が登場。
    所はクリスマスを控えた、雪が降るロンドン郊外の田舎町。

    怖いものなしのフロスト警部の痛快な、下品なジョークと、偶然の思いつきのようにみえるが、犬のように事件をかぎわける才能、傍若無人のようで繊細な心遣い。

    もうありえないようなだらしなさで、机の上には書類が散らかり放題の部屋。
    提出

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    2026年02月28日
  • 1ドルの価値/賢者の贈り物 他21編

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    O・ヘンリーの短編は鋭く、暖かく、面白い。それにこの光文社の新訳は粒ぞろいで、ヘンリー病になるかもしれない。

    最近、短編集を読む機会が多い、以前は落ち着いて読むのは長編小説がいいと思っていて、短編集というものにあまり目が向かなかった。
    何気なく買ってきたものが、国内外を問わず短編だったりすると、自分のうっかりを棚に上げて、また短編なのかと思った。
    それが読みなれてきたのか、発刊されるのに短編集が多くなったのか。読後のピリッとした味が嬉しくなってきた。

    そうなると作品の評判が気になる。作家の背景も知りたくなる。
    そしてこの本に回り逢えた。海外小説フェアのおかげで、少し目が開いた気がする。短編

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    2026年02月28日
  • フロスト日和

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    かなりの長編、文庫本で707ページ
    短編なら3〜4冊分
    でも、初めから終わりまで無駄な内容は全く無く綺麗に裏切り続けてくれました。

    名作です
    キャラも面白いし、残酷な事件を暗くならずに読ませてくれて、飽きることも無く最後の最後まで楽しめた。

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    2026年01月30日
  • 冬のフロスト 下

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    ギリギリまでヒヤヒヤしてしまいました。
    毎回推理物を読む時犯人はあの人か?と、とんでもない推理をしてしまう私。勿論今回もモーガンが怪しいと推理、最後まで怪しんでしまいました(〃ω〃)

    次から次へと起こる連続殺人難事件 怪しいと思えば逮捕して強気な事情聴取 なかなか犯人逮捕に至らないもどかしさ。P323 の不隠なざわめきが這いあがってくるのを感じた。計画どおりにうまくいくとは思えなかった〜 フロストの経験者の感のような予知が当たらないでー!と、本当最後までヒヤヒヤでした。

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    2026年01月17日
  • 世界を変えた100人の女の子の物語

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    世界には、自分がまだ知らないような凄いことをなしとげた人たちがたくさんいるということを、改めて感じました

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    2025年12月26日
  • フランケンシュタイン

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    456P

    メアリー・シェリー
    Shelley, Mary(1797-1851)
    イギリスの小説家。無神論者でアナキズムの先駆者であるウィリアム・ゴドウィンを父に、女性解放を唱えフェミニズムの創始者と呼ばれるメアリー・ウルストンクラフトを母に、ロンドンで生れる。1816年、詩人のパーシー・ビッシュ・シェリーと結婚。1816年から書き始めていた『フランケンシュタイン』を1818年匿名で刊行。本作品によって、SFの創始者と呼ばれることもある。ほかの作品に『最後の人間』などがある。

    「一方クレルヴァルは、いわば、事物の道徳的関係に熱中していた。忙しい生活の舞台、英雄の美徳、人間の行動、というよう

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    2025年12月15日
  • フロスト始末 下

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    シリーズ全てを読んでいる。どれも同じような話だがどれも面白い。これでもう読めないのは残念だが再読の楽しみがある。

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    2025年12月07日
  • フランケンシュタイン

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    無責任に産み出された命の苦しみを描く。いつまでも親を恨み、同時に親の愛を求め続ける怪物は、現実に存在するアダルトチルドレンや、愛に飢えた子どもたちを想起させる。命を産み出す以上は、どんな子であれ幸せにしようと尽くし、溢れんばかりの愛を注ぐ覚悟を持つべきだ。でなければ、出生への恨みと愛に飢えた、恐ろしくも悲しい怪物と化す。作者本人が、愛に飢えた幼少期を過ごし、命を産み出す能力を持つ女性だからこそ、描けたのだろう。不朽の名作、ここにあり。

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    2025年11月02日
  • フランケンシュタイン

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    芹澤恵さんの美しい訳に導かれるように、久しぶりに夢中になって読んだ。

    最後まで自分のことしか考えないヴィクター・フランケンシュタインと、ただ愛されることだけを望む「怪物」。
    怪物のような愛への渇望が、他者への興味が、ほんの少しでもヴィクターにあったなら、結末は変わっていたと思う。
    姿かたちで人の内面を判断する軽薄さが最後まで悲劇をもたらすところも秀逸。
    「人を見た目で判断してはいけません」なんていうつまらない教訓ではなく、そうした軽薄さがどれほど深く人の心に巣食っているかを描き切る冷徹さがかっこよかった。
    さまざまな作品の下敷きになるのも納得の、不朽の名作。
    前人未到の場所への好奇心、名誉欲

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    2025年10月04日
  • フロスト始末 上

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    う〜ん…。並行して起こる数々の事件を綺麗に纏め上げる展開は、相変わらず見事なのですが、ほんの少しだけデッサンが狂っているような印象を受けました

