芹澤恵のレビュー一覧

  • 世界を変えた100人の女の子の物語

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    ハンドレタリング風の表紙が目を引く絵本。
    実在する100人の勇敢な女性のストーリーを、ページごとに異なるクリエイターのイラストで紹介しています。子どもだけでなく、大人が読んでも勇気付けられる本です。

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    2022年08月15日
  • リリアンと燃える双子の終わらない夏

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    ネタバレ

    めっちゃ可愛いな!どいつもこいつも。

    発火する双子ってだけですでに面白いのに、双子以外も実に魅力溢れる登場人物たちで楽しかった。
    リリアンから見た人物評もユーモア溢れる表現で面白い。カールやジャスパーですら多面的に描かれると可愛い。なんかこう、とても素敵な物語を読んだなという感覚。
    発火するけど、まぁなんとかなるんじゃない?と思わせるリリアンの語り口が頼もしくて、でも甘くみてて、そのユルさというか、総じて可愛いよみんな。色々ままならないけど、まぁなるようになるよね。

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    2022年08月05日
  • リリアンと燃える双子の終わらない夏

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    ネタバレ

    『人体自然発火現象の対処法を知りたい人へ…いないか』

    なにこの面白さ!!!世界中の不幸をすべて背負い込んだようなリリアン。ひょんなことから燃える双子のお世話をすることに… とにかく、読んでいてリリアンが可哀想でしかないけど、文句をブツブツ言いながらも双子のために頑張る姿に、ついつい応援に力が入る!いや〜、面白かった!

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    2022年08月05日
  • リリアンと燃える双子の終わらない夏

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    とってもおもしろかった!!
    今年の個人的ベスト5に入るし棺桶本としても追加したい一冊。

    大好きな作家さんがおもしろいと仰っていたので息をするようにポチッとしたのだけど、本当に読めてよかったと思えるいとおしい物語。

    人間嫌いのリリアンが10歳の双子と過ごす一夏の物語と言ってしまえば、どこにでもあるような物語に聞こえるけれど、これはどこにもない唯一の物語だし、発火体質という特異な要素がありながらも、ファンタジーではなく、あくまでリアリティのある物語。

    子どもの描かれ方もとても好きで、余計な美しさもわざとらしい子どもらしさもなく、双子たちの描かれ方がナチュラル。アンナチュラルな発火という要素が

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    2022年07月24日
  • フロスト気質 下

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    ネタバレ

    フロスト警部シリーズの4作目。

    今回も同時並行で様々な事件が舞い込む。
    ゴミ山に放置された死体に少女誘拐事件、老人ばかりを狙う強盗、腐乱死体などなど。
    相変わらずデントン市って治安が悪い笑

    起きてる事件は凄惨なものが多い中、フロスト警部の捜査が面白おかしく描かれる。ここまで笑いながら読める海外ミステリもそうそうない。
    日本語訳の秀逸さではトップでなかろうか。

    相変わらずのセクハラ親父でどうしようもないけど、魅力たっぷりなフロスト警部シリーズも残すところ2作。ゆっくりと楽しみたい。

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    2022年07月21日
  • 夜のフロスト

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    フロスト警部シリーズ3冊目。お下劣で事務処理大嫌い、そしてお高く留まった権威も大嫌い、何より、悪い奴らが大嫌い。犯罪捜査からは絶対に逃げないワーカホリック。そして、心には寂しさも抱えている、実はとっても暖かい人、フロスト。
    流感が流行り人員が足りない中で起きる連続殺人。最後、息もつかせぬ展開。750ページの長編ですが、あっという間に読みました。

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    2022年07月13日
  • 冬のフロスト 上

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    今回の相棒はウェールズの芋にいちゃん。非常にどんくさく女に目がなくしくじったり遊んでサボってばかり。

    終盤今までのシリーズの中にはなかった展開。どうなるフロスト警部。

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    2022年06月19日
  • フロスト気質 下

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    フロスの毎度はずれる直感をそのまま丁寧に書いているので、捜査が空振りに終わっている時間が長い。その試行錯誤いいのかもしれないが。
    すべての事件がテーマで結ばれ一貫している。これだけ長い小説の色々な事件がすべてまとまっているのは見事という他ない。
    次は「冬のフロスト」を読む。

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    2022年06月11日
  • フロスト気質 上

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    久しぶりのフロスト警部。翻訳が素晴らしいということに気がついた。
    相変わらず次々と事件が起きる。そして恵まれない社会の底辺に近い人々が多く出てくるが湿っぽくならず生き生きと描かれている。
    こんなに長いのに細々した印象がなく楽しく読める。面白い。

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    2022年06月01日
  • ヒロシマ・ボーイ

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    2つの意味で面白い作品だった。
    まずは設定がなかなか斬新!主人公は80代後半の偏屈でネガティブ思考な日系人男性。しぶしぶ向かった自分のルーツがある広島で、はからずも事件に巻き込まれる。文字通り老体にむちうちながら、走り回ったり若者に痛めつけられたりコンビニ食ばっかり食べているし、で、基本的に心の中は「用事済ましてとっととアメリカ帰りて〜」。
    それから、翻訳が巧みであった。翻訳っぽさがない。翻訳っぽさを楽しむのが翻訳作品の楽しみである場合もあるれど、広島の田舎の島で起きた物語を語にはそれは不要だと思う。登場人物たちが方言を話し老人ホームの描写なんか本当にリアルなので、翻訳作品であることをすっかり