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    2025年06月17日
  • フロスト日和

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    ネタバレ

    出色のモジュラー型警察小説シリーズ第2弾。

    肌寒い秋の地方都市デントンでは、連続婦女暴行魔が悪行の限りを尽くし、公衆便所には浮浪者の死体が小便の海に浮かぶ。富豪の娘は失踪し、遊興地区の強盗傷害も起こっててんやわんや。ぼんくらと誹られながらも、名物警部フロストの不眠不休の奮戦は続く。

    フロストが数多の事件を抱えながら、相棒の若手刑事を連れ回して繰り広げるドタバタは鉄板の面白さ。行き当たりばったりな推理は外れまくり、思うようには進まないところがこのシリーズのミソ。悪態をつきながらも捜査は続けるフロストがいい。

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    2025年01月19日
  • フランケンシュタイン

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    ネタバレ

    フランケンシュタイン博士という科学者が、外見が醜く、身体能力が高く、感情と知性を持つ「怪物」をつくる。しかし、博士は、その外見を見て恐ろしくなり、逃げてしまう。怪物は、人間と関わろうとするが、その外見からひどい目に合う。そこで、自分と同じような醜い伴侶がいれば、自分の孤独も癒えるだろうと思い、博士につくってくれと頼むが、博士は二人が協力して人類に危害を加えるのではと考え断る。博士の周りの人間から始まり、最終的に怪物も含め全員死んでしまう。

    フランケンシュタイン=怪物のことだと思い込んでいたが、つくった博士の名前だったとは驚いた。

    博士は無責任だと思った。自分がつくったものを放り出し、噛みつ

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    2025年01月14日
  • クリスマスのフロスト

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    ネタバレ

    異色の警部フロストが奮闘する警察小説シリーズ、のっけから絶好調の第1弾。

    ロンドンから70マイルの田舎町デントン。もうクリスマスだというのに市には難問が続発。
    8歳の少女の失踪、深夜銀行の扉をこじ開けようとする男、殺人事件を仄めかす霊媒師…。相次ぐ難事件を前に、不屈の仕事中毒にして下品極まるフロスト警部が登場!

    不眠不休のフロストが新米刑事を引き連れ東奔西走。名探偵ではないので直感と勢いで突き進み、結構しくじる。ストーリー構成はしっかりしつつ、肩の力は抜けきっているところがいい。読みだしたら病みつき!

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    2025年01月09日
  • 1ドルの価値/賢者の贈り物 他21編

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    ネタバレ


    世相へのシニカルな視点を保ちつつ、温かみを決して失わない語り口が絶妙。どの作品も面白く、オチの付け方が天才的だった。
    南部に生まれ、中米での逃亡生活やニューヨークでの都会暮らし等、様々な経験をして「人生の滋味」を会得した作者の作品は見事。アメリカ文学の新境地を切り開いたといっても過言ではない。
    個人的には、「献立表の春」「甦った改心」「幻の混合酒」「靴」「警官と賛美歌」「賢者の贈り物」が好き。(「賢者の贈り物」がダントツだが、、)

    以下、それぞれの作品に対するメモ書き。

    ・多忙な株式仲買人のロマンス
    忙しすぎる金融街で働くサラリーマンを、コミカルに描く作品。ウルフ・オブ・ウォールストリー

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    2025年01月06日
  • 1ドルの価値/賢者の贈り物 他21編

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    あの有名な「最後の一葉」がO・ヘンリーの作品だったということを知ったというか思い出したというか。どの短編小説もとても良かった。

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    2024年11月11日
  • クリスマスのフロスト

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    再読しました。フロストに自分を重ねてしまいます。
    なんやかやと、直感に頼んで、行動してしまうところ、自分でも困ってしまうところです。でも、なんとかしたい、フロストは事件を解決したい気持ちが、強すぎるのでしょう。
    複数の事件が同時に進んでいき、最後にちゃんと解決されるところが、いいです。
    マレット、グレイヴなども良いです。人間関係も、中間管理職の大変さが描かれています。
    次作も再読しよう。

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    2024年11月02日
  • リリアンと燃える双子の終わらない夏

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    ネタバレ

    原題 (NOTHING TO SEE HERE) とは全然違う邦題、しかもタイトル自体がネタバレ。何かあると発火して燃え上がる病気があるのかと真剣に検索しそうになるくらい自然に本を読むことができた。
    燃える双子に愛情を持てない(できれば遠くに追いやりたい)父親ジャスパー、できるだけ事をうまく納めたい継母マディソン。双子の世話をするうちに双子を引き取りたくなっていくリリアン。物語に簡単に引き込まれていき、あっという間に読み終わった。リリアンとマディソンの関係が面白い。

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    2024年10月23日
  • リリアンと燃える双子の終わらない夏

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    おもしろかった。
    発火する特異体質の双子・ベッシーとローランドと、そのお世話をすることになったリリアンが繰り広げる物語。

    最初、敵意を剥き出しにして反発していた双子。リリアンとの関係性が変わり、次第に信頼感が生まれていく様子がいい。

    双子の父は身勝手で不快でしたが、だからこそリリアンのちょっとした毒舌が光ってました。
    子どもたちは反抗的な態度も含め、だんだん可愛く思えてきた。何度も同じ質問をするシーンはちょっと切なかったなぁ…。

    お世話係は仕事だけど、子どもたちと一緒に過ごす時間は心地いいものへ、そしてベッシーとローランドは守ってあげたい大切な存在へと変わっていくーー。

    終盤、一体どん

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    2024年09月13日