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    2022年05月29日
  • 世界を変えた100人の女の子の物語

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    Persons who made an impression on me:
    -Artemisia Gentileschi
    -Catherine the Great
    -Ann Makosinski
    -王貞儀
    -Grace O’Malley
    -Nancy Wake
    -Nelly Bly
    -Maria Montessori
    -Maud Stevens Wagner

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    2022年05月07日
  • フロスト始末 上

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    今回も最高に面白かったフロスト警部だが、これが遺作でシリーズが終わるのがとても残念です。
    訳者の芹澤恵さんのインタヴュー記事で「この訳で本当に合ってるのかな?」と思うとありましたが、気持ちがよく分かります(笑)。

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    2022年04月10日
  • クリスマスのフロスト

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    どうしてもフロスト警部を昔の刑事コロンボの外見を想像しながら読んでしまう。言葉の汚さとダメっぷりはコロンボとは比較にならないが、そこがまた最高に面白い。

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    2022年03月18日
  • フランケンシュタイン

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    外見はともかく、内面の醜さは圧倒的にフランケンシュタイン本人が勝ってた。

    悪意なくただ純粋に繋がりを求めたバケモノが荒んでいく回想は胸が締め付けられた。
    交渉するための対話も、終始バケモノの言い分が筋が通っているように感じる。

    関係ないけど、Fate Apocryphaのフランケンシュタインは原型を留めていない程に美化されているなあと。

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    2022年02月17日
  • 夜のフロスト

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    ネタバレ

    久しぶりに読んだフロスト警部、これは3作目
    1作目、2作目を読んだのが昔すぎて、どんな話だったか1ミリも覚えてないんだけど、なんかむちゃくちゃおもしろかったことだけはしっかり覚えてた。

    で、やっぱりおもしろい!
    良質な海外の連ドラを見てるみたい。テンポが良くてどんどんのめり込む。幸せな時間でした。

    人手不足の警察署。大小合わせてひっきりなしに飛び込んでくる事件の数々。ほぼノンストップで働き続ける警部をはじめとした警察署の面々。海外の小説の場合、私なかなか名前が頭に入らないことが多いんですけど、皆さんキャラが立ってて顔はもちろん、それぞれの声まで脳内で再生される。忙しい警察署内の音も、空気も

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    2022年01月16日
  • ヒロシマ・ボーイ

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    ネタバレ

    大変よくできた推理小説。おすすめ。
    ユタの山あいの高齢者施設で何十年ぶりの古風な日本語で高校生の交換留学生の私を歓迎してくれたおばあさんを思い出しながら読んだ。日本人であることの多様性に触れた最初の機会はあれだったのかもしれない。

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    2022年01月16日
  • フロスト日和

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    少し甘いが☆五つ!

    なんとも人情味溢れるフロスト。憎めないキャラですね。自分もこういう人間になりたいと思うが、ここまで懐深くはなれないですね。

    物語の方は、これでもかというくらい盛りだくさんに突発的にいろんなことが起こるが、どれも見事に回収される。
    フロストじゃなければ、後味悪くなりかねないが、その人柄が事件に救いをもたらしている。

    それにしても、イギリスの警官ってこんなに忙しいんですか。ブラック企業なんてもんじゃないですね。志がなければ務まりませんね。

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    2021年12月26日
  • フロスト日和

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    下品な冗談と口の悪さとヨレヨレのスーツに薄汚れたコート、とどめは垢じみたえび茶色のマフラー、
    それが主人公のフロスト警部。新しい事が入ればその前の事は忘れるし、時間にだらしなく書類仕事も全くダメ。でも何故か署員には人気がある。私も一作目よりこの二作目が更にフロストを好きになった。 事件が多発的に複数次々に起こり、どれもこれも中途半端な感じだが、最後には回収され収まる所に収まる。700頁程あるにも関わらず、最後まで飽きさせず読者を引っ張っていく力量は見事としか言いようがない。

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    2021年11月14日
  • 1ドルの価値/賢者の贈り物 他21編

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    一編一編に引き込まれ、結末が気になってしまう作品ばかりでした。

    どの作品も風景描写や登場人物の感情を巧みに表現していて、日常の些細なことでも文章にするとこんなに面白くなるのかと思いました。

    個人的には「水車のある教会」のラストが印象に残っていて、思わず泣いてしまいました。

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    2021年10月27日
  • フロスト日和

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    ネタバレ

    シリーズ一作目『クリスマスのフロスト』で負傷したフロスト警部がどうなったか、というような細かな描写はなく、相変わらずのマレット署長のもと、アレン警部にも冷たい視線を浴びせられながら、行き当たりばったりの捜査を続けています。

    フロスト警部の相棒は、警察庁の甥から、よその署から飛ばされてきた巡査(元警部)に。
    あまりにいい加減なフロストの性格や行動に、相棒のウェブスターはイライラさせられっぱなしです。
    公衆便所で死んでいた浮浪者、突如行方不明になった少女、けちな骨董屋を襲った武装強盗と、警察官の射殺事件。
    今作でもフロスト警部のもとには様々な事件が持ち込まれ、いつもの通り残業手当の申請書や犯罪統

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    2021年09月19日